まさに絢爛豪華な金ピカ御殿!将軍や家康が見た、同じ景色を見る贅沢
玄関
一歩入ってすぐ、襖(ふすま)や壁に飾られた、金地の障壁画『竹林豹虎(ちくりんひょうこ)図』に圧倒されます。これは、歴史の教科書でもおなじみの、江戸時代の日本美術の中心となった狩野派の作品を、400年前と同じ色彩で復元模写。「一之間」(18畳)、「二之間」(28畳)の2部屋あり、出だしから心を奪われますが、これが一番格式の低い部屋というから、さすが藩主の住まい!次なる間にも、期待が高まります。表書院
初代尾張藩主・徳川義直が、客と公式に対面する際に使用された、通称“広間”。「名古屋城本丸御殿」は、室町時代~江戸時代初期にかけて完成した、建築様式「書院造」の日本を代表する建造物であり、対面や接客のための「書院」を中心に構成されています。5つの部屋ごとに意匠が異なり、藩主の徳川義直が座る部屋「上段之間」は、他の部屋より一段高く作られ、床(とこ)、違棚(ちがいだな)、付書院(つけしょいん)など、豪華な座敷飾にも注目。
対面所
藩主が、身内や家臣との私的な対面や、宴席に用いた部屋。4部屋で構成され、「上段之間」と「次之間」の障壁画は、京都や和歌山の四季の風物や名所、生き生きとした人たちが描かれた風俗図になっていて、昔の様子をイメージすると楽しくなります。「上段之間」では、尾張藩初代藩主・徳川義直と春姫の婚礼の儀を、高品質なドラマ仕立てで再現したAR体験もぜひ。