
2018.11.29thu
常滑「えんける道具店」の丁寧な暮らし。VOL.1 -“甕(かめ)”を始めてみる-
もうすぐ12月。「師走」と書くように、せわしなく、あっという間に過ぎ去ってしまうひと月を、できるだけ丁寧に暮らしたい。そんな思いを叶えてくれるお店が、焼き物の産地・常滑にあります。「常滑やきもの散歩道」に佇む小さなお店が、「えんける道具店」です。
暮らしに良いものに出合える、「えんける道具店」


古い長屋の一角がお店になっていて、陶器の湯たんぽ、黒七輪、昭和中期のレトロな器など、暮らしの良いものがそろいます。今回は、「えんける道具店」の中村さんに、「甕」のある暮らしについてお聞きました。
現代の暮らしに馴染む、職人が作る甕(かめ)

中村さん 「えんける道具店」で扱っている「加藤さんのつくるかめ」は、岐阜・多治見市で13代続く窯元の職人、加藤さんが丁寧に作る、昔ながらの陶器製の甕です。色は、白、黒、ベージュ、茶色のほか、鮮やかな赤や青もあります。

中村さん 今の時期、暮らしに甕を取り入れるなら、お味噌作りがおすすめです。甕は、陶器製ならではの厚みがあり、暑さ・寒さなどの温度変化の影響を受けづらいので、発酵食品作りに適しています。他の容器と違い、傷がつきにくい・口が広い・酸や塩に強いことから、純粋なお味噌作りにもぴったりな容器です。

中村さん お味噌の仕込みは「寒仕込み」と言って、雑菌が繁殖しにくい12月頃から2月にかけて始めるのが一般的。大豆・お塩・麹で作ったお味噌は、安心して食べられるので、おいしさも格別なんです。甕を選ぶ際は、出来上がり量よりも大きな容量のサイズを選んでおくと安心です。
塩や砂糖など、調味料入れにもぴったり

中村さん お味噌や梅干し、お漬物などの発酵食品作りはもちろん、小さな甕は、お塩やお砂糖などの調味料入れとしても活躍します。1合の龜は、口の広さ・深さが丁度よく、指先をスムーズに入れられます。底の方に余ったお塩を取る際も、底まで指先が届きます。片手で「蓋をとる」「お塩をつまむ」「お砂糖をすくう」の動作ができるので、お料理中に嫌なストレスがありません。
おかずを自由に詰めて、盛り付けいらずで食卓へ

中村さん 加藤さんのつくるかめは、「どんなお料理でも自由に入れてみてください」と、言ってくれているような懐の深い昔ながらの生活道具なんです。小さな甕にお料理を入れれば、盛り付けいらずで見た目にも美しくなり、お料理と並べてもさまになります。食べきれなくても、そのまま冷蔵庫へしまえますし、温め程度なら電子レンジも使えるので、ぜひ暮らしに取り入れてみてほしいです。

甕のある暮らし、いかがでしたでしょうか。次回は、これからの季節にかかせない「湯たんぽ」を紹介します。お楽しみに。
えんける道具店
- 場所
- 愛知県常滑市陶郷町1-1
- 営業時間
- 12:00~17:00(日曜は11:00~)
- 定休日
- 水・木曜定休
- 駐車場
- なし(陶磁器会館駐車場を利用可※土・日曜、祝日は有料)
- カード
- 不可
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常滑「えんける道具店」の丁寧な暮らし。VOL.1 -“甕(かめ)”を始めてみる-
「えんける道具店」で扱っている「加藤さんのつくるかめ」は、岐阜・多治見市で13代続く窯元の職人、加藤さんが丁寧に作る、昔ながらの陶器製の甕です。色は、白、黒、ベージュ、茶色のほか、鮮やかな赤や青もあります。
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常滑「えんける道具店」の丁寧な暮らし。VOL.2 -“湯たんぽ”を始めてみる-
加藤さんのつくる陶器の湯たんぽは、カラダだけでなくココロまで温かくなる、優しい湯たんぽです。色は、鮮やかな赤と青、ナチュラルな白・飴茶・ベージュをそろえています。
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常滑「えんける道具店」の丁寧な暮らし。VOL.3 -“七輪”を始めてみる-
戦後の日本では都心部の庶民生活を支える調理器具だったという、七輪。調理器具は、炭火からガス火へと、時代とともに移行していきました。
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