2021.10.14thu
【10/1より公開中!】映画『僕と彼女とラリーと』主演・森崎ウィンさんにインタビュー!
【10/1より公開中】映画『僕と彼女とラリーと』主演・森崎ウィンさんにインタビュー!
2021年11月に開催予定の「FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦フォーラムエイトラリージャパン2021」の開催地、豊田市と恵那市が舞台となっていることでも話題の映画『僕と彼女とラリーと』。愛知と岐阜の一部劇場では、9月24日(金)からの先行上映され、注目が高まっています。
今回は、本作の主演を務めた森崎ウィンさんに、作品への想いや撮影時の現場の様子などインタビューしてきました。
役と一緒に生きていくような思いで作る役作り
――スピルバーグ監督の映画『レディ・プレーヤー1』にも出演されていた森崎ウィンさんですが、どのように役作りをされているのでしょうか。
森崎さん 決めてやっていることは特にないですね。もちろん、役が違えば演じる人生も違いますので、毎回ゼロからスタートするイメージです。1つだけ意識しているのは、その役になるというよりは、その役に寄り添っていくような、役と一緒に生きていくような思いが強いと思います。本作を撮影したのは、昨年の11月頃だったので、また感覚が変わっていて、自分の中にはない役で、どこから手をつけていいかわからない段階から、脚本を読み込んで、自分の人生の中の引き出しを織り交ぜながらやっています。ごくごく普通で、そんな変わったことはないです。少し形から入ることもあるので、普段の生活の中に、取り入れてみるということはやったりします。
――今回は、ラリーということで、車などは好きですか?
森崎さん 車は好きですし、自分でも運転するので、車には興味があるほうだと思います。役柄的にラリーを知っている設定ではなかったので、初めてラリー界に出合った時の気持ちや感覚を大事にしながら、感覚を覚えておいて、実際の撮影はその感覚を思い出しながらやっていました。今回は、脚本も役者を目指しているキャラクターだったり、自分とリンクしやすいとこもすごく多かったので、逆に描かれていない北村大河くんのバックボーンだったりを自分の中で書き出して、その中に僕の過去が自然に入っていたりと、そうやって役の人生を作っていく、本当に北村大河くんと森崎ウィンの狭間を生きているような感覚があったのかなと作品をと観て感じました。
――ラリーカーに乗った感想も教えてください。
森崎さん マニュアル車の免許は持っていますが、マニュアル車に乗る機会がなかなかなかったので、久々にマニュアル車の運転というのは、わくわくしますよね。走れる敷地内で、実際に少し動かすというのをやらせてもらいましたが、あの時の感覚も思い出すだけで(笑)。ペダル操作も現場でプロの方についていてもらったので、その場で教わりながらやりました。体を動かすのは得意なほうで、普段運転しているのもあって、覚えるのは早かったと思います。本当にわくわくしました。
『レディ・プレーヤー1』に出演が決まって公開された時が一番の転機
――役者を目指すというキャラクターで共感する部分や、森崎さんにとっての転機を教えてください。
森崎さん 役者人生で言ったらやっぱり『レディ・プレーヤー1』に出演が決まって公開された時が一番の転機だったと思います。やっと表に出られたというような感覚ですね。それと同時に、お芝居も歌も好きなのでオーディションを受けますが、落ちることもたくさんあり、それこそ本作のキャラクターにリンクされるものがあったり、今もオーディションに落ちることも全然あるんですが(笑)、その時の感覚が近かったのかなと思います。僕自身もそういった経験からこの世界が向いているのかな、向いていないのかなと悩むこともたくさんあったんですけど、『レディ・プレーヤー1』の時に、僕ってこの世界にいていいんだって言われたような気がして、目の前のことを一生懸命真面目にやれば、後々何か絶対ついてくるし、見ている人は見てくれているということをちゃんと信じることができました。ターニングポイントはそこですね。
――実際のオーディションの時のことを思い出しながら演じでいたんですね。
森崎さん そうです。現場に行くと自然と思い出しましたね。冷たい視線を感じさせる審査員の人とかいたな~とか、こういうのあったな~とか、やだな~とか、当時を思い出しましたね(笑)。
――本作の1つのテーマが“ふるさと”だったかと思いますが、森崎さんはものすごくふるさとのことを想われている印象があります。本作を通じて改めて考えられたことや、感じられたことを教えてください。
森崎さん 純粋に帰りたいなと思いました。自分のアイデンティティというものは変えられないですし、悩むこともたくさんあり、自分が生まれ育った場所で、僕はここから来たんだということを受け入れていくこともありました。帰った時にミャンマーから来たことを誇りに思う瞬間もすごくあって、この作品を作りながらも、帰りたいなと思いました。
深川さんは、真面目で信頼できる新パートナー
――本作で共演された方との印象深かったエピソードも教えてください。
森崎さん 深川さんは、僕の新パートナーでもあったので、コミュニケーションをとることも多く、同い年ということもあり、ぎこちない壁もなく、すごく気さくな方でした。すごく真面目で、真面目な人はすごく好きなので、ひたむきにやっている姿を見ると、自分も頑張ろうって純粋になりますね。作品を通して会話していくような感覚がこの作品で生まれていたので、大河と美帆というキャラクターにそのまま生きたのかなと思いました。とても感謝しています。僕がアドリブを投げてもちゃんと返してくれて、楽しかったです。
森崎さん 竹内力さんは、個性の塊と言いますか、本当にすごくエネルギッシュな方でした。自分だけがエネルギッシュというよりは、見えないところで周りをすごく引っ張り上げてくれていました。現場でも、スタッフが重い荷物を持っていたりすると、力さんが持ってくださったりとか、そういうのを見ていると人間力って本当に大事だなと、それが役者としてちゃんと生きていくものなんだなと、改めて感じる瞬間がたくさんありました。日を重ねると人間なので疲れも溜まってくることもありますが、力さんがいると見えない何かがこうパワーを与えてくれるような、よし、頑張ろう!って、体の奥底で沸き立つものがあるような感覚ですかね。うまく言葉で言えないですが、不思議な力の持ち主だなってすごく感じました。
森崎さん 西村さんは、共演シーンが少なかったですが、実は10年以上前に一度共演したことがありまして、今回もそこまでがっつりではなかったんですけど、回想シーンでの親子のシーンの本番前にささっと一言だけ言ってくださって、ちょっとしたヒントをぽっと投げてくれて、それを聞いた時に、なるほど!これで行きましょう!って、スって入れた気がして、さすがだなという一言でしたね。
――かっこいい車がたくさん並んでいて、感動しました!
森崎さん 物語にも通ずるものもありましたが、本当にわざわざ遠い所から車を運んでくださって、そこは実際の現実でも本当に感謝の思いしかなかったですね。たくさんの方々がこう素敵な車を運んできてくれて、参加してくださって、感動でした。あとは、こんなに面白い車が世の中にたくさんあったんだと、生で見られる経験はなかなかないので、そこでの面白みはありましたね。
――火事のシーンが圧巻でした。あのシーンについていかがでしょうか。
森崎さん あのシーンは一発撮りで、本当に燃やしていいよって言ってくださって、地元の消防隊の方も全員待機してもらって撮影に挑みました。演じている瞬間って集中しているからわかんないですが、後々見たら、車の後ろが全部溶けていて、あれ以上近づけない状態でした。その中で、監督も「安全第一で止めていいから、無理しないで」ということはずっと言っていて、それくらいの緊張感をもってやっていました。制作側も興奮しながら、びびりながら挑んだ結果、奇跡的な瞬間を撮ることができたなと思います。
――豊田や岐阜で撮影されたとのことで、なかなか今は難しいご時世ですが、地元の人と話されたりされましたでしょうか。
森崎さん 畑を挟んだ向こう側から手を振ってくれたり、地元の方々もマスク越しでしたが、笑っているんだなというのが伝わってきたりとか、こういう時期に撮影するということ自体を快く受け入れてくれたということがすごくうれしかったですね。また、撮影で大河の実家として貸してくれたおじいちゃんが冗談を言ってくださったり、そういったフランクさがある方で、純粋にすごく人と人との繋がりってこんなにも温かいもので、パワーをもらいながら撮影をしていました。
――伝統芸能のシーンもありましたが、こちらは地元の方から教えていただいたのでしょうか。
森崎さん 代々受け継がれている伝統芸能を直接ご指導いただきましたが、難しかったです。歴史あるものに触れるのって、エンターテインメントとはいえ、その重みというのが実際に体を通して体験してみるとすごくどしっと受けるものがあるんだなと感じました。
ラリーが、人とのつながりの大切さを改めて気づかせてくれた
――ラリーの魅力も多くの人に伝わる映画だと思いました。特にラストの終わり方がすごく好きでした。ラリーの魅力を改めてどう感じましたか。
森崎さん あの終わり方はいいですよね。台本を見た時に最高だなって思いました。人が作った乗り物を人が動かすことで、夢を与えたりしていく中で、「ラリーと人生をかけているのが印象深くて素敵でした」と記者さんが以前におっしゃっていて、まさにその通りで、僕ら人が作ったものが僕らの人生の中でたくさん影響していくし、物を使って何かを得るだけじゃなく、物自体が何か教訓を与えてくれたりするっていうことをまさしく今回の映画で描かれているんじゃないかなと思いました。もちろん、車やラリーが好きで観てくださる方もいらっしゃるかと思いますが、ラリーだからこそ人とのつながりの大切さを改めて気づかせてくれたと思います。
――豊田出身の加藤ミリヤさんが主題歌を担当されていて、この楽曲を聴いた印象も教えてください。
森崎さん 加藤さんが本作のために書き下ろしてくださって、初めて聴いたのが完成披露試写会の初めての試写の時でしたが、本当に風景といい、ラリーの高揚感といい、壮大なところが全部盛り込まれていて、とういうのと同時に、加藤ミリヤさんはそっちにいったのかと、僕もいちアーティストとして、加藤ミリヤさんの振れ幅の大きさというものも感じさせられました。本当に作品とのマッチ度が高くてびっくりしました。
――作品同様、森崎さんは今後どんなことに挑戦していきたいですか。
森崎さん 新たなものと出合うことが多い仕事柄でもありますし、常に挑戦という言葉からは離れられない日々が続いるので、それはすごく素敵なことでありがたいことではありますが、もっと年齢を重ねていって長い目で見ると、子どもたちに夢を与えられるような活動をしたいなと思っています。もちろん、僕がやりたいエンターテインメントもそうですが、直接的に子どもたちが夢を見られる環境作りなどもしていきたいなと思います。
――アクションなどはいかがでしょうか。
森崎さん やりたいですよ。海外作品もいろいろ挑戦していきたいと常に思っています。ハリウッドでもアジア人が主演を演じるのは、同じアジア人として誇り高いことでもありますし、そこに自分も名を連ねたいなという気持ちは常にあります。
ミッドランドスクエアシネマの舞台挨拶にも登壇!
主演の森崎ウィンさんに加えて、舞台挨拶では名古屋が地元の田中俊介さんも登壇。制作の裏話を語ってくださいました。
――真っ赤なレーシングスーツですね。
森崎さん 実際に劇中でも着ていたレーシングスーツを着てきました。シューズもそうなんですが、足が小さくなったのか、なんだかぶかぶかなんですよ。
田中さん 31歳にもなると、急にくるんですよ。ある現場で身長を聞かれた時に175㎝って答えたら、「本当にあるの?」って言われて、あれ?縮んできた?って、思って驚きました(笑)。
森崎さん それより、すごく髪があるね。
田中さん いやいや(笑)、さっき、ウィンくんのマネージャーさんに撮影ぶりに会ったんですよ。そしたら、「髪の毛生えましたね~」って言われて、生えたんじゃなくて伸びたんですって言いました。
――本作は豊田市と恵那市で撮影されたとのことで、今回こちらに帰ってきてどうですか?
森崎さん 映画を作った土地から先行公開できるとのことで、本当に喜びの気持ちと、このご時世の中、劇場で公開できるとのことで、純粋にほっとしています。この場に立てていることが感謝でいっぱいです。
田中さん 僕はこのミッドランドスクエアシネマさんにはめちゃくちゃ来ていますから、本当に好きでプライベートでもめちゃくちゃ来ていました。そんなミッドランドスクエアシネマさんで舞台挨拶ができる喜び、たまらないです。
――森崎さんは先日お誕生日だったとのことで、おめでとうございます。森崎さんと田中さんと深川さんは31歳で同い年とのことで、やはりいつもとは感覚が違いましたか?
森崎さん 1個上や下の方には会いますが、90年代生まれってあんまり現場では会わないので、そんな90年代が3人も集まっているのがすごくレアで盛り上がりました。そこから広がった話はなかったんですけど(笑)確かに壁がなく、気兼ねなく話せるお二方だったので、全然言いやすかったのがうれしかったです。
田中さん 本当に90年生まれの役者さんって僕も現場でそんなにお会いしたことがないので、3人そろってやっぱりうれしかったですし、現場での意見交換もすんなりできたので、すごい頼りになりますし、安心するお二人でしたね。
――こちらの作品は、「FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦フォーラムエイトラリージャパン2021」の開催地でもある豊田市と恵那市を舞台にしているとのことですが、土地の思い出や共演者の方との思い出も教えてください。
森崎さん 豊田市出身の青年の役で、豊田に撮影で訪れて2日目くらいで地元のように感じられる街と自分がフィットするような感覚を感じられました。見えない何かが僕を受け入れてくれたような感じでした。ロケ中もきれいな景色が並び、深呼吸するだけでも心が洗われるようで清々しかったです。
――本当に景色も素敵な映画でしたね。紅葉の名所など、行かれていましたよね。
田中さん 香嵐渓ですよね!
――さすがですね。でも、田中さんは役では行かれていないですよね?
田中さん そうなんですよ(笑)僕がウィンくんとデートする役なら行けたんですけど(笑)行けなかったんですよね。
――田中さんの役は、森崎さん演じる北村大河の父役・西村まさ彦さんが経営する「北村ワークス」の従業員で元ヤンキーですよね。撮影はいかがでしたでしょうか。
田中さん という設定ですね。監督の塚本さんはめちゃくちゃ映画が大好きなんですよ。衣裳合わせの時に初めてお会いして、初端から「最近、映画何観た?」っていう感じで始まって、やっぱり映画への愛が強い方と一緒にお芝居ができること、僕も映画が大好きですので、まずもうその時点から、この現場は楽しくなるなって思いました。このご時世の中で旅行などもなかなか行けない中、僕たちはお仕事としてみなさまに素敵な景色をお届けすることができるのはやっぱりうれしいですね。僕は香嵐渓には行ってないですけど(笑)
僕が出てくるシーンも本当に素晴らしい景色が広がっていますので、ぜひ楽しんでほしいですね。
――父役に西村まさ彦さん、兄役に佐藤隆太さんと素敵な共演者が多い中、竹内力さんはいかがでしたでしょうか。
田中さん 力さんは最高ですよね。大好きです!
森崎さん 本当に最高でしたね。パワフルで現場にいるだけでみなぎる力を分け与えてくださると言いますか、スタッフさんの荷物を運ぶのを手伝ってくださったり、率先して現場で一番動いていらっしゃいました。
――雰囲気作りは竹内力さんがしてくださっていたんですね。
森崎さん それはあったと思います。
田中さん うわー、竹内力さんだー!って思いましたし、強面だから近寄りがたいのかなと思っていましたが、そんなことは全然なくて、懐に入ってものまねとかして楽しんでいましたね(笑)
――森崎さんはそのものまねを見られたんですか?
森崎さん 僕はちょっと見てないかもですね(笑)
――これは、今やる流れになっていますね!
田中さん 僕がやらかしましたね(笑)完全にかなり自己満なので全然似てないですよ!これが力さんの元に伝わるのがこわいですね(笑)。
田中さん 自己満ですみません!現場では、なんかいい感じにできたんですけど(笑)
――森崎さんにジャッジしてもらいましょう。
森崎さん あ~も~力さんいるんじゃないかなって、一瞬甦りました!
田中さん うわ~優しい!さすが同い年、ナイスフォロー!
――ヒロインの深川さんとは同級性の設定で一緒のシーンが多かったと思いますが、共演してみていかがでしたか。
森崎さん 深川さんとも同い年なので、最初から同い年だねってところから入り、すごく気さくで真面目でなおかつ、特に深い会話をしなくても新パートナーとして信頼できる存在でした。アドリブを言ってもつかさず返してくれたりとか、僕が全然違う方向を向いていてもちゃんとついてきてくれるというか、すごく信頼できる新パートナーでした。
――田中さんはドラマでも共演されていますけど、二度目の共演はいかがでしたでしょうか。
田中さん 世の中に“いい人”っているじゃないですか。本当に“いい人”です。ウィンくんもいい人だよ!ちゃんと纏っているんだけど、本当にそういうのが見える方でした。僕が大好きなシーンは、深川さんが野菜を抱えて僕たちを遠目から見ているシーンがあるんですけど、めちゃくちゃかわいいです。現場でみなさんと「深川さんかわいいですね~」って話をしていて、そういうオーラを持っている方なので、素敵だなと思いました。
森崎さん なんの野菜だったんだろうね?ちょっと遠かったんだよね。大河が佐藤さん演じるお兄さんと話をしているシーンだよね。
田中さん たぶん、あの葉はホウレンソウかな(笑)
――タイトルにもなっている“ラリー”について、森崎さん演じる主人公の大河が「僕たちが目指すのはレースじゃなくてラリーだから」という言葉も印象的でした。サーキットでタイムを競うレースとは違い、一般の公道を走って、ドライバーの隣にコ・ドライバーを乗せて走る競技でチームプレーと言われているんですけれども、ラリーについてはご存知でしたか。
森崎さん 僕もラリーとレースの違いはないと勝手に思っていたんですけれどもこの作品に出合って、ラリーというものを知り、そしてラリーのコ・ドライバーとして座って体験し、車の説明を受けながら聞いていると、始めたら止まらないってハマっていく人の気持ちがすごくわかるぐらいラリーを知ることができました。
田中さん ラリーは知っていましたが、初めて生でラリーカーを見て、まぁ~かっこいい!あ、ごめんなさい!でら、かっこよかったです!(笑)本当にかっこよくて、そんな車が勢ぞろいするシーンもあるんですけど、そういうところでかっこいいなと思い、愛知県が誇るものでもあるなって感じました。車が走っているシーンも出てきますが、そのかっこよさもスクリーンでぜひ観てもらえたらと思います。
――劇中に登場する「トヨタGRヤリス」の乗り心地はいかがでしたでしょうか。
森崎さん 最初は思った以上にシートが狭くてきゅっと吸い込まれていくような感覚で、それが体にぴたっとはまるんですよ。1回乗ったら降りたくないくらいフィットしていて、シートベルトがかっこいいです。シートベルトを着用する瞬間もカシャカシャって締めますが、それもまたたまらないんですよ!
――作品の中では、転機となる出来事がありますが、お二人の転機となる出来事も教えてもらえるとうれしいです。
森崎さん 僕は実は10歳で日本に来たんですけど、まさにそれが大きな転機ですね。ミャンマーで生まれ育って、ずっとミャンマーにいたんですけど、弟が生まれるタイミングで日本に住もうということで今日までやってきました。この日がなければ、ここに立っていないかもですね。
田中さん 僕は0歳の時に日本で生まれましたね(笑)。一つひとつの出合いが毎回転機になっていると思っていて、映画でもそうなんですよね。人生ががらっと変わるような映画に出合うこともありますし、仕事で映画に携わることによってそこでの出合いが次へと繋がり、同い年の役者さんに出会って、一緒に頑張っていこうっていう仲間との出会いが転機になるというか、よし頑張るぞって思うので、その一つひとつをこれからも大事にしていきたいと思いますし、この作品がみなさんの転機になったらいいなと思いますね。
――最後に注目にしてほしい見どころを教えてください。
田中さん この状況下の中でみなさんに集まってもらえてうれしいです。今めちゃくちゃ我慢を強いられる世の中で苦しいと思いますが、生きていく中でそれぞれの癒しは必要だと思うんですよね。映画が好きな人は映画を観ることが癒しだと思いますし、普段見られない景色や味わえない世界だとかこの映画にもたくさんあると思います。それを観て味わってもらって明日から前向きに頑張ってみようかなって心が前向きになるそんな映画だと思いますので、いい映画体験をしておうちに帰っていただければと思います。
森崎さん 今日という日を迎えられたことが本当にほっとしていますし、こうやってみなさんのお顔を見られて本当にうれしいです。本当にありがとうございます。一足先にみなさんの元にお届けできる喜びを嚙みしめながら、ぜひみなさまの休息のひとときをこの作品と共に劇場で過ごしていただいて、帰り道にあんな景色があったなと思いながら、少しでもエンターテインメントを感じながら帰っていただけたらと思います。本日は、お越しいただきまして本当にありがとうございました。
STORY
映画『僕と彼女とラリーと』
9月24日(金)~愛知・岐阜一部劇場先行公開、10月1日(金)より絶賛公開中!
監督・脚本 / 塚本連平
出演 / 森崎ウィン、深川麻衣、佐藤隆太、田中俊介、小林きな子、有福正志、竹内力、西村まさ彦 他
公式サイト / https://bokukano-rally.com/
©2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会