2022.5.10tue
料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第11回「新オニオングラタンスープ」
人気のインスタグラムで、独特のゆるい文章とともにシンプルかつおいしそうなレシピを綴っている料理家・松山たけしさん。今、作りたい一皿を、素敵な言葉を添えて教えてくれます。
CONTENTS
新オニオングラタンスープ
オニオングラタンスープの
おいしい作り方といえば、
玉ネギの水分を飛ばしながら
飴色になるまでしっかりと炒める。
そうすることで、深いコクのある
おいしい一品に仕上がります。
もちろんこれもおいしいんですが、
やっぱり冬の味。
寒い時には丁度いいけど、
もう暖かい春が近づいています。
今回は春野菜の新玉ネギを使って作ります。
新玉ネギの「優しいうま味を感じる水分」
これを活かしたいので、あえて炒めずに
柔らかくなるまで蒸していきます。
イメージとしては玉ネギの水分で
スープを作る感じ。
コンソメなどを入れると味が強く、
玉ネギのおいしさがわからなくなってしまうので、
ベーコンを少し加えてうま味を補います。
シンプルですが、そうやって作る
オニオングラタンスープは、
自然な甘みと春野菜のクリアなうま味で、
とても軽やかな仕上がりになり、
季節と身体との相性もよくなります。
材料(1人分)
新玉ネギ:100gベーコン:20g
塩:小さじ1/4
水:150cc
白コショウ:少々
バゲット:1切れ
ミックスチーズ:20g
パセリ:適量
作り方(調理時間:約30分)
1.新玉ネギを薄くスライスし、ベーコンはみじん切りにする。
2.小鍋に1 と水(分量外・大さじ2程度)、塩を入れ、蓋をして弱火で15分ほど新玉ネギがトロッとするまで蒸す。
新玉ネギの水分がどんどん出てきますが、焦げ付かないように火加減を調整してください。
3.水を足して一煮立ちさせる。足りなければ塩(分量外)で味を整える。
4.耐熱容器に3を入れ、白コショウ、バゲット、ミックスチーズの順でのせる。オーブントースターなどで約10分間、チーズが溶けて焼き目が付くまで焼く。
5.トッピングに刻んだパセリを散らす。
松山たけしさん(@hakuikun)
専門学校やカフェで経験を積み、食のイベント実施やレシピ提案などで活動中。千種区のカレー屋「八O吉カレー」(@yaokichi_curry)のレシピ監修を行う。『AZIMIの味ラジオ』を「Podcast」で配信中。
10個のレシピを覚えるより素材の活かし方を一つ覚えておく。素材の良さを引き立てれば、それだけでおいしくなり、細かいレシピを覚えておく必要はありません。この連載では、そんな「おいしいが分かるレシピ」を紹介していきます。