2021.3.19fri
名古屋のおしゃれな花屋7選。フラワーショップで、大切な人に花束を
友人や家族、恋人との大切な記念日には、心を込めてお花を贈りたい。そんなときに力になってくれるのがセンスのよいお花屋さん。名古屋市内の素敵なフラワーショップを編集部が厳選。
古民家や町屋の中にある花屋や、都心にありながら、まるで森の中にいるような錯覚を覚える花屋など、行くだけで気分が上がるお店を紹介します。
Flower Noritake(フラワーノリタケ)|東区・久屋大通
栄の中心にありながら、まるで森の中にいるような錯覚を覚える花屋。オーナーを務めるのは、今や全国区でその名を知られるフローリスト・則武潤二さんです。フラワーアーティスト・土屋宗良氏に師事し、その後独立。テレビ塔のほど近くに店を構えて30年以上と、店の歴史は長く、店内は生花の他、植物も種類豊富にそろっています。
- 主役の花
- バラ
- 花言葉
- 愛
- 開花時期
- 種類によって異なる
- 特徴
- 品種改良が進んでいることから、長持ちしやすいのが特徴。花形は横から見たときの堅いで分類され、高芯咲き、カップ咲き、ロゼット咲きと様々です。
今回のアレンジは、南アフリカを原産地とするセルリアをメインに、くすみカラーの花や実を用いて、初秋の訪れを表現。立体的なたたずまいからは、植物の生命力を感じます。
「僕は生花が好きですね。なぜなら、一日として同じ表情の時がないから。つぼみの状態、花が満開の時、次第に枯れていく様子と、どの瞬間にも違った魅力があると思います。玄関や食卓に飾って、花の変化を楽しんでもらえれば」と、則武さん。
花がもたらす潤いと癒しを、暮らしにプラスしてみましょう。
Flower Noritake(フラワーノリタケ)
- 問い合わせ
- 052-962-0401
- 営業時間
- 9:00~19:00
- 定休日
- 日曜、祝日
- 場所
- 名古屋市東区東桜1-10-3
- 駐車場
- なし
- カード
- カード可、電子マネー不可
merci amour(メルシーアムール)|千種区・池下
フランス語の「感謝」と「愛」を屋号に冠し、猫好きのフローリスト・青木恵美さんが一人で切り盛りする「merci amour(メルシーアムール)」。
絵画や建築など、造形物に興味があった青木さんは、花の美しさに魅了され、この道を進むことを決意。地元・岐阜や東京の花屋で、約11年間花屋のいろはを学び、その後独立しました。ゲストから注文が入った際は、贈る相手の人柄や好み、シチュエーションをヒアリング細部まで想像を膨らませてブーケやアレンジを作り上げています。
- 主役の花
- バラ
- 花言葉
- 愛
- 開花時期
- 種類によって異なる
- 特徴
- イギリスの国花であるバラは、“花の女王”とも言われています。種類が豊富で、品種改良が進んでいることから、長持ちしやすいのが特徴です。
今回は“恋するブーケ”と題し、バラやケイトウ、フジバカマと、シックなアンティークカラーで統一。「バラの花言葉の通り、男性から女性に贈るシーンをイメージしました。束ねたまま、家にあるようなジャム瓶などにラフに入れて、色や香りをお楽しみください」と青木さん。
自分用はもちろん、大成な人に感謝と愛を込めて、花束を贈ってみてはいかがでしょうか?
merci amour(メルシーアムール)
- 問い合わせ
- 052-739-6510
- 営業時間
- 12:00~18:00
- 定休日
- 火・日曜
- 場所
- 名古屋市千種区春岡1-16-19 浅井ビル1F
- 駐車場
- なし
- カード
- 不可
PEU・CONNU(プー・コニュ)|中区・大須
地元住民や観光客でにぎわう「大須観音」のほど近く、鬱蒼と緑が茂った一軒家。店名はフランス語で“穴場”を意味し、店内には色鮮やかな花の他、それを引き立たせる葉や実物が豊富にならびます。
オーナーの下野さん夫妻が店を始めたのは、今から20年前のこと。当時、名古屋で珍しかったジャンクスタイルのインテリアと、季節の生花の組み合わせが斬新で、すぐさま話題に。毎月28日の花市や、フラワーアレンジメント教室も行っています。
- 主役の花
- バラ
- 花言葉
- 愛
- 開花時期
- 種類によって異なる
- 特徴
- 品種改良が進んでいることから、長持ちしやすいのが特徴。花形は横から見たときの堅いで分類され、高芯咲き、カップ咲き、ロゼット咲きと様々です。
今回はクリスマスの時期に合わせてアレンジメントを作っていただきましたが、華やかなフラワーはお部屋のインテリアや贈り物にも、もちろん◎。ロゼット咲きの深紅のバラを主役に、レットブルニア、ヒノキ、キャンドルをプラス。
「アレンジメントを作る際は、良い意味で“ひとクセ”を大切にしています。今回は、レトロなカップ&ソーサーに入れてみました。テーブルに置けば、聖なる夜のめ」
PEU・CONNU(プー・コニュ)
- 問い合わせ
- 052-222-8744
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 日曜、祝日
- 場所
- 名古屋市中区大須2-26-19
- 駐車場
- なし
- カード
- 可
epanouir(エパヌウィール)|天白区・植田
天白区の住宅街に店を構える花屋「epanouir(エパヌウィール)」。扉を開けると、正面のテーブルに陳列された、季節の花々が目に飛び込みます。
店を営むのは、フローリスト・伊藤悟さん。東京にある数々の花屋で約10年間経験を積んだ実力派です。どこか生活の匂いを感じるこの地に惹かれ、2008年に開店。丁寧な接客と個性的なアレンジメントに定評があります。昨年12月には店からすぐの場所にアトリエを構えました。
- 主役の花
- 菊
- 花言葉
- 高貴
- 開花時期
- 種類によって異なる
- 特徴
- 日本の国花であり、別名はマム。華やかさと持ちの良さから、正月飾りや結婚式の髪飾りとして用いられます。品種が多いのも特徴です。
新しい気持ちで何かを迎える時をイメージした華やかブーケは、カラーやリューココリーネといった可憐な花とグリーンが、主役の菊を引き立たせてくれます。「ガラスの花瓶ではスッキリとした印象に、陶器の花瓶に入れると和の要素が出ます。生ける花によって、雰囲気が変わるので、ぜひ楽しんでください」と、伊藤さん。非日常感が漂うブーケは、玄関先に彩りを添えてくれますよ。
epanouir(エパヌウィール)
- 問い合わせ
- 052-846-2834
- 営業時間
- 10:00~19:00
- 定休日
- 木・日曜
- 場所
- 名古屋市天白区井口1-604 メゾンクロード1F
- 駐車場
- なし(駐車サービスあり)
- カード
- 可
- 公式サイト
- http://epanouir.jp/
ace florist(エースフロリスト)名古屋店|北区・清水
愛知と岐阜を中心に、計4店舗を展開する「ace florist(エースフロリスト)」。フローリスト・岩井章人さんがオーナーを務め、30人のスタッフとともに、日常使いのブーケから結婚式場のコーディネートまで手掛けています。
小さなアトリエから始まり、昨年6月に名古屋進出を果たした同店は、酒蔵を改装し、開放感があります。“清潔感”と“スタイリッシュ”がキーワードの店内には、約100点のアイテムがラインナップ。
- 主役の花
- ラナンキュラス
- 花言葉
- 飾らない美しさ
- 開花時期
- 3~4月(出回り時期は12~4月)
- 特徴
- 花びらが多く、発色が良いのが特徴。名前は、葉がカエルの足に似ていることから、ラテン語でカエルを意味する「rana(ラナ)」に由来。
岩井さんが今回制作したのは、ドーナツ型のアレンジメント。ラナンキュラスをメインに、チョコレートコスモスやアネモネを加え、心躍るバレンタインを表現しています。
「お客さまから注文が入った際は、対話を大切にしています。花のある日常を提案できれば」と、岩井さん。今年3月には、店内にコーヒーが飲めるスペースを設置予定。花とコーヒーの、新しい提案にも期待が高まります。
▼詳しくはこちらの記事をチェック!
https://kelly-net.jp/enjoytoday/2020080205501828905.html
ace florist(エースフロリスト)名古屋店
- 問い合わせ
- 052-982-8872
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 火・日曜
- 場所
- 名古屋市北区清水2-21-1
- 駐車場
- 3台
- カード
- 可
- 公式Instagram
- https://www.instagram.com/ace_nagoya_
アトリエ凜花|名東区・本郷
大通りから1本中に入った場所に、ひっそりたたずむ小さなアトリエ。フローリスト・串田知子さんが切り盛りする「アトリエ凜花」は、この春で17年を迎えます。
たまたま花の世界に入り、「まさか一生の仕事になるとは」と語る串田さんは、市内の花屋2軒で腕を磨いた後、独立。ゲストに寄り添った接客、やさしい人柄にファンが多く、市外から通う人も多いそう。「新鮮な花を届けたい」という思いから、店内にはキーパーを置かず、月・水・金の週3回、花市場へ仕入れに出向きます。
- 主役の花
- ミモザ
- 花言葉
- 秘密の恋、思いやり
- 開花時期
- 3~4月
- 特徴
- 切花、リース、鉢物として、人気が高い花。3月8日は「国際女性デー」とされ、イタリアではこの日を「女性の日」とし、男性から女性にミモザを贈る習慣がある。
“春の風”と名付けた今回のブーケは、ミモザ、アネモネ、ラナンキュラスを使用。摘みたてのような、可憐な雰囲気に仕上げています。「私はアネモネが好きで、春は気分が高まります。花は生きているものなので、一本の花を飾る楽しさを感じてもらえたら」と、串田さん。
自分の好きな花を見つければ、生活に彩りが加わるはずです。
アトリエ凜花
- 問い合わせ
- 052-772-7150
- 営業時間
- 10:00~18:00
※土曜、祝日~17:00
- 定休日
- 日・月曜
- 場所
- 名古屋市名東区藤森2-244
- 駐車場
- 1台
- カード
- 可
- 公式サイト
- https://a-rinka.jp/
emof(エモフ)|西区・国際センター
古民家や町屋が立ち並ぶ那古野。その一角でフローリスト・今井英津子さんが、隠れ家のような花屋を営んでいます。建具や吹きガラス、腰壁など、できるだけ以前の姿を生かしながら、築90年の長屋をリノベーション。歴史を感じる店内と、今この瞬間を咲き誇る花々が絶妙にマッチします。
- 主役の花
- チューリップ
- 花言葉
- 博愛、思いやり
- 開花時期
- 3~4月
- 特徴
- 愛らしい形と花色の豊富さで、春を代表する花。ヒヤシンスなど球根植物と同様、水耕栽培で育てて、最近ではインテリアの一部として楽しむ人が多いのだとか。
アレンジに定評がある今井さんが今回作ったのは、チューリップをメインにしたバスケットアレンジ。ミモザやラナンキュラス、アンティークカラーのスイートピーを用い、エアリーな雰囲気に仕上げ、心躍る季節を表現しています。
「店名は『every moment of flowers』の頭文字から。花があるとその場が明るく、豊かな気持ちになりますよね。春は特に花がきれいな季節なので、この時期だからこそ生花を選んで、生きている花の美しさや変化を存分に楽しんでほしいです。」と今井さん。
一輪でも、アレンジでも、花のある暮らしに目を向けてみませんか?
emof(エモフ)
- 問い合わせ
- 052-977-6647
- 営業時間
- 11:00~18:00
- 定休日
- 水・木・日曜
- 場所
- 名古屋市西区那古野1-23-3
- 駐車場
- なし
- カード
- カード可・電子マネー不可
- 公式サイト
- https://emof.info/
「h.u.g-flower GIFU(ハグフラワー岐阜)」がリニューアルオープン!話題のチーズテリーヌ×お花のセットも
テレビや雑誌などのメディアで紹介され、全国からお寄り寄せの注文が殺到する、チーズテリーヌ専門店「h.u.g-flower」。2020年12月19日(土)、花屋を併設した岐阜の実店舗「h.u.g-flower GIFU(ハグフラワー岐阜)」がリニューアルオープンしました。 「h.u.g-flower GIFU(ハグフラワー岐阜)」がリニューアルオープン!話題のチーズテリーヌ×お花のセットも 注文殺到!1日に2800本売れる、大人気のチーズテリーヌ 「h.u.g-flower」のチーズテリーヌは、有機農法で作られたバニラビーンズや、北海道産の乳製品のみを使用するなど、こだわり抜いた素材で一つ一つ手作り。こっくりしつつも、さわやかな軽さのある味わいが特長です。 クリームチーズ、生クリーム、サワークリーム、砂糖、卵、バター、コーンスターチ、酒、バニラビーンズを原材料に、素材の良さを生かしたグルテンフリーのスイーツ。もちろん、防腐剤不使用で、お子様から大人まで安心して楽しめます。 また、テリーヌは6つに個包装されているので、ギフトや手土産にもぴったり。素材、味、仕上がりの焼き色の美しさまでこだわった、絶品のチーズテリーヌをぜひ味わってみてください。 テリーヌは、上質な箔押しのオリジナルボックスに入れてお届け。花屋ならではのデザインカード入りで、開けた瞬間から心ときめく仕掛けも。 チーズテリーヌ 3800円(季節限定は4500円~) 岐阜店限定!チーズテリーヌとお花のセット販売 樹齢180年の国産ケヤキのカウンターが目を引く、「h.u.g-flower GIFU」の店内。内装はバロックデザインワークスが手掛け、「断面」と「層」をキーワードにした上品な雰囲気です。ガラス越しに厨房があり、チーズテリーヌの製造の様子を見ることもできます。 また、岐阜店限定で、チーズテリーヌとお花のセット販売も実施。こちらもぜひお見逃しなく。 ※掲載内容は2020年12月時点の情報です
愛知・岐阜で愛される花屋「ace florist」の名古屋店が清水駅すぐにオープン。自分だけの1輪と出逢える場
2020年7月上旬に、愛知・岐阜を中心に活動しているフラワーショップ「ace florist」の名古屋店が清水駅の近くにオープン。ブーケやアレンジメントなど、オーダーメイドでとっておきのギフト作りを叶えてくれるお店です。 愛知・岐阜で人気の花屋「ace florist」の名古屋店が清水駅すぐにオープン 名古屋・北区に「ace florist(エースフローリスト)」4号店が誕生 2020年7月上旬に、フラワーショップ「ace florist(エースフローリスト)名古屋店」がオープン。愛知・岐阜を中心に、ブライダルブーケや会場のコーディネートも手掛けています。 ちいさな小屋のアトリエからスタートし、岐阜県可児市、中津川市、愛知県一宮市と活動領域を広げた同店。 今回の名古屋店オープンにあたる経緯や想い、他店との違いについて、オーナーの岩井さんにお話をお伺いしました。 ずっと夢見ていた、名古屋進出 ーー今回、名古屋店をオープンするにあたって、どのようなきっかけがあったのでしょうか。 岩井さん 約6年前に、岐阜県可児市でお店を始めてから、名古屋進出を目標にしていました。ブライダルのブーケや、式場のコーディネートを担当している中で、4年前に一宮店、中津川店を開き、やっと名古屋店オープンへたどり着きました。 ーー他店舗と比べた際に、名古屋店の特徴は何でしょうか。 岩井さん 特に店の雰囲気が異なります。「ace florist」といえば、建物をリノベーションした店舗を利用しているので、アンティーク調のイメージがあるのですが、名古屋店は、スタイリッシュで清潔感がある雰囲気。 一つひとつのアイテムが引き立つように、盛り過ぎず、でも寂しくならないように、こだわりのアイテムを見せています。 ーーディスプレイされているアイテムも異なりますか? 岩井さん 一宮店のアイテムとほぼ同じですが、名古屋店のテイストに合うような、ナチュラルで透明感のある生花やグリーン、花瓶などをそろえています。 次のページ… 約100点のアイテムから、お客さんとの対話を通じて1点ものを作り出す 約100点のアイテムから、お客さんとの対話を通じて1点ものを作り出す 「ace florist」名古屋店では、生花をはじめ、観葉植物、多肉植物などのグリーン、花瓶などのアイテムを含めて約100点もの商品が飾られています。 ーーお店のこだわりを教えてください。 岩井さん お客さんとの会話を通じて、オーダーメイドで作ることを大切にしています。お時間はいただきますが、新鮮な良いものを作り上げるためには譲れないこだわりですね。 ーーその際、意識していることや気をつけていることはありますか? 岩井さん お客さんの立場になって考えながら、贈る相手の好みやシーンに合わせて、カウンセリングする。それを踏まえて、自分たちの提案も伝えています。 エースらしさを大切に、お客さんと我々の気持ちを共有し合えたらなと。 ーーエースらしさとは? 岩井さん まず1つ目は、完全オーダーメイドなので、一点ずつ同じ商品はないこと。お客さんごとに好みや贈るシーンが異なるからこその特徴です。 そして何より、お客さんとの対話を大切にしていること。花の技術はもちろんですが、コミュニケーション能力にも自信があります。花と一緒に、お客さんの想いを伝える手伝いができたらと思っているので。 名古屋店は、古い酒蔵をリノベーションした建物なので、天井が高くて開放感があります。 オーダーメイド家具が置かれた2階は、イベントやアトリエとして利用予定。 次のページ… 花と一緒に、想いを伝えるお手伝いを 花と一緒に、想いを伝えるお手伝いを 現在は、結婚式や美容院、企業のオフィスにて空間デザインも行っている同店。最後に、今後の抱負や、名古屋店でやりたいことをお伺いしました。 岩井さん 地域で愛される、名古屋でナンバーワンの花屋になるのが目標です。いろんな花屋がある名古屋でも、地域の人たちに喜んでもらいたいですし、気軽に来ていただけるようなお店にしたいですね。 うちの企業理念は、「一輪でも多くの方に使ってもらいたい」なんです。お客さんとの対話を通じて、それぞれ想いを形にしていく。そして、街の人たちの生活の一部となるお店にしていきたいです。 「一宮店と雰囲気が全く違うから、楽しんでいただきたいです」と、最後に岩井さんとスタッフさんからメッセージをいただきました。 贈り物用にも、自分用にも、とっておきの花を一緒に作り上げてくれる「ace florist」。花が好きな方はもちろん、あまり花を買う習慣がない方も、ぜひ同店に足を運んでみてください。きっと、素敵な花との出逢いがあるはず。 ※掲載内容は2020年7月現在の情報です。
複合ショップ「ニシヤマナガヤ」が誕生!コーヒーショップに焼き菓子店、花屋も勢ぞろい【名古屋・星ヶ丘】
地下鉄「星ヶ丘駅」から徒歩15分 | 星ヶ丘駅から散歩がてらのんびり歩いていくと、ゆるやかにカーブした道の先にアーケードのある小さな商店街が見えてきます。東山動植物園や星が丘テラスからもほど近い、名東区・西山エリアは周囲に緑も多く、幅広い年代の人が暮らしています。 その商店街の一角にある空き店舗を再生して、2019年9月28日(土)、「NISHIYAMANAGAYA(ニシヤマナガヤ)」という名の複合施設がオープンしました。1階には焼き菓子店やコーヒースタンド、花屋が入店し、2階にはキッチンを備えたレンタルスペースもあり、すでに多くの街の人で賑わっています。 Story Coffee(ストーリーコーヒー) 童話をモチーフに空間を演出。棚には、童話全集がさりげなく並べられている 品質の高いスペシャルティコーヒーを、注文を受けてからドリップ 「ストーリーコーヒー(Story Coffee)」の店主・内海(うちうみ)雄二さんは、19歳のとき、中川区にある「ジムランコーヒー(JIMLAN COFFEE)」を初めて訪れ、自家焙煎のスペシャルティコーヒーを飲んで、その美味しさに衝撃を受けたそうです。それ以来、美味しいコーヒーを届ける自分の店を持つことが目標となり、カフェで働き腕を磨いてきました。それから5年以上が過ぎたころ、ジムランコーヒーを通じて、今回のニシヤマナガヤのプロジェクトで「コーヒーショップを開く人を探している」と声がかかります。「尊敬するジムランコーヒーさんからのお話でもあったので、ぜひ挑戦したいと手を挙げさせていただきました」(内海さん)。 コーヒーは、布フィルターを使ったネルドリップで 「Story Coffee」では、ジムランコーヒーから仕入れる、品質の高いスペシャルティコーヒーを味わうことができます。コーヒーを提供する際に内海さんが大切にしているのは、注文を受けてから豆を挽き、ネルドリップで時間をかけ過ぎずに淹れること。「コーヒーは、後半にえぐみや雑味が出てくるので、なるべく最初のおいしいところだけを、濃くさっと抽出するように心がけています」と内海さんは語ります。 コーヒーは、エチオピアやインドネシア、コスタリカなど、フルーティーな豆を中心に、ダークビューティーという深煎りブレンドもそろえる(Hot/Cold各520円+税) カフェインレスのコーヒーのほか、上質な紅茶やソフトドリンクもそろえています。また、店頭では、コーヒー豆の販売もありますよ。 Story Coffee(ストーリーコーヒー) 営業時間 10:00~19:00(LOは18:30) 定休日 日曜、祝日、第3金曜 カード使用 可 平均予算 500円 インスタグラム https://www.instagram.com/storycoffee.scs/ 次のページ… コーヒーと相性ぴったり♥「焼菓子moegiiro(モエギイロ)」 焼菓子moegiiro(モエギイロ) オーガニックやこだわりの食材をセレクト。おいしく体にも優しい焼き菓子を Story Coffeeのスペシャルティコーヒーとともに、ぜひ味わいたいのが、「moegiiro(モエギイロ)」の焼き菓子です。店主の植村麻友美さんは、製菓学校を卒業後、パティスリーやレストランでパティシエとして経験を積んできました。 手前から、「苺とピスタチオのタルト」(税込550円)と「タルトタタン」(税込500円) なるべく自然な素材で、体に優しいお菓子をつくることを目指し、例えば、卵は知多半島の「ひかりのさとファーム」から仕入れる平飼いの卵を、小麦粉は熊本県産の農薬不使用の「シロガネコムギ」を基本的に使用しています。季節の食材を生かすことも大切に、イチゴや紅玉リンゴ、カボチャ、洋梨など、その時期にいちばん美味しい果物を使って焼き上げたタルトや、旬の食材を使った「本日のキッシュ」(税込550円)などを提供。このほか、スコーンやカヌレ、定番の焼き菓子など、20種類弱の焼き菓子がカウンターを彩ります。焦がしバターが香る、オーガニックピーカンナッツを使った「ピーカンナッツのタルト」(税込450円)も、人気商品のひとつです。 店内の奥にある厨房で焼き上げる、約20種類の焼き菓子がそろう タルトや焼き菓子は、イートインもテイクアウトも可能。焼き菓子の詰め合わせにも応じているので、プレゼントや手土産としても活用できそうです。 焼菓子moegiiro(モエギイロ) 営業時間 11:00~17:00(イートインのLOは16:30) 定休日 日・月・火曜 カード使用 不可 平均予算 550円 インスタグラム https://www.instagram.com/moegiiro0928/ 次のページ… 優しい女性オーナーの花屋「草木花の店 たんぽぽ」 草木花の店 たんぽぽ リースやスワッグづくりなど、花の魅力を伝えるワークショップも 最後に紹介するのは、「草木花の店 たんぽぽ」です。オーナーの小川由恵さんは、結婚前に花屋で働いていた経験を生かして、子育てがひと段落してから、クラフト市やデパートの催事などに出店して、生花や観葉植物などを販売してきました。さらに、約2年前からは、自宅近くにある西山商店街のアーケード下を活用させてもらい、花々を提供。その縁あって、今回、ニシヤマナガヤに初めて自分の店をオープンすることができました。 小川さんが届けるのは、一般的な生花だけではありません。摘みたてのハーブや野の花のほか、ミニ盆栽やドライフラワーなど、ちょっと変わった植物との出合いを楽しめるのも魅力です。2階のレンタルスペースを活用して、リースやスワッグ、寄せ植えなどのワークショップも定期的に開催しています。 草木花の店 たんぽぽ 営業時間 10:00~13:00 16:00〜19:00 定休日 木・日曜、祝日 カード使用 可 平均予算 花束2000円〜 公式サイト https://gardentanpopo.wixsite.com/tanpopo インスタグラム https://www.instagram.com/garden.tanpopo/ 次のページ… 「ニシヤマナガヤ」管理人に聞く、 “西山商店街のリビングを目指して” 自然と人が集い、交流が生まれる場所に オーダーメイドキッチンのある、2階のレンタルスペース 2階のレンタルスペースには、イリエ製作所(名古屋市)のオーダーメイドキッチンが設置されていて、様々なワークショップやイベントなどに活用することができます。実際に、地域のクリスマスパーティーがここで開催されたり、ヨガ教室が実施されたり、すでに新たな交流の場として、動き始めています。 1階の塗装などは、DIYで仕上げた。家具の一部は、近隣の椙山女学園大学をはじめとした学生たちと手作りした 西山商店街のリビングを目指して 「きっかけは、名古屋市がスタートした商店街活性化事業でした」と振り返るのは、このニシヤマナガヤの設計から再生プロジェクトの運営までを手がけた、「植村康平建築設計事務所」の植村康平さん。 現在は、2階に事務所を構え、ニシヤマナガヤの管理人も務めています。市の「商店街オープン」という事業で、西山商店街では空き店舗を活用するプロジェクトを募集していました。近隣に暮らし、ちょうど自身の設計事務所と、パティシエである奥さんが手がける焼き菓子店を開業できる建物を探していた植村さんは、建築を通じた街づくりにも高い関心があったことから、このプロジェクトに参加しました。 ワークショップなどを通じて、商店街や住民のニーズを汲み上げたところ、「ふらっと気軽に立ち寄れるような場所が、商店街にほしい」という声が多く聞かれました。それをもとに、プロジェクトのコンセプトは、『西山のLiving』に。 「ここに暮らす人、訪れた人が気軽に足をとめて、美味しいコーヒーや焼き菓子を味わったり、店主やお客さんどうしの会話を楽しんだり、そんな“街に開かれたリビング”のような場所にしていきたいですね」と、植村さんは話します。 1階には、大きな窓から商店街が眺められる、イートインスペースも用意されています。おいしい焼き菓子やコーヒー、美しい花々、さらには新たな体験や交流を求めて、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください!