今回主役を演じられる『不思議の国のアリス』は、大変有名な作品。原作は随所に言葉遊びが散りばめられるなど、英国らしさが溢れています。踊っていて、そう感じたことはありますか?
バレエは言葉で表現することはないですが、セリフが聞こえてくるようなところや、パペットをバレエの舞台で用いる遊び心が英国らしいなと感じました。子どもの頃、演出家だった父が寝る前にいつも児童書を読んでくれたんですが、その中のひとつが『不思議の国のアリス』でした。だから、作品の随所に、私が子ども時代に大切にしていたものが散りばめられていて、役作りをしなくても、すぐにその世界に飛び込めました。まさに “不思議の国”に飛び込んでいくみたいな感じです。
撮影 / 鹿摩隆司
Alice’s Adventures in Wonderland© by Christopher Wheeldon
Designs by Bob Crowley
Puppetry design by Toby Olié
撮影 / 鹿摩隆司
Alice’s Adventures in Wonderland© by Christopher Wheeldon
米沢さんにとって、この作品の一番の魅力はなんでしょうか?
『不思議の国のアリス』は、振付も映像も美術も…全部が見どころと言っても過言ではないぐらい魅力がてんこ盛りです。だから、原作を知らないと楽しめないのでは…という不安は不要です!小さいお子さんから大人まで、初めてバレエを観る方にも 、きっと多くの方に楽しんでいただけると思います。この作品で初めてバレエを観て、他の公演にも足を運ぶようになった知人もいるので、『不思議の国のアリス』がきっかけとなり、 バレエに親しんでいただけたらうれしいですね。
英国の作家ルイス・キャロル原作『不思議の国のアリス』を題材に、気鋭の振付家クリストファー・ウィールドンが振付を手掛ける本作。「アジアでは唯一、新国立劇場バレエ団だけが上演を許可され、2018年に初演、大好評を博しました。国内最高峰のバレエダンサーたちが繰り広げる、華やかなパフォーマンスに誰もが酔いしれるはず。
撮影 / 鹿摩隆司
Alice’s Adventures in Wonderland© by Christopher Wheeldon
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