2023.10.17tue
日常に心地よい“間”を。コーヒー屋「awai(アワイ)」で過ごす至福の時間【名古屋市】
スタイリッシュな生活雑貨やファッションなどを取り扱う、名古屋市西区の複合施設「UNEVEN HUB STORE(アンイーブン ハブ ストア)」。 その施設内にお店を構えるのが、スペシャルティコーヒーや焼き菓子を提供する「awai(アワイ)」です。
今回は、コーヒー屋「awai」の自家焙煎コーヒーや素朴で優しい味わいのタルト、空間作りのこだわりを探りに、カフェ開拓&散策好きの編集部がお店へうかがいました!
ゆったりとした時間が流れるコーヒー屋「awai」
名古屋市西区の穏やかな住宅街にたたずむ「UNEVEN HUB STORE(アンイーブン ハブ ストア)」。その一角にお店を構えるのが、自家焙煎コーヒーや焼き菓子を味わえるコーヒー屋「awai(アワイ)」です。
店名「awai」には、日常の中に豊かな余白を生み出し、訪れる人に心地よい間“あわい”を感じてもらいたいという想いが込められているそう。
そんなお店の外観や内観は、白やベージュが基調となっており、シンプルながらもホッと心が落ち着く雰囲気が漂います。
店舗の外にはテイクアウトができるカウンターもあり、散歩の途中にふらっと立ち寄よれるのも魅力の一つです。
心温まるこだわりの自家焙煎コーヒー
こちらは、自家焙煎のブレンドコーヒーの「まどろみブレンド(深煎り)」。ブラジル、ケニア、コロンビアの3種類のコーヒー豆を使用しており、まろやかな味わいと芳醇な香りが広がります。
濃厚なコクとクリーミーさが相性抜群の「カフェラテ」も人気。本場イタリアに倣い、エスプレッソには5種類のコーヒー豆をブレンドしており、複雑さや深みが凝縮していながらも優しい味わい堪能できます。
また、エスプレッソをカフェインレスに、ミルクをオーツミルクやソイミルクに変更OK!その日の気分に合わせて、様々な味わい方を楽しむのもおすすめです。
ヨーロッパの郷土菓子をイメージ。優しい味わいの焼き菓子
店内のショーケースに目を移すと、ヨーロッパ地方の郷土菓子を思わせる焼き菓子が並びます。優しい気持ちに包まれる、素朴でかわいらしい見た目に思わずうっとりしてしまうほど。ハーブやスパイス、季節の果物を使用した焼き菓子を、毎朝焼き立てでいただけます。
お店の定番メニューは、3種類の香ばしいナッツを使用した「木の実のタルト」。一口食べれば、ナッツのごろごろとした食感が楽しめ、生地の間に挟まれたさわやかなフランボワーズジャムがアクセントに!
タルトに添えられたホイップクリームで、ぽろぽろとこぼれ落ちるナッツを絡めて食べるのもおすすめです。ホイップクリームは甘酒で甘さをつけてあるので、程よい甘さとお米のつぶつぶとした食感も楽しめます。
また、ウイスキーやワインとの相性も抜群だそうで、年齢や性別問わず愛されるタルトです。
こちらは、旬の果実“いちじく”を使用した期間限定タルト「いちじくとカラメル」。タルトにはきび砂糖を使用しており、甘さ控えめなので最後まで飽きの来ない味わいなのも人気の秘密。11月末まで販売予定なのでお早めにチェック!
「awai」の店内で提供する焼き菓子には、チーズとローズマリーのクッキーが付いています。お店でも販売しているので、お見逃しなく。
お店を心地よく“体験”してもらいたい。店主・田代さんご夫婦にインタビュー!
――複合施設「UNEVEN HUB STORE」内にオープンした経緯は?
暢さん ここの複合施設の方とは元々知り合いで、「コーヒー屋のようなカウンターのある物件があるよ」と紹介してくれたことが始まりです。
この場所に来てみると、感度の高い方や地元の方など、老若男女問わずお客さんが集まる様子が簡単にイメージできて。そこで、この場所にお店を構えようと決意しました。
――元々コーヒー屋を始めたいと思っていたのですね!「awai」味わえるコーヒーや焼き菓子のこだわりを教えてください。
暢さん 焙煎する前に、豆を洗う「水研ぎ」の作業を行うのがこだわりです。この工程を踏むことで、コーヒーが苦手な方でも飲みやすく、雑味の少ないすっきりとした飲みごたえが楽しめます。お喋りに夢中になって時間が経ってしまっても、コーヒーはおいしいままです!
実希さん 私は、コーヒーに合うタルトや焼き菓子をメインに作っています。また焼き菓子は、田舎暮らしのおばあちゃんが営むような素朴な雰囲気にしていて。飾らない味わいやお店ならではのエッセンスを入れることを心がけています。
――今後どのようなお店作りをしていきたいですか?
暢さん お店を心地よく“体験”してもらい、訪れるたびに「楽しい、ワクワク」した気持ちになってもらえたらうれしいです。
実希さん 今後は、名古屋の方以外にも知ってもらいたいですね。そのために、誰かに勧めたくなるようなお店を目指しながら、一歩ずつ、心地よく「awai」の輪を広げたいなと思います。
店内は、思わず「ふうっ」と深呼吸したくなるほどの心地良さ!旬の果物いちじくをふんだんに使用したタルトは、程よい甘さと、とろとろとした食感がたまりません。窓から差し込む暖かな光や心安らぐコーヒーの香り、店主ご夫婦の朗らかな笑顔に包まれる空間は、至福のひとときでした。
awai
- 問い合わせ
- 052-523-8123
- 場所
- 愛知県名古屋市西区天塚町1-108
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 水曜、第2・第3木曜日
- 駐車場
- あり
- 支払方法
- カード不可・電子マネー可
- @coffee_awai
- アクセス
- 地下鉄「庄内通駅」より徒歩で約10分
岡崎でまったり北欧気分を。「北欧の珈琲店 ÅTER(オーテル)」で過ごすカフェタイム【岡崎市】
2022年4月、名鉄「東岡崎駅」から徒歩で約15分の場所にオープンした「北欧の珈琲店 ÅTER(オーテル)」。 岡崎市の姉妹都市でもある“スウェーデン”の焼き菓子や北欧スタイルのコーヒー、ナチュラルで温かみのある空間が特徴のカフェです。 今回は、北欧文化を体感できる「オーテル」で、北欧の焼き菓子や自家焙煎コーヒー、お店づくりのこだわりを探りに、編集部がお店へうかがいました! 北欧雑貨やグリーンがお出迎え。心安らぐ北欧カフェ 名鉄「東岡崎駅」から徒歩で15分、広大な芝生広場「籠田公園」の目の前に立つビルの3階に「北欧の珈琲店 ÅTER(オーテル)」はあります。 優しい色合いでまとめられた店内には、観葉植物やアンティーク調のインテリアが置かれており、北欧の雰囲気が漂っています。 スウェーデン文化に欠かせない、お菓子を片手にコーヒーを楽しむ時間“FIKA(フィーカ)”を存分に楽しめるよう、居心地の良い空間づくりにこだわっているそう。 店内には、カウンター席とテーブル席、ソファ席を用意。大きく開放的な窓から差し込む光やオレンジの照明が、温かな雰囲気を演出しています。 緑豊かな籠田公園を眺められる、ヴィンテージ調のソファ席に座れば、まるで北欧の家に招かれたような気分に! テーブルや棚には、幸せを運ぶ赤い馬「ダーラナホース」やスウェーデンのフラッグなどの置物がずらり。店内のあちこちに置かれた雑貨や民芸品を探してみると、“フィーカタイム”が一層楽しくなるはず! 次のページ… 本場スウェーデンの味を再現!香り豊かな焼き菓子&自家焙煎コーヒー 本場スウェーデンの味を再現!香り豊かな焼き菓子&自家焙煎コーヒー シナモンロールの「カネルブッラ」(430円)と「アイスコーヒー」(550円) 「オーテル」で楽しめるのは、オランダの焙煎機で挽いた新鮮な豆を使用し、丁寧に淹れてくれる自家焙煎コーヒー。「エチオピア」「グアテマラ」「ブラジル」など厳選されたおすすめの豆が何種類も並び、好みに合わせて選ぶことができます。 エチオピアの豆を使用したアイスコーヒーは、スッキリした味わいとフルーティーな香りが特徴。果実のように華やかな香りをたっぷり味わってもらうのが北欧スタイルなのだとか! シナモンロールの「カネルブッラ」(430円)と「アイスコーヒー」(550円) こちらは、スウェーデンの“FIKA”の定番シナモンロール「カネルブッラ」。スウェーデン出身のスタッフさんも驚くほど、本場の味に仕上げられたシナモンロールです。 カルダモンのスパイス感とシナモンの香りがふんわりと広がり、中に練り込まれたアーモンドクリームの程よい甘さがコーヒーと相性抜群◎。こんがり焼き上げられた、スウェーデン式のかわいらしい横巻のフォルムにも注目です。 「リンゴンベリー(ソーダ)」(500円)、アーモンドクッキー「フィンスカピンナル」(320円)、ラズベリーのジャムクッキー「ハロングロットル」(370円) 北欧の伝統的なスーパーフード「リンゴンベリー」を使用したドリンクも人気。手作りのシロップは、つぶつぶとしたリンゴンベリーの果肉がたっぷり入っています。しっかりとした酸味と程よい甘さは夏場にぴったり! 「オーテル」では、北欧の伝統的なお菓子も食べられます。ほろほろとした口溶けのアーモンドクッキーや、甘酸っぱくて爽やかな味わいのラズベリークッキーなど、コーヒーに合う爽やかなお菓子もぜひチェック! 焙煎士・田中さんにインタビュー ――お店づくりで大切にしていることは何ですか? 「植物がある環境で豊かに暮らしたい」という想いを込めて、店内に植物を多く取り入れています。 スウェーデンでは、多くの方がインテリアの一部として植物のある暮らしをされていて。その暮らしから学びを得ながら、日々の疲れを癒し、より豊かな時間を過ごしていただきただけるような空間づくりに取り組んでいます。 ――自家焙煎コーヒーのこだわりを教えてください。 スウェーデンのスタイルに習い、浅煎りを中心にすっきりとした飲みやすいコーヒーがこだわりです。 また、オランダ製の焙煎機を使用し、コーヒー豆の個性を引き出しつつ、誰が飲んでもおいしいと思ってもらえるような焙煎度合を目指しています。 フルーティーで酸味のある豆やコクの深い豆など、生産地によってコーヒー豆の味わいは様々ですよね。そんなコーヒー豆の個性をしっかりと出しつつ、バランスの良い風味になるよう心がけています! ――今後、「オーテル」をどのような場所にしていきたいですか? おいしい焼き菓子やコーヒーと一緒に、この空間含めて北欧の“フィーカ”を体感できる場所にしていきたいです。 お菓子はすべて本場のレシピで作っているので、現地スウェーデンで食べられるものに近い味になっています。 そんな本場の味を楽しみながら、「これが北欧の人たちが毎日過ごす“フィーカ”なんだ」と感じていただき、豊かな時間を過ごしてもらえたらうれしいですね! EDITOR Nakane お店は北欧雑貨やインテリアに囲まれた空間が広がっていて、まるで北欧に訪れたかのよう!自家焙煎コーヒーは、豆の香りを嗅がせてもらえたり、試飲させてもらえたりと、自分好みの味を選べるのも魅力です。気さくな焙煎士の田中さんと会話を楽しみながら、ぜひ素敵な“フィーカタイム”を過ごしてみてください! 北欧の珈琲店 ÅTER 問い合わせ 0564-45-2188 場所 愛知県岡崎市籠田町12番地 第2藤村ビル 3F 営業時間 10:00~18:00 定休日 火~金曜 駐車場 なし 支払方法 カード・電子マネー可 Instagram @ater_japan アクセス JR「東岡崎駅」より徒歩で約15分 ※価格は税込み表記です ※掲載内容は2023年7月時点の情報です
天然酵母パンや旬の野菜たっぷりのランチが堪能できる「生きたパンと畑のごはん nanairo」が開店【愛知・美浜町】
知多半島の美浜町で長年愛されてきた「畑カフェ Rainbow Art」が、隣の武豊町に移転したのを機に建物を受け継ぎ、2023年3月21日(火)に「生きたパンと畑のごはん nanairo(なないろ)」がオープン! お店を営むのは、1年前に静岡から二人の娘さんと一緒に移住した名村さん夫妻。前店主とは10年来の付き合いで、「Rainbow Art」の居心地の良い雰囲気が大好きだったという名村さん夫妻は、「みんなが集える癒しの場所」というお店のコンセプトや、地元の旬の野菜をワンプレートでたっぷりと提供するスタイルを大切に継承。そこに「自家製天然酵母パンプレート」や「お結びプレート」など、二人らしいメニューもプラスしました。 今回、ランチではどんな料理が味わえるのかをはじめ、パン作りで大切にしていることや、これからチャレンジしてみたいことなどについてインタビューしてきました。 地元の無農薬野菜や調味料を使った、身体に優しい“畑のごはん” 名古屋から車で1時間ほど、海岸まで歩いて数分で行けるのどかなロケーションに、「生きたパンと畑のごはん nanairo」はあります。薪窯を右手に眺めながら店内に入ると、田舎のおばあちゃん家に帰ってきたような、懐かしい雰囲気の空間が広がります。 ランチタイムは、日によって味わえるメニューが替わります。平日は「ごはんの日」として、「畑のごはんプレート」と「お結びプレート」をラインナップ。土・日曜は、二つのメニューに加えて、「Rainbow Art」の頃から受け継ぐ「カレープレート」を用意しています。 「自家製天然酵母パンプレート」が味わえる「パンの日」は月に2日ほど。6月からは「石窯ピザ」が味わえる日も新たに設けられています。(詳しくは、公式インスタグラムの営業カレンダーをチェック!) 「自家製天然酵母パンプレート」(1800円) この日は、人気の「自家製天然酵母パンプレート」と「お結びプレート」を味わいました。「自家製天然酵母パンプレート」には、オーガニック食パン、胡桃レーズン、雑穀パン、コーヒーチョコの中から、おまかせでパンが数種類盛り付けられています。 「お結びプレート」(1600円) 「お結びプレート」には、土鍋で炊いた黒米のおむすびと、季節の炊き込みむすび(この日はグリーンピース)が盛られています。 どちらのプレートにも、美浜産無農薬青パパイヤの天ぷらや、甘夏キャロットラペ、南瓜とトマトのクリームチーズサラダなど、6〜7種類の副菜が彩り豊かに盛られ、食べ応えも十分! お子さんと一緒にゆったり過ごせる座卓席のある部屋も。「お子様プレート」も用意されている。 焼き上がったばかりのキッシュ 名村さん夫妻「食べることは、私たちの命に直結しています。だからこそ、地元で無農薬や低農薬で育てられた旬の野菜をたっぷり使った、身体にやさしいご飯をお届けしたいと思っています」 次のページ… 生地が一番いい状態で焼き上げる“生きたパン” 生地が一番いい状態で焼き上げる“生きたパン” 天然酵母パンを焼くのは、ご主人の雄一さんです。有機栽培の季節のフルーツやお米から酵母を起こし、粉はオーガニック認証を受けたものや国産の粉をオリジナルでブレンドして使用。発酵器などの機械は一切使わず、毎日手ごねでパンを仕込んでいます。 雄一さん「機械で強制的にコントロールするのではなく、酵母菌が自ら活動し、生地が一番いい状態になったタイミングで焼き上げたいと思っています。もちろん、その日の気温などによって発酵の状態が変わりますし、石窯の火の入れ具合によっても焼き上がりが変化するので大変ですが、実際に生地に触れて状態を確かめながら、素材の持ち味を引き出すよう心がけています」 天然酵母パンは、受注販売も行なっていますが、受付日に1ヶ月分の注文がすぐに埋まってしまうほど、人気を博しています。この他、「日替わりおやつ」や自家製の酵素&フルーツシロップでつくるジュース、オーガニックコーヒーやオーガニック和紅茶などのドリンクも用意されています。 自家製酵素シロップのドリンク「苺×りんご酵素」と、「キウイ×ぶどう」(各600円※ハーブ入り) 「米粉のお豆腐ガトーショコラ」と「ちいさなあんみつ」 この日の「日替わりおやつ」は、「ベイクドチーズケーキ」「米粉のお豆腐ガトーショコラ」「ちいさなあんみつ」「バナナチョコマフィン」の4種類。通常は500円ですが、ランチとセットだと300円で味わえます! この場所から繋がる“縁”を大切に メニュー表をよく見ると、金額の「○○円」が、「○○縁」と書かれているのに気づくはず。名村さん夫妻は、人の“縁”に導かれるように知多半島の美浜町を訪れ、多くの人に支えられて移住することができたそう。 だからこそ、このお店から繋がる“縁”を大切にしていきたいと、名村さん夫妻は料理を提供するだけでなく、地域で出会ったプロの奏者によるピアノとフルートの生演奏会を開催したり、店内で地域の作り手の作品を販売したりしています。 今後は、移住を希望する人の相談に乗るなど、自分たちのできることを広げながら、この町に恩返しをしていきたいと考えているそう。 店主・名村さん夫妻さんにインタビュー ――美浜町に移住したきっかけとは? 雄一さん 以前、静岡県で林業を手がけていた私は、結婚して子どもが生まれたのをきっかけに、より経済的に安定した仕事に就こうと、慣れない営業職に転職しました。仕事は充実していて、社内での役割や期待も高まっていったのですが、その分、家族と過ごす時間はどんどん短くなっていく。 家族の幸せのために頑張っているのに、家族の幸福度がどんどん下がっていくことに違和感を覚えて、ついに体調を崩してしまったんです。 そんなとき、友人である「Rainbow Art」の店主・仙石さんのもとを訪ねてみたら、美しい海や自然、地域の皆さんの人柄の温かさに、居心地の良さをすごく感じて。もう一度、ここで家族の基盤を作り直そうと、移住を決意したんです。 ――パン作りを始めた経緯を教えてください。 陽さん 実は、私は幸田町にある「ダーシェンカ」というパン屋さんで、数年間修業していました。結婚後は、パン作りから離れていたのですが、改めて酵母について学びたいと、「ダーシェンカ」で開催される講座に申し込んだんです。 ところが、当日体調を崩してしまって。主人が代わりに参加したところ、一気に酵母の魅力にはまってしまい、今に至ります(笑)。 陽さん 当初は、自宅で焼いたパンを、近所の方にお裾分けしていたのですが、「おいしいから、ぜひパン屋を開いてほしい!」という声を多くいただくように。 そこで、パン屋をスタートし、「Rainbow Art」の休業日にお店を使わせてもらい、「パンプレート」のランチを提供していました。それもあって、今回「Rainbow Art」の建物を受け継ぐことになったんです。 乳製品や卵を使わない身体にやさしいおやつも販売 ――これからやっていきたいことは? 雄一さん 今年から、田んぼでお米作りをスタートしました。機械を使わず、苗からすべて手作業で育てる自然農法にチャレンジしています。また、妻は近隣の子どもたちを対象に、この場所でピアノ教室も開催しています。 これからも、このお店から広がる縁を大切にしながら、僕たちなりに地域に還元できるよう、様々なことにチャレンジしていきたいです! WRITER Sugiyama 自家製の天然酵母パンを味わいましたが、長野の無農薬リンゴから起こした酵母を使って焼かれたパンは、噛むほどにリンゴの甘みや香りが感じられて、とてもおいしかったです。副菜もそれぞれ野菜の味が濃く、種類も豊富でボリュームも満点でした!取材後、名村さん夫妻はお店の一角でお子さんたちと夕食を囲み、楽しそうに過ごしているのが印象的でした。ここ美浜町で家族の時間を大切に、自分たち自身が心豊かに暮らしているからこそ、お客さんにも幸せな気持ちを届けられるのだと感じました。 生きたパンと畑のごはん nanairo 問い合わせ 0569-47-6746 場所 愛知県知多郡美浜町野間須賀95 営業時間 11:00~15:00(LOは14:00) 定休日 月・金曜 駐車場 15台 支払方法 カード・電子マネー不可 Instagram @nanairobakery アクセス 南知多道路「美浜IC」より車で約10分 ※掲載内容は2023年6月時点の情報です ※価格は全て税込み表記です 撮影/千葉亜津子
店主のコーヒー愛にあふれた空間で、自家焙煎コーヒーとモーニング。コーヒー専門店「尾州暁珈琲焙煎所」【愛知・稲沢市】
2023年3月1日(水)、自家焙煎のスペシャルティコーヒーのみを取り扱う、コーヒー専門店「尾州暁珈琲焙煎所」がオープンしました。 こだわり抜かれた本格的なコーヒーと、コーヒーをよりおいしく飲むためのおやつを展開しています。ドリンクを頼むと、バタートーストorチーズトースト(追加料金で小倉バターに変更可能)と、ゆで玉子がついてくる大満足なモーニングサービスも用意。さらに、自分だけのオリジナルなコーヒーを作れる「シェアロースター」も行なっているそうです。 店主のこだわりが光る空間に、コーヒーマニアやカフェ好きの間で、一躍注目の的となっている「尾州暁珈琲焙煎所」に、編集部も行ってきました! “コーヒーを愉しむ”ためのお店 「尾州暁珈琲焙煎所」は、JR「稲沢駅」から少し歩いた先にある、レトロなビルの中にあります。一見すると、何をやっているお店なのか分からない、だけど何だか惹きつけられる…。そんな外観に誘われてきます。 焙煎したての豆はガスを大量に放出しているため、瓶は開けたままの状態に お店に入った瞬間、コーヒーの香りに包まれます。それもそのはず、1階のキッチンでは、焙煎したてのコーヒー豆がたくさん並べられているんです。 精製方法、品種、生産地の標高、焙煎レベルと細かい説明が書かれています 1階では、オリジナルドリップバッグを販売。豆は18種類用意しており、手を出しやすいお手頃な価格帯となっています。焙煎豆の販売も行っており、前日までに注文すると、好きな豆を、好きな焙煎レベルで用意してくれるそう。 それでは、さっそく2階に上がってみましょう! 細部に店主のセンスが光る店内 窓際の席では、誰にも邪魔されない、一人時間を満喫できる レトロな外観から打って変わって、店内は一気に落ち着いたモダンな空間となっています。 「尾州暁珈琲焙煎所」のメインコンセプトは、“コーヒーを嗜む人のための珈琲屋”。さらに、セカンドコンセプトは“珈琲好きの大人の逃げ場”。そのコンセプトの通り、日々の喧騒を忘れられるほど、落ち着いた静かな空間が広がっています。 店内にあるインテリアや雑貨、照明などはすべて店主・中島さんによるセレクト。2人掛けのストライプ柄のソファがとってもキュートで、個人的に一番のお気に入りです!皆さんもぜひ、お気に入りの席を見つけてみてください。 こだわりづくしのモーニングとコーヒー 「モーニングサービス」(ドリンク代+小倉バターに変更110円) お目当ての「モーニングサービス」では、ドリンクを頼むと、バタートースト、チーズトースト、小倉バター(+110円)、ハニーチーズトースト(+60円)の4種類から選べ、どのメニューにもゆで玉子がついてきます。 コーヒーはポットに淹れた状態で提供され、およそ2杯分でお得感満載! トーストの温度で、バターがとけて浸み込んでいきます 今回は、厚切りの焼きたてトーストの香ばしさと、あんこの甘さのハーモニーがたまらない「小倉バタートースト」をセレクト。使用している食パンは、なんと自家製とのこと。外はサクサク、中はモチモチな食感と素材の味を味わえる、納得のおいしさです…。 提供しているコーヒーはすべて、産地や生産者ごとに細かくロットを分けられた「シングルオリジン」のコーヒー豆を使用。その中から日替わりで、浅煎り・中煎り・深煎りの3種類を用意しています。 一つ一つ丁寧に、時間をかけてドリップするのがこだわり 「ホットコーヒー」(520円) 取材時は、「インドネシア(深煎り)」、「ブラジル(中煎り)」、「エチオピア(浅煎り)」がありました。その中から、店主にどんな味が好きかなどいろいろヒアリングしてもらいながら選んでいただいた、「エチオピア(浅煎り)」。コーヒー初心者でも、店主に相談しながら決められるのも魅力のひとつです。 いただいた「エチオピア(浅煎り)」は、飲み口がまるで紅茶のようで、苦味が一切なく、フルーティーな味わいです。自分好みの産地と焙煎レベルを知ることができて大満足! コーヒーゼリー、生チョコ…午後のおやつも見逃せない! 「生チョコレート」(ドリンク代+110円) 11時から提供の「生チョコレート」は、なめらかな口どけで濃厚。スイートビターな味わいで、コーヒーとの相性も抜群です。そのまま食べるのも、コーヒーに入れてチョコ風味のコーヒーを味わうのもいいですね。 「コーヒーゼリー」(600円) 「コーヒーゼリー」は、自家焙煎のコーヒーを使った、本格的な味わい。バニラアイスがコーヒーの香りと深さを引き立てています。 ゼリーには、ゼラチンではなく、あえてアガーを使用しているそう。透明度が高く、プルンとした食感が特徴的なゼリーに、コーヒーが染みわたっています。 焙煎機の時間貸し「シェアロースター」とは 「シェアロースター」(利用料金2時間2800円) お店でも実際に使用している〈FUJI ROYAL(フジローヤル)〉のロースター「COFFEE DISCOVERY」。「尾州暁珈琲焙煎所」では、そんな本格的な焙煎機が誰でも利用できる「シェアロースター」というサービスを提供しています。 「焙煎機を買いたいけど、手を出せない」という方や「自分好みのコーヒーを作ってみたい」という方にぴったり。リーズナブルな価格で、特別な体験ができます。 さらに、会員になると、店内ドリンクがすべて100円引きという、うれしい特典も付いてきます!※モーニングを除く 尾州暁珈琲焙煎所「シェアロースター」 入会費 2000円 ※年会費不要 利用料金 2時間2800円 入会特典 店内ドリンクすべて100円引き ※モーニングをのぞく 利用時間 11:00~18:00 ※定休日を除く ※予約制で、当日空き状況で延長可能 予約方法 InstagramでのDMまたはLINE公式アカウントに 「ご利用日時」「お名前」をメッセージ 入会条件 「焙煎機の使い方講座」(コーヒー生豆込み5000円)の受講が必須 「いつ死ぬか分からないから、後悔したくない」店主・中島さんにインタビュー! 取材中もコーヒーについて、分かりやすく教えてくれた中島さん ——お店を始められたきっかけはなんですか? この店を始める前はもともと、地方公務員として働いていたんです。安定した職業ではあったんですが、40代に突入して、「このままでいいのか」と考えるようになって。父親は僕が小さい頃に他界しているんですが、生前は繊維会社を経営していました。僕は、仕事に全力投球だった父のことをずっと尊敬しています。46歳で亡くなったんですが、もうすぐ自分がその年を迎えることに気づいて、「いつ死ぬか分からないから、後悔したくない」と思いました。それで、ずっと大好きだったコーヒーの仕事で食べていくことを決意したんです。 ——そうだったんですね。周囲の人から反対もありましたか? そうですね。「安定した公務員を辞めるなんて、もったいない」なんて声も。僕には妻子がいるので、葛藤もありました。だけど、自分がそうだったように、いつか子どもに尊敬されるような父親になりたいというのもありましたし、「好きなことをしてもいい」じゃないですけど、父親である自分が道をあけていって、選択の視野が広がればと思いました。 幸い、妻には応援してもらえていて、普段は一人で営業しているんですが、土曜日はたまに手伝ってくれて。自分の体力や時間を忘れて没頭してしまい、家族に心配されることもあるので、無理をしないようにやっていけたらと思っています。 ——あえて“喫茶店”ではなく、“コーヒー専門店”に? そうなんです。ありがたいことに、喫茶にすごく好評をいただいているんですが、もともと、コーヒー豆販売のみのお店をやろうと思っていたんです。今よりもさらに、“コーヒーを嗜む”に重きを置いたものに。ですが、ここ一帯に根付いているモーニング文化の継承にも貢献したいと思って、モーニングメニューを入れました。ですが、あくまでコーヒー専門店なので、喫茶をきっかけに、おいしいコーヒーを知ってもらえたらうれしいです。 話し上手な中島さんに思わず聞き入ってしまいます ——セカンドコンセプト“珈琲好きの大人の逃げ場”には、どんな想いが込められていますか? 僕自身、公務員時代、ストレスから逃れるためにコーヒー店に行っていたんです。かつての僕みたいに、日常から逃げたいひとにとって、居心地のいい空間になってほしいという想いを込めています。ここで過ごして、「明日からまた頑張ろう」と思っていただけたらうれしいです。 ——これからどんなお店にしていきたいですか? コーヒーが好きだけど、家ではインスタントという方も多いと思っていて。そういう方にも、お店を通して、おいしいコーヒーに触れるきっかけになりたいと思ってます。もともと、コーヒー豆販売のお店をやろうと思っていたんですけど、豆だけだと集客的に厳しいと考えた末、喫茶をはじめたんです。ありがたいことにとても好評で、SNSを通してたくさんの方に来ていただいてて。喫茶もがんばりながら、今後はもっと焙煎豆の販売にも力を入れていきたいと思っています。 eri kimura WRITER Kimura 私自身、コーヒーが大好きで毎日飲んでいますが、忙しさからインスタントや缶コーヒーばかり。「尾州暁珈琲焙煎所」でコーヒーをいただいて、そのおいしさに感動しただけでなく、“ここは自分のためにある”と感じるほど、ゆっくりとした時間が流れる空間に心やすらぎました。毎日頑張った自分へのご褒美として、“逃げ場”として、また訪れたいと思います。 尾州暁珈琲焙煎所(びしゅうあかつきこーひーばいせんじょ) 場所 愛知県稲沢市小池1-6-13 営業時間 8:30~17:00(金・土曜のみ 8:30~22:00) 定休日 月・日曜 駐車場 あり(5台) 支払方法 カード・電子マネー可 アクセス JR「稲沢駅」より徒歩で約6分 Instagram @bishu_akatsuki_coffee_roastery 撮影/千葉亜津子 ※掲載内容は2023年5月時点の情報です ※価格は全て税込み表記です
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