女子旅の聖地!出雲のご利益旅。Trip.10 島根|星野リゾート 界 出雲
#おでかけ

2020.1.1wed

女子旅の聖地!出雲のご利益旅。Trip.10 島根|星野リゾート 界 出雲

旅好きならば誰もが憧れる「星野リゾート」。その素晴らしいホスピタリティと極上ステイは、国内だけでなく海外のゲストをも魅了しています。『月刊ケリー』編集長が毎月、旬な施設を訪れ、現地の魅力をお届けしているこの企画。第10弾は、日本を代表するパワースポット・出雲にある「界 出雲」。2020年の幕開けにふさわしい、「冬の縁結び滞在」を中心に紹介します。「界 出雲のオリジナル御朱印帳」のプレゼント企画(2月15日応募締め切り)もお見逃しなく!

profile 『月刊ケリー』編集長・堀井好美
「星野リゾート」をこよなく愛し、国内外の41施設を制覇するのが夢。ずっと訪れてみたかった「界 出雲」に、ようやくチェックイン!

ロビーで「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」がお出迎え♪

神々の国と言われ、数々の神話の舞台ともなっている出雲。ここ「界 出雲」がある玉造温泉は、『出雲国風土記』にも記された場所で、パワースポットが点在しています。2020年も幕開けしたばかりなので、“あやかりたい気持ち”に拍車がかかります!また、温泉は肌に良いのが特徴とのことで、美肌に関連する社もあちこちに。まさに、女子にはたまらない宿です。そしてアプローチを進み、ロビーに入れば、まるで神話の世界を訪れたかのよう。穏やかな空間からは庭園が望め、障子の影の「因幡の素兎」がゲストを迎えてくれます。

「冬の縁結び滞在」は、ご縁にあやかった設えとアメニティが揃う。

今回は「冬の縁結び滞在」プランを体験。客室は広々としていて、全室露天風呂付き!「次の間の掘りごたつは、なんだか懐かしい。うたたねしちゃいそうですね」と編集長。

島根のお正月の風習「もち花」が飾られた床の間。これは、五穀豊穣を願い、神棚や床の間に飾るのが習わしなのだとか。そして、三方の上には、菰樽やクロモジ茶、お酒や塩などが配され、神聖な設えに。三方の上にあるものは、すべて滞在中に使用できます。

菰樽のふたを小槌で割ると…。

中からは「紅白縁むすびかん」が。あわじ結びのカラフルなゼリーのお菓子が出てきました。「こういう遊び心にキュンときますね」と編集長。

別の箱を開けると、小さなダルマが登場!これは、この宿オリジナルの「ご縁ダルマ」。古くから伝わる神話『八岐大蛇(ヤマタノオロチ』に出てくるスサノオノミコトとクシナダヒメをモデルにしているのだとか。

三方の上にあるお酒と塩は、「禊風呂セット」。客室露天風呂で使用します。美肌に良いとされる玉造温泉の湯に、お酒と塩を入れて穢れを払います。「これで神様に想いが届くかな」。

神話や歴史の話を聞きながら、「蛙瞑庵(あめいあん)」で茶の湯体験。

さらに心を落ち着ける、茶の湯を体験。離れの茶室で、三斎流や裏千家の亭主がお点前を披露してくれます。床の間の掛け軸は、京都大徳寺510世を継いだ上田義山筆。「掛け軸をみるだけで、背筋がピンと伸びる気分です」。

この日のお点前は、三斎流の影山先生。あまり知られていない、松江とお茶の歴史などについて、わかりやすく興味深く聞かせてくれます。流れるような所作も素晴らしい。

お菓子とともに、お抹茶で一服。「昔は約4時間かけてお茶を楽しんだんですよ」と影山先生。懐石をいただくことの贅沢さや優雅さを、深く知ることができました。

「温泉いろは」で、玉造温泉の湯あみを学ぶ。

日本各地の温泉は、場所によって効果・効能は違うもの。ここ玉造温泉は、『出雲国風土記』に「ひとたび濯(すす)げば形容端正(かたちきらきら)しく、再び浴(ゆあみ)すれば万の病ことごとに除(のぞ)こる」と記されるほど、美肌に良いとされています。そんな歴史を踏まえたエピソードや、体を芯から温めるマッサージを、湯守りが楽しく紹介してくれます。

開放的な大浴場。湯舟の中央にある社から、なめらかな温泉がとうとうと注がれます。泉質はナトリウムやカルシウムが豊富で、保湿力も抜群。露天風呂もあり、四季折々の庭を望みながら、温泉を楽しめます。

美肌になる!と強く願うなら、ぜひここで源泉パックを。温泉の入り口にある日本酒と紙のシートパックを持ち込み、源泉を混ぜて顔に乗せるだけ。さらに蒸しタオルをオンすれば、しっとりすべすべに!「肌あたりも優しいので、ゆったりじっくり温泉に浸かっていられるのもいいですね」。

新鮮でうま味たっぷり&プルプル!タグ付き蟹を食べ尽くす贅沢♪

温泉に浸かってお腹を空かせたら、お待ちかねの夕食タイム。「タグ付き活松葉蟹づくし会席」をいただきます!スタートはお刺身から。「一口ほおばると、蟹のやわらかな肉質とスッキリとした甘み、うま味が口の中にじわ~っ!」と編集長。一口目から感動です!

続いて焼き蟹。生でも食べられそうなほど新鮮で透明感のある蟹を、炭であぶっていただきます。焼くと身が締まり、うま味がさらに凝縮!身を蟹みそとからめて食べると、より一層味わい豊かに。

蟹味噌を焼いた甲羅に、辛口の地酒を少々注いでいただくのもおすすめ。「余さずいただけるのもうれしいですね」。

この会席の目玉!「蟹の奉納蒸し」。神への奉納をイメージし、注連縄を添えて提供される、
宿オリジナルの一品です。奉書で包んで蒸し上げるため、うま味をしっかりキープ。身はふんわりとやわらかく、噛むとプリプリ。蟹の味わいが、存分に楽しめます。

〆は、冬には欠かせない鍋料理!シジミでとっただしで蟹と野菜を煮ていただく「蟹すき鍋」です。鍋は、遠赤外線効果が高い石州瓦で作った特注品。「野菜の甘みとシジミの地味深い味わい、蟹のうま味も相まって、お腹いっぱいでも食べられちゃいます!」。最後の雑炊までペロリ!です。

聞いておくと、ご当地楽がより楽しくなる!「神話語り」は必見。

ライブラリーには、食事を終えたゲストが集まります。20時30分から、出雲に伝わる神話を紙芝居形式で見ることができる「神話語り」がスタート。日本という国の始まり、神々の国と言われる由来を知ることができます。

ダイナミックな演舞にドキドキ!「石見神楽」は大人から子どもまでを魅了!

地域の魅力を伝える「ご当地楽」。ここ界 出雲では、日本神話でアメノウズメが天照大神のために待ったのが起源とされる「石見神楽」を見ることができます。演目は、『八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説』を題材にした、『大蛇(オロチ)』。大蛇が、一人の娘を食べてしまうシーンから始まります。

その大蛇退治に乗り出したのが、スサノオノミコト。

次に食べられると噂されていたクシナダヒメと協力し、大蛇退治に使う強い酒(八塩折之酒)を造ります。大蛇はお酒が大好き。

まんまと酒におびき寄せられた大蛇!

眠くなり、力を失いかけた大蛇との格闘が始まります!

見事、大蛇を退治!「この演舞は、とにかく迫力満点!直前に見た“神話語り”との内容ともリンクして、とても興味深く観覧することができました」と編集長。これはぜひ、現地で間近で見てほしい!

興奮冷めやらぬまま、日本酒BARへ。

大蛇をやっつけた「八塩折之酒」があると聞き、日本酒BARへ。ここは、島根県の地酒が約30種類そろいます。

バーの中にも大蛇!

こちらが、「八塩折之酒」。おつまみとセットで800円です。こちらは、日本酒を造る工程で普通は水を使用するところ、酒を使用。アルコール度が増して、“大蛇すら眠ってしまうほど”の強さに!

その他、個性豊かな地酒を呑み比べることができるセット(500円)もスタンバイ。3種類の日本酒とおつまみを選ぶことができます。「島根の地酒は辛口が多い印象。いつもはフルーティーな日本酒を選んでいましたが、辛口もスッキリとしておいしい!発見です!」。

国家資格所有マッサージ師の施術で完全に寝落ち…。

お部屋に戻り、マッサージを体験。国家資格を所有するマッサージ師さんだけあって、力加減やコリのほぐし方など、最高です!この日は、全身をほぐしてくれる45分コース。血流が良くなっていくのがわかります。

「冬の縁結び滞在」のクライマックスに向けて。神饌(しんせん)朝食で神様にお近付き。

神饌で重んじられてきた三要素「米・塩・水」と、魚、野菜、鳥の肉などを三方に乗せた「神饌朝食」。神様と同じ食事を摂ることで、神様との縁を結び、パワーを授かる祈願をするのだとか。この後の「出雲大社ガイドツアー」に向けて、心身を清めます。

神饌朝食の後、宍道湖のシジミをたっぷり使用したお味噌汁や珍煮(うずに)など、体が温まる料理や名物の赤天などをいただきます。

珍煮(うずに)は、出雲地方に伝わる、伝統のおもてなし料理。葛でとろみがついているので、熱々とろとろ。ご飯を少しずつ入れて、雑炊風にして食べます。

ゆったり食事を終えた後は、出雲大社ガイドツアーへ出発!

縁結びの神や福の神としてあまりにも有名な出雲大社。日本最古の書『古事記』にもその存在について記されているほど、古来より日本人に親しまれている社です。主祭神は、大国主大神で、神話では天照大神に国を譲り、その時に作られた壮大な宮殿が出雲大社の始まりになったとか。そんな由緒正しき歴史にワクワクしながら、ガイドさん同行のツアーへ。本殿の正面「勢溜(せいだまり)の大鳥居」から出発!

全国でも珍しい下り参道を通り、四柱の祓戸神(はらえどのかみ)で心身を清め、ぐんぐん進むと、銅の鳥居が見えてきます。これは、毛利元就の孫の孫・網広が寄進したとされる、国重要文化財。拝殿では、「二礼四拍手一礼」で参拝するのがならわし。

こちらが、御本殿。日本最古の建築様式を採用しているとか。高さは24mもあり、棟の上に二組の千木があるのが象徴的です。神様の御本殿の西側となる神様の正面から願いを届けるのもおすすめ。本殿をぐるりと一周するように巡ると、神在月に出雲集まった神々の宿と言われている十九社、スサノオノミコトを祀る素鵞社(そがのやしろ)なども参拝できます。

そして、出雲大社と言えば、大注連縄のある神楽殿へ!長さ13.6m、重さ5.2トンのスケールにはただただ圧倒されます。「正面破風にはステンドグラスが使われているのも、珍しいですよね。そういった自分で巡るだけではわからない情報が、ガイドツアーだと得られるのがうれしい!」と編集長。きちんとならわしに沿って願い事をし、社を後にしました。

ガイドツアーの締めくくりは、神話の舞台となった「稲佐の浜」へ。出雲大社から歩いて15分ほどのところにあります。旧暦10月10日には、全国の八百万の神々が降り立つ場所とされ、雲間から差し込む光すら、神々しく感じられます。
憧れの地・出雲の旅を終え、「パワーを授かりながらも、自身を見つめなおすきっかけをいただけたことに感謝です」と編集長。気持ちを新たに迎える2020年。次回はどこの星野リゾートへ!?お楽しみに!

※掲載されている情報は、2019年12月時点のものであり、変更となる場合があります。

PRESENT

「星野リゾート 界 出雲」の界オリジナル御朱印帳を3名にプレゼント!

応募締切は2020年2月15日(土)

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女子旅の聖地!出雲のご利益旅。Trip.10 島根|星野リゾート 界 出雲

WRITER

Yoshimi Horii

Yoshimi Horii

『KELLY』編集長。星野リゾートをこよなく愛する。国内外の施設を制覇するのが夢!

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