2022.1.2sun
岐阜「溝旗神社」で、満月の“ハレの日”にお祈りを
旧暦15日の満月の夜、岐阜市中心部にある「溝旗神社」を訪れると、多数のろうそくが灯された幻想的な本殿では「お月夜参り」が行われていました。
言い伝えによると、用明天皇2年にこの地域で悪疫が流行したとき、素戔嗚尊(牛頭天王)に祈りを捧げたところ、たちどころに流行り病が治まったといいます。それが溝旗神社の始まりです。
御祭神の力が満ちる特別な夜に、「お月夜参り」で感謝と誓いを。
明かりのない時代、満月(旧暦15日)は“ハレの日”として大切にされてきました。「溝旗神社」では、神様の力が満ちるこの日に“お月夜参り”を実施。ひと月を無事に過ごせたことへの感謝と、次の満月までに叶える目標や決意を素戔嗚尊に伝えてお祈りします。本殿で19時30分から行われる祭典には、申し込み不要で誰でも参列できます。
参列者は、本殿前に並べられた椅子に腰掛けて、祈りを捧げます。この日は、本殿の外まで参列者が並びました。お月夜参りの日は、20時頃まで授与所も開かれます。
また、疫病が流行りやすい時季にあたる旧暦6月15日には、素戔嗚尊に感謝と願いを伝える「ちょうちん祭り」が行われます。
契約の神である素戔嗚尊と誓いを結ぶ「牛王寶印」。
神話に、天照大神と誓約を行った物語が登場する素戔嗚尊。その主祭神に、目標などを誓う護符が「牛王寶印」です。神との約束は、破れば神罰がくだるとされるので、まずは小さな誓い、守れる目標から少しずつステップアップしていくのがおすすめ。
牛王寶印は、叶えたい願いの印などを捺した後、神前に祈り、誓いを立てる。その後、自宅の神棚や額に入れて飾ったり、財布に入れたりして大切にお祭りしましょう。
最高級の美濃手漉き和紙に御霊を入れてお守りに。
お守りの主役である内符は、原料の国産楮から道具、1300年の伝統を受け継ぐ職人、仕事場に至るまで、工程ごとに神事を行い、お清めしたうえで作られます。こうして完成した特別な15層の丈夫な美濃手漉き和紙を、お守りの内符に使用しています。
航空関係の神様を祭る、神社ならではの御朱印帳。
境内には航空関係の神様と飛行兵の英霊を祭る「肇國神社」も鎮座することから、御朱印帳には飛行機をデザイン。お月夜参りで御朱印帳を受けた人は、限定の御朱印をいただけます。毎月、神話の一場面とその物語を描く「神話御朱印」も。
2022年は溝旗神社のお月夜参りに参列して、叶えたい大きな目標へ一歩一歩近づいていきましょう。
溝旗神社
- 問い合わせ
- 058-262-9437
- 場所
- 岐阜県岐阜市溝旗町3-1
- 時間
- 参拝自由(授与所は9:00~17:00
※お月夜参りの日は~20:00頃)
※年末年始は公式HPで要確認
- 駐車場
- 5台(年末年始は駐車不可)
- カード・電子マネー
- 不可
- アクセス
- JR「岐阜駅」より徒歩で約7分
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