2024.8.13tue
キッチンカー出身の「オノモト商店」が待望の実店舗をオープン!東海地方からナマステカレー探訪!【昭和区・御器所】
誰もが一度は食べたことがあろうカレーは、一見シンプルですが、多数のスパイスと様々な食材を掛け合わせることで誕生する、奥が深い料理の一つ。
カレー大好きの編集部・星川が、東海三県のカレーを調査! これを読めば、あなたもカレーの奥深さに魅了されること間違いなしです。
第8弾は、2024年6月に店を構えた「オノモト商店」です。これまでは、イベント出店を中心にキッチンカーの移動販売にてカレーを提供していましたが、遂に実店舗をオープン! カレーはもちろん、夜は一品料理も楽しめるとのことで、さっそくチェックしていきましょう♪
地元で愛された美容院をリノベーション!懐かしさが残る店内
地下鉄「御器所駅」から徒歩で約5分のところにある「オノモト商店」。かつてこの場所は、美容院だったとのこと。「レトロな外観がどこか懐かしさを感じさせてくれる」と、店主・加藤さんは一目惚れし、即決したそう。カレー屋として生まれ変わりました。
ロゴは、“円”が無限に連鎖するという意味を持つ「七宝柄」がモチーフ。この場所で、カレーを通して「“縁”が重なってほしい」という想いを込めています。
早速店内に入ってみると、カレーのスパイシーな香りが漂います。席は、カウンターとテーブルがあり、アットホームな空間です。
肉がホロホロ♡ うま味がジュワ―ッと溶け込むあいがけカレー
具材をじっくり煮込んだカレーは、単品orあいがけから選ぶことができ、毎日3種類を展開しています。あいがけの場合、あいがけは選んだ2種のうち、値段が高い方に+100円で注文可能。副菜はその日の店主の気まぐれで、1種類が付いてきます。
今回は、メニュー名に店名を冠した「オノモトのチキンカレー」(1種類の場合・1100円)と、「エビ香る豆乳キーマカレー」(1種類の場合・1100円)のあいがけをチョイス!
西インドのゴア料理にインスピレーションを受けた「オノモトのカレー」。スパイスや野菜などの具材をじっくり煮込んだ重みのあるカレーです。食べると、豊かな香りと辛さが口の中に広がります。後から追いかけてくるココナッツの甘みも加わることで、奥深い味わいに!2~3時間じっくり火にかけて、軟骨さえもとろける食感に仕上げた、ホロホロとした食感の手羽先もポイント。
キッチンカー時代に人気があった「白キーマ」の名前を変更して、現在提供しているのが、「エビ香る豆乳キーマカレー」。台湾の朝ごはんとして人気の「鹹豆漿(シェントウジャン)」からインスピレーションを受けた一品です。豆乳のまろやかな口当たりが特徴で、エビの香りも華やか。隠し味に黒酢の酸味をプラスしています。
季節の野菜を使った総菜は、カレーと混ぜても◎。この日は、キュウリとひよこ豆、玉ネギを合わせた「ひよこ豆のサラダ」です。
また、トッピングも種類が豊富! 半熟の黄身がツヤッと美しい「タマゴピクルス」をはじめ、「パクチー」(+100円)や「なすのピクルス」(+150円)、「辛味ペースト」(+50円)がスタンバイしています。
カレーは、今回紹介した他に、野菜とココナッツのみで作った「ココナッツベジカレー」(1000円)と、気まぐれで登場する「店主のきまぐれカレー」も要チェック!
一品料理とお酒も楽しめる! 夜営業にも注目
「夜も気軽に寄ってもらえるように」と、カレーはもちろん、ジンを中心にしたアルコール類やおつまみを提供しています。季節の食材を使ったおつまみは、その日によって異なるので、いつ訪れても新しい一品に出合えます。
ジンの他にも、ウイスキーやハイボールもラインナップ。「ちょっと一杯」や2軒目利用としても大活躍です。
今までもこれからも縁を大切に「お客さんと一緒に成長する店へ」
キッチンカー出身の「オノモト商店」を営む店主・加藤さん。大学時代に漠然と描いた「食に携わりたい」という夢を叶えるべく、上京して飲食業について学び、様々な縁が重なり、今に至るそう。加藤さんにお店のことについてインタビューしました。
――なぜカレー屋をやろうと決意したのでしょうか。
元々、体育系の大学に通っていたのですが、アルバイトで飲食業を経験したことで、飲食業の楽しさを知りました。その後、新卒で上京して、ある店に調理部として採用してもらい、腕を磨き料理人の道へ。その時代に流行っていた“コーヒー✕カレー”の組み合わせに影響を受けて、東京のカレー屋「HATONOMORI」で働きつつ、コーヒーの焙煎所でも働きながら経験を積みました。今後は、コーヒーの焙煎を行う友人の力も借りて、“スパイスカレーが食べられる喫茶店”を目指していきたいです!
――その後名古屋で、キッチンカーを始められたのですか?
はい。ご縁があって、「キッチンカーを貸したい」という人から譲り受けました。当時は、キッチンカーを出資してくれた「KOHYO Kitchen」さんの名前を借りて「KOHYO KITCHEN」として活動していました。
キッチンカーで出会った仲間やお客さんがいるからこそ、安心して実店舗をオープンできたなと思っています。
――では、「オノモト商店」という店名の由来は何だったのでしょうか。
私は下の名前が“源己(げんき)”というのですが、オノモトは、己(おのれ)と源(みなもと)という自分の名前から取りました。「自分が何かの“源”になるように」という意味も込めています。よく「店名のオノモトは苗字からきているのですか」と聞かれますが、「違います!名前は加藤源己です」って答えています(笑)
実家のような温かみのある空間で、本格カレーを提供する「オノモト商店」での食事はもちろん、行くだけで元気がもらえる店主・加藤さんとの会話も醍醐味の一つです! 今後もキッチンカーでのイベント出店もあるそうなので、店舗とイベントどちらも足を運んでみてください。
東海地方からナマステカレー探訪! 本格的な南インドを軸にしたカレーが味わえる「カレーと民藝と酒 TeTe」【千種区・池下】
誰もが一度は食べたことがあろうカレーは、一見シンプルですが、多数のスパイスと様々な食材を掛け合わせることで誕生する、奥が深い料理の一つ。 カレー大好きの編集部・星川が、東海三県のカレーを調査! これを読めば、あなたもカレーの奥深さに魅了されること間違いなしです。 “ラッキーセブン”の第7弾は、2024年4月3日(水)にオープンした「カレーと民藝と酒 TeTe」。南インドを軸に、季節の食材とスパイスを使ったカレーを提供しており、ディナータイムはナチュールワインとスパイスを使った一品料理などが楽しめます。 素敵なアイテムとの出合いも! 店内は世界各国の民藝雑貨がたくさん 地下鉄「池下駅」より徒歩約11分のところにある「カレーと民藝と酒 TeTe」。これまでは世界各国のアイテムを取り扱う、同ビル4階の「casablanca(カサブランカ)」にて間借り営業をしていましたが、満を持して実店舗をオープンしました。店内は、コロニアル時代のインドのカフェをイメージした、エキゾチックな空間が広がっています。 また、店のあちこちに「casablanca」の店主がセレクトした装飾品も飾られています。一部商品は販売もしているので、気に入ったものがあれば気軽にお声掛けを。 汗が出るほどスパイシーな月替わりプレート 「ランチカリープレート」(1300円)+「チキンのアチャール」(400円)、「iceチャイ」(500円) ランチメニューは1種類で、月ごとに内容が変わります。取材時5月は、写真左上から「レモンチキン」「チャナマサラ」、下の段に「ライタ」とバスマティライスと日本米のブレンド、パパドが盛り付けられています。別皿の「チキンのアチャール」「チャイ」はプラス料金で注文可能。 メニューは、「カレーや総菜をすべて混ぜ合わせたときに、相性が良いものを組み合わせている」とのこと。食べ始めは、それぞれ個別で食べて、段階ごとに具材を混ぜて合わせながら味変していくのがおすすめです。 星川的・辛さ指数は、5点満点中5点です。かなり辛い! プレート内容を一つずつご紹介します。まず「レモンチキン」は、レモンの皮と、タイ産のライムリーフを一緒に煮込んだ、さわやかな風味が広がる一品。そこに青唐辛子のスパイシーさも加わり、思わず汗が出てしまうほどスパイシーに仕上げています。 続いて北インドの代表的なカレーの一つ「チャナマサラ」です。「チャナ」とはヒヨコ豆のことで、ホクホクになるまで煮込んだ豆がたっぷり。トマトのあっさりとした酸味とスパイスが合わさり、ヘルシーな味わいです。 インドで愛されているヨーグルトサラダの「ライタ」は、新玉ネギとキュウリを合わせています。ライスとカレー、ライタを混ぜて食べれば、辛さがマイルドに。〆はライスとライタのみを混ぜてさっぱりとフィニッシュ! また、どの料理も化学調味料を一切使用せず、体への負担を考えた素材を使用しています。 Hoshikawa 「ライスにヨーグルトをかけるの? 」と意外に思う人もいるはず。しかし、ヨーグルトの酸味とコクが、ライスと相性抜群です。 単品の「チキンのアチャール」もぜひ注文を。「アチャール」とは、日本語で「漬物」を意味し、酸味と辛みが効いた副菜です。スパイスの香りが十分に染み込んだチキンは、食べ応えも◎。 「ラドゥ」(2個・400円) チャイと相性ピッタリな「ラドゥ」は、ヒヨコ豆やアーモンド、ココナッツを合わせて団子にした、インドのお菓子。口に運ぶと、カルダモンのスパイシーで清涼感のある香りが鼻を抜けます。 “晴くんのカレー”がいつでも食べられるように これまでナチュールワインの店や、人気カレー店などで腕を振るってきた、「カレーと民藝と酒 TeTe」の店主・晴さん。間借り時代は、屋号はなく「晴くんのカレー」として、販売していたそうですが、「casablanca」での間借りや、ファンからの後押しで、待望の実店舗をオープン。そんな店主の晴さんに、お話を伺いました。 ――カレーを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。 元々、美容師や美容部員として働いていたのですが、西区の「グナグナカリー」に行ってからカレーにハマり、大阪や東京のカレー店に足を運ぶようになりました。当時は美容師として稼いだお給料のほとんどはカレーに注ぎ込みましたね(笑)。その後、自分自身でもカレーを作るようになって、「エリックサウス」に転職し約8年間務めました。ワインも好きだったので、名駅の「vinofonica(現:Paradise Nature – wine & vinyl -)」で働きながら、カレーの間借りもスタートし、今に至ります。 ――店名の由来とは。 当初は漢字一文字で「手」にしようと考えていたのですが、「自分の両手で作った料理で、ぬくもりを感じてもらいたい」という願いを込めて「TeTe」と命名しました。 ――今後の展望を教えてください。 ディナー営業もしているので、季節の食材を使った「ビリヤニ」を提供したいなと思っています。夜になると店内も大人っぽい雰囲気になってとても素敵なので、ぜひナチュールワインとスパイスが効いた一品料理やカレーとの組み合わせを楽しんでください。 姉妹店「casablanca」でもお買物や中東料理を堪能 「カレーと民藝と酒 TeTe」の上階にある「casablanca」もご紹介。インドやアジア、アフリカ、中南米など、世界各国の民藝品を取り扱う雑貨屋「casablanca」は、この店の店主が現地や日本国内で買い付けたアクセサリーや小物、衣服などを取り扱っています。 「ファラフェルサンド」(900円) 物販の他、店内では中東の定番料理を提供するイートインスペースも完備。メニューの中でも人気な「ファラフェルサンド」は、ヒヨコ豆のコロッケ「ファラフェル」と、野菜をピタパンで挟んだワンハンドフードです。自家製ハリッサの辛身をアクセントで、下までぎっしりと具材が入っているので、ボリューム満点です。 「ノスノス」(650円)※お茶菓子付き モロッコの定番ドリンク「ノスノス」は、ガツンと濃いめのエスプレッソを、砂糖を加えたミルクと合わせたカフェ・オ・レです。日替わりのお茶菓子付きで、この日はデーツとクルミ、チョコレートを合わせたもの。 両店舗の飲食物は、屋上で食べられます。天気の良い日は、気持ちの良い風を感じながら、カレーや、ファラフェルサンドを持ち込むことができます。また、7月からはルーフトップバーの営業も開始するとのことで、期待大! 本格的な南インド料理が楽しめる「カレーと民藝と酒 TeTe」と、中東のアイテムやフードを取り扱う「casablanca」。どちらも店のドアを開けた瞬間から、現地の雰囲気を感じられて、まるで旅行に来ているかのような気分になること間違いなしです。ぜひ、足を運んでみてください♪ カレーと民藝と酒 TeTe 問い合わせ 090-9121-8445 場所 愛知県名古屋市千種区高見1-8-5 ケンインターナショナルビル3F MAP 営業時間 11:30~14:30(LOは14:00)、18:00~23:00(LOは22:00) 定休日 火・水曜(不定休あり) 駐車場 なし 支払方法 カード・電子マネー不可 Instagram @tete_curry_nagoya 予算 昼1500円/夜2000円 アクセス 地下鉄「池下駅」より徒歩で約11分 casablanca(カサブランカ) 場所 愛知県名古屋市千種区高見1-8-5 ケンインターナショナルビル4F MAP 営業時間 11:00~17:00 定休日 火・水曜 支払方法 カード・電子マネー可 Instagram @casablanca73nagoya アクセス 地下鉄「池下駅」より徒歩で約11分 ※掲載内容は2024年5月時点の情報です ※価格はすべて税込み表記です
東海地方からナマステカレー探訪!「善左衛門咖喱」で 日本初!? とろろ✕キーマを合わせた新感覚カレーが爆誕【中区・矢場町】
誰もが一度は食べたことがあろうカレーは、一見シンプルですが、多数のスパイスと様々な食材を掛け合わせることで誕生する、奥が深い料理の一つ。 カレー大好きの編集部・星川が、東海三県のカレーを調査! これを読めば、あなたもカレーの奥深さに魅了されること間違いなしです。 第6弾は、2024年4月6日(土)にオープンしたニューフェイス「善左衛門咖喱(ゼンザエモンカレー)」を紹介します。ネバネバしたあの野菜と合わせた新しいカレーを提供しているとのことで、オープン当初から注目を集めています。 “日本初?! ” ジャパニーズスタイルのカレー店 お店は、地下鉄「矢場町駅」から徒歩4分。筆文字で「善左衛門咖喱」と大きく書かれた、白いのれんが目印です。 店内は、テーブル席とカウンター席があり、シーンを選ばず活躍するおしゃれな空間が広がります。テーブルは、店主・西尾さんの手作りとのこと。一枚板に鉄を掛け合わせた異素材のコンビネーションに、センスが光ります。 「もはや飲める!」とろろとスパイスが異色のコラボ! 「既存のカレーのジャンルにはないものを作りたい」と、店主が考案したのは、粘りが特徴的なとろろと、スパイスを合わせたキーマベースのカレーです。 米の量は、100gから600gまでが選べ、既存トッピングのパクチーをネギにチェンジしたり、とろろをサラダに変更できたりと、苦手な食べ物への配慮もしてくれます。 「善左衛門カレー」(1280円)+「奥美濃地鶏(手羽元1本)」(200円) カレーは、あえてスパイス感を控えめにすることで、日本人の口に合う、尖りのない優しい味わいを実現しています。とろろは昆布出汁と合わせることで、素材の風味を引き立てます。 店名にもなっている「善左衛門カレー」は、ポークキーマと卵黄、とろろをオン。“ズズズッ”っと喉を通り抜けるとろろの粘り気と豚肉のうま味が絡み合い、クセになるおいしさです。卵黄と絡めれば、よりマイルドに仕上がります。 Hoshikawa 辛さが足りないときは、「ワサビを追加して食べるのがおすすめ」とのことで、アイデアが斬新過ぎる! “ツーン”と鼻を抜ける香りと辛さに、スパイスが良く合います。 「善左衛門カレー」(1280円)+「炙りチーズ」(200円) 「トッピングしたいけど、種類が多くて迷ってしまう」という人は、「炙りチーズ」がおすすめ。ほど良い焦げ目がつくまで炙った濃厚なチーズと、とろろが織り成す、とろける口溶けをぜひ体感してみてください。 「海老左衛門カレー」(1470円)+「スパイス砂肝」(300円) 「海老左衛門カレー」は、さわやかなココナッツレモンチキンカレーに、とろろを合わせた一品です。大きめにカットした鶏肉とエビは食べ応えがあります。 トッピングには「スパイス砂肝」をチョイス。ハーブの香りと、砂肝ならではの食感がアクセントに! カレーと同じ皿に盛られた総菜は、当日仕入れた食材で異なる5種類を展開。 この日は、ニンジンラぺ、サワラの塩焼きなどがラインナップしています。カレーと混ぜ合わせて食べるのも◎。 セットの「カレースープ」は、トマトっぽさを感じさせる味わい。そのまま飲むのはもちろん、カレーにかけて味変するのもGOOD♪ 左から「手作りイチゴラッシー」「手作りバナナラッシー」(各550円) 「私ほどジュースを飲んできた人はいない」と語る、スタッフのエリザベスさんこと、松下さんが作る特製のラッシーは、ぜひ注文を。季節によって変わるフルーツ自体の甘さを最優先にした、濃厚な飲み心地を堪能してください。 ※「手作りイチゴラッシー」は期間限定 「愛のあるお店にしたい」店主・西尾さんにインタビュー 「店内に、ケリーちゃんのステッカーを置いてもらいました!」 現在は、地下鉄「国際センター駅」から徒歩で約3分のところに移転した「Andy curry」で腕を振るっていた店主が、2024年4月に開店した「善左衛門咖喱」。「行きつけの『味噌煮込みうどん』の店のように、ついつい行きたくなるような場所にしたい」という願いから、いまだかつてどこにもない「日本式のカレー」が誕生しました。店主に、店名の由来やカレーにとろろを使った経緯を教えてもらいました。 ――店名の「善左衛門咖喱」の由来は何だったのでしょうか。 私(店主)の奥さんの祖先に、江崎善左衛門さんという人がいて、そこから名を取りました。善左衛門さんは、愛知県犬山市にある「入鹿池」を作ったメンバーの一人で、新田開発などに大きく貢献した方です。この店も彼のように「誰かのため」になればいいなという願いを込めています。 ――とろろを入れたカレーを考案したきっかけは? 「もし善左衛門さんが、江戸時代でカレーを作ったら」と想像したときに、思いついたのが「日本式」という言葉でした。たまたまテレビで「エスプーマカレーうどん」を紹介していて、それがとろろに見えたんです(笑)。ちょうど手元に長イモがあって、試作品を作ってみたらとてもおいしく、メニュー化しようと決意しました。開店当初は「とろろ✕キーマ」の斬新なカレーを提供することに不安もありましたが、受け入れてくれる方ばかりでうれしいです。 ――まさにアイデアメーカーですね。今後の新メニューも楽しみです! 今後は、土鍋に乗せたアツアツのカレーを出す予定です。それと、鮎の塩焼きととろろ、総菜を盛り付けた「鮎左衛門」っていうメニューにチャレンジしたいです。あえてスパイスを入れずに、カレースープを混ぜて食べるのがおもしろいかなと思って考案中。楽しみにしていてください。 とろろを使ったおいしいカレーに出合える「善左衛門咖喱」。アイデアメーカーの店主・西尾さんと、店のムードメーカーのスタッフ・エリザベス(松下)さんの二人三脚での活躍に、今後も目が離せません。ぜひ足を運んでみて下さい♪ 善左衛門咖喱(ゼンザエモンカレー) 問い合わせ 080-4787-6747 場所 愛知県名古屋市中区栄5-20-4 コスモスビル1F 営業時間 11:30~14:30(LOは14:00) 定休日 水曜(不定休あり) 駐車場 なし 支払方法 カード・電子マネー不可 Instagram @zenzaemon_curry 予算 昼1500円 アクセス 地下鉄「矢場町駅」より徒歩で約4分 ※掲載内容は2024年5月時点の情報です ※価格はすべて税込み表記です
東海地方からナマステカレー探訪! 型にはまらないアイデアが光る「Spice Buono!」【瑞穂区・瑞穂運動場西】
誰もが一度は食べたことがあろうカレーは、一見シンプルですが、多数のスパイスと様々な食材を掛け合わせることで誕生する、奥が深い料理の一つ。 カレー大好きの編集部・星川が、東海三県のカレーを調査! これを読めば、あなたもカレーの奥深さに魅了されること間違いなしです。 第4回目は、2019年に間借りカレー屋としてオープンし、2020年に実店舗をオープンした「Spice Buono!(スパイス ボーノ)」。週替わりのスパイスカレーは、毎回2種類から選べます。また、2023年11月から、ナチュールワインとフレンチが楽しめる“ビストロごはん”屋として夜も営業。 今回は、スパイスカレーへの愛やビストロを始めたきっかけなど、じっくりお話を伺いました。 あふれるカレーへの愛で店をオープン 住吉町にあるバーでの間借り営業からスタートした「スパイスボーノ!」。現在は、「瑞穂運動場西駅」から歩いて約1分のところに店を構えています。 店内は、カウンター6席と座敷1卓(4席)の全10席で、アットホームな雰囲気。かつてこの場所は居酒屋だったとのことで、当時の面影も感じられます。 店主の華麗(カレー)なる手さばきを、カウンター越しで見られるのもポイントです。 インスピレーションから生まれる独創的な一品 「2種あいがけ」(1250円)+「たまごのピクルス」(150円) 取材日当日は、右から「チキンのチャイニーズカレー」と「なばなのキーマカレー」が盛り付けられています。プラス料金で具材をトッピングすることも可能です。店主のイチオシは、「玉子のピクルス」で、程よい酸味がカレーと絶妙にマッチ! 「チキンのチャイニーズカレー」 じっくりと煮込んだチキンのうま味を感じる「チキンのチャイニーズカレー」は、中国の調味料の豆豉(トウチ)や豆板醬、オイスターソースなどが入っています。 「なばなのキーマカレー」 一方こちらは、独特苦みを持つなばなと、さわやかな辛みが特徴の京七味が主役。一口食べれば、春の訪れを感じさせてくれること間違いなしです。 中央のターメリックライスは、山形県のブランド米「雪若丸」を採用。カレーとのバランスもバッチリ。 4種類の副菜は、箸休めやカレーと混ぜて食べるのも◎。 左から、「ポテトサラダ」「キャロットラぺ」「紫キャベツのピクルス」と、手前に「きゅうりのピクルス」です。 ワンオペ営業のため、注文は卓上のオーダー表に記入して渡すだけ! 代金も前払い制です。 夜営業の“ビストロごはん”にも目が離せない! 「パテドカンパーニュ」(968円)「ナチュールワイン」(グラス・1000円~) 昨年の11月から始めた夜営業の“ビストロごはん”。実は、約10年間フレンチやイタリアンのシェフをして活躍経験を持つ店主。オリジナルのビストロメニューと、ナチュールワインがそろいます。 ドライいちじくを練り込んだ「パテドカンパーニュ」は、肉をミンチにするところから店内で仕込むこだわりよう! シンプルな素材のみで作られた「自家製パン」にのせて召し上がれ♪ その他、「豚肉のロースト」やパスタなどもラインナップしています。スパイスカレーは昼のみの提供なので、ご注意を! 全国各地のカレーを食べ巡る“愛好家”ならではの味 扉のイラストは店主自身が描いたものなんだとか! 画伯です! 「カレーを作ることは、私にとって自己表現なんです」と語る、店主の竹内さん。5~6年前から全国各地の店を巡り、日々の研究を欠かさないんだそう。料理へのこだわりやこれからチャレンジしたいことなど、お話を伺いました。 ――「カレー好きが高じて」店を始められたとのことで、店ならではのこだわりは? カレー作りって自由なんです。元々フレンチやイタリアンの経験があるので、過去にはバルサミコ酢やポルチーニなどで作ったこともあります。食材もこだわっていて、生産者さんに会いに行くことも。また野菜は、体に優しいものをセレクトしています。 ――毎週メニューも変わるので、考案するのも大変なのでは? そんな週もありますね(笑)。最後の最後まで悩んでしまうこともあります。毎週食材を見て味を決めるのですが、レシピ化はしていないので、全く同じ味になることはありません。 ――これからチャレンジしたいこととは? 沖縄の食材を使ったカレーにチャレンジしてみたいです。今注目しているのは、「島唐辛子」や、甘い香りが特徴の香辛料「ヒバーチ」。独特な味がするので、取り入れてみたいと考えています。 Hoshikawa 店主の熱意に圧倒! 玉ネギの炒め加減や、具材を煮込む時間など、一つひとつの工程を研究し尽くした逸品をぜひ味わってみてください。 Spice Buono!(スパイス ボーノ) 問い合わせ 090-8327-7212 場所 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通6-5-2 サントピア瑞穂 営業時間 12:00~14:00(LO)、18:00~23:00(LOは22:00)※カレーは昼のみ 定休日 火~木曜(不定休あり) 駐車場 なし 支払方法 カード(夜のみ)・電子マネー可 公式サイト https://spicebuono.owst.jp/ 予算 昼1000円/夜4000円 アクセス 地下鉄「瑞穂運動場西駅」より徒歩で約1分 ※掲載内容は2024年2月時点の情報です ※価格はすべて税込み表記です
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