創業42年の老舗喫茶「コーヒーショップ べべ」が受け継がれてリニューアルオープン【愛知・北名古屋市】
#喫茶店

2023.9.11mon

創業42年の老舗喫茶「コーヒーショップ べべ」が受け継がれてリニューアルオープン【愛知・北名古屋市】

城北線「比良駅」から、車で約5分の場所にある「コーヒーショップ べべ」。タイル張りの壁に、窓にはかわいらしいフォントで描かれた「コーヒーべべ」の文字。40年以上前からこの場所で常連客に愛される喫茶店が、2022年9月、新しい店主にバトンが渡され、リニューアルオープンしました!

ドアベルの音で、昭和へタイムスリップ

昔懐かしいドアベルの音と共に入店すると、昭和の純喫茶のあたたかみと、懐かしさがあふれる空間が。店内のテーブルやイス、照明などの家具は、以前の店主の頃から使っていたものを受け継いだそう。

赤と白のコンビネーションが美しいカウンターも、もちろん先代から使用しているもの。レトロな質感のインテリアを眺めてコーヒーを飲んでいると、だんだん意識が昭和へとタイムスリップしていきます。

お店に入って左手には、「電話ボックス」が!スマホが主流となった今、見かける事も減った、喫茶店の「電話ボックス」。貴重な機会なのでさっそく中へ…。

中には、店主の私物だというレコードプレイヤーが置かれていました。たくさんあるレコードのほとんどがお客さんからの頂き物だと言います。店主がその日の気分で好きなレコードを流しているそう。

店内では、知人のクリエイターが作った、ハンドメイドのアクセサリーの販売も行っています。レトロな雰囲気にマッチする、おしゃれなネックレスやピアスなどを、お手頃な価格で購入できるので、来店した際には要チェックです!

懐かしさにアレンジを。レトロ喫茶ならではのメニュー

「モーニングセット(小倉トースト)」

8時から11時のモーニングタイムには、好きなドリンクにトーストと茹で卵が付いてきます。トーストは、バタートーストと小倉トーストから選ぶことができますよ。モーニングで使用している木製プレートは、先代のころからモーニング時に使用していたものだとか。

「プリンアラモード」(500円)

毎朝仕込むという特製のプリン。ビスケットや生クリーム、フルーツがたっぷりのった「プリンアラモード」は食べ応えも抜群です。レトロ喫茶のプリン好きにはたまらない、少し固めで、むっちりとしたプリンです。

「ナポリタン」(600円)

レトロ喫茶と言えば、ナポリタン!口に運んだ瞬間に広がる、ケチャップの甘酸っぱさと、ウインナーの程よい塩味。「そうそう、これこれ!」と言いたくなる、王道ナポリタンの麺はたっぷり230g!男性も食べ応え抜群のボリュームです。タバスコと粉チーズの黄金ペアをお供に、昔懐かしい卓上ゲーム台の上で召し上がれ。

メニューボードも、もちろん先代から受け継いだもの。メニューの内容は、以前よりバリエーションを増やし、幅広いニーズに応えられるように。定番料理の中にも、お店でしか食べられないおいしさにこだわっているといいます。平日のモーニングやランチなどの忙しい時間帯でも、今は店主が一人で切り盛りをしています。

店主・川尻さんにインタビュー「ほぼ一目惚れでした」

店主・川尻藍さん
創業40年のレトロ喫茶を受け継いだ、店主・川尻さん。お店を継ぐ前は、三重県でエステティシャンをしていたといいます。

――どのような経緯でお店を継ぐことに?

「喫茶リブロン」の店主さんが、「前のオーナーさんがお店を辞めるって言っているから、引き継がないか?」って声をかけてくれたんです。リブロンさんとは以前から仲良くさせていただいていて。私はこのお店の存在も知らなかったので、一度お店を見に行くことにしました。

――すごいご縁ですね!お店を継ごうと思った決め手は?

高校生の頃から調理について学んできて、調理師免許も持っていたので、「いつか自分のお店を持ちたいな」とずっと思っていました。そんな時にお店を継がないかというお話を頂いて、このお店を見に来て…ほとんど一目惚れでしたね(笑)。先代の店主さんも気さくな方で。今、“レトロ風”の喫茶はたくさんあるけれど、このビンテージ感は長年やってきたからこそ出るものだと思うんです。こんなに素敵なお店を無くしたくない!と思いました。

――お店を受け継いで、常連さんの反応は?

昔からの常連さんに「前のママの時はこうだったよ」という声をいただくこともあるんですけど。みんな仲良しだし、かわいがってもらっているなと感じます。常連さんたちが、私が引き継いだ後でも毎日顔を見せてくれることが何よりうれしいことですね。だからお店のベースとなる部分は、なるべく残したいと思っています。

――お料理を提供しているお皿もどこか懐かしい感じがしました!

そうなんです。モーニングを提供しているトレーや器、コーヒーカップや、グラスなんかも、ほとんど前の店主さんから引き継いだものを使っています。あとは、コーヒー豆や、食パンも以前から使われているものを使っています。できる限り”昔のままに”というのは、こだわっていますね。

――“昔のままに”。いいですね。逆にこれは“変わった”と思う事は?

先代の店主さんも、一人でお店を切り盛りしていて、ご高齢ということもあり、ランチなどの食事メニューはほとんど提供していなかったそうです。今は、食事系のメニューも増えてきて、充実しているかなと思います。一番人気は「豚の生姜焼き」です。

――これからどんなお店にしていきたいですか?

今お店に通ってくれている常連さんに、引き続き愛してもらえるお店にするというのはもちろんですが、もう少し若い層のお客さんにも来てもらえるお店にしたいなと思っています。近くには大学もあるので、学校帰りや通学前などに利用してもらえたらうれしいです。

EDITOR IMAI

世代を超えて受け継がれた純喫茶。大きすぎず小さすぎないテレビの音に耳を傾けながら、沈み込むようにイスに腰掛けてコーヒーを飲む。店主・川尻さんがお店を受け継いでくれたからこそ存在する、純喫茶ならではの至福の時間を堪能しました。お店のInstagramでは、新メニューやイベント情報なども発信されているので、ぜひチェックしてみてください♪

コーヒーショップべべ

問い合わせ
080-4309-2709
場所
愛知県北名古屋市高田寺東の川31
営業時間
8:00~16:00(LOは15:30)
定休日
日曜
支払い方法
現金・PayPay
駐車場
3台
Instagram
@coffee_shop_bebe
アクセス
城北線「比良駅」より車で約5分


※掲載内容は2023年9月時点の情報です
※価格は税込み表記です

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WRITER

Kanon Imai

Kanon Imai

座右の銘は「百聞は一見に如かず」。気になったら、まずは体験する派な編集部員。趣味は読書とジョギングで、猫は目に入れても痛くないほど好き。

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