2023.8.19sat
【インタビュー】マハラージャンさん「自分の中で一番大事な曲になった」EP『蝉ダンスフロア』をリリース!
2023年7月14日(金)、シンガーソングライターとして活動するマハラージャンさんがEP『蝉ダンスフロア』をリリースしました。
なんといっても、スーツ姿にターバンを巻いた独特のビジュアルが特徴的なマハラージャンさん。ユーモアあふれるリリックと、ソウルやファンクといったブラックミュージックから現代的なエレクトロサウンドまで取り入れた、新感覚なサウンドが話題を呼んでいます。
今回、「蝉ダンスフロア」の制作エピソードや曲へのこだわりをはじめ、収録曲である「波際のハチ公」、国際サイクルロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」の公式テーマソングにも選ばれた「DREAM」の2曲についても、たっぷりお話を伺いました。
PROFILE
- マハラージャン
- 東京都出身の男性ソロ・ミュージシャン。大学院卒業後、CM制作会社へ就職。会社員として勤務する傍ら、日夜音楽活動に勤しみ、2019年11月にEP『いいことがしたい』をデジタルリリース。2021年3月の時点では会社を辞め、マハラージャンとしての活動に専念。音楽番組や人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」への出演が大きな反響を呼んだ。
「蝉ダンスフロア」は一番大事な曲に
――『蝉ダンスフロア』EPリリースおめでとうございます。今回のEPは、それぞれ違った色を持った楽曲が収録されていると感じたのですが、アルバム全体としてのコンセプトはありますか?
全体としてのコンセプトはあんまり決めてなかったんですが、結果として“夏”を表現できたアルバムになったと思います。「蝉ダンスフロア」が自分の中で一番大事な曲になったと感じていて、そういう曲を作ることができたのがまず嬉しいですね。これが出せたらもう良い!ってくらいです。
――「蝉ダンスフロア」は、ご自身の原点のような曲だとお聞きしました。
そうですね。今回この曲で、アナログシンセサイザーを使用したのですが、僕、アナログシンセの音色が本当に大好きで。大好きってことに気付いたのも徐々にだったんですけど。自分でアナログシンセを購入して、実際に演奏して、“めっちゃ最高!”って思って。どうしてもこれを使った曲を作りたいなっていう思いが高まっていきました。それで今回、この曲を作ることができました。
――マハラージャンさんがそこまで愛してやまないアナログシンセの魅力は、ズバリどういったところでしょうか?
やっぱり、音ですね。ズバリ、この圧倒的に存在感のある、一聴してカッコいい音。デジタルシンセも魅力的ですが、アナログシンセは圧倒的にタイプなんです。ぜひ、皆さんにこの魅力を知ってほしいです。
わかりやすいところで言うと、『まんが日本昔ばなし』のエンディング曲である「にんげんっていいな」の冒頭部分もアナログシンセなんですよ。あれって、めちゃくちゃかっこいい音してるんですよ、実は。実はあの曲にもこの曲にもアナログシンセが潜んでいて…って言いだしたらキリがないくらい(笑)。とにかく好きなんです。
――そのアナログシンセの魅力を「蝉ダンスフロア」でどのように取り入れましたか?
曲の頭でアナログシンセの音が“ブゥン”って入るんですけど、あれ一つだけ聴いても、やっぱりアナログシンセって最高だなって思います。あれは「オーバーハイム OB-X8」っていう最新のシンセを使った音なんです。アナログシンセって、80年代くらいに最盛期を迎えて盛り上がっていたものなので、若干、音にレトロ感があるというか。それがすごいく好きな理由の一つではありますね。
僕としては、アナログシンセを使って昔っぽい曲を作りたいというより、現代のものに取り入れていきたいという気持ちがあって。この「オーバーハイム OB-X8」は、アナログシンセだけどあまり古く感じさせない音色で、それがすごく気に入っています。
セミの一生をコロナ禍と照らし合わせた
――歌詞は「コロナ禍」をセミに例えているとか。そう聞くと、“セミ”にも共通点を感じる部分があって不思議な気持ちでした。この楽曲を制作しようと思ったきっかけはなんですか?
仮歌の段階でサビの「蝉ダンスフロア」の部分はできていたんです。実は全体のコンセプトの話にも繋がるのですが、普段の僕の作曲の仕方に訳があって。一回、頭の中を空にして適当に歌って、そこに“こういう歌詞にしていこうかな”って感じで歌詞を乗せていくんです。「蝉ダンスフロア」でいうと、「蝉ダンスフロア」っていう音ができたときに“セミの話にいこうかな”ってなって、そこから考えていきましたね。そしたら、セミが地上に飛び立つ日を土の中で待っているように、僕たちも3年間コロナ禍で苦しい閉じこもった生活をしていたよなって。あと、セミの一生もそうなんですけど、人間も7月が始まったと思ったらもう終わってたり、すごく一瞬で時間って過ぎていくじゃないですか。「命短し恋せよ乙女」じゃないですけど、一瞬一瞬を逃さないように謳歌したい、しないといけないっていう気持ちがあったので、それを表現しました。
――セミの性質とコロナ禍を掛け合わせるっていう着眼点、それをしっかりマハラージャンさんならではの音楽で表現できているのも素敵です。少し話していただきましたが、マハラージャンさんの作曲方法をより具体的に教えていただけますでしょうか。
表現が難しいのですが“適当に歌う”っていうのが結構肝でして。“ラララ”って歌ってしまうと、もう“ラララ”なんですよ。じゃなくて、なんかこう、本当に適当に歌うっていう。僕も適当に歌うモードに入らないと、なかなか歌えないんです(笑)。それで、歌ってみると、出てくる歌詞が意味わかんないんですけど面白かったりする。そこで出てきたものを大事にしていますね。
――適当に歌っている段階で「セミ」などのワードも出てきたりするんですか?
そうですそうです。それこそセミとか、ダンスフロアとか。普段だったら掛け合わせない言葉の組み合わせが出てきたりして、面白いんですよ。
――色々考えてしまって、“適当”にするには結構難しいですね…。
そうですね。でもハードル高いと思いきや、勝手に口がそういうモードに入っていく瞬間があるっていうか。恥ずかしがらずに適当に歌ってみることがポイントです。
頭の中に夏の景色が広がってつくった「波際のハチ公」
――「波際のハチ公」は爽やかなテイストで、まさに夏にぴったりな曲だと思いました。こういった季節感のある曲は、これまでのマハラージャンさんの楽曲になかったと思うのですが、どのようなコンセプトで制作されましたか?
ただただ、夏にぴったりな、爽やかな曲を作りたいという一心で。去年の真冬の2月ぐらいに考え始めて、頭の中にすごい夏の景色を広げて作りました。
――「ハチ公」は、かの有名な飼い主の帰りを待ち続ける忠犬のことを指していると思うのですが、“夏を待ち焦がれている”という気持ちで?
そのあたりは結構ぼやっとさせてるんですけど、何かを波際で待っていて何かが来た。憧れの人かもしれないし、待ち焦がれていた何かかもしれないしっていう。これも本当に適当に歌って作った曲なので、それぞれの解釈で受け取っていただければと思います。
――「蝉ダンスフロア」や「波際のハチ公」もそうですが、マハラージャンさんならではの独特なワードセンスや耳に残るフレーズは、どこからインスピレーションを受けているのでしょうか?
日常の中で印象に残ったものや面白いなって思ったものは大事にしていますね。何が面白いか面白くないかを考える癖がずっとついていたっていうのもあると思います。それも、CM制作の現場で働いていた経験が大きいなって、最近すごく感じていて。CMって、おいしい瞬間をピックアップしていくというか、チョイスする能力が必要なんです。そういう能力とか、“何が面白いか”の基準とか、そういうのが現場を通して鍛えられたなと思います。
ロードレースという競技と“夢”の共通点を歌に
――「DREAM」は、これまでの楽曲とまた違う印象で、個人的に一番好きな楽曲でした。“夢”がテーマになっていると思うのですが、楽曲に込めた思いをお聞かせください。
ありがとうございます。去年の全国ツアーのタイトルが「夢」だったんですが、これまでふざけた曲名をつけることが多かったので、逆にあえてそういう名前にしてみたら面白いかも、みたいな軽い気持ちで付けたんです。それで実際、ツアーを回ってみたらすごく“夢”について考える機会があって。それで曲も作ってみようかな、と思って作り始めました。
この曲が、国際サイクルロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」の公式テーマソングにも選ばれたので、ロードレースの競技と“夢”を組み合わせました。“夢”にもリレーみたいなところがあると思っていて、自分もこういう風に音楽をやれているんですが、かつて自分が憧れていた職業だったわけで。もしかしたら、僕を通してやってみたいと思う人もいるかもしれない。そういう繰り返しがリレーみたいだと思ったんです。サイクルロードレースもチーム戦なんですが、チームの中の一人をゴールさせるために、残りの仲間が風よけになったり、自己犠牲の精神のある競技で。ゴールという一つの目標、夢に向かって、実際にはバトンを持っているわけじゃないんですけど、気持ち的な部分で繋いでいく。そういうものを曲に表現しました。
――社会人生活を経て、現在は音楽1本で活動しているマハラージャンさんだからこその説得力というか、たくさんの人の心に響く歌詞になっていると思いました。また、この楽曲では、九州の景色もイメージされたそうですね。
僕、九州を一人旅したことがあって。そのとき、特に阿蘇山は、車で運転していてすごく気持ちよかったんです。この大会のプロモーション映像の景色もすごく綺麗で。そういう風景や景色を見て思い出しながら、合う音楽を作っていく感覚で作りました。
――九州の旅での思い出で印象深かったことはなんですか?
鹿児島の高速道路に入ったときに、車のフロントガラスにべちゃべちゃべちゃって虫がくっついて、それが思い出です。
――えぇ…(笑)。
(笑)。他には…僕、モンスターハンターシリーズが好きで。桜島がモンハンの舞台なんですけど、なんかもう実際に見てみると、龍とか飛んでないのに太古の景色に見えるっていうか。桜島の山から少し煙が出ていて、噴火している感じとかが、CGを入れたりして映像を撮ったら面白そうとか考えて、とてもインスピレーションを受けましたね。
音楽的な奇跡を起こしたい
――また、今年11月からワンマンツアー「奇跡」が開催されますが、意気込みをお願いいたします。
音楽的な奇跡を起こしたいっていうのが、まず第一です。とにかく僕は音楽が大好きなので。今回もバンドセットで、いつものメンバーとライブをやらせていただくんですけど、奇跡的な演奏ができたらなと思っています。ライブに行くとバンドですごいかっこいい瞬間に出合えたりすると思うんですが、そういう瞬間をとにかく起こしたいっていう気持ちです。
――22日(水)は名古屋でのライブがありますが、名古屋にはどのようなイメージがありますか?
名古屋にはなんか僕、友達多いんですよね。大阪でしばらく暮らしていたこともあって、ほら名古屋って東京と大阪の間じゃないですか。だから、感覚が近かったりして、そういうのも関係あるのかなって思いますね。全然、僕が思ってるだけの持論なんですけど。
――名古屋の人にはどのようなイメージがありますか?
そうですね…。友達なのに、ライブに来てくれない。
――あれれ…(笑)。
そうなんです。一回も来てくれないんです。
――もしかしたら、22日は来てくれるかもしれないですね。
そうですね。去年来てくれてないから、今年どうなのかなって思ってるんですけど、もしかしたら“奇跡”起きるかもしれないですよね。
――ぜひ、名古屋のご友人の皆様、観に来てあげてください。最後に、ファンの皆様に一言お願いします!
そうですね。あのー、僕、水シャワーをよく浴びるんです。夏にクーラーをつけなくても、水シャワーさえ浴びれば涼しくなれるし、汗や臭いも取れますので、水シャワー、オススメです。
――以上で大丈夫ですか?(笑)
ライブあるのでよろしくお願いいたします、だと面白くないと思うので。あとは、えーっと、名古屋の「あつた蓬莱軒」はすごく並ぶので、ちゃんと時間を確保してください。
――「あつた蓬莱軒」は行ったことがあるんですか?
それが行ったことないんです。周りにさんざんおいしいって聞かされてるんですけど、ずっと行けてなくて。ずっと頭の中に残ってます。
――(笑)。それはぜひ食べてほしいです。
あと、僕、最近、鉄のフライパンを買ったんですけど。それで料理してるんですが、もう全然味が違うんですよ。本当においしくなるんですよ。若干手入れは面倒くさいんですけど、オススメです。
――有意義な情報、たくさんありがとうございました!(笑)
デジタルEP『蝉ダンスフロア』
2023年7月14日(金)リリース
収録曲
1. 蝉ダンスフロア
2. 波際のハチ公
3. DREAM
4. 噂のキャンディ
5. 雑菌フィーバー
マハラージャン LIVE TOUR「奇跡」
11月5日(日)北海道・札幌ペニーレーン24
11月22日(水)愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
11月28日(火)大阪・心斎橋BIG CAT
12月7日(木)福岡・DRUM LOGOS
撮影/辻瑞稀(@sipruixi)
※掲載内容は2023年8月時点の情報です
【インタビュー】キタニタツヤさん「未熟だからこその“どうしようもなさ”を歌にした」アニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」OPテーマ「青のすみか」
2023年7月19日(水)、シンガーソングライターとして活躍するキタニタツヤさんが、TVアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」OPテーマである『青のすみか』をリリースしました。 昨年には『BLEACH 千年血戦篇』OP主題歌を担当しており、数々のタイアップ楽曲を手掛け、原作やアニメファンからもたくさんの支持を得ているキタニタツヤさん。 今回、「青のすみか」のコンセプトや制作エピソードをはじめ、収録曲である「素敵なしゅうまつを!」「ラブソング (cover)」の2曲についても、たっぷりお話を伺いました。 PROFILE シンガーソングライターとして活動しながら、作家として数々の楽曲提供も行なっている。ヨルシカのサポートメンバーとしての活動や「Ado」「まふまふ」「TK from 凛として時雨」の音源制作への参加、「ジャニーズWEST」や「私立恵比寿中学」など多くのアーティストへの楽曲提供などジャンルを越境し活躍を続ける。アニメ主題歌やドラマ主題歌を担当、「THE FIRST TAKE」出演などまだまだ勢いの止まるところを知らない、今最も注目すべきアーティストの一人。 アニメ主題歌書き下ろし「青のすみか」制作について ――「青のすみか」リリースおめでとうございます!この曲はアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」のオープニングテーマでもありますが、ご担当することになったときのお気持ちは? デモを提出しては、何度も修正を重ねたんです。そうやって力を尽くした結果、今の形になったので「やったーうれしい!」というよりも、一安心という感じの気持ちでしたね。 ――アニメのオープニングをご覧になって、いかがでしたか? 「青のすみか」もそうなんですが、アニメの曲を制作するにあたって、ジェットコースターのような展開にすると映像が付けやすいかな、と考えながら作っているので、ちゃんとキメに合わせて映像が付けられているとうれしいですね。曲をちゃんと聴いて拾ってくれたんだなって。「青のすみか」でいうと、アウトロで歌詞と映像がリンクするところがあって、やってよかったなって思いましたね。 TVアニメ『呪術廻戦』「懐玉・玉折」ノンクレジットOPムービーアニメオープニングPV ――呪術廻戦ファンにとってはたまらない歌詞と演出が詰め込まれていて、感動しました。楽曲について、アニメスタッフとの打ち合わせや具体的なオーダーはあったのでしょうか? 最初は「“青春”をテーマに書いてください」ということくらいでしたね。あとは原作を読んで自由にっていう。僕は以前から原作が好きで読み込んでいたので、色んな歌詞が書けるなと思って、何パターンも提出しました。そこからどれがイメージに近いか選んでもらったり、反応をもらったりして、今の「青のすみか」になりました。 具体的な要望やオーダーをいただくというよりも、できた曲に反応をもらいつつ、微調整することが多かったですね。最初はダーク寄りな「青のすみか」もあったし、明るいポップ寄りな「青のすみか」もあって。それに対して“これのちょうど真ん中くらいです”みたいな(笑)。おおむね、僕が最初に出した曲がイメージと外れてなかったんじゃないかなと思います。 ――去年リリースされた『BLEACH』の主題歌「スカー」もそうですが、キタニさんの書き下ろし楽曲には、作品に対してのリスペクトがとても伝わってきます。これまで何度もタイアップ楽曲を手掛けていると思いますが、心がけていることは何ですか? 僕のファンだけどその作品を知らない人もいれば、作品は知っているけど僕のことを知らない人もいると思うので、作品と僕のどっちにも興味を持ってもらえるような曲になってほしいなと思って作っています。あとはやっぱり、作品内の僕が共感できる部分を抽出して、僕なりの見解を歌にするようにしています。そうしないと、僕じゃなくても良くなってしまう。あくまで“キタニタツヤ”の曲として出すので、僕の感性で切り取った作品の一部であるということは意識して作っていますね。 テーマは「青い春」—自身の“青春時代”を振り返って ――『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」は、原作の主要キャラクターである「五条 悟」と「夏油 傑」の高校時代が描かれているということで、この曲も「青い春」がテーマになっていると思いますが、作詞にあたって意識されたことはなんですか? 五条と夏油の二人は、どうしようもない理由で離別してしまうんですけど、どっちが悪いとかでは全くなくて。どちらも正しいから、結果的にどうしようもなくて別れてしまった。でもあの時、もし二人が大人だったら、きちんと対話をしていたら、そうはならなかったんじゃないかなと思ったりして。 そうやって考えると、自分の青春時代もそういうことあったなと。今思い返してみると“しょうもない”と思える理由で、どうしようもなく破局してしまうみたいなことが、すごく記憶に残っていて。でも、この経験があるからこそ“次はこういうことがないようにしよう”って、他の人間関係を築けているという部分もある。この未熟だからこその“どうしようもなさ”に、思い当たる節がすごくあったので、それを歌にしたいと思いました。 ――キタニさん自身は、どのような「青春時代」を送っていましたか? 友達は多い方でしたね。でも、今でも仲いいのは一握りだな…。でも、思い返してみると、“正論で人を殴ること”を先生に怒られてました。「正しいことを言ってるのになんでダメなんだよ」って、よく反発していたんですけど。ダメに決まってるんですよね、今考えたら。でも、その時はそれがよくわからなくて。仲いい人もたくさんいたんですけど、僕のことが苦手だったっていう人も同じくらいいるんじゃないかなと思います。 ――だとしたら、キタニさんが今、意見を押し付けず、色んな解釈のできる作詞をされているというところなどを見ると、昔から結構変わられたんじゃないですか? あー、そうか。そうかもしれないです。ただ一つのことを言ってもしょうがないというのは、その時に学んだのかもしれないです。 曲に対しての解釈は聞く人に委ねている ――歌詞については、聴いた人によって色々な解釈ができるのが魅力だと感じました。特に「近づけるのに 届かなかった」という歌詞に鳥肌が立って。個人的には、夏油の思いや“五条 悟の術式”のことを指しているように感じたのですが、いかがですか? それは言わないでおこうかな(笑)。でもやっぱり、いろんなことは考えてますね。一つの意味にならないように意識しているところもあるので。例えば、こういうことを書きたいなって思ったときに、でもこれだと僕が思った通りの捉え方しかできない言葉だなって思ったら、表現を変えてみたり、他の角度から見たときに別のようにも見える言葉に変えたりします。そうすることで、僕が意図したものからさらに意味が足されるじゃないですか。今回に限ったことじゃなく、その点は常に意識してはいますね。 ――聴く人の解釈に委ねているんですね。 そうですね。そうしないと、発展性がないというか、僕が言っていることを一方的に聴いてもらうだけなのは、面白くないなと思うので。 ――曲のタイトル「青のすみか」ですが、あえて「すみか」はひらがなにしているんでしょうか? 漢字だと何かゴツゴツしていて嫌だったんですよね。音のイメージと擦り寄せたくて。ひらがなの方が、音のイメージに近かったっていう。感覚的に決めました。 ――サウンドも、ワクワクさせられるような疾走感や焦燥感がありつつ、大人が聴くと「あの頃に戻りたい」と思わせる切なさを感じる曲だと感じました。サウンド面では、どこを意識されましたか? 今回は、切なさとか寂しさとか、「あの頃に戻りたい」という気持ちは中に秘めて、表面的には爽やかに感じられる曲にしようと意識しました。僕もそういった寂しさや切なさをこれまでたくさん音楽にしてきたし、僕自身、そういったテーマが大好きなので、曲も自然にそうなっていく傾向があるんですけど。ただ今回はそれを、この曲を大事に聴いてくれた人にしか伝わらないようにしています。パッと聴いたら「爽やかなロックだね」と感じられるように、すごく意識しました。その上で、切なさをどういう風に忍ばせるかも工夫しましたね。 ――曲が発表されてから、どんなMVになるのだろうと楽しみにしていました。まさか「赤」と「青」を対比させるなんて…。期待以上でした。このMVはどのようなコンセプトで制作されたのでしょうか? MVは曲への想いをわりとストレートに表現していますね。もう取り戻せないものを一人の男が探して、見つけて、追いかける。最終的に“近づけるが届かない”っていう。それを映像1本で表せるようにしました。 作曲家・Mizoreさんとの共同制作「素敵なしゅうまつを!」 ――また、『青のすみか』とともに収録されている「素敵なしゅうまつを!」についてもお聞かせください。この楽曲は作曲家・Mizoreさんがアレンジを施したそうですが、どのようなきっかけで制作が始まったのでしょうか。 この曲は、僕が一人で作ったデモが3年くらい前からあって。メロディと歌詞は完成していたんですけど、アレンジがなんかぱっとしないと思っていたんです。自分的にメロディと歌詞をちゃんと生かせていないかもしれないと思って、ずっと寝かせていました。それで、僕はボーカロイドシーンの音楽をよく聴いているんですが、一緒に仕事したいなって思う人がたくさんいて、その中でMizoreさんがこのデモにハマりそうだなと。で、今回ちょっとぶつけてみたっていう感じなんです。 ――たしかに、Mizoreさんのギターの有無で曲の印象が大きく変わりそうですね。 Mizoreさんはすごい不思議なギターを弾く方で。今回、めちゃくちゃ良いギターを弾いてくれたから、僕は楽器でいうとベースしかやってないんですけど、後輩がかっこよく弾いてるから、頑張って良いベース弾かないと、みたいな(笑)。結構気合い入れてます。いつもベースは必要最低限にするんですけど、今回はもううるさいぐらい弾いてみようって。 ――キタニさんのベースとMizoreさんのギターが左右から聞こえてきて、両者一歩も譲らない演奏だったので、まるで二人の“バトル”を見ているような気持ちでした。 でも、本当にそういうつもりでしたね。後輩に対して見栄を張りたいっていうのは常にあります。 ――「青のすみか」もそうですが、タイトルも歌詞も“言葉あそび”が印象的です。この曲はどのようなコンセプトで制作されたのでしょうか? “いろんなことの終わり”ですね。世界の終わりかもしれないし、例えば人間関係、友人関係、家族関係の破局かもしれないし、何でもいいんですけど、そういう終わりって前触れもなく突然訪れるってずっと思っていて。それを小馬鹿にしたように、笑いながらそういうことを言ったほうが身に染みてくるんじゃないかと。重たいことを重たいように言っても聞きたくないじゃないですか。だから、重たいことをカジュアルに言おうと意図して作りました。 ――歌詞の一つひとつに意味があって、それでいて表現の仕方やワードセンスもすごく美しい。ライターとしてもすごく尊敬しています!普段、インスピレーションはどのようなところから得ていますか? ありがとうございます。本も読まなくはないんですけど、めちゃくちゃ好きって訳でもなくて。漫画はすごく読んでいて、インスピレーション源でもありますね。でも、一番大きいのは、SNS。知らない人のTwitterとかを見るのが大好きで。自分が多分、一生接することがないだろうジャンルの人っているじゃないですか。そういう人の頭の中身を覗かせてもらうっていうのは、かなり刺激的で。言語感覚がすごく独時な人だと面白い言葉の使い方をしていたりするので、学びもありますし、インスパイアされてますね。 Eveさんとのコラボ曲「ラブソング」のセルフカバー ――また、Eveさんをゲストボーカルに招いた「ラブソング」のセルフカバーも収録されていました。この楽曲のセルフカバーを期待されていた方も多いと思いますが、今作の経緯を教えてください。 ズバリ、セルフカバーしてほしいっていう声が多かったからですね。本当にファンサービスくらいの気持ち。自分ではこのメロディは歌えないけど、Eveさんなら歌える。Eveさんのボーカルとして、楽器としての可能性を感じて作った曲だったので、僕が歌ったバージョンはあくまで“おまけ”として、聴いていただけたらうれしいです。 ――セルフカバーも珍しいですよね。 あんまりやらないですね。この曲もそうですし、楽曲提供の時はいつもそのシンガーさんに向けて作っているので。求める人が多かったらやりますけどね。 ――じゃあもしかしたら声が多ければ多いほど叶うかもしれないんですね。 ああ、それはもうそうですね。ぜひ、声を上げていただけたら。 30代に突入するまでに…全国制覇!? ――9月からは全17公演の全国ツアー“UNFADED BLUE”が開催されます。ツアーに向けての意気込みをお願いします。 実は、東海エリアはこれまで名古屋しか来たことがなかったんです。でも、今回初めて岐阜に来れることになって、ありがたいことに岐阜も完売、名古屋では追加公演も決定していて、“よくここまで来たもんだ”って思っています。初めて名古屋に来たときなんて、せいぜい5人くらいしかいなかったし(笑)。だからずっと名古屋でのライブに苦手意識があったんですけど、それがやっと払拭できたので。東海エリアはぜひキタニタツヤを贔屓にしてください。 ――ではいつか三重でもよろしくお願いします!三重県民の皆さん、待っていると思います。ぜひ、文化会館で。 三重もそうですよね。じゃあ、三重県文化会館でやることを一つ目標に。あそこまでいけたら、国民的アーティストだと言えますもんね。 ――全国ツアーやアニメの主題歌、「THE FIRST TAKE」出演など最近目まぐるしい活躍ですが、これから挑戦してみたいこと・やってみたいことはありますか? やってみたいこと、そうですね。子どもの時の将来の夢は、レーサーだったんです。この間初めてレーシングカートに乗って、自分の思わぬ才能に気付いて。あ、三重県には、鈴鹿サーキットがありますね。 ――つながってきましたね(笑) もともと僕、無趣味人間で。趣味の音楽が仕事になっちゃった人間じゃないですか。だから、一般的に皆が趣味としていることをとにかくやってみたいとは思います。どれが自分にハマるか分からないので。 ――旅行とかいかがですか? あー、旅行か。たしかにそれで言ったらやっぱり、ツアーでもなかなか行けない土地には遊びに行きたいと思ってます。仕事でもプライベートでもいいので。じゃあ、30代に突入するまでに47都道府県を全て制覇します。これはリアルです。 ――めっちゃいいですね。東海にお越しいただいた際にはご案内します! ありがとうございます。愛知の下の方にも行きたいですし、もちろん三重も。よろしくお願いします! 『青のすみか』 2023年7月19日リリース 初回生産限定盤(CD+BD) 5500円 通常盤(CD)1980円 【CD】 1. 青のすみか 2. 素敵なしゅうまつを! 3. ラブソング (cover) 4. 青のすみか – Instrumental 【BD】(初回盤のみ) 「One Man Tour “UNKNOT / REKNOT” Live at Zepp DiverCity(TOKYO) 2022.10.15 公式サイト https://tatsuyakitani.com/ ※掲載内容は2023年7月時点の情報です ※価格は全て税込み表記です
SCANDALが新アルバム『MIRROR』をリリース!HARUNAさん(Vo&Gt)、MAMIさん(Gt&Vo)にインタビュー
昨年、結成15周年を迎えた、日本を代表するガールズバンド・SCANDAL(スキャンダル)が、2022年1月26日(水)に通算10枚目となる新アルバム『MIRROR』をリリース! 2021年にリリースしたシングル曲「eternal」「アイボリー」「one more time」を含む、計10曲が収録されています。 今回、愛知県出身メンバーのHARUNAさん(Vo&Gt)、MAMIさん(Gt&Vo)に、アルバムについてたっぷりとインタビューさせていただきました! SCANDAL(スキャンダル) プロフィール 2006年大阪・京橋で結成。2008年「DOLL」でメジャーデビュー。翌年には「少女S」でレコード大賞新人賞受賞。近年ではSCANDALの影響で楽器を始める女子も増え、10代女子を中心に絶大な人気を誇っている。2019年プライベートレーベル“her”を始動、名実ともに日本を代表するガールズバンド。 ――結成15周年おめでとうございます!15年目を迎えられたということで、今の心境はいかがですか? HARUNAさん この長い間、4人で一緒にやって来られたのはすごいなあと感じています。結成した当時は10代で、30代の自分たちのことは全く想像できなかったんですけど、大人になってもガールズバンドを続けられていることを誇りに思っています。メンバーは、家族のような存在ですね。 MAMIさん 思い返せば、本当にいろんなことをやってきて、15年もよくやってきたなって。人生の半分くらいバンドをやっているので、「バンドをやってなかったら何してますか?」って聞かれても思い浮かばないぐらい、SCANDALに捧げた15年でした。すごく貴重な経験をさせてもらって、転生しても味わえない人生だろうな、続けてこられて良かったなって思います。 ――SCANDAL結成日の8月21日には、15周年記念のワンマンライブもありましたね。 HARUNAさん 自分たちにとって大阪城ホールは、すごく大切な場所なので、まずはそこでライブができて、お客さんと一緒に過ごせたっていうのが、一番のお祝いだったなあと思います。こういった状況なのもあって、みんなで集まってご飯とかはできなかったんですけど、ライブがとっても良い夜だったので、もうそれだけで充分でしたね。 MAMIさん コロナ禍になるまで、今まで当たり前に8月21日はみんなで集まって、13年間ずっと何かしらやってました。コロナ禍になってから結成日を迎えるのは2回目だったんですけど、ものすごく久しぶりに感じましたね。去年は配信ライブだったので、大阪城ホールっていう広い会場で有観客ライブをやらせてもらえて、すごく感動しました。1年で状況もちょっとずつ良くなって、「大阪城ホールで絶対にライブをやる!」っていうのを決めていたので、無事に実現できて良かったです。 ――1月26日発売の新アルバム『MIRROR』は、どういったコンセプトで制作されたんでしょうか。 HARUNAさん コロナ禍になってから、制作面で立ち止まってしまったり、つまずいてしまうこともあって、シングルの「eternal」を何とかリリースできたところから始まりました。そこから「アイボリー」「one more time」とシングルをリリースしてきましたが、そのちょっと立ち止まってしまったところから、心境の変化も感じられるかなと思っていて。この一年半の中で自分たちも、もがいたり苦しんだりしながら、でもその間に有観客ライブができたりして、「もう一回、ちゃんと音楽で楽しむっていうことをみんなで感じたい」っていう前向きな気持ちになれたこともあったので、そういう気持ちの流れを綴ってこられたアルバムに仕上がったなと思います。 MAMIさん コロナ禍の影響もあったし、ライブがあまりできなかったというのもあって、楽曲制作の方向をどこに向けていいのかわからなくて、個人的にはすごく苦労しました。完成した時も、もちろん達成感があって、完成してよかったなっていう気持ちもありつつ、この状況が続くなら、もっともがいて苦しんで作っていかなきゃいけないなと、また一つ気合を入れて、「気を引き締めていかなきゃ」って感情になりました。でもそのおかげで、自分たちの寿命を延ばすことができたというか。ライブとか誰かに向けてとかを考えずに、自分が本当に作りたいものって何なんだろうって向き合ってできた曲たちでもあるので、改めて新しい可能性を感じていて。それはそれで良かったなって、ポジティブな気持ちになれました。 ――今回のアルバムは、温かさや前向きな気持ちになる歌詞が多く感じました。コロナ禍など環境の変化が大きいと思いますが、どんな思いで制作されたんでしょうか? HARUNAさん 制作期間は、バンドや自分自身に向き合う時間が多かったですね。改めて、自分たちがどういう経緯で結成したバンドなのかとか、どういう強みがあるのかを考えたりして。15年走ってきて、ちょっと忘れかけていたことを思い出して、ちゃんと自分たちで向き合って肯定できたような気がします。 MAMIさん そう、なんか「肯定」っていう言葉がすごくぴったりだなと思います。できることがたくさんあることにも気付けましたね。バンドだから、何々しちゃいけないとか。SCANDALは、そういった固定概念にとらわれないことを大事にしているバンドで、そこに気付けたから作れた曲がアルバムに入っています。大きな愛を感じる曲がたくさんできたなぁと思います。 ――主にMAMIさんとRINAさんが作詞作曲をされていますが、今回のアルバムで思い入れのある曲はありますか? MAMIさん 二人で作った曲だと、「one more time」はめちゃくちゃ楽しく制作できました。最近、K-POPにハマっていて、メンタル的にも音楽的にも、コロナ禍のおうち時間で影響を受けたジャンルで、「K-POPをバンドでやったらどうなるんだろう?」ってアイデアから生まれた楽曲です。楽器も歌も自分たちでディレクションしながら、本当にやりたいように制作しました。元々、ダンス&ボーカルスクールで踊っていた人間でもあるので、今一度、その時の気持ちをって訳じゃないですけど(笑)、「なんか踊れる曲やりたいよね」っていうのがまずあって。ものすごく自然体で、ルーツの楽曲をもう一回やるみたいな感覚で、楽しく新鮮にできました。 ――「one more time」はMVがすごく可愛くて、頻繁に見て元気をもらっています!ちなみにK-POPはどのグループが好きですか? MAMIさん 最初はBTSから入りました。存在は知っていても、名前も顔も曲も知らなかったんですけど、「Dynamite」が爆発的にヒットして、ミュージシャンとして見逃せない存在になっていたので、音楽をやる人間として聴いてみようというところからですね。音楽はもちろん、動画を観たり、SNSをチェックしていくうちに、人としてもすごいなって思うようになりました。スタッフも事務所も彼ら自身も、お互いがメンタルケアをして、辛い状況でも弱音を吐かずに、自分たちのためでもあり、人のためでもあるような生活を送っていることにもすごく感動して。これを自分たちができたら最高だよなって。すごくBTSが好きになって、そこから今はいろんなK-POPを聴いてます。いろんなチームがいろんなジャンルのK-POPを打ち出していて、それを聴くのがすごく楽しいですね。 ――HARUNAさんの歌声はすごく力強いんですけど、透き通っていて綺麗なのが魅力だと思っているんですが、今回は歌い方がいつもと違って、キュートな印象を受ける曲もありました。 HARUNAさん これまでのアルバムだと、一曲一曲に寄り添って、ガラッと違う歌い方にしてみようとか、主人公ごとに違う声色を出したいな、みたいなことを考えながら歌っていたんです。今回は、アルバムを通してちゃんと一人の人間でいようということを心掛けていましたね。しゃべっている話し声みたいな、心の声を歌でも表現できればいいなって。 ――シングル曲の「アイボリー」は、MAMIさんがメインボーカルですが、シングル曲でメインボーカルを務めるのは初めてですか? MAMIさん 初めてですね。もちろん楽曲自体は、HARUNAが歌うことを前提に作っているんですけど、“曲の良さが伝わる声”を基準にボーカルを決めていったのもあって。「アイボリー」は、私がデモで歌っている時点でみんなが「MAMIちゃんがいいんじゃない?」「この曲の良さが一番伝わる声だね」って推薦してもらった楽曲です。 ――SCANDALの皆さんは、メンバー全員、作詞作曲ができるというのがとても強みだと思うのですが、楽曲はどのように出来上がるんでしょうか? MAMIさん 私は、結構メロディは何でも浮かぶんですけど、歌詞を考えるのが苦手なので、RINAちゃんにばっかり頼ってます(笑)。だから「アイボリー」とか、アルバムの中に入っている「愛にならなかったのさ」とか、僕がどっちも書いている曲は、歌詞がパッて思い浮かんだものですね。 ――「愛にならなかったのさ」は、サビの最後の「その恋はもう終わったのさ/愛にならなかったのさ」がすごい考えさせられる歌詞ですよね。 MAMIさん でも、メンズは共感しがたいみたいで。ちょっと傷つくみたい。一緒に作ってくれた、アレンジャーの宗本康兵さんは、その歌詞に対して怒ってました。「なんでなの!?なんでこんなこと思うの?」って。歌詞の感情の時点で、女性ってもう絶対にその男性には戻らないじゃないですか。そういうところが、メンズを傷つけてるっていう。 HARUNAさん 宗本さんは、「好きなんだったら一緒にいればいいじゃん」って。違う、そういうことじゃないの!みたいなやりとりもありましたね(笑)。 ――HARUNAさんはどうですか?メロディが先か、歌詞が先か。 HARUNAさん 曲にもよるんですけど、今回の「夕暮れ、溶ける」っていう曲に関しては、タイトルが先に思い浮かんで、その言葉が頭に浮かんだところから始まって、短いサビだけを最初に作って、そこから広げていきました。SCANDALの曲って、歌詞を読んで理解できるものが多いと思うんですけど、抽象的な言葉をあえて使っているのは、自分自身が言葉にできない感覚みたいなものを信じるタイプで、大事な局面でそういう直感を信じてきたなって思うので、そういうのもわりと大事なんじゃないかなぁと。今の時代、「風の時代」みたいなことを言われている時代だからこそ、こういう抽象的な言葉で、それぞれの感覚を信じてもらえたら、なんていう思いで書きました。 ――「her」を立ち上げる前と今で、意識が変わったことはありますか? HARUNAさん メンバー全員30代に突入したというのが、結構大きなことだと思っていて、すごく気持ちが楽です。「her」を立ち上げる前は、同じレーベルに10年いたんですけど。10代から20代を駆け抜けてきたので、一生懸命、目の前の出来事に向き合っていたな、走ってきたなぁって感じがするんですけど、「her」を立ち上げてからは、30代になってちゃんと大人の女性としてバンドに向き合えているなぁと思うので、この先、自分たちがまたどんな風に大人として変化していくのか楽しみにしながらバンドをしています。 MAMIさん 本当に自由にやらせてもらってるので、めちゃくちゃありがたいのと、すごい迷惑かけてるんだろうなぁと(笑)。10年一緒にやってきた前のレコード会社は、私たちと同じ気持ちで同じように成長して、年をとっているような感覚でした。ただ、一緒に作ってきたっていう感覚もありつつ、私たちはもう大人になっているんだけど、関係はその当時のままというか。一緒に年をとっているはずなのに、抜けきらない感覚みたいなものがあって。それも新しい環境に行ってみたいなと思ったきっかけの一つでもあったので、今のSCANDALの等身大でちゃんとバンドを扱ってくれているのも、うれしいなぁと思います。 ――15年経って、ファン層の変化についてはどんな風に感じていますか? HARUNAさん 一緒にみんな大人になっているなーっていう感じはしていて。「結婚、出産を経て、子どもが大きくなって落ち着いてきたから、また曲を聴き始めました」とか「ライブに来られるようになりました」みたいな同世代の子たちもいるので、一緒にそうやって変化していってるんだなぁって。 ――今回、久しぶりの海外ツアーですが、意気込みを教えてください。 MAMIさん やっと海外に行けるんだなって。2020年に予定していたツアーがダメになってしまった時に、「絶対また来られるようになる。信じて待ってるから」って、海外のファンのみなさんのエールをいっぱいもらって。その時のチケットをずっと持っていてくれている人たちがいるので、2年越しに「必ず行く!」っていう気持ちでいますけど、ちょっとどうなるかわからないのが本音です。海外のファンのみなさんにも支えられているバンドだと思うので、成功させたいなっていう気持ちが今一番大きいですね。 ――最後に、愛知県出身のお二人ですが、好きな地元のグルメを教えてください。 HARUNAさん 地元の名物で、「大口屋」の餡麩三喜羅っていう麩饅頭です。小さい頃からよく食べているお菓子で、今でも大好きすぎて愛知に戻ってきたら絶対に買って帰るし、親にも持ってきてもらったりするくらい大好きなんですけど、愛知県民でも知らない人が結構いるんじゃないかなと思って。名駅の新幹線乗り場の近くでも買えるので、すごいおいしいから食べてみてほしい。あと私、ラーメンが好きなんですけど、「スガキヤ」が食べ物の中で一番好きかもしれない。味が好きなんですよ。ソウルフードなんで、一番落ち着きますね。東京でも食べたいんだけどなくて。帰ってきたら、絶対スーパーのスガキヤに行きます。 MAMIさん 「コンパル」が好きですね。エビフライサンド一択だと思ってたんですけど、玉子サンドとかもめちゃくちゃおいしくて。最近は、他のサンドイッチにも浮気してます(笑)。あとは「李さんの唐揚げ」がめっちゃ好き。大須に行くと、唐揚げ食べて、タピオカ飲んで、昔ながらの揚げパン買って、牛乳にミルメーク入れて飲んだりしてました。あと「赤から」。お母さんが赤からのお鍋の出汁を送ってきてくれたりして、たまに家でもやります。店舗はあるんですけど、東京では売ってないんですよね。でもコメダもそうで、「東京のは名古屋と違う!」って思うんですよね。名古屋人の意地で、フィルターかかってるかもしれない(笑)。 ――最後に、ファンの皆様へメッセージをお願いします! MAMIさん まだ15年前の制服のSCANDALをイメージされている方って結構いて。今回のアルバムは、その時を動かせるようなアルバムになっていると思うので、「あ、まだやってたんだ」とか「もう制服じゃないんだ」とか、何でもいいので、SCANDALのことをちょっとでも思い出してもらえたら、ぜひ聴いてほしいアルバムだなぁと思うので、楽しみにしていて欲しいです! HARUNAさん 去年からツアーがまたできるようになってきて、改めて「ライブって最高だな」って。やっぱりステージに立ってる自分が好きだなって思ったし、バンドってめちゃくちゃ楽しいなぁって思っている日々ですね。今年もツアーを周って、ワクワクする日々がまたやってくると思うとすごくうれしくて、できるだけたくさんの人とそれを共有したいなぁという思いでいます。初めてライブにくる人たちも全然ウェルカムです。ホールライブなので、ゆったりした空間で楽しめると思いますし、『MIRROR』からSCANDALを知った人たちにも、ぜひ足を運んでほしいですね。 10th Album『MIRROR』 通常盤(CD)3300円 初回限定盤A(CD+DVD)4400円 初回限定盤B(CD+雑誌)4400円 完全生産限定盤(CD+DVD+GOODS)1万1000円 1月26日(水)より各ストリーミングサービス、ダウンロードサービスにて配信スタート <収録曲>※全形態CD共通 1. MIRROR 2. eternal 3. 愛にならなかったのさ 4. 彼女はWave 5. 愛の正体 6. アイボリー 7. 夕暮れ、溶ける 8. 蒼の鳴る夜の隙間で 9. プリズム 10. one more time bonus track 1. Living in the city 2. SPICE 予約特設サイト https://www.her-label.com/MIRROR/ SCANDAL WORLD TOUR 2022 “MIRROR” 国内公演 2022年3月12日(土)神奈川・厚木市文化会館・大ホール 2022年3月21日(月・祝)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール 2022年3月26日(土)宮城・仙台市民ホール 2022年4月09日(土)福岡・福岡市民会館 2022年4月10日(日)広島・上野学園ホール 2022年4月17日(日)北海道・カナモトホール 2022年4月29日(金・祝)石川・金沢市文化ホール・大ホール 2022年4月30日(土)愛知・愛知芸術劇場 2022年6月07日(火)大阪・フェスティバルホール 2022年6月10日(金)東京・中野サンプラザ 2022年6月11日(土)東京・中野サンプラザ North America 2022.07.09 SAT. Queen Elizabeth Hall(Toronto) 2022.07.11 MON. Sony Hall(New York City) 2022.07.13 WED. Big Night Live(Boston) 2022.07.15 FRI. The Masquerade(Atlanta) 2022.07.16 SAT. House of Blues(Chicago) 2022.07.18 MON. The Imperial(Vancouver) 2022.07.20 WED. The Neptune(Seattle) 2022.07.22 FRI. House of Blues(Anaheim) 2022.07.26 TUE. Legacy Hall (Dallas) Europe 2022.09.22 BERLIN ‒ LIDO 2022.09.24 LONDON ‒ 02 Academy Islington 2022.09.27 PARIS ‒ Yoyo 公式サイト https://www.scandal-4.com/ Twitter https://twitter.com/scandal_band Instagram https://www.instagram.com/scandal_band_official/ Facebook https://www.facebook.com/scandalofficial tiktok https://www.tiktok.com/@scandal_band_official YouTube https://www.youtube.com/channel/UCSNX8VGaawLFG_bAZuMyQ3Q ※掲載内容は2022年1月時点の情報です ※価格は税込み表記です
iri、6thアルバム『PRIVATE』リリースインタビュー!「肩の力を抜いて音楽を楽しめた」
シンガーソングライター・iriさんの6thアルバム『PRIVATE』が、5月10日(水)にリリース。前作『neon』から約1年3カ月ぶりのリリースとなる本作は、ドラマやCMとのタイアップ曲に加え、アルバムのために書き下ろした新曲など全10曲入り。iriさんの日常で起こった私的なドラマを詰め込んだ、まさにプライベートなアルバムとなっています。 低音でクールな歌声と、心地よいラップを散りばめた歌詞。一度聴けば誰もが虜になってしまう彼女の曲作りや、今回のアルバムに込めた思い。2023年5月17日から始まる、自身初となるホールツアーへの意気込みなどを聞かせてもらいました。 ――前作から約 1 年3カ月ぶりのアルバムリリース ですが、アルバムを作る中で、前回と比べて自分の中で心境の変化や、制作のモードの違いはありましたか? 前作に関しては、コロナ禍における感情だったりが反映されていて、ストイックに自分と向き合ったアルバムでした。今まで自分が作ってきたものが、本当に自分らしいのか?など、自問自答しながら作っていたんですが、前作でたくさん自分に向き合っていた分、今回はその結果が出たというか。自分の中で、今回は結構開けていて、肩の荷が下りたようなアルバムかなという気がします。 ――アルバム『PRIVATE』が誕生した経緯を教えてください。 今回、先にテーマを決めて作っていたわけではなくて、「アルバムをリリースするぞ」というところから作っていきました。収録曲の半分は昨年配信した既存曲なんですが、リードとなる曲が多かったので、それに対して残りの数曲を「自分がリスナーさんだったらどんな曲をを聴きたいかな?」と想像しながら作りました。 ――1曲目に収録されている「Season」は、身体に溶け込むようなメロディーと歌詞が素敵で、iriさんの魅力がたくさん詰まっている1曲でした。 【iri-Season (Music Video)】 この曲は、一緒に制作してくれたサウンドプロデューサーのESME MORI (エズミ・モリ)さんに先にトラックを作ってもらいました。私は歌詞が音に影響されやすいんですけど、トラックを春らしく爽やかで開けているサウンドにして、それを聞きながら浮かんだ言葉だったりを書いていきました。 日々生活している中で、「自分、今充実しているな」というのを、自分ではあまり思わなくて。色んなことに追われて、自分が思っていた理想の29歳かと言われると、ちょっと分かんないなと感じていたり。年齢に関係なく何かをスタートするときとかって、みんなそれぞれあると思うんですけど、モヤモヤした冴えない日の中に、たまに現れる小さな幸せみたいなのが、皆あるのかなと思っていて。そういった小さい幸せを感じたときに、サビの「どうやらそんなに悪くないなこの世界は」という歌詞が自然と浮かんできました。 ――「Season」の他にも、ESME MORI さんとタッグを組んだ曲がいくつか収録されていますよね。2人はiriさんのデビュー当時から一緒に曲作りをされていると思いますが、いつもどのように曲を作り上げているのでしょうか? 大体は、作りたい曲調、リファレンスをMORIさんにシェアして、それをそのまま作るわけではなく「iriが歌うならこんな感じだよね」というベースを作ってもらうことが多いです。私の好きな音色や、自分の歌がどうやったら生きるか、みたいなところを分かってくださっているので、それをもとに音色やBPM一緒に詰めていって、そこに歌が乗ってブラッシュアップをしていきます。 ――クリエイターの渡邉直さんとコラボしたMVも素敵でした。MVの中では、部屋の中で料理をしたり洗濯物を畳んだりと、iriさんのプライベートをイメージさせるシーンがありましたね。 今までのMVが、車を運転してたり、カッコよくキメているものが多かったので、部屋の中で過ごしている、プライベート感というか、ラフな画を撮ってもらいたくて。監督と相談して、料理しているシーンなどのポップな要素を入れていきました。 ――iriさんが「プライベート」で、一番癒されるなと感じる瞬間は? 「犬」です。(笑)犬好きなので、わんちゃんと戯れる時間が最高です。 次のページ… タイアップ曲、初の海外アーティストとのコラボ曲について ――サッポロ生ビール黒ラベルの「Star Lyrics 企画」とタイアップした「STARLIGHT」は、夜の街を駆けるような疾走感のある曲でした。iriさんの唯一無二の心地よいラップを散りばめた歌詞は、いつもどのように生まれるのでしょうか? 【iri-STARLIGHT (Music Video)】 音を聴きながら、ギターを弾きながら、それを聞いてイメージしたメロディと言葉を作っていくので、あまり頭では考えずに自然に生まれることが多いです。トラックを聴きながらとりあえず歌ってみて、自然と出た言葉を使ったり。他のアーティストさんもよくやっていると思うんですけど、音に合わせて「ごにょごにょ…」と、言葉にならない言葉をメロディーと録音して、それをヒントに「あ、この言葉はまるな」という感じで作っていくこともあります。 ――先月配信された「Go back」では、初めて海外のアーティストとコラボされたということでしたが、いかがでしたか? 【iri-Go back (Music Video)】 今回コラボレーションした「edbl(エドブラック)」さんは、サウスロンドンを拠点にしているアーティストなので、実際にセッションしながら曲を作るのは難しかったんですが、ギタリストの磯貝一樹さんが間に入ってくださっていて。磯貝さんが作ってくださったトラックに私が歌をのせて、edblさんがブラッシュアップをして、最後に完成したものを聞いた時にはすごく感動しました。 この曲は、他の曲と聴き比べてみても音数がシンプルで、良い意味で隙間があるというのと、個人的にedblさんのビートがめちゃくちゃ好きで。それが活きていたのがすごくうれしかったです。洗練された曲に仕上がりました。 ――今回のアルバムに収録されている「boyfriend」 「染」を含め、iriさんのラブソングは、いつも幸せなだけじゃない恋の形を認めてくれる曲が多いように感じます。ラブソングを作詞するとき、インスピレーションは何から受けていますか? 【iri-boyfriend (Official Audio)】 【iri-染 (Music Video)】 自分の過去のこととか、実体験が多いですね。だから、共感してくれる人はすごく分かってくれるんじゃないかと思います。私自身、「ハッピーなラブソング」ってあまり作ったことがなくて。実際に世に出ているラブソングの中でも、個人的にはハッピーすぎる曲ってあまり好んで聴かない気がします。 ――アルバムの最後に収録されている「private」は今回のアルバムに合わせて? 【iri-private (Official Audio)】 10曲目の「private」は、一番最後に作った曲で、LAのトラックメーカーの「Aso」さんにトラックを作ってもらっています。そのトラックを聴いて歌詞を描いているときに、「PRIVATE」というワードがふと浮かんできました。丁度、アルバムのタイトルを考えているタイミングだったので、今回のアルバムにピッタリだなと思ったんです。 ――今回もアナログ盤LP・CD・ストリーミング配信と、3形態でのリリースなんですね。 今回は特に、ジャケットもすごくカッコいい仕上がりになっていて、以前出したアルバムの『Shade』のジャケット撮影をしてくださった細倉真弓さんにお願いしました。アナログで、レコードで聴いたら良いだろうなという曲が多いですし、ジャケットとして飾ってもらうのも良いなと思っています。 次のページ… 曲を作るうえで、大切にしていること ――デビューからこれまで毎年ニューシングルをリリースされていますが、曲作りで大切にしていることは? 一つは、「共感が得られるか」というところです。歌詞を考えるときに、自分の日常や、実際に今考えている事を赤裸々に書いてみることもあるんですけど。その時にただの一方通行にならないようにというか。みんなが自分の日常と重ね合わせて共感してもらえるように言葉を選んだり、サウンドに温かみを持たせたり、歌詞によって変えるようにしています。 あと、私は言葉を詰め込みやすいので、なるべく聞き取りやすいように、そこは注意をしていますね。歌詞を書いてからメロディを付けるわけではないので、グルーヴを優先していると、言葉の詰め具合が複雑になることがあって。グルーヴを保ちつつ、みんなに分かりやすいように言葉を紡ぐことを意識しています。 ──これから挑戦してみたいことはありますか? 【iri-DRAMA (Official Audio)】 今回のアルバムに収録されている「DRAMA」は、「Wonderland」という曲でお世話になった村岡夏彦さんにいただいた「鍵盤」を使って、初めてコードを作って制作したんですけど。今までは、トラックやギターに歌詞とメロディを乗せることが多かったんですが、鍵盤を使って曲作りをすると、想像することや出てくる言葉が全然違って、とても面白いなと感じたので、引き続き、鍵盤での曲作りにも挑戦していきたいなと思っています。 次のページ… これからの目標や、ツアーへの意気込み ――3月にお誕生日を迎えられたとのことで、おめでとうございます。20代を振り返って、自分の中で一番大きな変化が起こった、印象的な年があれば教えてください。 うーん。実は「今」は結構、20代の中でも印象に残る年になるのかなと思っています。今年で20代最後の年になるんですけど、これまではずっと、「毎年曲をリリースしよう」と曲を作り続けてきたし、その中での葛藤もあったんですけど、今は少し落ち着いてきたというか。コロナ禍でたくさん刺激も受けたし、迷いもあったけど、それでも手探りで活動をする中で、着々とリスナーの方が増えて輪が大きくなってきて、ホールツアーもできるようになってきました。 以前までは「これってiriっぽくないからあんまり見せないほうが良いかな?」って思うことが結構あって。アーティストイメージが壊れちゃう、じゃないですけど……でも最近はそれが怖くなくなったというか。 自分らしくステージに立って、自分らしく歌って、自分が良いと思うように表現をして。それで良いんだなというのをリスナーさんが思わせてくれているので、それがとても幸せなことだなと思います。それもあって、今回の作品も肩の力を抜いて作れたなって感じがしていますね。 ――これから、どのように年を重ねていきたいですか? 今回の「Go back」での海外アーティストとのコラボのように、もちろん色々なチャレンジはしつつ、肩の力を抜いて音楽を楽しみたいなと思いますね。今一緒に曲を制作してくれているトラックメイカーやプレイヤーの方々が本当に素晴らしくて、尊敬できる人が周りにいるので、彼らとの信頼関係を大切にしながら、新たな曲を作って行きたいと考えています。 ――5月17日(水)から、初のホールツアー「iri Hall Tour 2023 “PRIVATE”」もスタートしますね。意気込みを聞かせてください。 昨年、「東京国際フォーラム」で初めてワンマンライブをしたんですが、ホールってやっぱり響きが良いので、今回のアルバムに収録されている曲は、どれもホールにすごく合うなと思います。なので、バンドで生演奏するのがとても楽しみですね。つい最近、リハーサルをやったんですけど、すごく楽しかったので、みんなに早く聴かせたいなと思いますし、アルバムには収録されていない過去の曲もホールに合うようにアレンジしたいと思っているので、楽しみにしててください。 ――6月16日(金)には名古屋でのライブも控えていますね。名古屋のイメージ・印象はどうですか? 名古屋のファンの方々は、最初は「シャイなのかな?」と思っていたのですが、意外とノリノリで曲に乗ってくれるなという印象です。今回はホールライブなんですけど、踊ったり、揺れたりして聴いてくれるんじゃないかな?と私も楽しみにしています! ―― iri 6th Album『PRIVATE』 初回限定盤(CD+CD)4180円 通常盤(CD):3300円 アナログ盤(LP)4400円 [CD] ※全形態共通 収録曲 (全10曲) 1.Season 2.STARLIGHT(サッポロ生ビール黒ラベルStar Lyrics企画タイアップ曲) 3.Roll 4.DRAMA 5.染(Amazon Originalドラマ『モアザンワーズ/More Than Words』主題歌) 6.Go back 7.friends(メルセデスAMG SL タイアップソング) 10.moon 11.boyfriend 12.private [CD -DISC 02-] ※初回限定盤のみ iri Presents ONEMANSHOW “STARLIGHTS” ライブ音源 1.Corner 2.ナイトグルーヴ 3.Rhythm 4.染 5.会いたいわ 6.半疑じゃない 7.摩天楼 8.Sparkle 9.24-25 10.STARLIGHT 配信URL jvcmusic.lnk.to/PRIVATE ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて配信中 ※音楽ストリーミングサービス:Apple Music、Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、Amazon Music、Deezer、AWA、Rakuten Music、KKBOX、TOWER RECORDS MUSIC 「iri Hall Tour 2023 “PRIVATE”」 5月17日(水) 神奈川・神奈川県民ホール 5月18日(木) 宮城・トークネットホール 5月25日(木) 北海道・カナモトホール 6月2日(金) 福岡・福岡国際会議場 メインホール SOLD OUT! 6月6日(火) 岡山・倉敷市芸文館 6月8日(木) 大阪・サンケイホールブリーゼ 6月9日(金) 大阪・サンケイホールブリーゼ SOLD OUT! 6月16日(金) 愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール SOLD OUT! 6月18日(日)東京・東京ドームシティホール SOLD OUT! 公式サイト www.iriofficial.com ※価格は税込み表記 ※掲載内容は2023年5月時点の情報です
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