注目の4人組ロックバンド「Ivy to Fraudulent Game(アイヴィー トゥー フロウジュレント ゲーム)」が待望の2ndアルバム『完全が無い』をリリース。ヴォーカリスト・寺口宣明さんにインタビュー!
2ndアルバム『完全が無い』のリリース、おめでとうございます。Ivyらしさが詰まった、ストレートなアルバムになっていると思いました。前回インタビューさせていただいた2ndシングル『Memento Mori』の時は、「客観的に見た時も、納得のいく作品になった」とおっしゃっていましたが、今作は自分の中での手応えや、周りからの反応はいかがですか?
今回も素晴らしいものができたなと思っています。聴いていただいた人からも良かったと言っていただけて、うれしいですね。
全国5カ所で開催した、リリースイベントのアコースティックライブはどうでしたか?
楽しかったです。新鮮でしたね。曲への思い入れだったり、制作の過程を話しました。あとは、ほとんど真面目なトークではなかったんですけど(笑)
今回のアルバム『完全が無い』は、どのように出来上がっていったんでしょうか?
アルバムのコンセプトは決めずに、こういう曲ができたから次はこんな曲が欲しいなという風に出来上がっていった10曲ですね。だけどすごくまとまりが良くて。今回、福島(Dr / Cho)と二人で曲を作ったので、それがいいバランスだったのかなと思いますね。
『完全が無い』というタイトルは、どんな意味があるんでしょうか?
例えば、思い描いていた理想に辿り着いたとしても、見上げてみるとさらに見えてくるものがあって、それってすごく前向きなことだと思うんですね。決して不完全なものを作ったというわけではなくて、素晴らしいものができたとは思っているんですけど、このアルバムすらも超えていきたいという、前向きな気持ちで付けました。
「完全が無い」に収録されている曲は、サウンドや世界観はそんなに明るくないけど、肯定的な歌詞が多いですよね。「blue blue blue」の<いつだって前を見てる>、「無常の日」の<このままじゃ終われない>、「賀歌」の<今日を生きるよ>とか。
確かにそうですね。ポジティブもネガティブも、表裏一体だと思うので。「Memento Mori」もそうです。生きることの裏側に死があって、死があるからこそ今を大切に生きなければいけないっていう。ネガティブなことも、そんな風に思える方がいいですよね。