移転した先は、柳橋中央市場がある名駅4丁目。立地を生かして、シェフが市場に足を運び、新鮮な魚介や野菜を仕入れています。“オデッテリア”とは、トラットリアとおでんをかけ合わせた造語。その名の通り、和風だしのおでんをイタリアンのソースで食べるイタリア風おでんが食べられる店です。

カツオと昆布で丁寧にとっただしで煮込んだおでんの具に、アラビアータソースやミートソースなどをかけたイタリア風おでんがメニューの主役。定番のおでんメニューもあり、お通しについてくる3種のイタリアンソースをつければ、イタリア風おでんとして楽しめます。一見意外な組み合わせですが、素材の味を大切にする和食とイタリアンは相性がよく、おでんのだしとイタリアンソースがおいしさの相乗効果を生んでいます。写真は「トリュフ風味のさつまあげ」（税込580円）、「海老入りロールキャベツ〜アメリケーヌソース〜」（税込660円）、「手羽元のアラビアータソース」（税込550円）。

おでんだけでなく、焼きものやワインの肴になる一品料理も豊富。日替わりのおすすめメニューには、季節の食材をつかった料理がずらりと並んでいて、旬を大切にしているのが分かります。写真は取材日の日替わりメニューで、「兵庫県産ホタルイカと菜の花ソテー」（税込880円）と「季節のお野菜のおでん」（税込680円〜）。シェフにリクエストをすれば、好きな食材を好きな調理法でという、わがままにも応えてくれるそうです。

ワインのラインナップは、トラットリアの頃と同じくすべてイタリア産のもの。おでんに合う赤、白、スパークリングなど20種以上を揃えています。メニューには載っていないワインもあるので、ぜひ好みを伝えて相談してみて。店のおすすめは、シチリア産シャルドネを樽熟成させたエレガントな味わいの白ワイン「クズマーノ ヤレ」（グラス税込1300円、ボトル税込7600円）※写真左から2つ目。

店内はほどよく照明が落とされ、ジャズが流れるシックな空間。落ち着いて食事が楽しめる雰囲気です。テーブル席とオープンキッチンに対面するカウンター席があり、カウンターには目の前にある大きなおでん鍋から、和風だしの上品な香りが漂っています。カウンターでおでんの具を吟味しながら、ワイングラスを傾けるなんてどうですか？

※掲載内容は2020年3月時点の情報です