三重・津市の「キッチン ワーク ペコリーノ」が、移転してパワーアップ!
#おでかけ

2022.6.19sun

三重・津市の「キッチン ワーク ペコリーノ」が、移転してパワーアップ!

三重・津市で約6年間愛された、「kitchen work pecorino(キッチン ワーク ペコリーノ)」。入居していた建物の閉館に伴い、今年4月に同市内に移転オープンしました。移転先は、築100年の古民家! どんなお店に生まれ変わったのか、さっそく取材に行ってきました。

古い町並みにとけこむ、古民家を生かした空間

「キッチン ワーク ペコリーノ」の移転先は、津市の古い町並み。古民家が並ぶ通りは、ノスタルジックで風情があります。白いのれんがかかっていたら、開店の目印です。

店に入ってみると、高い天井に圧倒されます。もともと2階建ての民家だった建物を、大胆な吹き抜けにしてリノベーション。梁を生かした重厚な雰囲気の中にも、のびやかな空気が漂う、モダンな空間に仕上がっています。

店の奥には、入口と雰囲気の異なる空間が広がっていました。こちらは、タイル使いやグリーンがカフェを思わせる空間で、入口付近のスペースよりもカジュアルに使いやすい雰囲気です。

屋外には、ペット連れでも利用できるテラス席も。愛犬家でもある店主が「ペットと一緒に食事を楽しんでほしい」と作ったスペースで、頭上には青空が広がり、草木に囲まれたリラックス感のある空間になっています。

目にも楽しい、野菜たっぷりのランチ

「木箱のお膳」(1800円)
「木箱のお膳」は、不定期で変わる主菜に、野菜を中心にした副菜、ごはんがセットになった豪華なランチ。味わいや食感の異なる副菜の数々は、食べるほどに心身が満たされます。

使っている野菜は、地元の農協で仕入れているもので、一般にはなかなか出回らないような、珍しい野菜が登場することもあります。

「チョコとナッツのコーヒータルト」(530円※テイクアウトは520円)、「アイスコーヒー」(480円)
ランチ後のデザートやティータイムには、お店自慢のタルトをどうぞ。「チョコとナッツのコーヒータルト」は、サクサクの生地にアーモンドやカシューナッツをたっぷりとのせ、数種類のフィリングとともに焼き上げたもの。一見ボリューミーですが、甘すぎず、層ごとに異なる味と食感も相まって、ぺろりと食べられます。タルトのおともには、キリッとした苦みのアイスコーヒーがベスト。

店主・森田尚美さんにインタビュー

ーー移転をきっかけに、どんな変化がありましたか?

森田さん メニューをガラッと変えましたね。前のお店では洋食が中心だったんですが、移転後は、この建物に合わせて和食を中心にしました。料理をされる方で、メニューを決めてお皿を選んで…という方が多いんですが、私の場合は全く逆なんですよ。移転したあとはまず、この建物にぴったりな食器を探しました。そして、その食器たちに合う料理を考えて…という流れで、今の形になっています。

ーー建物を元に、お料理を変えたんですね!ということは、もともと「古民家でお店をやろう」と考えていたんですか?

森田さん いえ、全然そんなことはないんです。本当にたまたま、この建物を見つけて。いいなと思って、ここに決めました。

最初はここに2階建ての古い民家が2軒並んでいたんです。その間の壁を取り払って1軒にして、2階部分も壊しました。古民家ですが、新しいものを取り入れてお店を作っていきたいと思っていたので、雰囲気の違う空間を意識的に作っています。

でも、津市の中心部からは離れてますし、周りにお店も少ない静かな場所なんですよね。お客さんから、「なんでここに移転したの?」と聞かれることもしょっちゅうで(笑)

ーー逆に、移転しても変わっていない点はどこでしょうか?

森田さん 料理に、野菜をたっぷり使う点ですね。なるべくいろいろな料理を味わっていただけるように、栄養バランスも考えながら、バラエティ豊かにしています。

ーー料理のジャンルを正反対にするのは、かなり大胆な変化に感じます。

森田さん そうですね(笑)。ただ、うちはもともとお弁当やケータリングにも力を入れていたので、すごく苦労したということもないんですよ。

店名の「kitchen work」には、「台所まわりのことは何でもやる」という意味を込めています。料理のジャンルは特に問わず、お客さまの用途に合わせた料理を作れるように意識していましたね。和食が中心にはなりましたが、今までと同じ姿勢で、料理を提供していきたいです。

ーー今後の展望を教えてください。

森田さん ゆくゆくは、終日営業できるようにしたいですね。

最近はモーニング営業を始めて、金・土曜限定で、夜営業もスタートしました。この建物をお客さまに見ていただきたいので、営業時間を長くしていこうと思っています。

シモカワヒロコ

小ぢんまりした玄関を開けてびっくり! 凛とした空気が流れる空間で、なんだか気分もリセットされたような気がしました。「木箱のお膳」は、何から何まで本当においしくて、「体が喜ぶランチって、こういうことなんだろうなあ…」としみじみ。ケーキも満足度ばっちりで、ふらっとカフェ感覚でも使ってみたいです!

kitchen work pecorino(キッチン ワーク ペコリーノ)

営業時間
9:00~17:00(金・土曜は~21:00)
※ランチは11:00~17:00(ランチのLOは月~金曜が14:00、土・日曜が15:00)
定休日
日曜
場所
三重県津市阿漕町津興2448
駐車場
20台
支払方法
カード可・電子マネー不可
平均予算
昼2300円/夜4000円
問い合わせ
059-229-5200
Instagram
@kitchenwork_pecorino 
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WRITER

Hiroko Shimokawa

Hiroko Shimokawa

岐阜県岐阜市出身。雑誌編集者、子ども向けイベント屋を経て、2021年9月に独立。現在はフリーランスのライター・編集者として、様々なWebメディア・雑誌等で活動中。マイブームは香水集めと日本画を描くこと。

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