門外漢の二人だからこそ、常識にとらわれない発想が可能に
開発を手がけるのは、所長の加藤拓磨さん(上写真・左)と、代表の石井竜馬さん(右)です。加藤さんは、長年、バーテンダーとして、リラックスする時間を演出する飲み物や食と向き合ってきました。コーヒーに関心を持つようになったのは、姉がタイの少数民族の男性と結婚したことがきっかけ。その少数民族が暮らす土地は、上質なコーヒー豆の産地として世界的に知られるところだったのです。
オーカーに、ハーブや和紅茶などをブレンドして抽出
「そのおいしいコーヒーを、日本に広めたい」という加藤さんの思いに共感し、一緒にタイのコーヒー農園にも足を運び、二人三脚で研究開発を行ってきたのが、名古屋市内でヨガスタジオなどを運営し、多くの人の健康づくりを見つめてきた石井さんです。
実は、加藤さんと石井さんは、中学時代、野球部でバッテリーを組んでいた仲。コーヒーが持つ成分を壊さず、かつ成分が抽出できるギリギリの焙煎温度を探り、抽出方法を確立するのに、なんと7年の年月がかかったそうです。その試行錯誤の期間を乗り越えられたのも、中学時代からバッテリーを組んでいた、加藤さん、石井さんだったからかもしれません。