400年前にタイムスリップ!近世城郭御殿の最高傑作「名古屋城本丸御殿」へ
金シャチだけじゃない!名古屋城の見どころの一つとして絶賛されるのが、この「本丸御殿」です。尾張藩主・徳川義直の住居かつ藩の政庁として、1615(慶長20)年に完成し、1930(昭和5)年には、天守閣とともに、城郭では国宝第1号に指定されました。
空襲により焼失しましたが、戦前期までの記録が数多く残っていたため、他では類を見ない正確さで忠実に復元され、10年の歳月をかけて、400年前のお姿が復活!2018年6月8日に完成公開され、国内外から集まった観光客で、連日賑わいます。屋根の曲線が美しく、「これぞ日本の建築!」と惚れ惚れ。
400年前の華麗なたたずまいをそのままに、木造建築で完全復元するために、地元を中心とした職人たちが集合。すべて昔ながらの手仕事で、伝統工法を受け継ぐとともに、「ものづくり名古屋」の心と技を未来へと継承し、見事な本丸御殿を作り上げたことを考えると、同じ名古屋人として誇らしい気持ちに。
完成公開時に発表された、ドラマチックなスペシャルムービー(山城大督さんが監督、蓮沼執太さんが音楽担当)も必見です。
平日の大行列に驚き!人気ぶりを肌で感じる
本丸御殿の入り口には、正門・東門から歩いて10分くらい。訪れたのは平日のお昼でしたが、約20分待ちの行列ができていて、海外からの観光客も多数。事前に入場券の売り場で待ち時間を確認し、時間に余裕をもって、来場するのがおすすめです。
見学のおともに、楽しい音声ガイドをスタンバイ
2019年4月22日から、音声ガイド(1回100円)の新バージョンを貸し出し開始。お城好きで知られる落語家・春風亭昇太さんと、名古屋おもてなし武将隊の徳川家康公が、本丸御殿の歴史や魅力、見どころをわかりやすく伝えてくれます。
いざ入場。写真撮影はOKだけど、ルールを守って観覧を
「名古屋城本丸御殿」は、ヒノキをはじめとする貴重な木材を用いており、飾金具や障壁画復元模写も、職人や絵師が心をこめて制作したもの。美しい姿を長く保つためにも、美術館と同じように、私たち一人ひとりの協力が必要です。
入場者のルール>
・リュックサックや肩掛けバッグはロッカーに預けるか、目が届く前方に抱える
・フラッシュ撮影禁止
・建物(襖、障子、金具類を含む)に触らない
・ボールペン類・携帯電話の使用禁止
・飲食禁止
・禁煙
また、江戸時代の空間を正確に復元するため、照明を控え、トイレは設置なし。体調には十分気を付けて、本丸御殿を堪能しましょう。