2020.9.1tue
「星のや京都」Trip.17 京都|ゆったりと流れる時と、京文化の融合を愉しむ旅。お土産プレゼントも【PR】
旅好きならば誰もが憧れる「星野リゾート」。その素晴らしいホスピタリティと極上ステイ、細部にまで行き届いた三密対策は、ゲストに安らぎと安心感を与えています。『月刊ケリー』編集長が「星野リゾート」の施設を訪れ、現地の旬の魅力をお届けしているこの企画。第17弾は、念願の「星のや京都」に初滞在!見事な自然と空間美、京文化の深さと奥ゆかしさに酔いしれます。「星のや京都」のオリジナル風呂敷のプレゼント企画もお見逃しなく!
宿への移動手段は屋形舟。非日常感はここからスタート。
嵐山と言えば、平安貴族の別荘地として栄え、四季折々の美しい景観は現代でも世界中の人々を魅了する場所。観光客が行き交う街のシンボル・渡月橋を渡った先に、「星のや京都」の船着き場があります。舟の出発を待つ間は、庭園を望む待合室へ。
新型コロナウイルス感染予防対策として、舟に乗る前にアンケートの記入と検温を実施。「宿の敷地内手前でチェックしてくれるので、滞在中は安心して過ごせますね」と編集長。
そしていざ屋形船へ。穏やかな流れと透き通るような翡翠色の川、深緑の山を眺めながらゆったりと進むこと約15分。“水辺の私邸”と称される「星のや京都」が見えてきます。
伝統と革新を融合した、静かな街で暮らすように過ごす。
敷地内には、星のや京都の特徴の一つでもある「庭」や、古くから受け継がれた日本建築が立ち並び、非日常感に心が躍ります。この写真の場所は、「水の庭」。優しい滝の音と共鳴するように、心に染み入るような楽器の音が聞こえます。
その楽器は、真鍮製のお鈴(おりん)や銅製の磬子(きんす)、波紋音(はもん)。3種類を使って奏でます。この組み合わせは、アーティストの長屋和哉氏が、星のやのためにプロデュースしたもので、暑さを和らげるような優しい音色が響きます。
今回宿泊する部屋は、「月橋」。大堰川に沿って広い窓があり、美しいエメラルドグリーンと山の緑が一望できる、感動的な景観!窓を開け放つと川からの涼やかな風が流れ込み、空中庭園にいるよう。この心地よさは、正座の目線で過ごせる「畳ソファ」でくつろぐからこそ。そのデザインも京都らしく、背もたれやひじ掛けを嵯峨野の竹林を想起させます。日本を代表する建築物の内装を手掛ける家具製作会社「ヒノキ工芸」で作られた、星のやオリジナルです。
寝室にも、窓際に大きなソファがあるので、眠る直前まで景色を楽しむことができます。「時間の経過を自然の光で感じられるなんて、この上ない贅沢ですね」と編集長。
浴槽はヒバの木を使っているので、香りもいい!洗面も浴室もとても広々。
客室に通されると「歓迎のお茶菓子」の振る舞いが。スイーツは、1803年創業の「亀屋良長」の烏羽玉。星のや京都とのコラボレーションで出来上がった和菓子で、季節によって味わいが変わります。写真は、しそとスナップエンドウ。
枕香を自分で作れるセットもスタンバイ。ちりめんの小さな袋がどれもかわいらしい!この枕香を置いて眠ると、緊張をほぐして穏やかな眠りにつけるのだとか。
ベースとなる「睡眠の匂香」に、吉草根と菊花を好きなバランスで袋に入れて作ります。
ほかのお部屋も拝見。部屋もアプローチも個性豊か。
一番モダンな内装の部屋と言われる「谷霞」。フローリングタイプで、唐紙がアクセントになっています。この唐紙は、京都に2つしかない唐紙業者の一つ「京からかみ丸二」が制作。デザイナーとコラボして、部屋ごとで質感や色を変えています。
宿泊する「月橋」でも、メゾネットタイプのお部屋へ。2階からの景色は、正面にレトロでかわいらしいトロッコ列車の走る様子が見えます。「まるで、景色そのものが芸術的な絵画のようですね」と編集長。
お散歩しながら、お抹茶&写経でゆったり、のんびり。
埋め込まれた燻し瓦で砂紋を表現し、枯山水を模した「奥の庭」。歩きながら、大堰川や嵐山の眺めを楽しめます。
この「奥の庭」で、野点体験を茶碗や茶筅などの茶道具がセットになった「野点籠」を広げて、自分なりにお抹茶を点てて、いただきます。難しい作法は抜きにして、お茶を自由に楽しんで。
パブリックスペースの「空中茶室」では、写経を体験。大堰川にせり出すように作られたウッドデッキスペースは、自然を全身で感じられる特等席です。穏やかな風景を目の前に、心静かに写経に向かえます。
「筆の難しさを改めて感じます。ひと筆ひと筆、かなりの集中力で進められるのが、とても心地いいです」と編集長。
京料理の伝統に海外のエッセンスを加えた料理が革新的!
星のや京都ダイニングで、「五味自在」をコンセプトにした会席料理(2万4200円・税サ込)をいただきます。「五味自在」とは、日本料理の伝統を重んじつつ、海外の技術を取り入れた“自在”な取り合わせの料理。京都の料理店に生まれ、海外での経歴も輝かしい久保田料理長の創り出す料理は、繊細な味わいと驚きのある調理方法で、目でも舌でも楽しませてくれます。先付けは、翡翠餅。翡翠に見立てたなすを蕨粉で練り上げて、うにと一緒にいただきます。
椀ものの「鱧小夏見立て」。鱧と相性のいい酸味に、河内晩柑を使用。爽やかな酸味が、鱧やだしの繊細なうまみを引き立てます。
「牛フィレ炭火焼と旬野菜含メ煮」。炭火で寝かせ焼きにし、ふっくらと柔らかい仕上がりです。赤身のおいしさが際立つ一品。
白焼きにしたうなぎの頭を使って炊き上げ、味ご飯にした「鰻飯」。うなぎの香ばしさを味わった後は、みょうがや芽ねぎ、わさびなどであっさりといただきます。
デザート「白桃のメルバ」。サクサクとしたピンクのメレンゲとジューシーな白桃のコンポート、濃厚なバニラのマリアージュが最高の組み合わせ。「食感の違いも楽しい!お料理は、素材の一つひとつにきちんと仕事が成されていて、とにかく素晴らしいです!」と編集長。
食後に外に出ると、昼間とは全く違った表情を見せる水の庭。幻想的で心地よくて、「外でゆったり過ごすのも素敵ですね」。
京都ならではの「お勤め」で、朝一番に心を調える。
朝日が昇り始めたころ、星のや京都を出発して「朝のお勤め」(1万5427円・税サ込)へ。朝靄の中を移動し、到着したのは大徳寺。千利休など茶の湯文化と結びつきが強いお寺です。入口を入るとすぐに、千利休が切腹を命じられたきっかけとなったとされる「大徳寺山門」があります。
さらに先に進み、朝のお勤めは「瑞峯院」にて。キリシタン大名として有名な大友宗麟公が創建したとされています。姿勢を正して座禅を組み、和尚様と一緒に読経。「初めての座禅!静かなお寺でお経を読むと清々しく、ありがたい気持ちになりました」と編集長。
読経の後は、お茶室へ移動し、和尚様が立ててくださるお抹茶をいただきながら、法話を聞きます。
「こちらも食べてみて」と和尚様。これは、古来からの製法で作られ続ける、大徳寺納豆。塩味が強く、お茶請けやお酒と一緒に食べられることが多いとか。
和尚様の点てた薄茶を、ありがたくいただきます。
和尚様の法話は、お茶の歴史や文化や、現代の生活に関することまでどれも興味深く、時にはわが身を振り返り反省も…。和尚様の優しい語り口に励まされたような感覚になりながら、退座しました。
改めて寺内を巡り、まずは独坐庭。この枯山水は、大海の荒波にもまれながらも独坐している山や半島を表しています。
こちらは閑眠庭。キリシタン大名が創建したことから、石の流れが十字架になっています。「勇壮な独坐庭に対し、穏やかな閑眠庭。設えすべてにストーリーを感じますね」と編集長。
気持を新たに、星のや京都に戻り、奥の庭で「水辺の深呼吸」。呼吸法と瞑想を取り入れたストレッチで、心と体をさらにほぐします。
心を調え、澄み切った体に優しい朝食を。
お部屋に戻ると、豪華な朝食がずらり!「朝鍋朝食」(4598円・税サ込)は、料理長特製のおだしと季節の野菜が楽しめます。
旬の野菜がとにかくたっぷり!野菜がメインの温かい料理なので、胃腸に優しく体を芯から温めてくれます。
室町時代にタイムトリップ!締めくくりに聞香を。
今回の旅の最後の締めくくりは、室町時代の優雅で知的な娯楽・聞香(3388円・税サ込)に挑戦。聞香の歴史を学びつつ、希少な香木の香りの「聞き方」を教わります。
ここ星のや京都で体験する聞香は、本格的な道具や貴重な香木を使いながら進みます。香炉の中には、熱した炭と灰。道具を使って灰を山の形に整えます。
整えた山の頂点に小さな穴と空気が通る通路を確保したら、伽羅の香木をひとかけらのせて。穴から上る熱気で伽羅が温められることで、雑味のない柔らかな香りが立ち上ります。
香りを集中して感じ取り、楽しみます。室町時代には「六国五味」で表現した知的な遊びとして、戦国時代には武将のリラクゼーションとして活用されていたのだとか。「茶華道の作法に通じる奥ゆかしさと、所作の美しさが印象的です。香りに癒されるのは、今も昔も変わらないのですね」と、聞香の魅力にも開眼し、京都の魅力のさらに深い部分を知った編集長。さて、次に向かうのはどこの星野リゾート!?お楽しみに!
PRESENT
「星のや京都」のオリジナル風呂敷を3名にプレゼント!応募締切は2020年11月15日(日)