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家入レオ『DUO』インタビュー「“家入レオ”でありながら、“家入レオの演出家”をするような感覚」
#音楽

2019.4.17wed

家入レオ『DUO』インタビュー「“家入レオ”でありながら、“家入レオの演出家”をするような感覚」

6枚目のアルバム『DUO』を4月17日(水)にリリースする家入レオさんにインタビュー!前作『TIME』から1年2カ月ぶりのアルバム作品となる、本作の魅力に迫りました。

家入レオ

1994年生まれ。福岡県出身。2012年2月にシングル『サブリナ』でメジャーデビューを果たし、同年「第54回 輝く!日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞。以後、コンスタントに作品を発表し、4月17日(水)に6thアルバム『DUO』をリリースする。

17歳でデビューして、今年で8年目。2月に行われた、初の大阪城ホールワンマンライブはいかがでしたか?

大阪という場所で、あれだけ多くの人が集まってくれたことが、すごくうれしくて。「8年目に向けて、また新しい自分を見せていくんだ」って、気持ちのいいスタートをきれたなと思います。

4月17日にリリースされる、6枚目のアルバム『DUO』のテーマは?

シンガーソングライターとしてデビューして、ソングライティングはもちろん好きなんですけど、やっぱり自分は“歌うことが好き”だなって、前作のアルバム『TIME』で気付いたんですよね。『TIME』は、いろんなアーティストやクリエイターのみなさんと一緒に、「普遍的な自分」をテーマに作り上げたアルバムです。普遍的な言葉をどれだけ届けられるか、深められるか…。そのことを意識してツアーを回りました。そのステージで、「私って、私にしか歌えないものを求められてるんだ」って感じた瞬間があって。それで、今回のアルバム『DUO』は、「レオ劇場」をテーマにしました。

テーマは、「レオ劇場」?

はい。私にしか歌えない曲、という事ですね。「この方にお願いしたい」っていうアーティストの方にお声掛けして、いろんな人と触れ合ったからこそ、「家入さんって、音楽との向き合い方がオンリーワンですよね」って言われることが多くて。リスナーのみなさんは、曲を聴くときに楽曲の主人公と自分の共通点を探しながら聴くことが多いと思うんですけど、それに似た感覚で私も歌を歌っていて。楽曲を提供されると、姿形や趣味嗜好が、全部その曲の主人公のものになるんですよ。例えば、私は、普段コーヒーがすごく好きなんですけど、楽曲の主人公が飲んでない感じの子だったら、コーヒーと距離を取ったり。一方で、心は自分が担当しているんですよね。それって、楽曲と私の“二重奏(デュオ)”だと思って、『DUO』というタイトルにしました。クリエイターと私のデュオ、リスナーと私のデュオ、それぞれの二重奏という意味もあります。たくさんの方に参加していただいて、本当に芳醇な一枚になりましたね。

今回、初めてタッグを組むアーティストの方との制作はいかがでしたか?

私は作品を作る上で、発注というやり方はしたくないなと思っていて。自分の足で一緒にやりたいと思った人のところに行って、自分の言葉で「なぜこれはもっとこうしたほうがいいのか」とか「なんでこういう風にして欲しいか」を伝えるようにしています。King Gnuのボーカル・常田さんも、もともと私がKing Gnuのヘビーリスナーで、ライブに行った時に「この人が作った曲を歌いたい」と思って、手紙を書いて実現しましたね。

家入さん自らオファーを?

そうです!今までは、“自分らしさ”をシンガーソングライターとして自分が作っていました。けど、今一番興味深いな、面白いなと思うのは、自分を他者の力で芳醇にしていくこと。すごく楽しいですよ。“家入レオ”でありながら、“家入レオの演出家”をしているような感覚です。制作では、「何でこの歌詞のこの語尾がダメなのか」とか、「このメロディだと私の声の成分が生かされてない」とか、そこでちゃんとコミュニケーションをとれたと思います。

私は、音楽を“仕事”とは捉えてなくて。音楽を自分の“人生”として捉えているから、どれだけ素敵な人に出会えるか、その素敵な出会いをどれだけ曲として残せるか、というところが私の財産になっていくんです。素敵だと思った人と自分が、どう化学反応を起こせるんだろうって考えると、常にワクワクに満ち溢れていますね。

前作『TIME』と今作『DUO』は、かなり違った方向性ですね。

やっているスタイルとしては一緒なんですが、真ん中に置いているテーマが違いますね。普遍的な、つまり“自我を捨てる”ということをテーマに作った『TIME』。そして、76億分の1の、私にしか歌えない『DUO』。他の人は、体験したことがない現象を歌ったものだから、もしかしたら共感を呼ばないかもしれない。でも、私らしさを求められているから、それでいいんだって。実は、『TIME』を作っている時も、今回やりたかったことの構想はあったんですけど、種をまいて、水をあげて、芽が出るまで、すごい時間がかかるんだなと思いました。そういった意味では、思い描いていたことをやっと実現できたアルバムになりますね。

今回のアルバムに収録されている楽曲は、『Prime Numbers』『この世界で』など、タイアップも多いですね。タイアップ作品を制作する時に意識することはありますか?

書き下ろしの場合は、そこからヒントを得て自分で立ち返っていくので、いただいたテーマが大きく曲に関わってくると思います。いただいたテーマが“小石”として、私という“池”に投げ込むことによって、どういった波紋が生まれるのか。どう感じたり、どう触れたり、どう咀嚼したりするのか。そのテーマに対して、自分の心がどう動くのかを大事にしています。


もうすぐ平成から令和に元号が変わるということで、新たに挑戦してみたいことはありますか?

10代の頃にデビューして、そのときは高校にも行っていたし、今思うと、「あのハードなスケジュールでよくやってたなー」と思うような時間の過ごし方をしていて。その時があるから、今があるんですけど、これからは“丁寧な生活”をさらに大事にしていきたいですね。元々、時間がかかるものが好きで、メールもするけど手紙を書く方が好きだし、お出汁も昆布や鰹節から手間ひまかけてとるのが好きだし…。時間を短縮しているようでも、心がすり減ってしまうことが、東京にいると多くて。だからちゃんとその季節を感じたり、心を豊かにしていくことを忘れたくない。いきなりは無理でも、今このバタバタしているときも、ちょっと朝の散歩をしてみたりとか、少しずつできたらな、と思っています。

制作以外の時間は、何をしていることが多いですか?

本を読んだり、友達と会ったり。あとは料理や掃除、洗濯とか…、最近は家でおうちのことしてることが多いですね。

名古屋では、5月26日(日)に「名古屋国際会議場 センチュリーホール」でライブがあります。ライブへの意気込みを聞かせてください。

今回のツアーは全20公演で、普段なかなか行けない場所や、初めて行く場所もあります。名古屋では、大きなステージでやるので、ぜひこの機会を逃さず、遊びに来ていただきたいなと思います。SNSやメディアが発達している今だからこそ、生のライブを大事にしていて。必ず行って良かったと思ってもらえるライブにするので、ぜひ来てください。

6th Album『DUO』
2019.4.17 Release
【初回限定盤A:CD+DVD】VIZL-1551 ¥4,900+ta

<CD>
01.Prime Numbers(テレビ朝日系4月木曜ドラマ『緊急取調室』主題歌)
02.愛してないなら
03.Overflow
04.もし君を許せたら(フジテレビ系月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』主題歌)
05.Bicolor
06.Whenever
07.Neon Nights
08.JIKU
09.Spark(パラスポーツアニメ『車いすテニス編』テーマ曲)
10.Bouquet
11.この世界で(映画『コードギアス 復活のルルーシュ』オープニング主題歌)
12.サザンカ

<DVD>
家入レオ FanClub Live 2018 at Shibuya WWW X 2018.10.04
Party Girl/勇気のしるし/Bless You/miss you/Time after Time/Lady Mary/For you/君に届け/Linda/ファンタジー/Hello To The World/サブリナ/Spark/Say Goodbye/僕たちの未来
【初回限定盤B:CD+DVD】 VIZL-1552 ¥3,500+tax

<CD>収録予定曲
初回限定盤Aと同じ

<DVD>
Prime Numbers (Music Video) Prime Numbers (MV Making Movie)


【通常盤:CD】 VICL- 65155 ¥3,000+tax
<CD>収録予定曲
初回限定盤Aと同じ

家入レオ 7th Live Tour 2019 ~DUO~
2019年5月10日(金)山梨・YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
2019年5月12日(日)石川・白山市松任文化会館
2019年5月19日(日)香川・サンポートホール高松・大ホール
2019年5月24日(金)茨城・日立市民会館
2019年5月26日(日)愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
2019年5月30日(木)北海道・コーチャンフォー釧路文化ホール(釧路市民文化会館)
2019年6月1日(土)北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
2019年6月8日(土)岐阜・バロー文化ホール(多治見市文化会館)
2019年6月9日(日)滋賀・滋賀県立文化産業交流会館
2019年6月14日(金)秋田・秋田市文化会館
2019年6月15日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21
2019年6月21日(金)島根・島根県芸術文化センター「グラントワ」大ホール
2019年6月22日(土)広島・広島JMSアステールプラザ 大ホール
2019年6月28日(金)群馬・太田市民会館
2019年6月30日(日)山形・荘銀タクト鶴岡
2019年7月6日(土)静岡・静岡市民文化会館中ホール
2019年7月13日(土)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
2019年7月14日(日)長崎・諫早文化会館
2019年7月19日(金)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
2019年7月27日(土)千葉・幕張メッセ国際展示場9.10ホール

photo / Kazuhiro Tsushima(TONE TONE)

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家入レオ『DUO』インタビュー「“家入レオ”でありながら、“家入レオの演出家”をするような感覚」

WRITER

Wakana Yamauchi

Wakana Yamauchi

兵庫県出身。京都の大学を卒業後、 編集者になるために名古屋へ。ゲーム、猫、ファッション、写真が好き。自宅をリノベーションして以来、インテリアにハマっている。

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