2022.1.4tue
寅・寅・寅の家康を祭る、山奥にたたずむ「鳳来山東照宮」に注目。
奥三河の霊山・鳳来寺山中に位置する「鳳来山東照宮」は、寅年・寅の日・寅の刻生まれ(!)の徳川家康を祭る神社。本殿や拝殿、中門などは国の重要文化財にも指定されており、重厚な歴史を感じられる空間で、そのご利益を求めて近隣の県からも多くの人が訪れている。特に2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』の放映が予定されており、この冬からますます注目度が高まること必須!
ご神木がそびえる、神聖な境内を目指して。
駐車場から10分ほど歩いた、高い山奥に位置する東照宮。周囲は、樹齢370年以上のご神木をはじめとした木々が生い茂り、時折吹き抜ける風も心地良い。凛とした空気が漂い、境内に足を踏み入れれば、背筋がしゃんと伸びるような気持ちに。
東照宮に向かう道中は、大きな「鏡岩」や松の木も見え、迫力満点です。
絢爛豪華な拝殿の装飾に注目。
階段を上った先で、真っ赤な拝殿と寅の神様の「寅童子」がお出迎え。実は、この鳳来山東照宮は、栃木県の日光東照宮・静岡県の久能山東照宮とともに、「日本三大東照宮」とも呼ばれている由緒ある場所。
拝殿にお詣りしたら、その周囲をぐるりと歩いてみましょう。歴史を感じるたたずまいですが、細やかな装飾の輝きはいまだ健在。屋根や柱の細部までじっくりと目を凝らし、鮮やかな色使いやとりどりのあしらいの魅力を感じてみてください。
祈願絵馬(各500円)に新年の願い事を。
御朱印(300円)を頼むと、家康の言葉「東照公御遺訓」を記した紙ももらえます。
神社を守り続ける、三代の狛犬たち。
拝殿前の狛犬は、実は3代目。足元には、削られてボールやオットセイのような姿になった1代目・2代目の狛犬がある。戦国時代を生き抜いた家康にあやかり、兵士たちが弾丸除けに削って持っていったため少しずつ丸くなり、今の姿になったそう。
鳳来山東照宮
- 問い合わせ
- 0536-35-1176
- 場所
- 愛知県新城市門谷鳳来寺4
- 時間
- 9:00~16:00
- 定休日
- 無休
※12/31は23:00~24:00、元日は0:00~16:00
- 駐車場
- あり(有料)
- カード・電子マネー
- 不可
- アクセス
- 新東名高速道路「新城IC」より車で約20分
2022年は、寅年の名物開運スポット「信貴山 朝護孫子寺」へ!
大阪との県境に近い、奈良県北西部に位置する“信貴山”。その山中に開かれた「朝護孫子寺」は、宿坊として親しまれる3つの塔頭寺院「千手院」「成福院」「玉蔵院」を配し、広大な境内で様々な福徳をいただくことができます。 入口から虎、寅、トラ!「世界一福寅」で記念撮影。 門前の大門池に架かる「開運橋」を渡って、いざ境内へ。橋の欄干や車止めの虎モチーフに癒されながら鳥居をくぐると、世界一大きな張り子の虎「大寅」が赤門前で出迎えてくれます。全長6メートルの巨大な虎は、迫力満点! 大寅のそばでくつろぐ、キジトラの猫ちゃんの姿も! 2022年の干支にちなんで注目が高まる正月や、縁日である寅の日には、多くの参拝客で賑わいます。世界一大きな張り子の虎や、寅の石仏、「三寅の胎内くぐり」ができる父寅・母寅・子寅が一体となったトンネルなど、境内は寅づくし! 「世界一福寅」の先にある、千両箱を抱えた中寅2頭もフォトスポットとして人気。境内は上り下りの起伏もあり、じっくり巡ると半日かかるほど広大! 参拝は歩きやすい靴がおすすめです。 舞台からの眺めは爽快!毘沙門天を祭る「本堂」をお参り。 「朝護孫子寺」の本尊は、開運・心願成就の仏として信仰されている“毘沙門天”。聖徳太子がこの地で毘沙門天から必勝の秘法を授かった日が寅の年・寅の日・寅の刻だったことから、信貴山の毘沙門天は、寅に縁のある神として信仰されています。 「本堂」には、本尊の毘沙門天王像を中心に、妻の“吉祥天女”と王子の“善膩師童子”の三尊が祭られ、家族円満の象徴とされています。本堂の地下では、暗い回廊を歩いて心願成就を祈る「戒壇巡り」体験(1回200円)も。 “一願成就”のご利益を求め、山頂に立つ「空鉢護法堂」へ。 まずは「虚空蔵堂」近くの水屋で、備え付けのポットに水を汲み、参拝のお供えを準備。険しい山道を登ること約20分。山頂に立つのが「空鉢護法堂」です。“一願成就”の霊験あらたかなお堂で、一生に一度の願いごとをしましょう。 お遍路のご利益を賜れる、「開山堂」の“お砂踏み”。 聖徳太子、命蓮上人、歓算上人、弘法大師(空海)、四国八十八ヶ所霊場の本尊を祭る「開山堂」。堂内には、八十八ヶ所各寺の砂が敷かれ、約1400kmにおよぶ巡礼“お遍路”と同じご利益を賜れる「お砂踏み」を体験できます。 無病息災の霊験あらたかな「剱鎧護法堂」で健康を祈願。 「剱鎧護法堂」があるのは、稲荷神社を思わせる朱色の鳥居を抜けた先。当病平癒の守り本尊で、無病息災・病気全快の霊験あらたかな神として厚く信仰されています。お堂の周りを巡り、「南無剱鎧護法」と唱えて参拝を。 2022年は、12年に一度の「寅年記念大法会」として、6回に渡って毘沙門天の奥秘仏が御開帳されるなど、盛大に法会が行われる一年。寅に縁のある毘沙門天にあやかり、寅年の開運を祈願しましょう。 信貴山 朝護孫子寺 問い合わせ 0745-72-2277 場所 奈良県生駒郡平群町信貴山 時間 6:00~17:00 定休日 無休 ※12/31は6:00~24:00、元日は0:00~19:00、1/2・3は6:00~19:00 駐車場 あり(有料) カード・電子マネー 不可 公式サイト https://www.sigisan.or.jp/ アクセス 西名阪自動車道「法隆寺IC」より車で約25分 ※掲載内容は2021年12月時点の情報です
岐阜「溝旗神社」で、満月の“ハレの日”にお祈りを
旧暦15日の満月の夜、岐阜市中心部にある「溝旗神社」を訪れると、多数のろうそくが灯された幻想的な本殿では「お月夜参り」が行われていました。 言い伝えによると、用明天皇2年にこの地域で悪疫が流行したとき、素戔嗚尊(牛頭天王)に祈りを捧げたところ、たちどころに流行り病が治まったといいます。それが溝旗神社の始まりです。 御祭神の力が満ちる特別な夜に、「お月夜参り」で感謝と誓いを。 明かりのない時代、満月(旧暦15日)は“ハレの日”として大切にされてきました。「溝旗神社」では、神様の力が満ちるこの日に“お月夜参り”を実施。ひと月を無事に過ごせたことへの感謝と、次の満月までに叶える目標や決意を素戔嗚尊に伝えてお祈りします。本殿で19時30分から行われる祭典には、申し込み不要で誰でも参列できます。 参列者は、本殿前に並べられた椅子に腰掛けて、祈りを捧げます。この日は、本殿の外まで参列者が並びました。お月夜参りの日は、20時頃まで授与所も開かれます。 また、疫病が流行りやすい時季にあたる旧暦6月15日には、素戔嗚尊に感謝と願いを伝える「ちょうちん祭り」が行われます。 契約の神である素戔嗚尊と誓いを結ぶ「牛王寶印」。 神話に、天照大神と誓約を行った物語が登場する素戔嗚尊。その主祭神に、目標などを誓う護符が「牛王寶印」です。神との約束は、破れば神罰がくだるとされるので、まずは小さな誓い、守れる目標から少しずつステップアップしていくのがおすすめ。 牛王寶印は、叶えたい願いの印などを捺した後、神前に祈り、誓いを立てる。その後、自宅の神棚や額に入れて飾ったり、財布に入れたりして大切にお祭りしましょう。 最高級の美濃手漉き和紙に御霊を入れてお守りに。 お月夜参りのときにだけ受けられる、万願満願守護の特別なお守り「満守」(2000円) お守りの主役である内符は、原料の国産楮から道具、1300年の伝統を受け継ぐ職人、仕事場に至るまで、工程ごとに神事を行い、お清めしたうえで作られます。こうして完成した特別な15層の丈夫な美濃手漉き和紙を、お守りの内符に使用しています。 万物を形成する5つの要素を備え、邪気を寄せ付けない「五角形」のお守り(各1500円) 航空関係の神様を祭る、神社ならではの御朱印帳。 境内には航空関係の神様と飛行兵の英霊を祭る「肇國神社」も鎮座することから、御朱印帳には飛行機をデザイン。お月夜参りで御朱印帳を受けた人は、限定の御朱印をいただけます。毎月、神話の一場面とその物語を描く「神話御朱印」も。 2022年は溝旗神社のお月夜参りに参列して、叶えたい大きな目標へ一歩一歩近づいていきましょう。 溝旗神社 問い合わせ 058-262-9437 場所 岐阜県岐阜市溝旗町3-1 時間 参拝自由(授与所は9:00~17:00 ※お月夜参りの日は~20:00頃) ※年末年始は公式HPで要確認 駐車場 5台(年末年始は駐車不可) カード・電子マネー 不可 公式サイト https://mizohatajinja.com/ アクセス JR「岐阜駅」より徒歩で約7分 ※掲載内容は2021年12月時点の情報です ※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。
【岐阜・関市】“両面宿儺”開祖の古寺「日龍峯寺」で聖地巡礼!
高沢山の中腹、緑多い山の中にある「日龍峯寺」。本尊が千手観音菩薩であることから、地元では“高澤観音”とも呼ばれています。そんな知る人ぞ知る古刹が今、アニメ化もされた人気漫画の聖地として話題に! 寺の開祖は、仁徳天皇の時代に飛騨の国で権勢を誇った豪族・両面宿儺。『日本書紀』には凶賊と記される宿儺ですが、ここでは龍を退治した英雄として語り継がれています。 まるで京都の清水寺!見事な舞台造りの「本堂」。 入口の仁王門をくぐって階段を登っていくと、傾斜面にそびえ立つ、舞台造りの本堂が見えてきます。舞台からは境内を一望でき、堂内には“撫仏”とも呼ばれるびんずる様、甲子の日に祭ると福運を授かる大黒様の像も。 現在の本堂は、江戸時代(1671年)に再建したもの。京都の清水寺に似ていることから、「美濃清水」と呼ばれています。 高さ約20メートルもの「千本桧」は、関市の天然記念物。宿儺が登山に使った杖を刺したものといわれています。 滅多にお目にかかれない!「両面宿儺像」の御開帳。 寺に祭られている宿儺の仏像は、通常は年に一度(11月第3日曜)の御開帳でしかお目にかかれない貴重なもの。毎月第2日曜は、両面宿儺像特別拝観プログラムが実施されます。詳しくは体験予約サイト「VISIT岐阜県」をチェック。 その姿は、一つの体に二つの顔と、表裏2本ずつの手足を持つ“両面”の鬼神で、中国風の甲冑を身に着けた姿は迫力大!貴重な姿を拝み、寺の伝承とともに心に焼きつけましょう。 御開帳の時だけいただける、両面宿儺像の特別御朱印(右300円、左500円)。 歴史の息遣いを感じる、木造の文化財があちこちに。 境内の参道には、鐘楼、不動堂、薬師堂、金毘羅堂などの歴史的建造物が点在。中でも、鎌倉時代に尼将軍・北条政子によって建立された「多宝塔」は、約800年の時を刻む遺構で、重厚な雰囲気が漂います。 本堂裏から湧き出る、「みたらしの霊水」。 参拝を済ませたら本堂裏に立ち寄って、洞窟から湧き出る「みたらしの霊水」を汲んで帰ろう。眼病、ぼけ封じ、子宝、病気平癒に特に効くといわれ、願い事をして飲むか、病気や傷の患部につけると良いそう。 「みたらしの霊水」(100円)。備え付けのペットボトルに汲んで持ち帰ることができます。 日龍峯寺(にちりゅうぶじ) 問い合わせ 0575-49-2892 場所 岐阜県関市下之保4585 時間 参拝自由(納経所は9:00~17:00) ※年末年始を含む冬季期間中は9:00~16:00 駐車場 あり カード・電子マネー 不可 公式サイト https://www.takasawakannon.com/ アクセス 東海環状自動車道「富加関IC」より車で約15分
WRITER
- トップページ
- ENJOY TODAY
- おでかけ
- 寅・寅・寅の家康を祭る、山奥にたたずむ「鳳来山東照宮」に注目。