ここまで喪失感を抱えたヒロインを演じるのは初めてだと思いますが、主人公のハルを演じる中で女優として感じたことを教えてください
モトーラさん 即興演技は初めてでした。被災して家族を亡くしたことを深く考えるよりも、震災が起こる前のハルはどういう女の子だったのかを考えていました。以前のハルは普通に友達もいて、学校に行って遊んで、いたってありふれた女の子だったんだなぁと。私も普通の女の子だから、ハルのように家族が好きで、そう思ったら、難しく考えないで等身大でハルという女の子を演じることができました。ハルが広島で実際に暮らしている様子を自分の目で見て感じて、だんだん私の中でハルが出来上がってきました。即興芝居は、意外と自分の中で合っているなぁと感じました。諏訪監督 モトーラさんの即興芝居は、堂々としていて言うことなしでしたよ。ぜひ、彼女やベテラン俳優陣の演技を劇場でご覧ください。
映画『風の電話』
1/24(金)よりミッドランドスクエアシネマほか全国ロードショー監督/諏訪敦彦
脚本/猪飼恭子、諏訪敦彦
企画・プロデュース/泉英次
出演/モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行(特別出演)、三浦友和 ほか
配給/ブロードメディア・スタジオ
http://www.kazenodenwa.com/