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【連載コラム】編集部コバヤシの「美術館と癒しの備忘録」-memo.2-

2020.05.15〈Fri〉

最終更新日:2020/05/15

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最終更新日:2020/05/15

こんにちは! KELLy編集部のコバヤシ(@maikoba_22)です。

おうちでおとなしく過ごしていたGWも終わり、在宅勤務が始まって丸1カ月が経ちました。私は毎日、窓から見える山々に元気をもらいながら、心穏やかに過ごしていますが、旅行好きなので、そろそろお出かけしたい気持ちが爆発しそうです…。

愛知県は昨日、緊急事態宣言も解除され(愛知県独自はまだですね)、少しずつ回復していけるようになると思いますが、これからも刻一刻と変化する日々に、今後の生き方について、少なからず思考を巡らす機会が増えました。今回は、そんな「生きる」ことについて考えさせられた、塩田千春さんの展覧会をご紹介します。
前回見逃した方は、こちらからどうぞ。

作品との出合い

豊田市美術館『世界を開くのは誰だ?』にて。《不在との対話》(2009)

初めて作品を見たのは、何気なく東京の街を歩いていた時に見つけたギャラリーでした。空間いっぱいに黒い毛糸が張り巡らされ、その中にいくつもの鍵が絡まっている作品です。「どうしたらこんな作品が作れるの?」と、謎がいっぱいでいつの間にか虜になっていました。昨年、豊田市美術館で開催された、リニューアルオープン記念のコレクション展『世界を開くのは誰だ?』にも、塩田さんの作品をお目当てに足を運びました。

塩田千春展 魂がふるえる

エントランスに展示された《どこへ向かって》(2017/2019)

見逃せなかったのは、昨年度「森美術館」で開催された『塩田千春展 魂がふるえる』。なんと66万人以上を動員し、同館歴代2位の入場者数だったそうです。そりゃ、チケット買うまでに80分以上待つわけです(笑)。
写真の作品は、単純に船の形をかたどった後に糸を張り巡らせているだけではなく、中には平面をいくつか重ねて3Dの船に見えるようにしているものもあるんです。「見方は一つじゃない」ことを教えてくれました。

《静けさのなかで》(2002/2019)

塩田さんは、記憶や不安、夢、沈黙といった普段は形として見えないものを表現することで知られています。今回の企画展は、特に「生と死」に対する表現や、「自分とは何か」を突き付けられるような作品が多かったです。それもオファーの翌日、12年前に患った癌が再発し、闘病しながら制作準備を続けたことが作品にも表れていました。

「糸はもつれ、絡まり、切れ、解ける。それは、まるで人間関係を表すように、私の心をいつも映し出す。」《不確かな旅》(2016/2019)

私には命の危険が脅かされるような経験が今までないので、すべてを共感することはできなかったですが、塩田さんの作品を覗くことで「生と死」に対する、新しい考え方が見えたような気がします。おばけ屋敷に入ったような、背筋が凍るゾッとした作品も少なくなく、一通り見終わった後には、ちょっと心が疲弊していました(笑)。いつも以上に現実と向かい合って、作品を見ていたからだと思います。こんな体験は初めてでした。まさに新しい感覚と迫りくる恐怖に“魂がふるえる”、そんな企画展でした。今後の活躍も楽しみにしています。
すっかり重たい雰囲気になってしまいました…! おまけの自然でリフレッシュしてください。

今月の癒し


こちらは、三重と和歌山の県境に位置する「木津呂」。今では10人ほどの限界集落です。麓まで車で片道4時間弱、山頂までは1時間~1時間半かけて行ってきました! 遮るものが何もなくて、本当に気持ち良かったことを今でも覚えています。景色を見ながらちょっとした休憩をしたのですが、ここで食べたおにぎりは格別においしかったです。コンビニおにぎりだったのが失態です…(涙)。気さくなガイドさんがリードし、初心者でも簡単に登ることができるので、自然好きでアクティブな方にはおすすめです。運動不足解消にもきっと効果がありますよ。
ちなみに、ガイドさんによるとその年の最速スピードで登頂したそうです(笑)。高校時代の部活仲間と登りましたが、これぞ、バレー部魂ってやつです。

次回は、6月15日(月)。
社会が少しでも回復していることを祈って…。また、お会いしましょう!

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