2022.8.17wed
本場フランスのパンをこれからも。「Le Plaisir du pain」が移転リニューアル【名古屋・八事日赤】
名古屋のパン好きの心を掴んで離さないブーランジェリー「Le Plaisir du pain(ル・プレジール・デュ・パン)」が、2022年6月にお引越し。10年以上に渡って慣れ親しんだ東山公園から、昭和区・八事日赤へと移転リニューアルしました。これまでの馴染み客に新たなファンも加わり、ますます賑わっていると噂の新店舗についてレポートします。
新たなスタートは昭和区・八事日赤で
地下鉄名城線・八事日赤駅から、のんびり歩くこと約5分。集合住宅の1階に構えた新店舗には、これまでと変わらない「Le Plaisir du pain」のロゴが掲げられています。ショップのスペースは、ストライプの日除けが付いた右半分。残り半分は厨房になっており、壁の小窓からこっそり覗くとシェフがパンを作っている様子が見られるかもしれません。焼き立てを今すぐ食べたい! という人のために、店先にはテーブルと椅子が設置されています。
店内に入ると、正面にはパンのショーケース。バゲットやカンパーニュ、パン・ド・ミといった食事パンから、クロワッサンやブリオッシュなどのヴィエノワズリー(菓子パン)まで、毎日40種類ほどが並びます。隣の冷蔵ケースには、キッシュやデリ、サンドイッチの他、大きなホールで焼いて切り分けたケーキも。人気商品のカヌレやフィナンシェ、ガレット・ブルトンヌなどの焼き菓子類も健在です。
シェフ・ニコラに聞く、新しいお店のこと
「Le Plaisir du pain」といえば、シェフ・ニコラの顔を思い浮かべる人も多いでしょう。ロンドンやパリのレストラン、パティスリーで経験を積み、「メゾン・カイザー」「ドミニク・サブロン」といった有名店でシェフ・ブーランジェを務めたニコラさん。フランスで出会った奥様の紀江さんとともに、「フランスのパンとケーキの魅力を伝えたい」という思いを胸に、2011年に開業しました。
――今回の移転リニューアルでは、お店の規模を少し小さくされたんですね。その理由は?
ニコラさん 東山公園のお店は規模が大きくなり、どうしても私の目と手が行き届かない部分が出てきました。新しいお店では私がすべてに関わり、安定した味をお届けできるようにしたかったんです。毎朝、暗いうちから厨房に入って作業を始めても、作れる量は限られてしまいますが、その分みなさんに満足していただけるパンをお届けしたいと思っています。
――商品のラインナップは変わりましたか?
ニコラさん ショーケースが小さくなったので、パンの種類も厳選しました。それでも定番商品だけでなく、季節の限定商品も入れ替わり登場します。ケーキはガトー・オ・ショコラやチーズケーキ、タルトといったシンプルなものが中心。東山公園の頃と比べると、よりいっそうパンを主体としたお店になっています。
――パンの製法も新しくされたのですか?
ニコラさん フランスの伝統的な製法に則り、マーガリンやショートニング、添加物は使わないという基本は変えていませんが、ミキシングを極力少なくし、生地の発酵に今までよりも時間をかけることで、近年、健康との関わりが取り沙汰されているグルテンの力を弱めるようにしました。塩の使用量も減らして、体に優しいパンになっています。もちろん、おいしさはそのままですよ。
迷ったらこれ!おすすめパンをチェック
移転リニューアル後は種類を減らしたとはいえ、店頭のショーケースには個性豊かなパンがずらり。あれもこれも気になって、どれを食べようか迷ってしまうという人のために、シェフ・ニコラの奥様、紀江さんにおすすめを選んでもらいました。
まずはハード系からおすすめを2種類。「オーベルニャ」は、ブルーチーズとくるみの入ったパン。ブルーチーズ独特の香りがクセになり、ワインによく合いそうです。「パン・オ・マロン」は、バゲットと同じ生地に刻んだ栗の渋皮煮を練り込んだもの。香り高い生地の風味と栗の素朴な甘みがマッチして、じんわり後を引くおいしさです。
ヴィエノワズリーからは、自慢のクロワッサン生地で作る「エスカルゴ」を。ぐるぐるの見た目が名前の由来です。上質なピスタチオとピスタチオクリームを生地に巻き込んだ「エスカルゴ・ピスタッシュ」は、移転リニューアル後の新作。サクッと香ばしい食感の後から、フランス産発酵バターとピスタチオの風味が口いっぱいに広がります。
定番人気の商品も押さえておきましょう。長時間発酵の「バゲット」(320円)は、フランス産の小麦粉本来の味と香りが引き出され、噛みしめるほどに味わいが広がります。生憎、写真には写っていないのですが、シェフ・ニコラのお気に入りは、ハチミツで起こした天然酵母100%の「パン・オ・ルヴァン」(1/4カット420円)。酸味が少なく優しい味で、生地の風味を楽しむのにはこれが一番なのだとか。
ヴィエノワズリーや焼き菓子の定番もご紹介。「これだけは絶対!」というファンが多いのは、フランス産発酵バターを使った「クロワッサン」(240円)。思わずうっとり目を閉じてしまいそうな、バターの香りの余韻が長く続きます。表面はカリッ、中はしっとりと焼き上げた「カヌレ」(190円)も人気のアイテム。マダガスカル産バニラを贅沢に使った、手土産にもぴったりの逸品です。
期間限定の商品も?SNSをチェックして
移転後、ますます忙しくなったというお店では、閉店時間を待たずにパンが売り切れる日も。取り置き可能なので、お目当ての商品があれば事前の予約が安心です。また、お店の公式インスタグラムもぜひチェックを。季節感のあるパンや旬のフルーツを使ったタルトなど、期間限定商品の情報がアップされています。週末の2日間のみ販売というレアな商品もあり、見逃せません。
新天地で思いも新たにスタートした、名古屋を代表するブーランジェリー。店名の「Le Plaisir du pain」は、フランス語で「パンの楽しみ・喜び」という意味だとか。これからも変わらず、おいしいパンやお菓子を味わう幸せを与え続けてくれることでしょう。
Le Plaisir du pain(ル・プレジール・デュ・パン)
- 問い合わせ
- 052-680-8601
- 営業時間
- 7:00~19:00
- 定休日
- 火・水曜(8月21日〜31日は夏季休業)
- 場所
- 名古屋市昭和区山里町52-1
- 駐車場
- 3台
- 支払方法
- カード可(2000円以上)・電子マネー可
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