ローディング

2月15日(金)公開! 『半世界』主演の稲垣吾郎さん×阪本順治監督へインタビュー!

2019.02.13〈Wed〉

  • twitter
  • facebook
  • line

三重県の南伊勢町を舞台に、40歳目前で、“人生の折り返し地点に差しかかった男たちが、一体どこへ折り返していくのか”をテーマに、自分の人生に対する葛藤と、家族や友人との絆、新たな希望を描く物語。主人公の炭焼き職人・紘役、稲垣吾郎さんと、作品の脚本も手掛けた阪本順治監督にインタビューしてきました。撮影の様子など語ってくださいました。

――39歳という年齢について、どう思われますか?

阪本監督  39歳は、非常に意識した年齢で、30歳でデビューして、30代はまだ新人監督ですよ。40代になるとプロとして認知されるので、40代で違った自分を見たかったら、30代後半で準備しないといけないから、個人にとっての39歳はターニングポイントでした。台本を書きながら、そういう何かの変化を迎える年齢にしたかったので、39歳にしました。実際に自分の父親との関係や、人生経験を全部思い出して、自分の性格も洗い直して、紘のキャラクターに結構影響していますね。

稲垣さん  39歳は、まだ人生の分岐点としては捉えてなくて、10代から仕事を同じステージでずっとやってきて、振り返る間もなく、勢いでやってきた感じですね。あまり年齢を意識しすぎてはいけない仕事だとも思っていて、意識させてもいけないし、環境が変わった42歳ぐらいの時に、初めて新しい半分の世界が始まっていくのかなと、そういう思いですね。僕の中では、42、43歳あたりが変わり目でしたね。

――映画が決まったことは、香取さんや草彅さんには、どのように伝えられましたでしょうか。

稲垣さん  直接伝えることは、僕ら昔からあまりしていなくて、時に新聞で知ることもあったり(笑)今は、以前より慌しく過ごさなくもよくなってきているので、香取くんとは、話をしました。監督の話も香取くんから聞いていましたし、『どう現場?』『楽しくやっているよ』などの会話もしました。2人もこれから観てくれると思うので、反応が楽しみです。横に座って見てみたいですね。舞台でも、2人が見に来てくれたりすると、緊張しますが、安心感もあって不思議なんですよね。具体的な感想などは答えてくれないので、顔色を見て気に入っているなとかそんな感じですね。僕は、『まく子』を観たときには、かなり細かく言いましたけどね(笑)

――稲垣さんの印象は撮影前後でどう変わられましたでしょうか?

阪本監督  お互い分かり合えたとは思いますが、撮影前と撮影後での距離感は一緒です。ただ、撮影中は同じ場所に住んでいる感覚で撮影するため、非常に近い距離にいたと思うんですよ。でも、撮影が終わると、人の人生の邪魔をしたくないと思っています。まぁ、昨日一緒に飲みましたけどね(笑)普段は“稲垣くん”ですが、現場中は“吾郎”と呼んでいました。でも、最初に『現場中は愛情を込めて、呼び捨てにするからね』と伝えますよ。

稲垣さん  そういえば、今日は“稲垣くん”って言ってますよね?昨日、飲んだときも、監督が『会う前の距離に戻っちゃった』っておっしゃってましたが、せっかく“吾郎”の関係になれたのに、監督が戻ったんですよ(笑)現場で衣裳合わせが終わって、車で帰るところを呼び止められて、『稲垣くん、現場では呼び捨てにするからね』と、わざわざ言いに来てくださったんですよ。みんなの前で言いたくなかったのかなと思って(笑)監督自身が品性を保つ人なんだと思います。

――街の印象だとか、現場で生まれた感情はありました?

稲垣さん  初めての土地で、近鉄線で三重県まで通いながら撮影していて、こんなに美しくて、居心地の良い、住みやすい土地があるんだなと思いました。東京生まれ、東京育ちなので、田舎暮らしの経験がなく、土地のおかげでこの役になれたのかなとも・・そのスイッチの切り替えは、津を過ぎたあたりで(笑)ホテルに宿泊していた時は、朝日を見ることを毎日の日課にしていました。南伊勢町の港まで歩いて、散歩したりもしていましたよ。人も穏やかで、町の方も協力してくださって、今度は、旅行でじっくりと味わいに行きたいなと思います。

――父親役を演じるにあたって、苦労されたことは?

稲垣さん  僕には経験のないことなので、池脇さん演じる奥さん・初乃がいて、子どもがいて、現場の作るその空気がその役にしてくれたのかな。そこにいることによって、父親の気持ちになれて、自分に暗示をかけていたのかなという感じです。父親に関しては、しゃべり方や演技がというよりも、気持ちのほうが大切だったと思いますし、自然とそこは作品でも、そう映っているといいなと思いますね。個人的には、最後の親子のシーンがすごくいいシーンで、綺麗で印象的でした。

――炭焼き職人に仕事は、どんなふうに役作りされたのでしょうか?

稲垣さん  実際に窯を貸してくださった職人さんにご指導いただきまして、作っている工程にお邪魔し、手伝わせてもらったりとか、山で伐採するシーンなどは事前に行って、慣れないチェーンソーでの切り方など教えてもらったりしました。どれも興味深い作業で、火とか熱とかで圧倒されてしまう部分もあり、怖く感じながらも、美しくも感じました。この情景が、映画の中に収められたのは本当に良かったし、見どころの一つですね。重いものを運ぶ役がなかったので、面白かったです。備長炭に関しても、皆さんにも注目してほしいし、生活にも取り入れてほしいし、なくしてはならないものだと思います。また、そういうものも広めていけたらいいなと思いますし、そういったものに支えられて、僕ら生きていますよね。

『半世界』

監督・脚本
阪本順治
出演
稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦ほか
時間
2時間
配給
キノフィルムズ
©2018「半世界」FILM PARTNERS
公開日
2月15日(金)~TOHOシネマズ名古屋ベイシティ・ミッドランドスクエアシネマほかで公開
公式URL
http://hansekai.jp/

  • twitter
  • facebook
  • line

RECOMMEND

RECOMMEND