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go!go!vanillas、新アルバム『THE WORLD』牧 達弥さん(Vo/G)インタビュー!
#音楽

2019.5.28tue

go!go!vanillas、新アルバム『THE WORLD』牧 達弥さん(Vo/G)インタビュー!

いま話題の新世代ロックバンド・go!go!vanillas(ゴーゴーバニラズ)。5月15日(水)に、2年振りのニューアルバム『THE WORLD』がリリースされたということで、牧 達弥さん(Vo/G)に今作への熱い想いをインタビュー!

photo / Kazuhiro Tsushima(TONETONE)

 

牧 達弥/go!go!vanillas(ゴーゴーバニラズ)Vo,Gt

東京で結成された、4人組ロックバンド・go!go!vanillasのフロントマン。2014年にVictor/Getting Betterよりメジャーデビューし、多彩なジャンルのエッセンスを取り入れた楽曲で人気を集める。現在、長谷川プリティ敬祐さん(Ba)が事故により療養中。5月末からは、4thアルバム『THE WORLD』の全国ツアーを開催する。

go!go!vanillas – 『THE WORLD』アルバム全曲ダイジェスト


ニューアルバム『THE WORLD』は、“最高傑作”と掲げたとおりの素晴らしい作品だと思いました。タイトルには、「誰しもが持つ“世界”の中に、バニラズの“世界”が取り込まれ、繋がって欲しいという思いを込めた」というコメントを拝見しましたが、どんな意図があったのか、牧さんの言葉で聞かせてください。

今の時代って、一人で完結する世の中ですよね。家の中にいても、欲しいものがあったら注文すれば届くし、人と接しなくても割と楽しく生きていけるところがクローズアップされていると思うんです。今後の時代の動きとしても、仮想現実的なものがもっと増えて、自分のアバターが生まれたりして、どんどん偶像みたいになっていくんだろうなと。そういった中で、自分の本質に触れられないとか、触れられると怖いとか、幻みたいなものになっていくことが想像できるというか。とはいえ、僕たちは自分の体があって、ご飯も自分で食べるわけで。結局そこは消せないので、人間として生きていく上での喜びって、果たして一人で完結する世の中に、すべてあるのかなと疑問に思っていて。

バンドって、他者と共闘して音楽を作っていくわけじゃないですか。世の中の流れとしては、アーティスト一人でトラックも全部作っちゃうのが主流になっていますよね。その手法だとより細かく詰めて音楽を作っていけるっていう良さはあるんですけど、バンドに夢を見たいというか、「バンド最高!」と自分で思えるように、今回のアルバムを作りました。歌詞も含めて。“人間らしさ”を前面に押し出して、僕らの音楽がみんなの心の中の世界に侵入して、しっかり刺さってくれるものを作りたいというところからできましたね。


“人間らしさ”の具体的な部分は、リード曲の『パラノーマルワンダーワールド』のテーマである「恋」「愛」「狂気」「夢」でしょうか?

そうですね。この曲がある意味、このアルバムを包括していて。削って削って、最後に残っていく人間らしさとか、人間だからこそ面白かったり、美しかったりっていうものが、この4つなんじゃないかと僕は思っていて。「愛」とか「恋」とか「夢」っていうのは、人間らしさとして大体思い浮かべられるもので、それに対して「狂気」というと不思議に思う人もいると思うんですけど、予定調和のものって面白くないじゃないですか。例えば、日常生活の中で使っているパソコンやインターネットも、もともと戦争するときにミサイルを計算するために作られたりとか、人を殺すために作られたものが日常生活で実用されていることもあったり。何気なく使っているけど、発信としては割と狂気な部分があって。矛盾しているところが、言い方はあれですけど、僕はすごく面白いというか、人間らしいんじゃないかなと。過ちを犯して築き上げている部分もあって、最初から完璧じゃないところが人間らしさなんじゃないかなとも思うし。そういうものを含めた意味での「狂気」ですね。

曲名について、メンバーの柳沢さん(G)がツイッターで、『パラノーマルワンダー「ランド」じゃないので!(笑)パラノーマルワンダーワールド!まさに俺たちの生きてる今。』とつぶやいていましたが、夢や理想ではなく、現実をうたった曲が多いですよね。

そうですね。「No.999」以降の曲は、わりとそういう制作のモードに入っていました。『雑食』『GO HOME?』あたりもそうですね。


エレクトロでラップのような歌いまわしの『雑食』、かっこいいですよね。とても新鮮な感じがしました。

今年の「コーチェラ」でのチャイルディッシュ・ガンビーノや、ビリー・アイリッシュもそうだし、バンドというよりも個の力を表現しているアーティストが多くて。ソングライティングが一人で成立する時代で、「その良さって何なんだろう」って知りたかったし、エレクトロやR&Bも好きなので、そのアプローチをバンドサウンドでやってみたいなっていう思いがありました。

新しい要素を楽曲に取り入れながら、バニラズらしく表現するという感じでしょうか?

まあ、僕個人のエゴみたいなところが強いですけどね(笑)そういうモードだったというか。『Do You Wanna』も、『雑食』と同じ時期に作りました。僕はフランスのHONNE(ホンネ)っていうアーティストが好きなんですけど、テンションコードを使う曲が多くて、それがループしてる中で、EDMでもよくあるような、メロディを変えていってサビやバースがある作り方の試みをバンドでやりたかったっていう、エゴです(笑)

エゴ、めっちゃカッコいいと思います。

ありがとうございます。ただ、新しい要素を取り入れる中で、なんちゃっての作品は、絶対に作りたくなくて。僕らは“雑食”なんで、いろんな音楽を聴くし、色々やりたいんですけど、中途半端になっちゃうと一番ダサいなというのはあって、とことんやりました。サウンドのシンセも含めて、音色は選んでこだわっています。歌詞に関しても、僕はロックバンドですけど、元々ロックが持ってたカウンターカルチャーみたいなものを体現しているバンドって、あまりないと感じていて。ヒップホップだったり、ブラックミュージックにとられちゃってる部分が強くて、姿勢としてはバンドよりもロックだなと思ってて。言葉の扱い方だったり、歌うテーマは、日常生活の中に根付いてる怒りだったりして、「これは本来ロックがやるものだろ」っていう思いがあって、悔しくて。今作では、またロックバンドがカッコいいと思われるための言葉選びができたかなと思います。

歌詞も言葉数が多いですよね。歌詞を書く上で意識していることはありますか?

遊び心を忘れないことは、すごく意識してますね。思想みたいなものって、スピーチだと「うわ」ってなるけど、それが音楽になった瞬間に人は耳を傾けたりとか、そんなにシリアスじゃなく感じたりとか。あくまで音楽は楽しむためのものであり、芸術やアートの作品としても成立しつつ、そこにじゃあ何を感じてもらいたいのかっていうのは、ちゃんと匂いとして残しながらやりたいっていうか。どっちかに偏っても駄目だと思いますし。

それで言うと『NO NO NO』は、ノリはいいんだけど、歌詞は結構攻めていて、シニカルでもありますよね。

皮肉とか風刺って、僕は結構好きで。「NO NO NO」の曲調はマージービートで、僕が好きな60年代のロックンロールの感じなんですけど、大体その時代だとその曲調に恋愛だったりをのせるんですけど、そこをあえて違和感を残したくて。まあ、この国に対して物申す、みたいなところは結構強いですけど。

go!go!vanillasさんの楽曲は、表現の幅が広いのに、言いたいことの軸はブレないところがすごいなと思います。先月28日に開催した、Zepp Nagoyaでの“平成最後のライブ”の手応えは、いかがでしたか?

すごく良かったですね!東名阪のライブで、名古屋だけORANGE RANGEとのツーマンだったんですけど、ORANGE RANGEはそれこそ僕が学生時代に聴いてたアーティストで、当時はバンドしてなかったし、曲の作り方も全く分かんない時だったわけで。そんな雲の上の人みたいな人と、平成が終わる前にツーマンができたっていうのが感慨深かったし、そこでただ憧れだけじゃない感情でいられたのも、すごく良かったです。もちろんお互いバンドマンとしていいライブをするとか、それこそORANGE RANGEよりもいいライブをしようと思ってましたね。ORANGE RANGEのライブではゲストボーカルとして出たんですけど、ステージに立った時も、借りものじゃなくてしっかり自分で表現できたところも良かったし、変わっていないようで、俺も年取ったんだなーというか(笑)マインドが変わって大人になったというか、ちゃんとしたんだなって思いました。

名古屋の印象はどうですか?

すごくいいです!ここ数年、特にすごくて。最初の頃は、一歩距離が縮まらない感じがあったんですけど、何年前かのボトムラインでのワンマンを境に、変わりましたね。すごくこう、お互い腹を割っている感じというか、「俺も行くからお前らも来いよ!」っていうのが合致した感じというか。そこからすごくいいですね。

令和を迎えましたが、これから挑戦してみたいことはありますか?

アルバムツアーが5月の終わりからあるんですけど、今回のアルバムは、いろいろな音楽から吸収した部分があるので、1曲単位でしっかり良さを引き出してあげるライブをしないといけないなと。今までのやり方と変わってくる分もあるし、そこで熱量が下がったとか、大人になったと思われないように、全部の音楽を楽しみながら、それをちゃんとお客さんに伝えられたらと思います。

go!go!vanillas 牧達弥さんのサイン入りポラをプレゼント!

今回、インタビューで撮影させていただいた、牧達弥さんのサイン入りポラロイドを1名様にプレゼントします!下記の応募フォームからご応募ください。
※応募締め切りは2019年5月31日(金)正午

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INFORMATION

 

『THE WORLD』

2019年5月15日リリース
■完全限定生産盤(CD+DVD)
VIZL-1557/3700円+tax
■通常盤(CD)
VICL-65162/2800円+tax
 
[CD]
01. パラノーマルワンダーワールド ※日本テレビ系「ウチのガヤがすみません!」5月エンディングテーマ
02. チェンジユアワールド ※NHK大分(総合)「いろどりOITA」テーマソング
03. SUMMER BREEZE ※日本テレビ系「BUZZRHYTHM 02」 2018年5月オープニング・テーマ
04. No.999 ※フジテレビ系TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」エンディング主題歌
05. サイシンサイコウ
06. 雑食
07. スタンドバイミー ※ヨーグリーナ&サントリー天然水MVコラボレーション曲
08. ワットウィーラブ
09. GO HOME?
10. 少女A <Upside Down Track> ※完全限定生産盤のみ収録
11. Do You Wanna
12. NO NO NO
13. Hey My Bro. ※モンストグランプリ2019 公式イメージソング
 
[DVD] ※完全限定生産盤のみ
初の日比谷野音ワンマン・ライヴを60分超で収録!
“秋のハーベストツアー ~野音狩り編~ at 日比谷野外大音楽堂 2018.9.22”
01.グッドドギー
02.ラッキースター
03.カウンターアクション
04.SUMMER BREEZE
05.デッドマンズチェイス
06.Penetration
07.なつのうた
08.ヒートアイランド
09.バイバイカラー
10.マジック
11.平成ペイン
12.ギフト
 
「THE WORLD」(ザ・ワールド)

iTunes、レコチョク他主要配信サイト、及びApple Music、Spotify、LINE MUSIC、AWA、dヒッツ他主要音楽ストリーミングサービスにて配信中!
https://jvcmusic.lnk.to/theworld
 
<THE WORLD TOUR 2019>

5月30日(木) 大分 DRUM Be-0
6月1日(土) 熊本 B.9 V1
6月2日(日) 長崎 DRUM Be-7
6月6日(木) 浜松 窓枠
6月8日(土) 三重 M’AXA
6月9日(日) 岐阜 CLUB-G
6月20日(木) 周南 RISING HALL
6月22日(土) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
6月23日(日) 米子 laughs
6月27日(木) 長野 CLUB JUNK BOX
6月29日(土) 福井 響のホール
6月30日(日) 金沢 EIGHT HALL
7月18日(木) 郡山 Hip Shot Japan
7月20日(土) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
7月21日(日) 秋田 Club SWINDLE
10月11日(金) 名古屋 Zepp Nagoya
10月12日(土) 大阪 Zepp Osaka Bayside
10月14日(月・祝) 福岡 Zepp Fukuoka
10月19日(土) BLUE LIVE 広島
10月20日(日) 高松 festhalle
10月26日(土) 札幌 Zepp Sapporo
11月9日(土) 新潟 LOTS
11月10日(日) 仙台 PIT
11月15日(金) 東京 Zepp Tokyo
11月16日(土) 東京 Zepp Tokyo

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WRITER

Wakana Yamauchi

Wakana Yamauchi

兵庫県出身。京都の大学を卒業後、 編集者になるために名古屋へ。ゲーム、猫、ファッション、写真が好き。自宅をリノベーションして以来、インテリアにハマっている。

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