2019.12.15sun
「イチトサンブンノイチ」手打ちうどん屋とカフェ、居酒屋が一つに!【愛知・幸田】
幸田町にオープンした「イチトサンブンノイチ」は、愛知県西尾市にある讃州手打ちうどんの人気店「我流(がりゅう)」の創設者である水野さん夫妻が手掛け、カフェ・うどん屋・居酒屋という3つの夢を詰め込んだ新店です。
店内に足を進めると、2階まで全体が吹き抜けとなった、開放的な空間が現れます。中央には大きなオープンキッチンがあり、窓の外にはのどかな田園風景が広がります。
「忙しい日常を過ごしている人が多い時代だからこそ、ここではおいしいものを食べながら、豊かな時間を過ごしてほしい」と、周囲の自然を最大限に感じられるように大きな窓を設け、漆喰の壁や桜御影石のカウンターをはじめ、天井まで煙突が伸びる薪ストーブや屋久杉のテーブル、グリーンなど、店内の素材やデザインにも徹底的にこだわりました。
田園風景を一望する工房で、心を込めて麺を打つ
そんなゆったりとした空間で、11時から14時のランチタイムに味わえるのが、手打ちうどんです。店主の水野拓也さんは、2009年に我流をオープンする前に、讃岐うどんの本場・香川県の一流店で修業を積んだ経験の持ち主。イチトサンブンノイチでも、毎朝、愛知県産の小麦「きぬあかり」を使って、水野さんが麺を打っています。その工房は、豊かな自然を一望する特等席に。
麺打ち工房の眼前には、豊かな田園風景が広がる
「料理には、作る人の心が表れると思うんです。イライラしたり、慌てたりしたら、それが麺に出てしまう。だからこそ、移り変わる自然や風の動きを感じながら、ゆったりとした気持ちで、麺を打ちたいと思っています」
打った麺は、その後、低温熟成させることで、コシや食感を高めています。また、季節ごとに麺の太さを微妙に変えるなど、日々工夫も重ねています。
自家製にこだわり、ここだけでしか味わえない料理を。
この日、味わったのは、広島県産の牡蠣がたっぷり入った味噌煮込みうどん(1580円+税)。味噌煮込み専用に打った、もっちりとした麺が、大きくプリプリとした牡蠣にマッチします。ストウブの鋳物鍋を使っているので、いつまでも温かいのも嬉しいポイント。広島県産の牡蠣は、冬季限定で「牡蠣フライ」(880円+税/ハーフ500円+税)としても提供しています。
このほか、徳島県産のすだちが爽やかな「海老天すだちおろしぶっかけ」(980円+税)や、奥三河どりを自家製のタルタルソースと合わせた「とり天タルタルぶっかけ」(980円+税)、「明太子とろろぶっかけ」(950円+税)などが、女性に人気とのこと。「カレーうどん」(800円+税)や「肉カレー」(950円)に使用するカレーも、10種類のスパイスを配合するところから手掛けています。我流でも人気の「カラマゼ」(850円+税)は、うどんを食べた後、残った大粒のミンチをご飯に載せて味わうのがおすすめです。
デザートグラスに入ったお茶漬けをモーニングに。
お店は朝8時からのオープンで、11時まではモーニングを提供しています。トーストに加えて、面白いのがデザートグラスで味わうお茶漬け。うどんで使用している出汁が、たっぷりとご飯にかけられています。この他、「朝ラー」(500円)や定期的に具材が替わる「ホットサンド」(ドリンク代+500円/単品700円+税)も人気です。
ドリンクの価格で、トーストorお茶漬け(温/冷)が選べる。ゆで卵、サラダ、フルーツ付き
さらに、土曜の夜は居酒屋タイム。幸田町で居酒屋「水野家」も営んできたノウハウを生かして、海鮮や中華など、様々なメニューを提供しています。
「うどん屋、カフェ、居酒屋と、自分たちのやりたいことを3分の1ずつ詰め込んだこの場所を、お子さんから年配の方まで、多くの方に長く愛されるお店にしていきたい。そのためにも、僕たち夫婦やスタッフのみんなも、笑顔で楽しく働けるお店でありたいと思っています」。