『Sweet Revolution』のMVでは、クラウドファンディングでファンのみんなと一緒に制作したと聞きましたが、こういった取り組みをされてどんな印象でしたか?
鈴鹿さん 初めてやったんですけど、こんなにみんなが協力してくれると思わなかったです。愛を感じたのもあるし、リターンには「MV撮影のライブ観覧ツアー」が含まれてたんですが、実際にファンの皆さんの前で撮影するのがすごい良かったです。
鈴鹿さん 普段のMV撮影だと、自分たちしかいないんですけど、ライブしてる時のテンションで撮影できたし、ファンの皆さんも喜んでくれてはったし。僕ら、MVの間にショートコントみたいな寸劇が毎回あるんですけど、いつもは笑い声がないので、手応えがないままやってたんです。でも今回は、ファンの方が笑ってくれるので、ノリノリでいつもより欲しがってしまいました(笑)楽しかったし、ファンの方に喜んでもらって、こうやって作品を作るのも良い思い出になりました。こんなに協力してもらえたので、「次からの作品も楽しませていかないと」という意気込みも改めて持つことができて良かったなと思いました。
米田さん 僕も結果的に良かったなと思いました。クラウドファンディングを利用したことはなかったのですが、実際やってみると、リスナーやファンの皆さんの愛を感じるので、今の音楽シーンに適した形ではないかと思いましたね。より熱心な方が、アーティストを応援するやりとりとして、今の時代に合ってるんじゃないかと。
ファンとしては、エンドロールに自分の名前が載っているのも、感激しますよね。
米田さん 一緒に作ってるという感じがしますよね。もちろん、アルバムを制作するのは自分たちだけど、ライブとかでもそうですけど、お客さんがいて成り立つ場所だと思ってて。お互いに欠かせない存在というか、お客さんがいるからこそのアーティストというのが、すごくはっきりと明確になりました。今回のクラウドファンディングは、ライブのようにファンの方々と繋がるプロジェクトになったということでしたが、普段のライブで意識していることは何ですか?
米田さん 僕は、お客さんと一緒に楽しみたいというのがあるので、どちらか一方的なものではないようにしたいと思ってます。コール&レスポンスのように、投げたら返ってくるみたいな、お客さんと会話のようなコミュニケーションをとることを意識してます。会話だと言葉と言葉ですけど、それが僕らは音楽でやってて、例えば、音を鳴らしたらお客さんが「ワー」となったりとか。そういったやり取りで、楽しい空間を作れたらいいなと思います。音を鳴らして、みんなにもロックという音楽で踊ってほしい。だから、僕がまず踊るようにしてます。そうすると、来ているお客さんが「踊っていいんだ」って伝わりますよね。その感じが好きですね。強制ではなく、自然と、そして自由に楽しんでいるという場を作りたいというのは、毎回思ってます。鈴鹿さん 僕も、楽しい空間は大事にしてますね。初めての人でも、楽しんでもらえるように考えてます。同じ曲を演奏していても、その日のみんなの気持ちで聞こえ方が違うと思うんです。曲はバシッとクールに決めてても、MCはアットホームにして、MCで緊張をほぐして楽しんでほしいなと思います。僕の場合は、みんなと同じ目線でいたいので、下まで降りて喋ってますね。安心感を与えたいというか、みんなより下だよって見てもらって(笑)、「一緒に行こうぜ!」ってテンションを上げたいと思っています。