――「ギターの弾き語り、一発撮り」にも挑戦されましたが、いかがでしたか?
自宅でギターを弾いている雰囲気を出したくて、このまま収録したいなという思いがありました。声とギターを携帯に入れて、デモを作っている雰囲気がすごく好きなんです。今回の『二子玉川』も自宅で録音するような雰囲気で作りたくて、スタッフさんに伝えて、私の持つイメージを大事にしてくれて、マイクも自由にし、自分のやりたいようにレコーディングできました。
――優しい歌詞が印象的な『二子玉川』ですが、どんな場面をイメージした楽曲ですか。
『二子玉川』ができたきっかけは、東京の「二子玉川駅」でレイトショーを観て、友達と遊んだ帰り道に出会ったカップルを見て、歌詞ができました。みんなとバイバイして電車に乗ったとき、目の前にカップルが座っていました。ガラガラの電車内で女の子が男の子の肩に寄り添って寝ていて、男の子は彼女を気にしながらもボーっと窓越しを眺めていて。その2人がすごく良い雰囲気だったんですよ! その時に、冒頭の「レイトショーを見た日の帰り道は/エンドロールの鼻歌うたって」という歌詞がパッと浮かんできました。「君はまだ夢の中」「僕はいま夢の中」「僕らいま夢の中」の歌詞があるように、ただただ幸せな時間が流れているのを、この曲を通して伝わればいいなと思います。ギターだけの音色もとても好きで、アコースティック感を大事にしながら、いつかはアルバムやシングルで作りたいと思っていたので、ぴったりの曲ができたと思います。
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今までにはない雰囲気のアルバム
初回限定盤には、フォトブック付き