2024.7.2tue
4人組ロックバンド・osageが新曲「残り香」をリリース!Vo&Gt.の山口ケンタさんに新作やosageについて深掘りインタビュー
2024年6月19日(水)、4人組ロックバンド「osage」が新曲「残り香」をリリース!
ジャンルに捉われないメロディーラインと、一度聴いたら忘れないボーカル・山口さんの歌声で、多くのファンを魅了し続ける「osage」。全国ツアー開催や野外フェス出演、リリースされた「残り香」は、ドラマ『墜落JKと廃人教師 Lesson2』エンディング主題歌を担当するなど、留まることなく精力的に活動を続けています。
今回は、新曲「残り香」の制作裏側や、「osage」の成り立ちや今後の展望など、Vo&Gt.を務める山口ケンタさんにたっぷりインタビュー!
osage
- PROFILE
- 2017年に下北沢で結成された、4人組ロックバンド。メンバーは、Vo/Gt.山口ケンタ、Gt.金廣洸輝、Ba.ヒロクサマ、Dr.田中優希。2018年に新人オーディション「murffin discs audition 2018」に参加しグランプリを獲得。感情を最大限にのせて歌うボーカルのハイトーンボイスと、一体感あふれる確かな演奏力が織りなす楽曲は、ラブソングからラウドなロックまでをエモーショナルに表現している。
今までのosageにない、新しい側面が見られる「残り香」
――名古屋にお越しいただき、ありがとうございます! 名古屋グルメは食べられましたか?
昼食に「味噌煮込みうどん」をいただきました。今までサービスエリアでは食べたことがあったんですが、専門店に来たのは初めてで、すごくおいしかったです。
――名古屋めしを堪能いただいて、うれしいです!さっそくですが、新曲「残り香」について、聞いていきたいと思います。ドラマのエンディング主題歌にもなっていますが、どのような曲か教えていただいてもよろしいでしょうか?
タイトルにあるとおり、「香り」という部分にフォーカスしています。今ここにいない距離にいる人であったり、その人と自分を結ぶ想いであったり、目には見えないものを、香りを通して呼び起こすというか。音楽も目には見えないものなので、誰かを思いながら聴いていただけたらうれしいです。失恋した方にも、今恋愛している方にも響くような一曲になっていると思います。
――ありがとうございます。この曲を制作するうえで、こだわったポイントや聞いてほしいポイントなどを教えてください。
――ありがとうございます。この曲を制作するうえで、こだわったポイントや聞いてほしいポイントなどを教えてください。
osageはジャンルレスで、一つのジャンルに縛られずに色々な曲を作っていきたいというのが根底にあって。この曲も、ベースのシンセサイザーを初めて入れてみたり、歌にも独自のコーラスワークやダブリングを入れていたりと、今までにないようなギミックになっています。今までのosageにない、見せることができたのかなと思います。
――楽曲制作時の裏話やエピソードはありますか?
元々、デモは僕一人で家で作ることが多くて。作ったものをメンバー4人それぞれに投げて、自分のパートをメンバーなりにアレンジして戻してもらうっていう流れなんですけど。この曲は、メロディーや歌詞も、骨組みはデモからほとんど変わっていないんです。
香りがテーマなことと、断片的な思い出が残ってしまっているという曲の本筋も、意図して作り出したものじゃなくて。何かに導かれるように、自然と生まれていきました。
――これまで、デモから大きく変わることもありましたか?
そうですね。この楽曲もアレンジャーの方に編曲を依頼して、この形になっているんですが、わりとデモに忠実というか。他の曲ではもうテンポごと変わったりすることもありましたね。
――この曲をメンバーに初めて聞かせたとき、どのような反応でしたか?
ギターの金廣は、ずっと「これめっちゃいいなぁ」って。デモはワンコーラスで1分ぐらいしかなかったんですけど、「もう何回聴いたかわからない」って言ってくれたのが印象的でした。
――うれしいですね。
不思議な感じもあります。多分初めて聴くはずなのに、どこか懐かしいっていうのがあったんだと思います。
――ドラマのエンディングで流れるのが、すごく楽しみですね。
すごく楽しみにしています! オープニングは、この曲が始まれば「来た来た!」っていう高揚感と一緒に流れるイメージがあるんですけど、エンディングが流れるのって大事な場面が多いじゃないですか。次回はどうなるんだろうっていう展開の後ろで流れるというか。最終回であれば、感動的なところで流れそうで…すごく楽しみです。録画もして、何回も観たいと思います。
バンドの成り立ちから、思い入れのある楽曲まで
――ここからは「osage」について知らない読者のためにも、色々深掘りさせていただければと思います! まずは、バンド結成の成り立ちについて教えてください。
僕たちosageは「2017年ごろに下北沢で結成」ということになっているんですけど、元々メンバーのうち3人は高校の同級生で。なので、出会ってからはもう10年以上経ってて、前のバンドも一緒にやっていたメンバーもいるので、付き合いは長いですね。
――そうだったんですね。前のバンドでは、オリジナル曲をやっていたんですか?
最初は、コピーバンドをしていました。僕自身はオリジナルを作りたいという気持ちもあったので、コピーバンドと平行しながら、一人で曲を作って満足していたんですが、知らない間に、金廣と結成当初のリードギターの二人で「ヤマ(山口ケンタ)が書いた曲やりたいからやろうよ」って僕がいないところで、バンドが組まれていて(笑)。僕はあとから聞かされて。
——本人がいない間に! それは高校のどれくらいの時期ですか?
それが高校の最後くらいに、ふわっと話が挙がったくらいで。「osage」としてちゃんと結成したのは、大学の途中ですね。
――そこから今の「osage」になった経緯は?
ベースのヒロクサマは、同期の「なきごと」というバンドでサポートベースをしていて、2018年に新人オーディション「murffin AUDITION」で知り合ってから仲良くしていて。
結成当初のリードギターが2020年に脱退して、2021年にヒロクサマが加入して、今のフォーメーションになりました。
――「osage」というバンド名の由来はなんですか?
結成当初は、ギターが二人いたので、ギター2本が絡み合う様子がツインテールに見えたことと、和名にしたいと思っていたので、「osage(おさげ)」になりました。
――髪型の「おさげ」だったんですね!気づきませんでした。「osage」の発音は、そのまま「おさげ」で合っていますか?
そうですね、そのまま「おさげ」です。「お揚げ」とも同じで、真ん中が上がります。
——分かりやすく、ありがとうございます。これまでリリースしてきた楽曲の中で、山口さん的に一番思い出深い楽曲はなんですか?
この一つ前にリリースしたアルバム『ENSEMBLE CAST』に入っている「夜煩い(feat.石野理子)」という曲ですね。その曲だけ、去年の秋ごろにシングルで先にリリースしたんです。この楽曲は作っている段階で、かなりワクワクしていた思い出があります。MVもメンバーが監督をしていたり、石野理子さん(ex.赤い公園)にゲストボーカルで参加していただいたり、新たな試みをしたこともあって、鮮明に残っています。僕一人じゃなくて、皆の色んな面でのクリエイティブがより広がった一曲なのかなと思ってます。
音楽を始めたきっかけは、ライブ映像
――作詞作曲は山口さんが行っているとのことですが、歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
フィクションかノンフィクションか、みたいなのがよくあると思うんですけど、そこに関しては基本的に半々ぐらいで。「ウーロンハイと春に」という曲があるんですが、あれはもう、100%実体験です。実際に出てくるお店を書いたり、思い出ベースで書いたりした曲もあれば、うまいことフィクションを混ぜつつ書くこともあります。
「残り香」の2番の歌詞にある「恋は咲けば儚く 愛は実れば重たく」とかも、小説や詩、雑誌の見出しにもあるような、短いのにズバッと表している言葉に惹かれるので、意識的にインプットしているかもしれないです。
――小説も結構読まれるんですか?
読みますね。ただ、気が向いたものを読むって感じで。小説内の会話に、インスピレーションを受けることもあります。なので、作中で繰り広げられる鍵カッコとかは注目して読むようにしています。
――山口さんが音楽活動を始めたきっかけや音楽のルーツを教えてください。
中学生の頃に、Mr.Childrenの桜井和寿さんや音楽プロデューサーの小林武史さんらが設立した「ap bank」が主催する「ap bank fes」の映像をテレビで観て。それが、なんか無性に惹かれたんですよね。当時、僕は野球部だったんですけど、父もバンドをやっていたりとか、母親もずっとピアノの先生をやっていたりしていて、家ではずっと音楽が流れていたんですけど、それまでは音楽に全く興味が湧かなくて。
――野球部だったんですね。
丸坊主でした(笑)。その映像をきっかけに、ライブ映像を見ながら家にあったギターを弾いてみたりして。それが始まりです。
――運命的な出合いですね。今年で結成7年目を迎えたということで、これから個人としてやってみたいこと、バンドとしてやってみたいことはありますか?
まず個人としては、弾き語りをもっとちゃんと練習して、やってみたいと思っています。アコースティックギターライブとかもすごく気になっていて、今まではあまり挑戦してこなかったので、今年はちゃんと練習したうえで挑戦してみたいです。
――ぜひ聞いてみたいです! 目標は今年中ですか?
できれば今年中に。間に合えばですが…。
――楽しみにしています。バンドとしてやってみたいことは?
バンドとしては、今上半期の折り返しのタイミングですけれど、野外フェスに呼んでもらえたり全国ツアーもやらせてもらえたので、ここからはより楽曲づくりに力を入れていきたいと思っています。一人で作ったものよりも、メンバーのアレンジが入って、デモになってっていうのが最近はすごく楽しくて。メンバーとの共作みたいなこともしてみたいと思っています。
――素敵ですね。
クサマが今年中に一曲書きたいって言っていたので、楽しみだし、嬉しいですね。
辛いのが大好きな山口さんの好きな名古屋グルメは…
――名古屋での思い出や印象深いエピソードはございますか?
名古屋はこれまでに20回くらい来ていて、毎回サーキットフェスに呼んでいただいたり、ツアーも名古屋は毎回入っていたりで、年に4回くらいはライブさせてもらっているのかな。ライブのときに感じるのは、音楽に対してかなり熱量がある人が多いイメージです。ライブの時に激しいとかじゃなくて、ライブが終わってから、例えば物販とかでお話するタイミングがあると、「曲のつなぎのところとか、めっちゃよかったです」って言ってくれたり。ちゃんと聴いてくださってるんだな、って感じることがあります。本物というか、熱いものに対しては、お客さんの熱量も上がっていくのが肌感で伝わってくる場所。真摯なお客さんが多いなと思います。
――好きな名古屋名物はありますか?
名古屋名物としては、「台湾まぜそば」がすごく好きです。
――辛いのが好きなんですか?
辛いの大好きです! 「台湾まぜそば」は、1位か2位くらいで好きです。「台湾まぜそば」発祥の「麺屋はなび」さんのお弟子さんがやっている「麺屋こころ」が、東京の下北沢にもあるんですが、そこはもう行きつけというか、大好き。
――嬉しいです。食べてみたい名古屋グルメはありますか?
「小倉トースト」を食べたことがなくて、ずっと食べてみたいと思ってます。
――東京にはないですか?
専門的というか、そういうところはないかもしれません。「小倉トースト」自体も気になりますが、喫茶店カルチャーも感じたくて、昔ながらのところに行ってみたいです。1、2時間ぐらいぼーっと過ごしてみたいです。
――明日から「ENSEMBLE TOUR」ツアーが始まりますが、ライブの意気込みを教えてください!(取材は6月7日)
今回のツアーは、2月にリリースしたアルバム「ENSEMBLE CAST」が中心になっていて。このアルバム自体もかなり振り幅が広いというか、「osageってこうだよね」がより広がったきっかけとなるような1枚になっています。それが組み込まれたセットリストでツアーを周るので、一つ殻を破ったじゃないですけど、さらに1段階進化したosageをお見せできると思っています。メンバーとスタジオで詰めてきていて、もちろん今までも気合い入っているんですけど、それ以上に、メンバーみんな、このツアーにかなり熱が入っていたので、来てくれた方の思い出として残り続けるものになれば嬉しいです。
――最後に、ファンの皆様に一言お願いいたします。
新曲「残り香」で、さらに振り幅も広がりましたし、この曲でosageを知ってくれる方もたくさんいるんじゃないかなと思います。自分たちでは「常に捨て曲なし」って言ってるんですけど、この6年間の活動で色んな楽曲を出してきて、全曲どれかしらは絶対この曲好きだなっていうものがあるはずです。せっかくここで出合ってくださっている貴方に向けて、貴方だけの“推し曲”というか、おすすめを見つけてみてほしいなと思います。どんなシチュエーションにも合うような曲が絶対見つかるはずです!
――ありがとうございました!
osage Digital Single「残り香」
2024年6月19日(水)RELEASE
▼DL&Streaming
https://osage.lnk.to/lingeringscent
▼MV
osage「ENSEMBLE TOUR 2024」ライブツアー
2024.07.06(土)【宮城】仙台enn 2nd
2024.07.07(日)【新潟】GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2024.07.14(日)【大阪】梅田Shangri-La ※ワンマン公演
2024.07.27(土)【東京】渋谷WWW X ※ワンマン公演、ツアーファイナル
▼チケットはこちらから
https://eplus.jp/osage/
公式サイト
https://osage-official.com/
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