2024.4.24wed
注目のニューカマー・日韓3人組ユニット「DURDN」が、EP『Komorebi』をリリース! Baku、SHINTA、yaccoにインタビュー
日韓3人組ユニット「DURDN(ダーダン)」が、2024年4月24日(水)にEP『Komorebi』をリリース!
2023年には、数々の大型フェスへの出演やタイアップへの起用など、大きくステップアップした「DURDN」。Spotifyが注目の次世代アーティストを紹介する「RADAR: Early Noise 2023」に選出されるなど、今後の活躍が期待されているニューカマーです。
今回は、Baku、SHINTA、yaccoに、「DURDN」結成の経緯やEP収録曲について、今後の目標など、たっぷりお話をお伺いしました!
DURDN(ダーダン)
- PROFILE
- 韓国をルーツとするBaku(Vo.)と、トラックメイカーのSHINTA、トップライナーのyaccoによるプロデュースデュオ「tee tea」によるプロジェクト「DURDN(ダーダン)」。2021年に本格的に始動し、 その洗練されたクオリティの高いサウンドと、ボーカルワークでSpotifyを中心に多くのプレイリストにピックアップされ注目を集めてきた。2023年は、Spotify「RADAR: Early Noise 2023」への選出や各地の大型フェスへの出演を果たし、キャリア初のワンマン公演および東阪ツアーを成功に収めた。2024年6月には、キャリア初となる東名阪の3公演をまわるツアーを開催予定。
「DURDN」結成について
——EPリリース、おめでとうございます! リリースを控えている今の心境をお聞かせください。
yacco とにかく、早くリリース日が来ないかなーって思ってます(笑)。
——待ち遠しいですよね。DURDNは、まさに今年注目の次世代アーティストですが、ミステリアスな部分も多いと思うので、皆さんについて聞かせていただければと思います。SHINTAさんとyaccoさんはプロデュースデュオとして活動していたんですね。お二人が組んだきっかけはなんですか?
SHINTA yaccoとは元々、同じ音楽の専門学校に通ってたんです。当時、僕はギタリストを目指していて、yaccoはシンガーソングライターをやっていたんですけど、その時にyaccoのバンドのギターとして、サポートで入っていました。専門学校を卒業するあたりから、僕はギターから作曲に転向するようになって。その時もまだサポートは続けていたんですが、僕が曲を書くときに仮歌を入れてほしい時が何度かあったので、それをyaccoにお願いするようになりました。彼女が書く歌詞やメロディーラインがキャッチーでいいなって思って、僕が曲を書くときには、手伝ってもらうようになって、どうせならもう一緒に活動する名義を作っちゃおうということに。それが「tee tea」です。
——なるほど。お二人での制作は、具体的にはどのように進むのでしょうか?
yacco “分業”っていう感じで。それぞれ一つのことに専念できるというか。
SHITA そうですね。楽器は僕がやって、歌はyaccoがやって、完全に分かれていますね。
——そこから、Bakuさんが加わって、新たに「DURDN」が結成と。Bakuさんがお二人と知り合ったきっかけはなんですか?
Baku 僕のバイト先の人が、yaccoさんと知り合いだったんです。僕も趣味で弾き語りをしていたんですが、自分の弾き語り動画を彼女に観てもらう機会があって、動画を見た彼女から、一緒にバンドをやらないかと誘っていただいて、それがきっかけでDURDNのメンバーになりました。
——yaccoさんは、Bakuさんの弾き語り動画を見て、どのように感じたのですか?
yacco 当時、私は就職して働いていて、休憩の時間にBakuの弾き語り動画を見たんですが、見てすぐにSHINTAに「いい人みつけた!!」って電話しました(笑)。
——ビビッときたんですね。yaccoさんとSHINTAさんは、音楽の専門学校出身ということでしたが、Bakuさんはこれまで音楽を学んだり、習ったりしたことはないですか?
Baku 全くないですね。
——そうとは思えないくらいの歌唱力で、驚きました。Bakuさんは2019年に日本に移住されたとのことですが、どのような経緯で日本に?
Baku 初めは海外に行くことを考えていなかったんですけど、ワーキングホリデーの制度を知って、海外に行ってみたいなって。「1年くらい日本に行ってみようかな」くらいの感覚だったんですよね。日本に滞在していくうちに、いいなと思って。「学校にも入ってみようかな」と思い、調理の専門学校に入学したんです。2年通っている間に、メンバーと知り合って、いつの間にかこういうことになりました。
3人の音楽のルーツとは
——3人の出会いや成り立ちを聞かせていただきましたが、3人のそれぞれの音楽のルーツについて聞かせていただければと思います。
yacco 私の家族はみんな宇多田ヒカルさんの音楽が大好きで、車の中でもずっと音楽が流れてたので、歌詞の面でも、かなり影響を受けているなと思っていて。難しい言葉じゃないんだけれど、なんかグッとくるっていうか。ちゃんと歌詞に意味のあるものを作るっていうところがルーツとしてあるんじゃないかなと思います。専門学校の時は、海外のアーティストなんですけど、ガブリエル・アプリンとか、ルーシー・ローズとか、ちょっとこうウエットな感じのアーティストに、影響を受けたと感じます。
——ありがとうございます。SHINTAさんはいかがですか?
SHINTA 僕のルーツは、多分2軸あって。一つは、小学2年生の時からずっとダンスを習っていて、
——確かに、DURDNの曲も二つの面を持っているような気がします。Bakuさんはいかがでしょうか?
Baku 僕は、中学生まではその当時流行っている音楽を聴いていたんですけど、高校1年生の時に、韓国で放映されていた歌のオーディション番組で、Busker Buskerというバンドを観て「カッコいい!」と思ったのが音楽に目覚めたきっかけです。高校3年間はそのバンドばかり聴いていて、そこからギターを弾きたいと思うようになって、ギターを始めました。大学生になってからは、海外のインディーズバンドとかポップスとか、あまり知られていない曲を探したりして、色々と聴いてました。じっくり聴くとスネアがしっかり聞こえるような音楽が好きで、今は、ディスコやポップスとか色んな音楽を聴いています。
——ルーツも好みもバラバラな3人ですが、DURDNの楽曲制作はどのように行なわれているのでしょうか?
SHINTA 基本は僕が最初にアイデアを固めて、8割くらい完成させたトラックをyaccoに渡して、yaccoが作詞とトップラインを作って、それをBakuに投げて、Bakuがキーを決めて歌を入れていくっていう流れですね。
——tee teaと同じで、DURDNも“分業”なんですね! ここをこうしたらどう、とか話し合うことはありますか?
yacco 普段はあんまりないんですけど、今回のEPは、今までと比べると結構話し合いましたね。
EP『Komorebi』それぞれのマイベストソング
——今回のEPは、“1日”をテーマに、それぞれの楽曲が、早朝、朝、昼、夕方、夜、深夜と細かく時間帯をモチーフにしていると聞きました。テーマはどのようにして決まったのでしょうか?
yacco 最初は決まっていなくて、1曲目の「PRIDE」ができた時点で、今回のEPをどういうものにしようかなと考えて、CDという作品を世に出すからには、やっぱりちゃんと意味のあるものにしないといけないなと思いました。それで「PRIDE」が早朝の、まだ日が昇っていないくらいの時間のイメージだったので、この曲から始まったら、だいぶ攻めれると思って(笑)。そこから、「PRIDE」が一曲目で早朝のイメージだとして、ここから進んでいく感じを表現したら、コンセプトがはっきりすると思ったんです。
——すべて思い入れがある曲だと思いますが、三人それぞれのマイベストソングはなんですか?
SHINTA 僕は「PRIDE」がめちゃくちゃ好きで。僕、めちゃくちゃ生活リズムが悪いんです。さっきもあったように「PRIDE」は一曲目の早朝の曲なんですが、自分の生活リズムに合わせて、このアルバムを再生していくとしたら「PRIDE」が一番最後になる気がしていて。まさに僕にとっての“夜”を表していると思いました。それも、色んなこと考えたり、ゾーンに入ったりできる、僕が一番好きな時間帯なので。
——聴く人それぞれに合った時間があるかもしれないですね。yaccoさんはいかがでしょうか?
yacco 私は「FAKE MOON」。3人でダニエル・シーさんのライブを観に行ったことがあるんですけど、そのライブがすごく良かったんです。手を上げたり、みんなが暴れるわけじゃないんだけれども、ライブを心から楽しんでいるのがすごく伝わってきて。そうやってみんなが楽しめるような曲を意識して書いた曲だったんですけど、意図したように作れたかなと。この曲を、アルバムの最後の曲にしたんですが、暗い気持ちで終わらせないように、最後に持っていきました。
——Bakuさんはいかがですか?
Baku 僕は「Spaceship」です。今回のアルバムは全体的に静かに流れる曲調が多いんですが、「Spaceship」はアップテンポなので。僕はボーカルなのでライブのことを考えちゃうんですけど、ライブでみんながドラムに乗って楽しんでもらえる曲かなと思って、好きです。
初の海外アーティストとのコラボ楽曲「Pretence feat.李浩瑋 Howard Lee」」
——「Pretense feat.李浩瑋 Howard Lee」は台湾出身のアーティスト「Howard Lee(ハワード リー)」さんを迎えた楽曲となります。今回のコラボのきっかけはなんだったのでしょうか?
yacco 海外の方とコラボしたいなとずっと思っていて、誰とコラボしたいかってなったときに、ハワード リーさんの声がすごく好きで。Bakuと男性同士ではあるんですけど、タイプが違うからうまくマッチするかもと思って、声をかけさせていただきました。
——今回のコラボを経て、いかがでしたか?
SHINTA ちょっと緊張しました(笑)。僕らと同じように、ハワード リーさん側も他国のアーティストとやるっていうマインドもあったと思うので、勝手に日本を背負ってるじゃないですけど、日本のイメージを悪くしてはいけないと思いながらやってたので。
——日本を代表するというプレッシャーもありつつ。
SHINTA 勝手にですけどね(笑)。勝手に背負ってるなと思いながら、日本だけじゃなく、ワールドワイドに聴いてもらえるような曲にしたいと思って、作っていました。
5月には、初のアジアワンマンツアー開催
——5月には、韓国・香港・台湾を巡る初のアジアワンマンツアーも開催されるとのことですが。DURDNには、日本以外にも海外リスナーの方が多数いらっしゃいますが、アジアツアーを控えた今の心境は?
Baku こんなに早く行けるとは思っていなかったので、あと、母国である韓国にも行けるので、とても楽しみです。
——楽しみですね! 帰国はいつぶりですか?
Baku いつだっけな。もう結構前です。2018年に来日して、時々帰るくらいだったんで、韓国に行っても、少し違和感があります(笑)。食べ物とか、今何が流行っているかも全然分からないし。僕たちを韓国の方々がどんな感じで受け入れてくれるのかも、分からないです。
SHINTA 台湾の皆さんは日本の音楽を聴いてくれているイメージがあるので、そういう意味ではめちゃくちゃアウェイってこともないのかなと思います。
Baku 韓国も、最近J-POPを聴く人が増えてきていると思います。若い世代で特に。
SHINTA でも、現地の人がどんなテンション感でライブに参加するのかが全く読めないですね。
yacco 一緒に歌うスタイルなのか、踊り狂うのか(笑)。
これまでの活動を振り返って
——2021年に結成してから、すでにアジアツアーにアニメ書き下ろし、アーティストコラボまで。怒涛の3年間だったと思いますが、振り返ってみていかがでしょうか?
SHINTA 充実していると思います。充実しているけど、目標にはまだ到達していないかなと思うこともあります。目標以上だったなっていう部分もあれば、目標に設定したものをクリアできたなっていう部分もある。今年からは、もっと目標以上に設定したものの収穫が得られたらいいなと思っています。
yacco こんなに早く進むとは正直思っていなくて、スタートダッシュから自分たちの想像よりも早く進んだなと。その分しっかりと、ちゃんとしたクオリティのものを私たちは届けていく必要があると思っていて。皆さんの期待を裏切らないためにも、私たちはいい曲を書き続けていきたいと思っています。
Baku ここ数年でこうやって上がってきて嬉しいんですが、本当にまだまだこれからってところで。もっと上に登りたいと思っています。去年はフェスにも出させてもらって、本当に楽しかったです。
DURDNのこれから挑戦してみたいこと
——コロナ禍でのデビューということもあり、大変なこともあったと思います。これからやってみたいこと、挑戦してみたいことはなんでしょうか?
SHINTA アルバムをまだ出したことがないので、アルバムを作りたいです。あとは、主に曲を書いている僕ら二人は、コンセプチュアルに書くのが得意で、アニメや映画の曲を書き下ろすのが好きなので、僕たちの音楽をいいなって思ってくれる方で、さらに、僕らもすごくいいと感じる作品を作っている方々と一緒に仕事する機会がたくさん増えたらすごく嬉しいです。
Baku ライブもまたいっぱいやりたい。
SHINTA そうだね。これはかなり先の夢で、僕が言ってるだけかもしれないけど、アメリカで開催されている「コーチェラ・フェスティバル」に出たい。日本だったら、ホールでライブをやってみたいですね。
——DURDNのホールライブ、気になります!
SHINTA それこそ「Pretense feat.李浩瑋 Howard Lee」は、Bakuもホールでやりたいって言ってて。規模感がでかければでかいほど、映えそうだと思ってます。だから、それくらい集客できるように頑張っていきたいですね。
——6月には名古屋でのワンマンライブがあります。皆さんはこれまで名古屋に来たことはありますか?
SHINTA 僕の母親が浜松出身で、名古屋はないんですけど、豊橋は行ったことがあります。父親は関西なんで、さらに上に行くことはあっても、愛知に止まらない人生でした。
——なるほど(笑)。Bakuさんもyaccoさんも、来たのは初めてですか?
Baku、yacco 初めてです。
——皆さん初めてということで…名古屋で食べてみたいグルメはありますか?
SHINTA さっき皆で話してて、とりあえず、味噌カツ行っときますかって。あと、ひつまぶしも。「矢場とん」をさっき初めて知ったので、行きたいです!
——名古屋名物、ぜひ堪能してきてください。ありがとうございました!
DURDN
EP『Komorebi』
2024年4月24日(水)RELEASE
SICL-289 2000円
【CD購入者特典情報】
■対象法人/特典内容
Amazon.co.jp ・・・メガジャケ
DURDN応援店 ・・・オリジナルステッカー
※DURDN応援店一覧は後日発表となります。DURDN応援店一覧発表前は、特典ご希望のお客様はご予約予定のECサイト・店舗にお問い合わせください。
【注意事項】
※特典は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。あらかじめご了承ください。
※特典の形状、デザインなどは予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※各オンラインショップに関して、カートが公開されるまでに時間がかかる場合がございますので、予めご了承ください。
※その他一部オンラインショップでは”特典対象商品ページ”と ”特典非対象商品ページ”がございます。ご予約の際にご希望される商品ページをご確認いただいてからご予約いただきますよう、お願い申し上げます。
【ツアー情報】
DURDN Live Tour 2024 ”Komorebi”
スタンディング:4200円
※ドリンク代別, 未就学児童入場不可
チケット一般発売:5月11日(土) 10:00
【ツアー日程】
6月15日(土) 【大阪】心斎橋Music Club JANUS
6月16日(日) 【名古屋】新栄シャングリラ
6月21日(金) 【東京】LIQUIDROOM
ヤングスキニーVoかやゆーさんに、EP『不器用な私だから』リリースインタビュー! 撮り下ろし写真もたっぷり掲載
2024年3月13日(水)、今注目の若手ロックバンドのヤングスキニーが、メジャー2nd EP『不器用な私だから』をリリース! “嘘だらけで、矛盾だらけな日常の歌を歌う”をコンセプトとした、どこか切ない楽曲で、若者の心を鷲掴みにしているヤングスキニー。日刊ケリーでは、これまでに2回インタビューを行っており、前回はメンバーそれぞれのキャラクターを深掘りしました。 ▼過去記事 日刊KELLY|名古屋の最新情報を毎日配信!2023.10.06今をときめくヤングスキニーが大須の古着屋に!メジャー1st EPリリースインタ...https://kelly-net.jp/enjoytoday/2023100610004094428.html 今回は、Vo&Gtのかやゆーさんに、SNSで話題の戦慄かなのさんとのコラボ楽曲「ベランダ feat. 戦慄かなの」や、“バンド愛”にあふれた、新たな一面が見られる「精神ロック」など、収録曲についてたっぷりお話をお伺いしました! ヤングスキニー PROFILE かやゆー(Vo/Gt)、ゴンザレス(Gt)、りょうと(Ba)、しおん(Dr)の4人からなる、平均年齢220歳の4ピースバンド。若者のリアルな思いを描く等身大の歌詞に、10代や20代から熱い支持を受けている。シンガーソングライターとして活動していた“かやゆー”が中心となって、2020年8月に結成。023年2月に配信シングル「らしく」のリリースをもってメジャーデビュー。今年3月からは全10都市を回る全国ツアーを開催。 かやゆーさんにとっての「忘れられない匂い」 ―—2nd EP『不器用な私だから』リリースおめでとうございます。今の心境はいかがですか? ついこの間、EP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』をリリースして、もう次のEPリリースかという感じで。 音源だけじゃなくライブもですが、短いスパンで色々やらせてもらっているので、お客さんからも「もう新曲!?」っていう反応をいただいたりして。お客さんにとって、これからの活動を楽しみに感じてくれていると嬉しいです。今回のEPは、初めて挑戦したことがたくさんあって、今までにないような曲ばかりなので、新しい“ヤンスキ”を見てもらえたらと思っています。 —―新曲「雪月花」は、忘れられない匂いをテーマにした楽曲ですが、今回も実体験を基に制作されてますか? そうですね。ただ、書き始めたのが結構前で、よく覚えてないんです。 —―どれくらい前ですか? 2年前くらいですね。当時は“匂い”がテーマの歌を作りたくて、書き始めました。その頃にはBメロまでできてて。そこから、1年前くらいに没になってた曲を久しぶりに弾いていたら、どんどん進んで「雪月花」が完成しました。 ——かやゆーさんにとっての「忘れられない匂い」とは? 僕、基本的に匂いにも味にも鈍感で。味音痴だし、年中鼻詰まってるんで(笑)。臭くないと思っていたものが、実は臭かったみたいなことも多いし。だから、好きな匂いもなければ、香水も興味なくて、柔軟剤にもこだわりないんです。でも過去に唯一、いいなって思ったというか、“忘れられない匂い”がありました。今ではもう忘れちゃったんですが。 —―唯一の香り、気になります。どんなエピソードが? 名前は分からないんですけど、遊んだ女の子が付けていた香水で。めっちゃいい匂いだなって思って覚えていて、そこからしばらく経った後に、たまたまその子がライブに来ていて。弾き語りだったので、僕が物販に立ってたんですけど、顔をしっかり見ずに商品を渡そうとしたら、その匂いがして。同じ匂いだと思って、顔を見たら、その子だったんです。 —―運命的なものを感じさせられますね…。ますますどんな匂いなのか、ファンの皆さん気になっていると思います。 どんな匂いだったかは、本当に覚えてないですね。覚えてないから言葉に表せないけど、とにかくめっちゃよかった。今でも嗅けば思い出すと思います。 “ライブの鍵になるような曲ができた” —―恋愛や日常をテーマにした曲が多いヤングスキニーですが、前回リリースされた友情ソング「愛すべき日々よ」に引き続き、今回リリースされた「精神ロック」では「バンドと音楽への愛」がテーマになっており、また新しい一面が見られました。制作してみていかがでしたか? いつもそうなんですが、こういう曲を書きたいと思って書いたわけじゃなくて、たまたまその時に書き出したタイミングで、思っていたことがストレートに出た、というか。ライブでやるときもお客さんの反応もよくて、ライブの鍵になるような曲ができてよかったなと感じています。 ――かやゆーさんの中に秘められている情熱というか、ロックバンドへの思いを感じました。歌詞は、どのようなことを考えながら書かれましたか? コンセプトを持ってたわけじゃなく「ロックバンド」だったならこうであれみたいな、そういうよくわかんないしょうもない人がうざいっていう気持ちを殴り書きのように書き進めていったって感じですね(笑)。 —―2020年に「ヤングスキニー」での活動を始め、自身の人生や生活の中に「ロック」や「音楽」の存在があるということは、かやゆーさんにどんな影響をもたらしていると思いますか? 最近まで気づいていなかったんですが、自分にとって「音楽」は日常の一部なんだと、改めて実感しました。移動中も音楽を聞いていない時はなかったし、イヤホンを忘れたときは地獄だなって思いますし。だから、音楽で救われるとかそんなのは別にないんですけど、“当たり前にあるもの”というか、日常の一部だなって。 —―わざわざ好きだと公言するものでもないというか。 そうそう。だから「趣味はなんですか?」っていう質問に「音楽」と答えたこともないですし。わざわざ好きだというものじゃないって思ってます。 —―鍵盤を入れたサウンドも素敵ですが、今回はシンプルな4ピース・サウンドが多く、初期の頃を彷彿とさせられて、すごく良かったです。原点回帰したことで、皆さんの進化も改めて感じられました。 これもあえて4ピース・サウンドでやろうと思ったわけじゃなくて、たまたまできた曲たちが、そのままでいい感じに仕上がったので、鍵盤を入れない選択をした曲が多かったですね。今回再録した「別れ話」も変わらず、4ピース・サウンドで鳴らしているので、進化が一番分かりやすいと思います。自分でも聞き返すと、成長したというか、前が下手すぎたと(笑)。 ――いやいや。 いやでも本当に(笑)。下手すぎたものを今回再録でリリースできて、ようやくちゃんとロックバンドになれたなっていう感じはしました。 ――でも、楽器隊の成長はもちろんのこと、かやゆーさんの歌声に力強さがより増していたのが印象的でした。 本当ですか。自分の歌はあんまり聞いていなかったので、そういってもらえて嬉しいです。ありがとうございます。 —―「恋は盲目」では、ドラマのOPテーマとして書き下ろされた曲ということですが、制作してみていかがでしたか? ドラマのタイアップということで、設定もあって、その時の気持ちで書く自分にとっては難しかったです。最初に提案したものは、最初から最後まで強い女性を表現していたんですが、もう少し弱さを見せてほしいとのことだったので、最初は未練が残っているけど、段々前に向かっていく女性の曲になりました。タイアップだからこそ、形が変わって、よりいい曲に仕上がったと思います。 「ベランダ feat.戦慄かなの」コラボのきっかけ ――新曲「ベランダ feat. 戦慄かなの」は、フィーチャリングゲストとして戦慄かなのさんが参加し、SNSでも話題となりましたが、コラボのきっかけはなんですか? 曲ができた時点で誰か誘うつもりはなかったんですが、編曲していくにつれ、ヒップホップの要素を入れた曲にしようという方向性になって。そうなった時に誰か呼びたいと思って探しました。戦慄さんを選んだのは、シンプルに声が好きで。違うジャンルの人と組みたいと思っていたのもあって、戦慄さんに声をかけました。 —―元々、戦慄かなのさんとの交流はありましたか? 一度だけ。去年の夏に同じライブに出演することになって、挨拶程度でした。そこで仲良くなったとかもなく、レコーディングの時が初対面くらいでした。 ――今回のコラボを経て、戦慄さんへの印象に変化はありましたか? そうですね。ちょっと怖かったイメージがあったんですが、めっちゃ話しやすかったです。他のインタビューで、お互いの日頃聞いている音楽を話すことがあったんですが、こんな音楽聞いてるんだって発見があって、すごく多才だなと思いました。 ――ルーツはブラックミュージックで、洋楽をよく聞いているそうですね。 そうそう。暇なときには知らない国の音楽ランキングを漁っているらしく、変だなって思いました(笑)。 ――共感できないですか? 全くわかんないですね。中学生の時は洋楽も聴いていましたが、歌詞がそこまでしっかり分からなくても、メロディーが好きな曲じゃないと聞けなかったので。あんまりメロディーが自分に刺さらないうえに、歌詞も分からないとなると、僕には難しいなって。 —―かやゆーさんには確かに、ラップとかヒップホップのイメージはあんまりないですね。 僕は全然ラップを聴かないですね。時々、TikTokとかSNSで伸びているものを聴いてみたりするくらいで。ラップは通ってなかったけど、好きな曲の中にラップの要素が入ってたりとかはありました。例えば、くるりの「琥珀色の街、上海蟹の朝」、ジェニーハイとちゃんみながコラボしてる「華麗なリップ」とか。どうやって曲中にラップを入れ込んでいるのか、参考にしましたね。 前回のインタビューでも上がった「FRUITS ZIPPER」 —―前々回のインタビューで、「今後挑戦してみたいこと」をお聞きした際「自分と異なるジャンルの音楽で自分の色を出したい」とお答えいただきました。楽曲提供ではないですが、異なるジャンルで活動される戦慄さんとのコラボを経て、改めていかがでしたか? 初めは自分がつくった歌を、自分じゃない人が歌うことに慣れてなくて。想像していた歌い方じゃなくて、直してもらおうかとも思いましたが、だんだんその人の個性を尊重して自由に歌ってもらったほうが、僕との違いが出て、めっちゃ面白いって気づきました。自分がつくった曲が思っていた通りに進まないっていうのが一番危惧していたことなんですけど、今回のコラボを経て、それもそれでありだなって。 ▼過去記事 日刊KELLY|名古屋の最新情報を毎日配信!2023.03.28ヤングスキニー、1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許され...https://kelly-net.jp/enjoytoday/2023032808593181558.html —―今後のコラボもすごく楽しみです。前回のインタビューではFRUITS ZIPPERとコラボしたいとおっしゃってましたが、その気持ちは今も変わらず? 変わらず、推してます。かわいいなぁと。 ――(笑)。 この前、イベントでコラボすることがあって、ライブの日程は違ったんですが、お互いに「会場にいる皆さん」的なビデオコメントを映したときに、FRUITS ZIPPERの皆さんが僕たちに向けて「いつもありがとうございます。ぜひライブに来てください」って言ってくれて。気持ちよかったです。 —―気持ちよかった(笑)。 ライブに行ったことはありますか? 1年前ぐらいに、FRUITS ZIPPERの1周年ライブのチケットを取って、一人で行くのは気まずかったので友だちに「お前のチケット分も出すから、ついてきてほしい」って言って。細いサイリウムのペンライトをメンバー分買って、持っていきました。 ――ちゃんと推し活してる! 結構前のほうで見れて、嬉しかったです。 —―いつかコラボが叶うといいですね。 でも、さすがに、どんな曲というか、どんな路線で書けばいいのかわからなすぎて(笑)。「ゴミ人間、俺」みたいな曲を歌わせるわけには… —―(笑)。お互いに新しい一面が見られるかもしれませんね。FRUITS ZIPPER以外だと、他にコラボしたいアーティストはいらっしゃいますか? 現時点では、コラボしたいと思っているアーティストは思いつかないですね。僕、基本的に誰かと一緒に作品を作るのは苦手なんで、できた曲を歌ってもらうとか、作ってもらった曲を自分が歌うとかだったらいいかもしれないけど、誰かと一緒に作るのは想像したことがないですね。でも、今回の戦慄さんみたいに、ゲストボーカルを招くのは、またしてみたいです。できた曲でこのひとが合いそうだなって思った人に声をかけさせていただく感じで、誰がいいとかは決まってないです。 —―2020年8月に結成され、あと4カ月で結成4年目を迎えます。濃い4年間を過ごされたと思いますが、ヤングスキニーはどんなバンドになったと思いますか? 今回のEPもそうですが、その時やりたいなって思った音楽と、こうすればもっといい曲になるんじゃないかって、コンセプトは決めずにその時その時にあわせて制作できているので、変に縛られず、形にとらわれずに、好きなようにやれてると思います。それは結成からずっと変わってなくて、唯一変わったとすれば、個々の技術とスキル。一人ひとりすごく個性も強いので、個人での活動もこれから増えていくんじゃないかなと思います。 —―いよいよ16日から10都市のツアーが始まりますね。 ワンマンライブは1年ぶりで、前回は対バンツアーだったので、日によって対バン相手が違ってMCもそれに合わせて毎回違うことを話せてたんですけど、今回は僕たちしかいないから、同じようなライブにならないように工夫していきたいなと思います。毎回同じだと、お客さんが飽きちゃうよりも、自分たちが一番飽きちゃうから(笑)。刺激を自分たちに与えられるようなライブにできたらいいなと思ってます。 ――ありがとうございました! ヤングスキニー EP『不器用な私だから』 2024.03.13 RELEASE 初回限定盤(CD+DVD) VIZL-2291 3850円 通常盤(CD) VICL-65930 2200円 【CD収録内容】 1.雪月花 2.ベランダ feat. 戦慄かなの 3.恋は盲目 4.精神ロック 5.別れ話 (2024 ver.) 【DVD収録内容】※初回限定盤に付属 「“老いてもヤングスキニーツアー vol.2” vol.2あったんだ編 Live at Zepp Shinjuku(TOKYO)」 ライブ映像およびツアードキュメンタリー 1.愛の乾燥機 2.ヒモと愛 3.ゴミ人間、俺 4.本当はね、 5.らしく 6.精神ロック 7.バンドマンの元彼氏 8.ごめんね、歌にして 9.東京 10.8月の夜 11.憂鬱とバイト En.ロードスタームービー Documentary of “老いてもヤングスキニーツアー vol.2” vol.2あったんだ編 ▼ツアー情報 「“老いてもヤングスキニーツアーvol.3”2度あることは3度ある編」 4月13日(土)香川 festhalle 4月14日(日)Zepp Osaka Bayside 4月19日(金)北海道 Zepp Sapporo 4月26日(金)Zepp DiverCity(TOKYO) ▼ライヴ情報 「ヤンスキ春の野音祭り 東京編」 5月6日(月・祝)東京 日比谷公園大音楽堂 OPEN 17:00 / START 18:00 「ヤンスキ春の野音祭り 大阪編」 5月25日(土)大阪城音楽堂 OPEN 16:30 / START 17:30 公式サイト https://www.yangskinny.com/ 撮影/辻 瑞稀 ※掲載内容は2024年4月時点の情報です ※価格はすべて税込み表記です
【インタビュー】マハラージャン、EP『ゾーンに入ってます。』&アルバム『ミーンミーンミーン☆ゾーンゾーンゾーン』を同時リリース!
2024年2月7日(水)、シンガーソングライターとして活動するマハラージャンさんがEP『ゾーンに入ってます。』&アルバム『ミーンミーンミーン☆ゾーンゾーンゾーン』を同時リリース。 スーツ姿にターバンを巻いた独特のビジュアルが特徴的なマハラージャンさん。ユーモアあふれるリリックと、ソウルやファンクといったブラックミュージックから現代的なエレクトロサウンドまで取り入れた、新感覚なサウンドが話題を呼んでいます。 過去記事では、時に真面目に、時にウィットに富んだ回答を繰り広げ、マハラージャンさんのユーモアあふれる人間性が見えたと思います。今回も、アルバム制作エピソードや曲へのこだわりをはじめ、「水曜日のカンパネラ」の作詞作曲を担当するケンモチヒデフミさんとのコラボ曲についてなど、たっぷりお話を伺いました! 【インタビュー】マハラージャンさん「自分の中で一番大事な曲になった」EP『蝉ダンスフロア』をリリース! PROFILE マハラージャン 東京都出身の男性ソロ・ミュージシャン。大学院卒業後、CM制作会社へ就職。会社員として勤務する傍ら、日夜音楽活動に勤しみ、2019年11月にEP『いいことがしたい』をデジタルリリース。無名ながらも話題が広がり2021年3月に「セーラ★ムン太郎」でメジャーデビュー。ユニークなリリックとダンサブルなサウンドで話題沸騰中。2024年には全国ツアー「変」を開催決定! 今回はシックな衣装を意識。ターバンの正体は!? ——3作同時リリース、おめでとうございます!盛りだくさんの内容となっておりますが、リリースを迎えてどのような心境ですか? 聞いてくださった方々のリアクションを見ているとかなり良いんじゃないかな、と。手応えを感じています。 ——EP『ゾーンに入ってます。』には、最新楽曲の5曲が収録されていますが、どのようなアルバムになったと感じていますか? とにかく踊れるダンスミュージックが入ったアルバムになっていると思います。実際にそういう風に言っていただけることもあり、自分もそのつもりで作ったので届いてよかったです。 ——これまでのカラフルな衣装でしたが、今回はモノトーンとシルバーの衣装で、雰囲気がガラッと変わりました。今回のビジュアルのコンセプトはなんですか? 前回は結構カラフルだったと思うんですが、今回は冬にリリースということもあり、ちょっとシックにいこうと。しかも、実は頭に巻いているコレ、記事を読んでいる方には内緒にしてほしいんですけど、自転車カバーなんです。 ——そうなんですか?! そうなんです。スタイリストの方に選んでいただいた、自転車カバーなんです。これがすごく“マハラージャン”を象徴していると思っておりまして。普段あまり使われない言葉とかに魅力をもたせるっていうことを、自分が音楽でやっていることだったりするので。普段あまり注目されない自転車カバーをかっこよく見せることができて、マハラージャンを体現できたと思います。 ——では、皆さんも持っているもので、マハラージャンさんになれちゃいますね。 そうですね、確かに(笑)。 「ゾーンに入ってます。」前回の取材でも… ——どの曲も素敵でしたが「I’m just looking」が個人的にすごくしびれました…。シティポップやロックなどいろんな要素が融合した、ジャンルにとらわれないマハラージャンさんならではの楽曲だと思いました。この曲は、どのようなコンセプトで制作されましたか? ありがとうございます! 実は、最初にできたデモをチームに聞かせたときは、OKをもらえなかったんです。デモの段階では、そこまでかっこよくなるのがあんまり見えなかったということもあって。そうやって死んでいったデモもいっぱいあるんですが、その中でも特にもっとかっこよくなりそうな気がしたデモだったので、もっと練ってみようと思いました。そうやって温めているときに海外に旅行に行くタイミングがあって、買い物しているときに「なにかお探しですか?」って聞かれた時に、僕、「I’m just looking(ただ見ているだけです)」って結構言ってて。それが、すごい日本人っぽいなって感じたんです。自分っぽいといえば自分っぽいんですが、良くも悪くも、見ているだけの人が多いと。そこからヒントを得て、それをテーマに曲を作ってみようと思い、デモにはめてみたらいい感じにはまって「I’m just looking」ができました。 ——確かに、歌詞を聴いていると、現代社会への風刺にも取れます。 そうですね。でも、あんまり皮肉っぽくならないようには意識しています。ネガティブな要素もポジティブに変換して。「でもなんかちょっと引っかかる、なんだろう」ぐらいに感じてもらえるようなバランスで作ってます。 ——「ゾーンに入ってます。」を聞いて思い出したんですが、前回のインタビューで、作曲方法を教えていただいた際に、「“適当に歌う”ゾーンに入る。勝手に口がそういうモードに入っていく瞬間がある」とおっしゃっていましたよね。 覚えていてくださってうれしいです! それこそ『蝉ダンスフロア』をリリースし終わって、適当に曲を作っているときに、ふと、このゾーンに入っている状態を曲にしたら面白いんじゃないかと思ってできたのがこの曲なんです。 ——歌詞からできたのも、これまでのマハラージャンさんからすると珍しいですよね。 珍しいですね。「ゾーンに入ってます」っていうのを、もっと別のファンキーなダンスチューンにもできたかもしれないんですけど、言葉の世界観がそれを呼んでいない感じがして。今のトラックがちょうどゾーンに入っていることをすごく表していると思います。言葉の呼ぶままに、形にしていきました。 ——MVも公開されていました。MVでは、受験生役の子がゾーンに入る様子がうつされていましたね。 今の時期にぴったりですし、そういうゾーンの入り方もあるなと思って。 次のページ… 水カン・ケンモチさんとの初コラボ楽曲 水カン・ケンモチさんとの初コラボ楽曲 ——ケンモチヒデフミさんと初タッグを組んだ「ラジオネーム オフトゥン大好き(feat.ケンモチヒデフミ)」も収録されています。一緒に曲を制作することになったきっかけはなんですか? 元々、水曜日のカンパネラのファンで、関われることはないだろうなとお客さんサイドで思っていたんですが、インディーズの頃に、ケンモチさんとご一緒する機会が何回かあって、「すごい好きなんです!」と伝えたら「ありがとうございます」って。 そこから、フェスで一緒になったり、ご飯も行ったり、何度か交流を持たせてもらう中で、ケンモチさんと一緒に作りたいという気持ちが強くなりました。それで、今回お願いしてみたところ「いいですよ」と言ってくださって。でも、ケンモチさんめっちゃ売れっ子なんで、スケジュールが全然空いてないんです。だから、だいぶ前から伝えていましたね。それで、今回うまくはまって、一緒に制作できることになりました。 ——どれくらい前からやり取りはされてたんですか? いつだったっけな。2023年の6月にはもう言ってたと思います。具体的になっていったのは8月くらいで、9月には電話でやり取りしていましたね。 ——具体的にどんなやり取りを? 3つのタイトルを僕が考えて、ケンモチさんにどれがいいですかって送ったら、「ラジオネーム オフトゥン大好き」がいいと言ってくれて、僕もそれが一番良いと思っていたので“さすがだな”と。ケンモチさんも「マハさんだから今回はファンキーな感じにしよう」と言ってくれて、僕もケンモチさんと同じで、とにかくかっこいい曲にしたいとはお伝えしていたので、そこも一致していましたね。 そこから色々考えていって、僕が歌詞を5パターンくらい送って、それをケンモチさんは忙しい中見てくれて。パターンがありすぎて、多分散らかっているなという風に思われてたと思うんですけど(笑)。それでも、ケンモチさんなりに解釈したトラックと仮歌が入ったものを送ってくれました。 僕からは、ラジオーネーム「オフトゥン大好き」っていう人が、ラジオ局にメールを送るところから始まり、ラジオ番組の構成になっている曲とか、ラジオネームがひたすら羅列されているだけの歌詞の曲とかを送ったんですが、ケンモチさんからは“オフトゥン派vsベッド派”っていうアイデアを送ってくれたんですが、(水曜日のカンパネラの)詩羽ちゃんだったら合うけど、自分には多分合わないなと思って、二人の意見をすり合わせて今の形にまとまりました。 ——「ラジオ局にメールを送るところから始まり、ラジオ番組の構成になっている曲」も個人的にすごい気になります。 実はポルノグラフィティの「ミュージック・アワー」という曲が、僕がやりたいと思っていたことを全部やってるんです。この曲がとにかくもう秀逸で。聴いたことはあっても、多分そういう構成になっていることを知らない人も多いと思うんですが、じっくり歌詞を読んでみてほしい。めちゃくちゃ良いので。 ——今回「オフトゥン」や「睡眠」をテーマにしていますよね。 大体のことって、寝ると解決する。体調であったり、機嫌であったり、寝れてない人の起こす不幸っていっぱいあると思うんです。だから、この曲聞いたら寝ようって思ってもらえればいいなと思います。 ——今回ケンモチさんと制作して、知り合う前と後で印象は変わりましたか? あんまり変わってないですね。ただ、やっぱり制作されているスタジオで感じたのは、ケンモチさんのパソコンを覗くと、色んなMVを見ているタブがバーッて並んでるんですよ。「こういうのが今いいと思うんですけど、どうですか?」って教えてくれたり、EDMやボーカロイドの曲とか、僕が全然通ってきていないジャンルの音楽をたくさん知っていて。本当にいろんな音楽を勉強して参考にされているんだと、すごく感心しました。そういうのを見て、この人がすごいのは、それだけ努力されてるからだなと改めて思いましたね。 ——バンドメンバーのみなさんがコーラスとしても参加されているとのことで、賑やかで楽しい一曲になっていました。特に聞いてほしいポイントはなんですか? 実はギターですね。今回、Naoki Itaiさんという方にミックスしてもらったんですが、ミックスエンジニアとして逆にやってくれるんだってぐらいの感覚で。「ずっと真夜中でいいのに」や「緑黄色社会」の作品などを手掛けていて、アレンジャーや作曲家としてすごく有名な方なんです。今回、Itaiさんにミックスしてもらったことによって、なんか僕が弾いたギターの質感がものすごいかっこよくなったんです。僕としても新しい発見だったので、ぜひ、皆さんにも注目して聴いてほしいですね。 ——MVはマハラ―ジャンさんの希望で実際のラジオブースで撮影したとのことですが、ノリノリで楽しそうな様子が印象的でした。撮影は楽しかったですか? 楽しいっていう感覚よりは、あれ一発撮りで基本やらなくちゃいけなかったんです。どういう風にやっていいのか本当につかめなくて。結果的にうまくまとまってますが、監督の手腕のおかげですね。最初のテイクとか、ぎこちなくてもっとひどかったんですけど(笑)。難しかったけど、現場の皆さん本当に良い方たちばっかりだったので、最後のほうはリラックスして臨めました。 自身の孤独な時代を支えてくれた“ラジオ” ——マハラージャンさんというと、星野源さんのラジオ番組でハガキ職人をしていたというのも有名な話ですが、「ラジオ」はやっぱり思い入れがありますか? 思い入れ…改めて聞かれると、いつもずっとラジオを聴いているので、なんか変な感じですね。音楽制作してるときは、耳を使うので聴けないんですけど、基本散歩したりするときとか移動中は基本聴いてます。ラジオを聴いているとき、耳以外は全部稼働できるので、動画と違って目も使えますし、聴きながら料理もできますし。とにかく、ずっと聴いてますね(笑)。 孤独な時代を支えてくれたのがラジオなんです。僕、就活浪人みたいな時期があったんですけど、その時、社会から何も必要とされていないみたいな気持ちになって。時間はあるけど金はない、ほとんどニートみたいな時期で不安で怖かった。でも、ラジオを聴くとすごく落ち着いて。そういう時期を経てきたからこそ、すごく好きなのかもしれないです。 ——辛い時期を一緒に乗り越えてきたのがラジオなんですね。今、自分のラジオ番組を持てたとしたら、どんな企画をやってみたいですか? 全然考えたことなかったです。どうしようかな。僕、ラジオネームを考えるのが好きなんですけど、ラジオネームを視聴者と一緒に考える企画はやってみたいかもしれないです。 ——色んな発想が出てきそうで、楽しそうです! そうですよね。やっぱりリスナーのお便りを読むコーナーが正直一番おもしろいと思うんですよ。選りすぐりの、めちゃくちゃエッジの効いた、面白いのが出てくるんで。ラジオを聴いていると「この人マジで天才だな」って思うお便りが何通もあって、この人たち無料でこのアイディア送ってんだもんなとか思うと、すごすぎるっていつも思ってます。 カバー曲「タイミング」について ——3rdアルバム『ミーンミーンミーン☆ゾーンゾーンゾーン』には、去年リリースされたEP5曲と、今回リリースされたEPの5曲、そしてブラックビスケッツの「タイミング」のカバーが収録されています。去年のフェスでマハラージャンさんが、リハーサルで歌っていたのを覚えています! すごく楽しかった思い出があるので、ついに収録されてうれしいです。 本当ですか! うれしいです。毎回アルバムにはカバー曲を1曲入れているので、今回何しようかなってなったときに、フェスで盛り上がったということもあり、「タイミング」をカバーさせていただきました。 ——盛り上がった実感はありますか? めちゃくちゃありますね。コール&レスポンスがしやすい曲なので、みんなで一緒に盛り上がることができたのと、フェスという環境と相まって、たくさんの方に集まっていただきました。しかも、ブラックビスケッツが一昨年の紅白で復活していたので、本当に”タイミング”がバッチリでした。 ——“90年代のJ-POP”の良さが詰め込まれていたり、バラエティ番組から誕生した曲だったりと、マハラージャンさんとの相性も抜群な原曲ですよね。 本当に曲が良くって、よくこんな美しい曲作れるなと思いました。番組の中で作るっていうプレッシャーの中で、こんな名曲が誕生したことに驚きです。 名古屋のライブで奇跡が! ——前回のインタビューでは、名古屋のイメージを伺った際に「友達なのに、ライブに来てくれない…今回は奇跡が起きるかも」とおっしゃっていましたが、去年11月のLIVEでは“奇跡”おきましたか? 奇跡、起こりました! ——そうなんですか!? 呼びかけてなくて、来てよって言ったら「もうチケット買ったよ」って。ついに友達の心を動かすことができました。 ——すごい! …ただ、他にも名古屋の同期いるんですけど、全然来てくれないんです。来てくれたのもそいつしか来てないんで、もうちょっとまだ“奇跡”足りない。 ——これはぜひこの記事が届いてほしいですね。 他にも来てほしいけど、特に塩崎くん、来てね笑。 ——ご指名いただきました(笑)。新年明けて1カ月が経ちましたが、今年やってみたいことはなんですか? 今回ケンモチさんとコラボさせてもらって、とても楽しかったし、自分の中にない発想と自分のものが合わさって音楽になり、自分の作品として世に出せるってすごく良い経験でした。みなさんもすごく喜んでくれたので、
結成17周年のSCANDALが新アルバム『LUMINOUS』をリリース!MAMIさん(Gt&Vo)にインタビュー
2023年8月21日に結成17周年、デビュー15周年を迎え、「同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)」として、ギネス世界記録に認定された、日本を代表するガールズバンド・SCANDAL(スキャンダル)が、2024年3月20日に通算11枚目となる新アルバム『LUMINOUS』をリリース! 2023年にリリースしたシングル曲「Line of sight」「ハイライトの中で僕らずっと」を含む、計11曲が収録されています。 愛知県出身のMAMIさん(@mmts_dayo)に、ギネス世界記録に認定された心境や、ニューアルバム『LUMINOUS』、4月2日(火)から始まるツアー『SCANDAL TOUR 2024 LUMINOUS』への意気込みなど、たっぷりとインタビューさせていただきました! SCANDAL(スキャンダル) プロフィール 2006年大阪・京橋で結成。2008年「DOLL」でメジャーデビュー。翌年には「少女S」でレコード大賞新人賞受賞。近年ではSCANDALの影響で楽器を始める女子も増え、10代女子を中心に絶大な人気を誇っている。2019年プライベートレーベル“her”を始動、名実ともに日本を代表するガールズバンド。 結成17周年、デビュー15周年を迎えて ―― まずは結成17周年、デビュー15周年と、ギネス世界記録認定おめでとうございます!半年以上経ちましたが、今の心境はいかがですか? ありがとうございます!実は、結成10周年の頃、雑誌のライターさんに「ギネス世界記録取れるかも」と言われていました。その当時はあまり本気にせず、取れるかな?くらいの軽い気持ちで過ごしていたのですが、結成15周年を迎えたときに、あと少しで記録に手が届きそうで。いよいよ本当に獲れるかもしれない!と、メンバーと確信しました。 結成17周年を迎えるまでの2年間は、「ここまできたら絶対に取らなきゃいけない」という覚悟が芽生えて、常に緊張感がありました。なので、ギネス世界記録に認定された瞬間は、緊張の糸が一気に解けた気がします。 ギネス世界記録を獲れたのはもちろんすごいことですが、最近は「バンドを続けられるだけ続けていく」を4人の目標にしていたので、バンドとしては通過点に過ぎないなと感じています。1つ目標を達成することができたので、ここから新たに「SCANDAL」の第二章がスタートするんだなと、メンバー同士改めて気合が入りました。 ―― 当日は、大勢のファンの目の前で認定式がありましたが、その当時はどんなお気持ちでしたか? 認定式を行った場所が、「SCANDAL」が初めてライブをした大阪にある「なんばHatch」だったので、懐かしさと緊張感がありました。ここのステージに初めて立ったときは、スクールのイベントのオープニングアクトで一曲演奏しただけだったので、自分たちを観に来てくださるお客さんではなく、スクールの生徒の親御さんがほとんどでした。 でもこの日は、「SCANDAL」のファンだけで会場がパンパンになっていて、その光景にも感極まりました!いろんな感情が混ざり合っていましたね。 ―― ファンの皆さんとその瞬間を共に喜べたのは、大きいですね。 ファンのみんなと一緒に過ごせたのはとても幸せでしたし、忘れられないいい1日になりました。グッズの中に、メンバーのRINAちゃんが「世界一」と書いたタオルがあるんですが、それをファンのみんなが掲げてくれていて!それを見て、改めて世界一になった実感が湧きました。 新アルバム『LUMINOUS』制作秘話について ―― 3月20日、11枚目のアルバム『LUMINOUS』の発売おめでとうございます!「Vision」や「Line of sight」などのかっこいい曲から、「群青pleats」や「ファンファーレ」などの爽やかでかわいらしい曲まで、とても幅広い楽曲が収録されていますね。まずは無事発売した、今の率直な心境をお聞かせください。 自分たちでも明るい作品ができたと思っているので、アルバムを聴いてくださる方に明るさやポジティブさが伝わるとうれしいです。「SCANDAL」第二章始まりの1枚目になったので、またここから気合いを入れていけたらと思っています! ―― アルバムの発売は、『MIRROR』から約2年2カ月ぶりとなりますが、『MIRROR』完成の後、すぐに楽曲制作に取りかかっていたのですか? 全曲が『MIRROR』からこれまでの期間に作った楽曲ではなく、過去に作っていた曲も掘り出しています。曲ができたメンバーからみんなに聴かせて、どんどんストックを作っていきました。 ―― アルバムを聴いて、『LUMINOUS』というタイトルがぴったりだと思いました!どうやって決めたのですか? アルバムの曲が全曲出そろってから、メンバーみんなで考えました。打ち合わせのときに、「光」「輝き」「明るさ」「純粋さ」「ピュアであること」などのワードが飛び交ったり、歌詞に「光」「太陽」などの明るいワードが多かったりしたので、4人全員がポジティブなマインドで、同じ方向を向いていることに気づきました。 そんな気持ちを言葉に変換するときにRINAちゃんが、「自分たちが発光していたら、どんな暗闇も怖くないよね」と言っていて。『MIRROR』がかなり重めの歌詞や感情だったので、「そこから光を探す作業をしていたけど、自分たちが発光していたらどこでも明るいよね」という気持ちも込めて、“光る”や“明るい”という意味を持つ『LUMINOUS』にしました。 ―― ジャケットのクラゲは、「SCANDAL」の4人を見立てているのですか? クラゲは自ら発光する生き物なので、今の私たちにぴったりだと思い、クラゲにしました。でも、クラゲの数は決めていないです(笑)。ジャケットのデザイナーさんが4人だから4桶にしてくれたんだと思います! ―― 「ファンファーレ」のMVでは、クラゲのようなシアーファッションが素敵ですね! スタイリストさんに実際に曲を聴いてもらい、アルバムのイメージを伝えて作っていただきました。イメージ通りとてもかわいくて、自ら発光できる衣装でした♪ 次のページは… 『LUMINOUS』収録曲について深堀 ―― 1曲目の「群青pleats」は、前向きな歌詞とさわやかなサウンドで、何度もリピートしたくなりました。MAMIさんが作詞作曲されていますが、どういう思いを込めて作られましたか? 私自身とても洋服が好きで、その中でもプリーツスカートが1番好きなんです。風になびく形が着ている人の気分を表しているみたいで!もし自分がアパレルブランドや洋服屋さんを作るなら、プリーツスカートをメインで作るお店にしようと思い、そんなお店にテーマソングを書き下ろすイメージで楽曲制作しています。 自分の好きなものを身につけるだけでテンションが上がるのって最高だなって、改めて思いました。それは、お洋服に限らず、食べ物だったり場所だったり何でも良いのですが、ずっとポジティブな自分でいられるように、そんな自分を忘れないために歌詞を書きました。 実は「群青pleats」は、コロナ禍前に作っていた曲なんです。コロナ禍に入ったときに、この歌詞のマインドではいられなくなった自分がいて、みんなに披露せずに今までしまっていました。 アルバムを制作しているときに、自分のメモにあった歌詞を見返して、こんなマインドの人だったよね!と、ふと思い出しました。今だったらできるかもと思い4、5年ぶりに掘り起こした曲です。 ―― 4、5年前に歌詞は完璧にできていたのですか? 今回Bメロを新しく足しましたが、それ以外は完璧にできていました。全部固まっていましたが、出す機会を逃してしまいましたね…。なので、今回披露できてうれしいです! ―― MAMIさんの好きが詰まっている曲ですね。 私の性格というか、自分自身が詰まっている曲になりました。 ―― 2曲目の「ファンファーレ」は、テレビアニメ『HIGHSPEED Étoile(ハイスピード エトワール)』のエンディングテーマとして書き下ろされた曲ですね。 アニメ制作の方々からオファーをいただいて、書き下ろすことになりました。これまでの「SCANDAL」の曲の中でも、疾走感のあるものやライブで映えるような楽曲にしたいとのことだったので、アレンジはめちゃくちゃバンド曲にしようと思いました。私たちが明るい方向を向いているので、“バンド曲だけど明るくてさわやか”とテーマを決めて、メロを作っていって、TOMOMIが歌詞を書いてくれました。 ―― 前回書き下ろした『機動戦士ガンダム』の主題歌「Line of sight」とは全く異なる、女の子が主人公のアニメですが、曲を作るにあたって大変なことなどありましたか? 曲というより、TOMOMIはあまりこういった曲調のサウンドに歌詞を付けることがないので、歌詞制作に苦戦していました。ギネス世界記録を獲ってからリリースされるので、今までの自分たちとこれからの自分たちと向き合って歌詞を書いていたみたいで。それをどう言葉で表現したらいいのかずっと悩んでいると、TOMOMI本人から聞いていたので、どんな歌詞が出来上がるのか少しだけ不安に思っていました。 主人公の設定が“自立した女性”で、その女の子のスタイルと、自分たちのマインドを照らし合わせて書いたそうで、最初に歌詞を見たときにぐっとくる部分がありましたし、自分たちの歌だなと感じました。 ―― 今回のアルバムは、アーティストさんと一緒に作った曲が何曲かありますね。MAMIさんのソロ曲「あなたへ」は、「Rhythmic Toy World(リズミックトイワールド)」の内田直孝さんとの共作ですが、どうやってできた曲ですか? 今回、TOMOMIがソロ曲の「Plum」を友人のEOWと一緒に作っていて、楽曲制作中に友だちと作るのいいね!という話になったので、真っ先に思い浮かんだうっちー(内田さん)に「曲を作ってくれない?」とお願いしたところ、快く引き受けてくれました。元々うっちーはバンド友だちで親交があって、「Rhythmic Toy World」の曲もライブもとても好きだったんです! 「Rhythmic Toy World」の楽曲や歌詞の、全部を受け入れて、前を向いていくみたいな形が、「SCANDAL」のマインドと似ていると思うところが多いから、相性が良さそうだと想像していました。「Rhythmic Toy World」の曲の中で、私が好きな曲を数曲セレクトして、こんな曲にしたい!と伝えて形にしてもらいました。 ―― 過去に、バンド仲間と楽曲制作したことはありましたか? アレンジをしてもらうことは時々あっても、ここまでガッツリ一緒に作ることはなかったですね。今回は、レコーディングのときも現場に来てディレクションしてくれました。 普段誰にも見せない部分を見られるのは恥ずかしかったですが、一緒に作る喜びが大きくて、とても楽しかったです。今回のアルバム制作を機に、色んなアーティストさんとコラボできたらいいなと思いました! ―― 今回コラボしたアーティストさんたちからコメントがありましたが、そのコメントに対してどう思いましたか? こう思ってくれているんだというのを知ることができて、うれしかったです。普段、アーティスト仲間の最新曲やアルバムを聴いても、お互いに「次会ったときに話そう!」「イベントが一緒だったら伝えよう!」という感じなので、直接伝える機会って今までなかったと思うんですよね。なので今回、言葉にして伝えてくれて、とてもうれしかったです。こんなこと普段言わないじゃん!って、恥ずかしさもありました(笑) 忙しいはずなのにコメントを書くために、自分たちのアルバムを聴いて、考える時間を割いてくれたんだと思うと、感謝でしかないです!それに、みんながこうやって発信してくれることで、SCANDALの曲を聴いてみようと思ってくれる人が増えるので、ありがたいですね。私も今回コメントをくれた人たちの最新曲を聴いたら、連絡してみようと思います! ―― 「群青pleats」から始まり、「ハイライトの中で僕らずっと」という終わりで、流れがとても心地いいのですが、どうやって曲順を決めたのですか? メンバーと話し合ったときに、2023年のツアーで1曲目に演奏した「ハイライトの中で僕らずっと」が最初か最後じゃない?となりました。でも、今回はもう少し新しい自分たちを見せたいので、最後に持っていきました。 オープニング曲は、「SCANDAL」として新しい印象に感じたり、ラジオでもこの曲誰だろう?と気になってくれたりすると良いと思ったので、「群青pleats」と「ファンファーレ」で悩みましたが、自分たちの今のメンタルに合う「群青pleats」を選びました。 次のページは… ツアー『SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”』や今後について ツアー『SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”』や今後について ―― 4月2日からツアーも始まりますが、心の準備はできていますか?(※取材時はツアー前) それが、全然できていないんですよね(笑)。週に一回、4人だけでスタジオに入ってリハを行うのですが、みんな必死になっています!これからスタッフも含めて全体のリハが始まるので、色々整っていくとは思うのですが…。今回、会場の大きさがバラバラなので、その中でどう見せられるかを常に意識しながら動いています。セトリは、ファンのみんなが喜んでくれるように、自分たちの首を絞めて頑張っています!! ―― 5月に蒲郡市で行われるフェス「森、道、市場2024」に初参加されますが、意気込みなどお聞かせください! 地元・愛知県のフェスは、「TRESURE05X」や「MERRY ROCK PARADE」、「YON FES」に参加したことはありますが、「森、道、市場」は初めてです。「森、道、市場」は、フードブースがいっぱい出ていると思うので、とても楽しみです! 出演者は、普段あまり交わることのないアーティストの方々が多く、初めましての方ばかりだと思います。お客さんも「SCANDAL」を初めて観る方がほとんどかもしれないので、1人でも多くの方に楽曲を聴いてもらえるような楽しいライブにしたいです。制服でデビューしているイメージが強いと思うので、これを機に、新しい「SCANDAL」の印象に変えられるとうれしいです。 ―― 最近、長期でお休みを取られていましたが、MAMIさんは愛知県に帰省されていましたか? その期間に2回ほど帰省していました。お墓参りに行ったり、親戚と集まったり、お母さんと「栄」や「矢場町」でぶらぶらお買い物したり…とっても日常的な過ごし方をしていました。ここまで長く休みを取ったのは初めてだったので、メンバー各々、普段できない旅行や自分の好きなことをして過ごせたので、良いリフレッシュになりました! ―― 他には、何をされて過ごしていましたか? 今しかできないので、お母さんと2人で大分へ行きました。あと、『サンリオ』が大好きなので、「サンリオピューロランド」へ行ってきました!私の周りに、「サンリオピューロランド」へ行きたいけど行くタイミングがない友人が何人かいたので、その子たちを連れて、何度も行きました(笑)。みんな楽しそうで良かったです。実は、旅行で行った大分にも「サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド」というテーマパークがあって、お母さんと満喫してきました♪ ―― 最後に、『日刊KELLY』の読者へ一言お願いします! 自分たちに、胸を張って頑張ったね!と言えるような清々しい、とてもいいアルバムができたので、たくさんの方に聴いていただけるとうれしいです。このアルバムは音にこだわっていて、音源で聴くのとライブで再現するのとでは全然違います。地元が会場だと、私やHARUNAのテンションも上がると思うので、ぜひ5月4日のライブに遊びに来てくれるとうれしいです!! KUNITA アルバム『LUMINOUS』には、「SCANDAL」さんの新たな魅力がたくさん詰まっています。勇気づけてくれるようなポジティブな歌詞にぜひ注目してください♪ 第二章が始まった「SCANDAL」さんに、今後も目が離せません! 11th Album『LUMINOUS』 通常盤(CD)3300円 初回限定盤A(CD+Blu-ray)4950円 初回限定盤B(CD+雑誌)4950円 完全生産限定盤(CD+Blu-ray+GOODS)1万2100円 〈収録曲〉※全形態CD共通 1.群青pleats 2.ファンファーレ 3.私たち 4.Plum 5.CANDY 6.Vision 7.LOOP 8.Line of sight 9.あなたへ 10.1:47 11.ハイライトの中で僕らずっと SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS” 日時 2024年5月4日(土・祝) 17:00開場/18:00開演 会場 Zepp Nagoya 料金 1Fスタンディング6000円 2F指定席6500円 ※学生は一律5000円 ※ドリンク代は別途 チケット情報 www.jvcmusic.co.jp/-/Live/A026399.html 公式サイト www.scandal-4.com/ レーベル オフィシャルサイト www.her-label.com/ X @scandal_band Instagram @scandal_band_official YouTube @scandal ※掲載内容は2024年3月時点の情報です ※価格は税込み表記です
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