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「生きるために音楽を作るしかない」という向井さんの言葉が、今回のアルバムに強く表れているなと思いました。これまでの楽曲で言うと、シングルはすべてデジタルリリースで、アルバムはCDにする、というリリースの仕方ですよね。そこも一つ、向井さんのこだわりを感じます

デジタルのいいところって、楽曲に対する熱量を保ったまま、スピード感を持って出せるところだと思っていて。今はサブスクリプションが普及したデジタル時代で、音楽を聴くのためにCDを買うというよりも、グッズに近い感覚ですよね。

だからこそ、もっと中身にこだわらないといけないと思っています。歌詞カードも、文字のフォントなどのデザインや紙にこだわって、デザイナーと何度もやりとりして形にしました。僕はA型気質が強くて、音楽もそうなんですけど、間隔を大事にしたくて。前回のアルバムで、もっとこうしたらよかったという部分を全部改善できたので、いい仕上がりになりました。

デビュー前から、ジャケットのフォトグラファーやデザイナーも自分で指定したり、自分のビジュアルを含め、アートワークも自分の意見を形にしていただいています。どちらかというと、僕のやっている音楽って、メジャーシーンから見るとマイノリティだし、もっと広めやすい音楽って他にたくさんあるんですけど、そこに対するプライドや愛情もあって。色んな方面で自分の音楽に行き着いてくれたらいいなって考えてます。

視覚的なもので音楽の聴こえ方もガラッと変わるものだと思っているので、そこは自分のやりたいことの一つとして、大切にしていきたいですね。

デジタルの時代だからこそ、手に取ってずっと手元に置いておけるものって、こだわりが自然と強くなりますよね

自分の好きなアーティストも、CDは買うけど聴くのはサブスクリプションとか、リスナーとしての捉え方も、CDに“特別なグッズ感”を感じているんだと思います。

あと、歌詞カードとは別に、アルバムを聴いた人にこの言葉を届けたいというのがあって、メッセージを初めて載せました。そこもデジタルとは違う良さというか、こだわったところですね。そのメッセージを受けて、聴き返してもらった時にまた違う捉え方になるのかな、と。自分にとっても将来、『SAVAGE』を作れたからこそ今がある、と思えるものにしたいなと思い、このメッセージを添えました。

作品のインプットやインスピレーションは、どこから来ていますか?

アートギャラリーによく行ったりとか、本屋に行って作品を見たりとか、常にアンテナを張っていますね。ファッションも、お店に行ったり、コレクションブックを見たりして、基本的には自分で衣装のスタイリングを決めています。好きなことが派生しているので、趣味でやりたいとか見たいと思うことが、自分の仕事に繋がっているという感じですね。

自分が好きなもの、いいなと思ったものをアウトプットとして落とし込んでいるんですね

そうですね。アートワークも、今まではポートレート系のシンプルな構成でやっていたんですけど、今回は、歌詞やサウンド面でも新しいことをやっていたんで、コラージュをデザインに落とし込んでみたいなと思って。音楽もそうですけど、素晴らしいクリエイターの方がたくさん出てくるので、制作意欲は尽きないですね。気持ち以外は…(笑)

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MAGAZINE 雑誌『KELLY』

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向井太一さん、3rdアルバム『SAVAGE』リリースインタビュー!

WRITER

Wakana Yamauchi

Wakana Yamauchi

兵庫県出身。京都の大学を卒業後、 編集者になるために名古屋へ。ゲーム、猫、ファッション、写真が好き。自宅をリノベーションして以来、インテリアにハマっている。

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