気分は、すっかりお殿さま!天守閣を背に、「余は満足じゃ」と記念撮影

匠の伝統が息づく「名古屋城本丸御殿」で、本物さながらの江戸時代の武家文化を体感し、ARなどの最新技術を利用したテーマパーク的な楽しみも。1時間半ほどの見学時間には、ここにしかない世界観がぎゅっと凝縮され、見応えは満点(写真と動画を撮影しすぎて、最後は、スマホ充電切れの危機…!)。身近な名古屋の歴史に親しめる、良い時間でした。名古屋城の見学に一度も行ったことのない、名古屋の人!百聞は一見にしかず。まずは、行ってみてください。

最後は「名古屋城本丸御殿ミュージアムショップ」で、お土産選び

ゴールドクリアファイル(450円~)や、ガイドブック(800円)といった人気商品をはじめ、お菓子やてぬぐい、Tシャツなどが、盛りだくさんです。

※掲載されている情報は、2019年4月時点のものであり、変更となる場合があります

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名古屋城「本丸御殿」の楽しみ方をレクチャー!

名古屋城「本丸御殿」の楽しみ方をレクチャー!

「名古屋観光を、もっと楽しみたい!」と思っても、ここで毎日暮らす私たちにとって、地元・名古屋は“日常”の当たり前すぎて、いざ“観光”となると、なかなかいいアイデアが思いつかない…。 そこで編集部が、地元での遊び方に詳しい、その道のプロ「大ナゴヤツアーズ」代表の加藤幹泰さんに、おすすめを教えてもらいました。 「大ナゴヤツアーズ」では、“あなたらしいすぐそこにある旅”をコンセプトに、「名古屋のまちを中心とした東海エリアのまちの魅力を、『体験』『学び』『見学』『まち歩き』などを通して楽しめる体験プログラムツアー」を数多く届けており、地元民でも行きたくなる提案がいっぱい。いつもと違う視点で、名古屋の街を見てみると、新しい魅力に気付くはず。 名古屋城「本丸御殿」の楽しみ方をレクチャー! 今だから知りたい!大人が楽しい「名古屋城」 加藤幹泰さん NPO法人「大ナゴヤ大学」2代目学長。2017年春に「大ナゴヤツアーズ」を立ち上げ、実行委員会の代表を務める。 はじめまして、加藤です!今回ケリー編集部からお声がけいただき、“地元民のための名古屋観光”を案内させてもらうことになりました。まず初めに紹介したいのは、やっぱり「尾張名古屋は城でもつ」と呼ばれる名古屋のシンボル、名古屋城!天守閣の木造復元が全国的にも話題となりましたが、もともとすごいお城だとご存じでしょうか?徳川家康の命で築城され、最大規模の城郭で国宝第1号にもなった名古屋城。僕の周りの地元で暮らす人たちに聞いたところ、「大人になってから、名古屋城に行ったことがない」という回答が大半で驚きました。 僕は、大ナゴヤツアーズのツアーやプライベートで、何度も名古屋城を訪れていますが、行くたびに発見があり、奥が深くて面白い。知っているようでまだまだ知らない名古屋城の楽しみ方を、「本丸御殿」「石垣」「天守閣」と連載します。 美術館のように、国内最高峰!の日本芸術に触れる「名古屋城本丸御殿」 名古屋城築城の命が出てから天守閣完成の3年後、1615(慶長20)年に完成した「名古屋城本丸御殿」は、江戸期の最先端技術を極めた“近代城郭御殿の最高傑作”と呼ばれていました。初代藩主徳川義直の住居として使われていた室内は、絢爛豪華に飾られ、建築・絵画・美術工芸においても高く評価されています。そんな「名古屋城本丸御殿」を“美術館”を楽しむように巡ると、歴史は苦手という人でも、十分楽しめるはずです。 「名古屋城本丸御殿」を訪れた人が通される玄関となる車寄(くるまよせ)は、中央に丸みがあり、弓形にそり曲がった曲線が美しい屋根が特徴的です。よく見ると、3ミリの薄い木の板をたくさん貼り合わせた、杮葺(こけらぶき)といわれる、神社の社殿などにも使用される伝統的な屋根になっています。木曽ヒノキをふんだんに使用して造られた巨大城郭御殿に、玄関から圧倒されます。 虎と豹がお出迎えする玄関 玄関に入り一際目立つのが、金地にじゃれあう虎と豹が描かれた『竹林豹虎(ちくりんひょうこ)図』。お出迎えをしてくれていると思いきや、客人を威圧し、緊張感をあたえるために描かれたようです。またなぜ虎と豹?と思う人もいると思いますが、江戸時代の絵師は、豹が“雌の虎”だと勘違いをして、豹虎をセットで描かれたと言われています。ちょっと可愛らしいエピソードですね。 格式の違いは、天井を見上げよ! 「名古屋城本丸御殿」の建築様式は「書院造」と呼ばれ、部屋の格式によって、天井や欄間、装飾、障壁画などのつくりやデザインが大きく変化。見学コースでは、どんどん格が上がっていきます。今回は天井を見上げて、格式の違いを楽しんでみましょう。玄関の天井は、細い横木と天井板でつくられたシンプルな竿縁天井(さおぶちてんじょう)。そこから奥の部屋へ向かう度に変化していく、格天井(ごうてんじょう)と呼ばれる格式のグラデーションが面白い! 玄関 鷺之廊下 上洛殿 三之間 上洛殿 上段之間 「格天井」とは、升目に組まれた天井のこと。升目の中に、さらに細かい格子が組まれたり、黒光りする漆が塗られたり、金具や絵が描かれていきます。最上級の格である「上洛殿」の上段之間は、「黒漆塗二重折上げ蒔絵付格天井」という名前を聞くだけで、全部のせ的なゴージャス感!もちろん見た目も素晴らしく、もう首が痛くなるまで、天井を惚れ惚れと見上げてみましょう。 天才画家集団「狩野派」の美の世界 天井や欄間と同じように、格式に合わせ各部屋を飾っていた、障壁画にも注目したい。手掛けたのは、幕府の御用絵師として、400年にもわたり画家の社会の中心に君臨した、天才画家集団「狩野派」です。障壁画は各部屋の機能や格式に合わせ、走獣→花鳥→人物→山水と変化していくので、見ているだけでも、バリエーションが豊富で楽しめます。 表書院 見学範囲内で可能な限り、絵に近づいて見るのがおすすめ。動物や鳥の表情も荒々しいというよりは可愛らしく、桜の花びらなどはモコモコと膨らみがあり、描写に生命感まで宿っています。 対面所 「対面所」を彩る風俗画では、田植えや相撲、綱引きなど、当時の人々の営みが描かれています。日本人のDNAから、どこか懐かしいという感情を覚えるかもしれません。 ここは、まさに最高峰の日本美術展!絵画を見るように1つ1つの絵に向き合い、ゆっくりと鑑賞する「名古屋城本丸御殿」は、見応えたっぷりです。 ※掲載されている情報は、2019年4月時点のものであり、変更となる場合があります。

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名古屋城の本丸御殿が完成!復元された障壁画や襖絵など、見どころを解説

名古屋城の本丸御殿が完成!復元された障壁画や襖絵など、見どころを解説

有名ではあるけれど、なかなか行く機会の少ない、名古屋観光の定番スポット。施設を隅々まで知る案内人に、知っているとより楽しめる、“なるほど!ポイント”を教えてもらいましょう! 第一弾は、御三家筆頭・尾張徳川家の居城として栄えた、名古屋のシンボル「名古屋城」をピックアップ。昨年は敷地内に「本丸御殿」も完成公開され、全国から来場者が急増中なんです。 名古屋城の本丸御殿が完成!復元された障壁画や襖絵など、見どころを解説 名古屋城の本丸御殿が公開!400年前を忠実に再現 「関ヶ原の戦い」で勝利を収めた徳川家康が、大坂の豊臣方への防衛拠点として、大坂と江戸の中間地点に建てた城。威風堂々たるたたずまいですが、工事を開始してからわずか数カ月で石垣、約2年で天守閣が完成したといいます。中でも注目は石垣。加藤清正をはじめ、家康に命じられた各大名は財力を注ぎ込み、人夫を総動員して築城にあたったと言われています。 また、1615年に完成した「本丸御殿」は、建築、絵画、美術工芸の粋を凝縮した、武家風書院造の代表的な建築。城や御殿に宿る、先人たちの悲喜交々の思い。そして、現代によみがえらせた匠の技や心意気にも思いを寄せながら、タイムトリップに出かけましょう! かつて将軍の宿泊所、尾張藩主の住まいとして建てられた「本丸御殿」。1945年の空襲で焼失したが、約130億円、およそ10年の歳月をかけ、2018年に完成公開を迎えた。順路を進むにつれてグレードアップしていく様式を見ながら巡りましょう。 注目したい三つのポイント! 1)美しい障壁画 入ってすぐの「竹林豹虎図」。来館者へ威嚇の態度を示すため、人が座った目線の高さに虎が描かれています。 襖絵に描かれるモチーフにはランクがあり、部屋の格式に合わせて、花鳥画、風景画などに変わっていきます。 特に“傑作”と評価の高い、狩野探幽の「雪中梅竹鳥図」。日本の美術史に残る、“余白の美”を見逃さないで! 2)釘隠しのデザイン 釘隠しとは、柱を連結する長押(なげし)(なげし)に打たれた釘を隠す、装飾のこと。写真は金具がなく、釘が露わになっている状態です。 シンプルな六葉の金具から、漆や金をふんだんに使った豪華な金具へ、だんだんと豪華なものになっていきます。 最終的には、大きな小判型に変化。金具には子孫繫栄の象徴である、ブドウとリスが繊細に描かれています。 3)一目瞭然の天井 玄関と大廊下は、木材を直線に渡した「竿(さお)縁(ぶち)(さおぶち)天井」。一般住宅の和室にも見られる、基本的な造りです。 「表書院」「対面所」の天井は格子状になり、さらにその中に細かい格子が入る「小組格天井」に変化。 順路を進むにつれ、黒漆塗りや金箔押しを駆使したものに。最後には、見惚れるほど美しい天井絵がお目見えします。 400年前に積まれた石にも、ストーリーが 石垣の工事は、熊本から約2万人を引き連れ、わずか3カ月ほどで終えたという説も。「石垣には、築城を請け負った大名が目印に残した“刻紋”が見られます。ゲーム感覚で探してみては」と石川さん。 ランダムな「野面積み」、規則的な「算木積み」など、担当した大名によって積み方が異なるのも面白い! 「本丸東二之門」を入った正面にある、大きさ約8畳分もの巨石は「清正石」と呼ばれていますが、実はここは黒田長政が担当した丁場だったそう。 “敢えて2番目”に作られた⁉ 天守閣にも注目 床面積は日本一ですが、高さは「江戸城」に次ぐ2位だった名古屋城。石川さんによると、「あくまでも将軍徳川家から預かった城なので、拠点(江戸城)より高いのはタブーだったのです」。ちなみに、天守閣に輝く「金シャチ」は、北側のオスが高さ2.621m、南側のメスが高さ2.579mで、デザインにも微妙に違いがあります。 藩主の抜け穴もあった! 庭園の全域が名勝に 「二之丸御殿」の北側にある、約3万㎡もの庭は、御殿の庭園では日本一の規模。2018年には、ほぼ全域が国の「名勝」に指定されました。 緊急時、藩主が城の外へ脱出するための「埋御門(うずみごもん)(うずみごもん)跡」や、石の上に乗って音頭を取る「清正像」が見られます。 教えてくれたのはこの方! 名古屋城観光ガイドボランティア 広報部長 石川勝男さん 約80名いるボランティアスタッフの一人。建物の様式や資材に至るまで豊富な知識を持ち、細部まで丁寧に教えてくれますよ。 名古屋城 問い合わせ 052-231-1700(名古屋城総合事務所) 場所 名古屋市中区本丸1-1 営業時間 9:00〜16:30(「本丸御殿」「西南隅櫓」への入場は〜16:00) 駐車場 あり カード 可 料金 入場料/500円 アクセス 地下鉄「市役所駅」より徒歩で約5分 ※掲載の情報は2019年11月時点の情報です 「名古屋のホンモノ案内」第二弾、「熱田神宮」の見どころもチェック! 日刊KELLY|名古屋の最新情報を毎日配信!2019.12.05【熱田神宮】知れば知るほど観光が面白い!名古屋のホンモノ案内~その2~https://kelly-net.jp/special/2019120517355416346.html有名ではあるけれど、なかなか行く機会の少ない、名古屋観光の定番スポット。施設を隅々まで知る案内人に、知っているとより楽しめる、“なるほど!ポイント”を教えてもらいましょう!

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