2019.11.1fri
奥入瀬のダイナミックな自然美に感動!Trip.08 青森|星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
旅好きならば誰もが憧れる「星野リゾート」。その素晴らしいホスピタリティと極上ステイは、国内だけでなく海外のゲストをも魅了しています。『月刊ケリー』編集長が毎月、旬な施設を訪れ、現地の魅力をお届けしているこの企画。第8弾は、渓流のすぐ横に建つ「奥入瀬渓流ホテル」。四季折々の大自然とアクティビティ、フランス料理やアペロを楽しむ、身も心もリフレッシュする大人の滞在を体験します。「奥入瀬渓流ホテルオリジナルりんごジャム(3種類)」のプレゼント企画(12月16日応募締め切り)もお見逃しなく!
profile 『月刊ケリー』編集長・堀井好美
「星野リゾート」をこよなく愛し、国内外の39施設を制覇するのが夢。スローな時間が流れる青森の滞在は、訪れる度に故郷のような懐かしさを覚えている。
CONTENTS
- ロビーでは、インパクト大!な、岡本太郎作の大暖炉がお出迎え。
- 渓流のせせらぎが心地よい、「渓流和室 露天風呂テラス付」部屋へ
- 館内で手軽に。奥入瀬ランプ作りを体験。
- 木々の“黄葉”を見ながらの露天風呂が最高!
- 夕食の前に大人の時間♪食前酒とアミューズで、アペロを満喫。
- レストランに移動して、フランス料理×青森のグランドキュイジーヌを味わう。
- 奥入瀬渓流の魅力を深~く学ぶ「森の学校」に参加。
- 暖炉の暖かさと癒し、苔のカクテルで今日の締めくくり。
- “今日イチ”の絶景へご案内♪早朝紅葉ガイドツアー
- 女子心をつかむ料理とインテリア。「青森りんごキッチン」で朝食ビュッフェ。
- 街一画がアート!十和田市現代美術館に立ち寄り
- 生物とアートを融合させたAKI INOMATA氏の日本の美術館では初の企画展を開催中。
- PRESENT
ロビーでは、インパクト大!な、岡本太郎作の大暖炉がお出迎え。
青森に到着後、ブナの木が生い茂る山々を抜け、「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」へ。渓流沿いに建つ唯一のホテルでもあるここは、300以上もの種類苔が生息する特別保護地区内。表情を変えながら流れる渓流のダイナミックな自然に抱かれ、スロー滞在が叶うリゾートホテルです。建物のスケールも大きく、ロビーには高さ8.5mにもなる大暖炉「森の神話」が!岡本太郎氏による作品で、鳥やきのこ、森の妖精が暮らす様子を表しています。薪が炊かれ、「炎の揺らめきを見ていると、なんだか心が落ち着いてきますね」と編集長。
渓流のせせらぎが心地よい、「渓流和室 露天風呂テラス付」部屋へ
今回の滞在は、渓流を望む露天風呂テラス付の和室。色づく木々や心地よい風を独り占めしながら、ゆったりとプライベートバスに浸かることができるなんて、この上ない幸せです。
部屋も68㎡と、とても広々!室内にはたっぷりの自然光が差し込み、部屋に居ながらにして自然を感じられます。渓流を眺められるように置かれたソファに座れば、時間を立つのを忘れてしまいます。
館内で手軽に。奥入瀬ランプ作りを体験。
館内をぶらり散策すると、西館のアクティビティデスクに、ひと際美しい空間が!ひょうたんで作ったランプがズラリと並んでいます。ここは、奥入瀬ランプ制作(要予約)が体験できるスペース。個性豊かな形のひょうたんに描くのは、苔の造形。お気に入りの苔の模様を選んだら、ひょうたんに先のとがった道具を使用して穴をあけ、“小さな奥入瀬”の苔を表現します。「一穴ひと穴集中できて楽しい!創作意欲がぐんぐん湧いてきます」と編集長。旅の思い出にするもよし、お土産にするもよし!
売店では、「ピクニックBOX」の販売に加え、「ランタンセット」の貸出しがスタート。シードルなどのドリンクをバスケットに詰めて敷地内で楽しむことができます。「ブランケットとランタンも付いているので、夕暮れに渓流沿いを散策しながら過ごすのも素敵ですね」。
木々の“黄葉”を見ながらの露天風呂が最高!
明るい時間は渓流の音と鳥の鳴き声、夜には星が降り注ぐかのような満点の星空!「渓流露天風呂」での湯あみは、開放感が素晴らしい。センターの大きな楓の木は、秋は黄色く色づき、冬は雪に覆われ、四季をリアルに表現します。八甲田から湧き出る温泉は、肌に優しく体も芯からぽかぽかに。
内湯の窓も大きく設計されているので、四季の絶景が楽しめます。
夕食の前に大人の時間♪食前酒とアミューズで、アペロを満喫。
夕食は、2019年7月にオープンしたばかりの「Sonore(ソノール)」へ。Sonoreとは、フランス語で「朗々と響かせて」という音楽用語で、その名の通り、渓流の音や気品のあるフランス料理、ワインの味わいなどが五感に響きます。ここで特別なのは、ダイニングでの食事前に、アペロ(食前酒とおつまみで過ごす時間)が楽しめるところ!渓流を目の前にしたテラスで、食前酒とアミューズを楽しむのがスタイルです。冬でも寒さを感じないように、ストーブやコートの準備もされていて、とても快適。人によっては、ここで1時間もアペロを楽しむ人もいるのだとか。
※フレンチレストラン「Sonore」の今期冬営業は2020年1月31日まで。
Sonoreの料理長は、フランスやスペインの星付きレストランでも経験を積んだ、斉藤春樹シェフ。小さなアミューズの中にも、その感性が詰めこまれています。
レストランに移動して、フランス料理×青森のグランドキュイジーヌを味わう。
アペロを楽しんだ後は、屋内のダイニングに移動。ライトダウンしたシックなダイニングは、ナラやコブシの木、岩、流木をモチーフにしたインテリアが印象的。まるで奥入瀬渓流の自然をスタイリッシュに縮図化したよう!
料理は伝統的なフランス料理に青森のおいしい海の幸を組み合わせた、グランドキュイジーヌの数々を提供。スペシャリテでもある「鮪とブーダンノワールのラビオリ仕立て 林檎のアクセント」はフレッシュハーブとヘーゼルナッツのパウダーを合わせて、食感も風味も豊かなおいしさです。「まぐろのフレッシュな味わいと、ムース状のブーダンノワールがとても良く合いますね。ソムリエが進めてくれるワインにもぴったりです!」
※内容は食材の仕入れ状況により異なる場合もあります。
魚料理のメイン「平目のヴァプール 帆立貝のムースと雲丹をしのばせて」。テーブルでコンソメスープが注がれると、きのこの豊かな香りも加わって、より一層食欲を刺激。旬をしみじみ感じます。斉藤シェフの料理は、味わいや香り、食材の組み合わせ…などなど、驚きすら感じる数々。「店名の由来の通り、ろうろうと心に響き渡るおいしさと食事をする楽しさを感じます」と編集長。
奥入瀬渓流の魅力を深~く学ぶ「森の学校」に参加。
夜は、ラウンジ 河神の暖炉脇(この暖炉も、メインロビーと同じく、岡本太郎氏の作品)で、奥入瀬渓流の自然について学ぶ「森の学校」が開校(参加費無料)。1万5000年の歳月が作り上げた自然とそこに生きる植物の不思議は、大人の知的好奇心をくすぐります。
この日の講師は、十和田市出身で奥入瀬在住のカメラマン・岩木登氏。十和田湖、八甲田山、奥入瀬渓流の自然美をスライドショーで見ていきます。「写真はおよそ250枚ですが、テンポよく、内容も四季折々様々なので、少しも長く感じない!岩木氏の語りも優しく、心地よい時間でした」。
暖炉の暖かさと癒し、苔のカクテルで今日の締めくくり。
ロビー 森の神話は夜になるとバーラウンジになり、お酒やおつまみ、限定スイーツなどをいただきながらまどろむゲストたちで賑わいます。そのお供にしたいのが、抹茶と桜のリキュールを使った「苔カクテル」と、「りんごのソルティドッグ」。どちらも、青森らしさのある、ホテルオリジナルのメニューです。暖炉の暖かさと薪の香りに癒されながら、一日を締めくくります。
“今日イチ”の絶景へご案内♪早朝紅葉ガイドツアー
奥入瀬渓流周辺は、11月初旬までが紅葉の見ごろ。ピーク時には約80万人もの観光客が訪れるのだとか!この「早朝紅葉ガイドツアー」は、ネイチャーガイドが厳選した、その時期に一番美しい見どころへご案内。朝日が昇る前にホテルを出発するので、昼間とは違う静けさや澄んだ空気を感じることができます。
撮影時、ホテル周辺はまだ緑が濃いタイミングだったため、八甲田山にまで足を伸ばして「紅葉のグラデーション」を体験させてくれました!まずは、ホテルから程近い、湯ノ台高原。出発時は薄暗かった景色も、オレンジ色の朝日を浴びてキラキラしてきます。
次は、紅葉ピークには大混雑になるという「睡蓮沼」。標高差でここまで見事な紅葉に!太陽の角度が上がるにつれて、黄色の葉の輝きも変化してきます。
ここで一服♪準備してくれた紅茶と米粉クッキーを、ベンチに腰掛けていただきます。ぐんぐん輝きを増す景色を見ながら、早朝の冷えた空気の中でいただく熱々の紅茶は格別です!
最後にもう一カ所、「地獄沼」へ。沼の水は、魚が生息できない強酸性で、温度は90℃!しかし、名前とは裏腹な素晴らしい景色でした。この後再び奥入瀬渓流ホテルへ。車窓からの眺めは、ダケカンバからブナの木の景色に変化し、再び緑の世界へ。
女子心をつかむ料理とインテリア。「青森りんごキッチン」で朝食ビュッフェ。
青森の民芸品「BUNACO」で作られたりんご型の照明や、津軽びいどろのオブジェがそこかしこに!りんごにこだわった空間の演出がたまりません!りんごメニューや食材にこだわった食事が並びます。
パンのコーナーにはフォトジェニックなスイーツも♪どれも小さめサイズなので、ついつい手が伸びます。
特に、しぼりたてのりんごジュースやりんごのパンケーキ、ふわふわとしたオムレツがおすすめ!朝の空腹にじんわりと染みる~!しっかりとお腹を満たして、ホテルを出発です。
街一画がアート!十和田市現代美術館に立ち寄り
「この美術館は大好きで、もう何度も訪れています」と編集長。そのアートの展示は、館内に止まらず、中庭や屋外にもあふれ、十和田市のアートによるまちづくりプロジェクト「アーツ・トワダ」の拠点としても人気の高い美術館です。ロン・ミュエク作『スタンディング・ウーマン』の約4mもある彫刻は、見る角度で表情も違って見える不思議な感覚に。「肌やシワの精巧さにいつも感動します」。
オノ・ヨーコの『念願の木』は、生きたりんごの木。果実がなっていました。「以前訪れたときは、平和への願いを短冊に書いてつるしたなぁ」と編集長。
トマス・サラセーノの『オン・クラウズ(エア-ポート-シティ)』は、地上から見るという固定概念を払拭。異なる視点から見える世界観を感じられます。
階段を上がりトンネルに入ると、スピリチュアルな世界に吸い込まれるよう。アナ・ラウラ・アラエズの『光の橋』。
人間のフィギュアが肩車をするように連なった、高さ約8mもの赤のグラデーション作品。動脈と静脈を表すような、強烈なインパクト。スゥ・ドーホー『コーズ・アンド・エフェクト』。
生物とアートを融合させたAKI INOMATA氏の日本の美術館では初の企画展を開催中。
生き物の観察を通してアート作品を作り上げる、AKI INOMATA氏。イタリア・ミラノやタイ、フランスなどの展覧会に出展をし、多くの人々の心を引き付けている女性です。今回、日本の美術館初の個展を、ここ十和田市現代美術館で開催!『AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき』は、2020年1月13日まで。
作品名は、『girl, girl, girl, , , 』。ミノムシが身の回りにある素材でミノを作る習性を生かし、女性の洋服の端切れを纏わせています。
不思議な形の木材は、すべてビーバーとの共作!鋭い歯で削られた形をアートに昇華し、展示しています。作品名は『彫刻のつくりかた』。「実際に木をかじるビーバーの様子も放映されています。その愛らしさと自然のユニークさがたまらないですね」と編集長。
ヤドカリの貝殻の上部に様々な国の建造物をあしらい、3Dプリンターで制作。都市を背負った透明な殻に、ヤドカリが住んでいます。こちらはAKI INOMATA氏の代表作『やどかりに「やど」をわたしてみる-Border-』。
ワクワクするようなアート作品を鑑賞し終え、今回の青森旅は終了!「青森は第2の故郷と言いたいくらい好きな場所。また訪れたい!」と心に誓った編集長でした。
※掲載されている情報は、2019年10月時点のものであり、変更となる場合があります。
PRESENT
「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」のホテルオリジナルりんごジャム3種類を3名にプレゼント!
応募締切は2019年12月16日(月)
WRITER
Yoshimi Horii
『KELLY』編集長。星野リゾートをこよなく愛する。国内外の施設を制覇するのが夢!
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