今回の撮影は、全国様々な場所で行われたそうですが、この地方だと、名古屋と岐阜の下呂で撮影したそうですね
周防監督 名古屋は、歴史的建造物で撮影に使わせていただけるところが多いので、かなり来ていますね。今回は、名古屋市市政資料館を使いました。あと、芝居小屋や見世物小屋が映画館に変わっていくというという時代だったので、たくさんの芝居小屋をロケハンしたんです。岐阜の各地で、地歌舞伎で使っていた見世物小屋が残っていて、下呂温泉の近くの「白雲座」と「鳳凰座」の二つを使わせてもらいました。成田さん 下呂は良かったですね。予告編の動画で、竹野内さんが「逮捕する~!」ってやっているシーンですね。周りが本当に綺麗で、たくさん散歩しました。
今回の豪華キャストの中で、現場での“喋りのスーパースター”は、どなたでしたか?
成田さん 渡辺えりさんですね!「人間ってこんなに喋るんだ~」って思いました。ずーっとしゃべってます(笑)黒島さんがいると、さらにすごいですね。昔の周防組の話をしていて、それを思い出してまた竹中さんに怒り出したりとか(笑)途中で僕が喋ろうとしたら、「今喋ってるから!あなた!だーまってなさい」みたいな感じで、えりさんの雰囲気を掴むことができました…(笑)映画の「ここに注目!」というポイントは?
周防さん 映画は、本当にリラックスして観ていただけたらと思いますので、このレンズに注目していただいていいでしょうか?みなさんと記念撮影をしたいと思います。監督は、いつもこうしてカメラを持ってきてくださるんです。成田さんはいかがですか?
成田さん 僕と黒島さんが演じる、俊太郎と梅子の子どものころの物語がすごく良くて。俊太郎が人の真似をしながら生きていく中で、尊敬する人に「それは人の真似だ。同じ人は二人もいらない」と言われて、自分のオリジナルを見つけていく話なので、僕自身も「オリジナルって何だろう」って思ったりもしましたね。最後に、会場のみなさんに一言お願いいたします!
周防監督 この映画は、活動写真のように楽しさにあふれたものにしようと思って作りました。今日はありがとうございました。成田さん 100年前に活動弁士という職業があったということを知らない方もたくさんいるかなと思いますが、そんな人たちが“娯楽の王様”と呼ばれていて、その人たちの周りにはこんなに楽しいことがあるんだよという、本当に楽しい物語です。ぜひ自由に観て、楽しんでいってください。