2024.11.11mon
PR「星野リゾート」Trip.52 |[★宿泊券プレゼント付き!]2024年9月。ついに岐阜で新規開業! 山岳温泉と飛騨デザインを愉しむ「界 奥飛騨」
旅好きな人にとっては憧れの「星野リゾート」。極上ステイを叶える独創的なテーマで圧倒的非日常を提供するホテルから、街の活気や文化を丸ごと楽しむサービスを提供するホテルまで5種類のサブブランドを抱えますが、どこも素晴らしいホスピタリティで多くの旅行者を魅了しています。雑誌『ケリー』編集長が毎月「星野リゾート」の施設を訪れ、現地の旬の魅力をお届けしているこの企画。第52弾は、東海三県下にて待望の開業を迎えた「界 奥飛騨」へ。宿泊券プレゼントにもぜひご応募を!
profile 雑誌『ケリー』編集長・堀井好美
「星野リゾート」をこよなく愛し、国内外の全施設を制覇するのが夢。「この時を待っていました…! 星野リゾートさんが奥飛騨の魅力をどのように伝えてくれるのかが興味津々です」。
デザイン性豊かな空間や、伝統の素晴らしさを今に伝える調度品に心が安らぐ。
高山市から車で1時間弱。雄大な北アルプスに囲まれた自然豊かな奥飛騨に、2024年9月に開業した「界 奥飛騨」。「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」をコンセプトに、新鮮な空気を感じながらの湯浴みや伝統技術にふれながらゆったりと過ごせます。中庭と辻空間があり、敷地内を散策できるのが特徴的。四季折々の美景を満喫することができます。
中庭には、温泉がこんこんと湧き出ています。触れてみると、その日によって温度が変化するのも自然だからこそ。このお湯が回遊空間をめぐります。ここ奥飛騨は、九州の別府や静岡県の伊東などの名湯地と肩を並べるほどの湯量を誇るエリア。1日で1200万リットルもの湯が湧き出ているのだとか。さらに、全国に10種類ほど存在すると言われる泉質のうち、4種類が奥飛騨に湧出する、温泉ツウにはたまらない魅力があるのです。
チェックインカウンターは、木の香りが心地よく、なんとも幻想的な空間。カウンター周辺は雪解けシーズンの平湯大滝をイメージし、そこから流れてくる川を飛騨楢の木で表現。天井には様々な種類の木を使用したデザインが施され、飛騨の木々の豊かさを伝えている。
壁面のキラキラとしたラメは、まるで夜空を舞う粉雪。「この空間に奥飛騨の魅力が120%詰め込まれている印象です」。
ショップには、奥飛騨の豊富な木々を使って作られた一輪挿しやキーホルダーなども販売。なめらかな質感や曲線美に、匠の技を感じます。
こちらは、飛騨の白川村でものづくりを行っている「お山からこんにちわ」工房で作られたバッグ。クルミの樹皮や籐で編んだバッグは、温もりと存在感を放つだけでなく、自然の力強さをも感じます。
「飛騨といえば、この子たち」。家庭の守り神とされる「さるぼぼ」がスタイリッシュに!
名湯が湧き出る奥飛騨。「界 奥飛騨」ではどんな湯浴みが楽しめる?
温泉が気になり過ぎて、お部屋に入る前に大浴場を見学に。入口の大きなのれんには、温泉の湯気と界 奥飛騨の宿のつくりである『分棟』を表すデザインが描かれています。
「界 奥飛騨」の温泉は、メタけい酸とメタほう酸を多く含む、肌あたりの優しいお湯。適度の塩分が肌を保護し、保湿効果も実感できます。写真手前の透明な湯は「ぬる湯」。ここでリラックスした後は、奥にある源泉かけ流しの「あつ湯」へ。奥飛騨温泉郷では様々な源泉が楽しめるので、外湯をめぐり、「界 奥飛騨」で「治し湯」として浸かるのがおすすめとか。
「この没入感がたまりませんね」と編集長も感動の露天風呂。あえて景色を見せず、天井にぽっかりと穴が開いているのみ。雪の回廊をイメージしたデザインで、夜には星空と冷たい空気が流れ込み、湯の温かさがよりじんわりと身体に染み入ります。
湯上がり処もチェック。この日のドリンクは、緑茶の味を感じるほうじ茶「飛騨の露」と、バラと蜜を合わせたビネガーの2種類。お湯に浸かる前はビネガーを、浸かった後はお茶を飲むのがおすすめだとか。
優しさと躍動感が共存する、モダンなご当地部屋「飛騨MOKUの間」。
「界 奥飛騨」の客室は全49部屋で、すべてが地域色を色濃く取り入れたご当地部屋「飛騨MOKU(もく)の間」です。この地で昔から高い技術を誇る木工技術で作り上げられたイスや飛騨高山の祭衣装で採用される「飛騨染」など、温もりを感じるものにあふれています。
部屋に入ってまず驚くのは、ベッドを覆うようなヘッドボード。これは、飛騨の曲木という技術のうねりをモチーフにしたもの。素材には、飛騨地方の広葉樹のブナやタモ、桜、ナラの木がグラデーション状に組み込まれています。
クッションカバーは「飛騨染」。150年続く染物店の老舗「飛騨染ゆはら染工」の5代目が、「界 奥飛騨」のために作ったオリジナルです。描かれた龍は、もち米からできた糊で縁取りをし、一筆一筆丁寧に染め付けているのだとか。
紅色が印象的なウォールアートは、高山で江戸時代から続く漆器「飛騨春慶」のもの。華美過ぎない色あいと、透けて見える木目が引き立っています。
「座り心地、質感ともに最高です!」というロッキングチェアは、「飛騨産業」で製造したもの。曲木の高い技術に、海外からのオーファーも絶えない、世界的な人気を誇ります。天然木ならではのしっとりとした優しい質感と素肌に馴染む感覚は、トリコになりそう!
「界 奥飛騨」の客室のうち、約半数以上にあたる28室のテラスに露天風呂が付いています。ひんやりとした外気を感じながら、好きな時に好きなだけお湯に浸かることができるのは、かなりの特別感。全身で浸かるのはもちろん、縁に腰掛けて足湯にもできるので、「ちょっとした隙間時間もお湯を楽しめますね」。
「ご当地楽・飛騨の匠体験」では、自分へのお土産にもなる曲木バッグ作り。
界のお楽しみの一つ「ご当地楽」。奥飛騨では、伝統技術の曲木を体験してバッグを作ります。会場は、トラベルライブラリー。壁面には使い込まれたノミやカンナなどの工具がディスプレイされていて、気分が高まる!
制作するバッグは、部屋に置かれた「界オリジナル風呂敷」を使用。コロンとしたかわいらしい巾着風のものを作ります。
まずは、スタッフによる座学。飛騨の木材と1300年以上にも及ぶ曲木についての歴史、その製法について、紙芝居方式で学びます。
さっそく、天然木の香りに癒されながら作業開始。あらかじめ一晩水につけておいた木材を曲げていきます。
ゆっくり慎重に、台座のカーブに沿って曲げていきます。「木がとてもしなやかで、弾力性もあるので力が必要です…」。
美しいカーブを描いてきたら、軸となる木にはめてチェック。
ハンドルに「界 奥飛騨」のオリジナル風呂敷を結べば、バッグの出来上がり。「お風呂に出かけたり、中庭の散策をする際に便利ですね」。曲木のハンドルは、一度カーブしたら水に浸さない限り戻ってしまうことはないとのこと。「風呂敷部分を取り換えれば、違うバッグを持つ感覚も楽しめますね」。
飛騨の風情あるアイデアもユニーク。食文化を生かした会席料理を。
夕食は、プライベート感が保てる半個室の食事処で。岐阜食材の代表ともいえる「飛騨牛」の、夜の特別会席を味わいます。
最初に目が合ったのは…、山彦人形。こちらは、昭和の初めに飛騨の文化人・代情(よせ)山彦氏によって作られた、開運魔除けのお守りです。頭は北アルプスの山並みを、顔は自然への畏怖の念、色は四季を表しています。今回は、笠ヶ岳。
先付けの「すったてと牛しぐれ」は、飛騨の民家では定番の囲炉裏を模した箱でおもてなし。すったてとは大豆をすりおろしたもので、「すぐに食べる」が語源とか。おろし大根にスダチをキュッとしぼると、美しい赤色に。器と相まって、囲炉裏の炎のよう。
煮物椀の「南京のすり流し 大根餅の揚げだし 蟹棒 花麩」。「かぼちゃの甘みとだしの味わい、温かさが体に染みます…」。
「宝楽盛」は、囲炉裏端をモチーフにした器で。お造りやずわい蟹小袖寿司、フォアグラ干し柿など、お酒のお供にぴったりな季節料理が少しずつ種類豊富に盛られています。
揚げ物は、とろんと熱々の「白子豆腐の堤揚げ」や、2つの食感が楽しめる「たたき海老の新挽き揚げ」、旬の野菜。
蓋物「蕪と塩鱈の饅頭」。かぶをゆり根、鱈、山芋で包み、色鮮やかな衣をまとった一品。
続いて運ばれたのが、「つと」をまとった台の物。「つと」とはその昔、葦や竹の皮、わらなどを束ねたり編んだりして食材を包み、持ち運んだとされるもの。この中には……
岐阜の代表食材「飛騨牛」が朴葉に包まれていました。肉は、ロースとヒレの2種類。あらかじめ表面を熱してあるので、焼き石を使って好みの焼き加減に仕上げて、いただきます。コンディメントも塩やわさび、山椒と様々。味わいの変化を楽しめます。
スイーツにもユニークなアイデアが。高山名物のみたらしを模した焼きマシュマロに、しょうゆを強めに効かせた甘じょっぱい「みたらしだれ」をかけて食べます。
みたらしの下には、炭をイメージした黒ゴマのアイスと竹炭のクランブル。「みたらしだれのしょっぱさが、黒ゴマアイスにもとてもよく合います!」。
先人たちの越冬の知恵を朝食に。滋味深い味わいに心も温まる。
朝食は、飛騨の食材を取り入れた和食膳。お膳の前に、サラダで胃袋をウォーミングアップ。すり鉢に入っているのは、飛騨でよく食べられているえごまの種と黒ゴマ。すりこ木で砕いて引き出された香りが、食欲を刺激します。「このひと手間が、食事をより一層おいしくかんじさせてくれます」。
そしてこちらは、干し野菜。雪深い奥飛騨地方では、冬前に収穫した野菜を天日干しして保存していたとか。干した野菜はビタミンが豊富で、貴重な栄養源。うま味も増します。
その干し野菜を使った「干し野菜と豚肉の味噌鍋」。だし汁を吸った大根や赤大根、かぼちゃ、なすは、豊かなうま味と特有のシャキッとした食感です。
郷土料理のぼっか煮(川魚の甘煮)、赤かぶの漬けものなど、いわゆる「めしどろぼう」的なおかずもふんだんに。丁寧に仕込まれた料理の数々に、「ゆったりと時間をかけて味わいたくなりますね」。
食後は中庭の散策をしつつ、ショップへ。思い出にお土産をセレクトします。滞在中に飲んだハーブティー「やすらぎのお茶」と「目覚めのためのお茶」は、岐阜の山で育った野草やハーブをブレンドした、シュクレ メディシナルハーブのもの。見た目の美しさも素敵です。そして湯上がり処で飲んだ、飲む酢も購入。「界」で展開している、御朱印帳ならぬ「お湯印帳」にもスタンプを押して、今回の旅は終了です。
今回は特別!「界 奥飛騨」の総支配人・須永隆介さんにインタビュー。
今回は初の岐阜県進出ということで、総支配人の須永隆介さんにインタビュー!
―― 奥飛騨に開業した理由は?
奥飛騨には2つの可能性があると感じていました。一つは温泉ファンにとっては憧れの土地であること。もう一つは山岳観光の要所であることです。ただ、全国的にみると認知度が低いため、このエリアの魅力をどうやってお客様に伝え、お越しいただくようにするかは課題であり、「伸びしろが残されている」と思っています。地域と連携して活性化したいと考えます。
―― 岐阜県の奥飛騨の印象は?
北アルプスに囲まれたロケーションが素晴らしく、自然も豊か。この土地の人たちは、私たちスタッフを温かく迎え入れてくださり、良い印象しかありません。
―― 開業を無事に終えた今、感じることは?
ご宿泊いただいたお客様からは、好意的な言葉をいただいています。早くもリピートしてくださるお客様もいらっしゃいます。主に中京圏からお越しの方が多いです。また、敷地内の中庭など「外を歩くプロセス」がどう受け止められるかと不安がありましたが、めぐることの心地よさを体感してくださっているようで安心しています。今後は、奥飛騨温泉郷の湯めぐりや、近隣の自然観光などを生かした「滞在型」の宿泊を、地域のみなさんと一緒に提案していきたいです。
支配人の奥飛騨への想いや「界 奥飛騨」への愛情を感じ、ますますこの宿を応援したくなった編集長。そして全国の星野リゾートへの期待がさらに大きくなりました。
さて、次はどこの星野リゾートへ? 次回もお楽しみに!
界 奥飛騨
- 時間
- IN15:00/OUT12:00
- 駐車場
- あり
- カード
- 可
- 料金
- 1泊3万1000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
※掲載されている情報は、2024年10月時点のものであり、変更となる場合があります。
PRESENT
「界 奥飛騨」の宿泊券(1泊)をペア1組にプレゼント!
応募締切は2024年11月30日(土)
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