2020.9.1tue
【松坂屋名古屋店×日刊ケリー】地元・名古屋を応援!水族館と市立大学病院に聞く、コロナ禍のいまとこれから
大丸・松坂屋が取り組む、地域共生を考えた持続型参加プロジェクト「Think LOCAL」。この9月の取り組みは、主にコロナ禍によって大きな影響をうけた、地元や全国の施設・団体を応援する企画です。
その一環として、2020年9月2日(水)~29(火)に「買って、食べて、参加して!キャンペーン」を開催します。
【松坂屋名古屋店×日刊ケリー】地元・名古屋を応援!水族館と市立大学病院に聞く、コロナ禍のいまとこれから
大丸・松坂屋の各店が支援する団体・施設の中から、ここでは新型コロナウイルス感染症の影響下でも、変わらず生き物たちのケアを行う「名古屋港水族館」の職員さんと、日夜問わず新型コロナウイルスと闘う医療従事者にインタビューを行いました。
開館以来初めての事態に直面。コロナ禍の「名古屋港水族館」の苦難と思い
名古屋を代表する観光施設「名古屋港水族館」は、日本一の延床面積を持つ水族館。過去3年の年間来場者数が約200万人と、全国3位の集客規模を誇ります。
館内にいる約500種・約5万点の生き物たちのケアには、飼育員や従業員の存在が欠かせません。
そんな「名古屋港水族館」が今、どのような問題に直面しているのでしょうか。「名古屋港水族館」事業部営業広報課長の志賀さんにお伺いしました。
ーー新型コロナウイルスにより、一時期は臨時休館していたとお伺いしています。休館中の状況を、教えてください。
志賀さん 2020年3月2日~5月24日まで臨時休館という、開館以来初めての事態となりました。しかし、休業していた約84日間も、動物の餌やり、水槽の水質・水温管理といった施設管理など、運営コストがかかります。
また、飼育員の約50名を2班に分け、我々従業員も感染しないように対策している状況です。
ーーコロナ禍でも工夫を重ね、課題を乗り越えている様子が伝わってきます。現在「名古屋港水族館」が抱えている問題は、何でしょうか。
志賀さん 現在のような集客しにくい状況でも、ランニングコストは発生します。休館中だけでも、約50万人分の入館料収入が減っていますし、当分は通常通りの集客が難しく、苦しい状況です。
もちろん、生き物にはいつも通りのケアをしています。でも飼育員は少人数体制なので、普段よりも飼育員の負担が大きいです。
ーー具体的にどのような苦労がありましたか。
志賀さん 飼育員同士の引継ぎは大変ですね。相手は生き物です。体調や様子の微妙な変化もきちんと伝えなければ、それこそその個体の生き死にさえ影響する可能性もあります。
しかし、今は完全に人同士を隔離しなければならない。普段は直接、次の担当者に口や手を交えたコミュニケーションで伝えられていた生き物の様子やそのニュアンスは、データの数字だけじゃわからないこともあるため、情報伝達に苦労しています。
どんな状況下でも、生き物にはいつも通りのケアをするために
ーー「Think LOCAL」による寄付金は、何に使用する予定ですか?
志賀さん 生き物の餌代に、皆さまからのご寄附を活用させていただきます。やはり生き物たちが元気であり続けることが、我々にとっての使命であり、喜びなので。
そしていつか、生き物たちに会いに、名古屋だけでなく県外のお客さんも足を運んでいただけると、うれしいですね。
最前線でコロナと闘うだけじゃない。「名古屋市立大学病院」が見据えるいまとこれから
名古屋市瑞穂区にある「名古屋市立大学病院」は、地域の中核医療機関として、高度かつ安全で開かれた医療を提供し、質の高い医療人の育成を目指している病院です。
医療現場で働く人々や施設の状況とは?「名古屋市立大学病院」副病院長の大手先生にお話をお伺いしました。
ーー新型コロナウイルスによって、どのような影響がありましたか?
大手先生 新型コロナウイルス感染症に対して、全職員が力を合わせて難局に立ち向かっています。
また、当院は高度先進医療や救急医療を担う病院でもありますので、新型コロナウイルス感染症の診療に加え、これらの医療の提供についても、従来と同様に全力で取り組んでいます。
ーーいま、「名古屋市立大学病院」の抱えている課題は何でしょうか。
大手先生 新型コロナウイルス感染症対策の施設設備や、機器の整備、医療資材の確保が課題です。
今後も新型コロナウイルス感染症の流行が続いた場合、今までと同様の安全・安心な医療を提供するために、これまで以上に徹底した感染症対策が必要になってくると考えています。
多くのあたたかい支援が、医療従事者一人ひとりの励みになる
ーー現場で働く皆さんはどのような状況でしょうか。
大手先生 新型コロナウイルス感染症の影響により、当院も厳しい病院運営を行っており、医療従事者には多くの負担を強いている状況です。
その一方で当院には例年をはるかに超える、多くのあたたかいご寄附が寄せられており、最前線で働く医療従事者の励みとなっています。
ーー「Think LOCAL」による寄付金は、どのように活用されるのでしょうか?
大手先生 皆さまからお寄せ頂いたご寄附は、患者さんのためにはもちろんですが、職員の働きやすい環境整備への視点も取り入れながら、新型コロナウイルス感染症対策を含む医療の充実を図るために活用させていただきます。
例えば今年度、当院のさくら基金に頂いたご寄附を活用し、新型コロナウイルス感染症対策として、病院外来入口にサーモグラフィ2台を設置しています。
「Think LOCAL」って?
「Think LOCAL」とは、日本の各地に店舗を構えている大丸・松坂屋が、それぞれの地域の街や人々の課題をお客さまと一緒に考え、応援していく社会貢献への取組みのこと。
2020年9月2日(水)~29日(火)の期間中、「Think LOCAL」特設サイトでは「買って、食べて、参加して!キャンペーン」を実施。また、大丸松坂屋オンラインショッピングで(一部は店頭でも)は、全国各地の名産・名品が購入できます。
さらに、9月16日(水)~29日(火)は、今回ご紹介した2施設の他にも各地域の支援先を自分で選んでチャリティできるコンテンツもあります。
ぜひ皆さんも参加して、大好きな街の人々を応援しませんか。
松坂屋名古屋店
- 実施期間
- 2020年9月2日(水)~9月29日(火)
※「デジタルチャリティ」は9月16日(水)~9月29日(火)
- 住所
- 名古屋市中区栄3-16-1
- 「松坂屋名古屋店」公式サイト
- https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/
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