パン製造のスペシャリストと一緒に作り上げるお店
「メゾン・デュ・ミエル」のもう一つ看板となるパンは、東京のブーランジェリーで修行経験のあるスタッフ・横山さんが担当。
ーー同店のパンの特徴やこだわりを教えてください。
横山さん 一般的なパン屋だと、朝仕込んだパン生地を昼に焼いて、店頭に出しています。でもうちは、前日にパンの成形までして、低温で長時間発酵させるのが特徴です。
いつでも焼ける状態にして、店頭に並ぶパンの減り具合を見ながら、減ったら焼く。要は、パン製造側の都合ではなく、お客さんがいつ来ても焼きたてが楽しめるようにしています。
ーー食パンからバケット、惣菜パンなど、種類が多いですね。中でも人気の商品は何でしょうか?
横山さん お店の立地的にもファミリー層が多いのもあり、食パンが人気です。これは予想外で、食パンを焼く型が足りないくらい(笑)。あとは思った以上に、バケットもよく出ていて、常に焼いています。
季節の具材を使った「クロックムッシュ」(400円+税)と、岐阜県産のハチミツ入りのパンに練乳クリームを挟んだ「ヴィエノワ」(300円+税)
また、同店にはイートインスペースもあり、パンは温めていただくことも可能。ドリンクメニューにはコーヒーもあり、ケーキやパンと一緒に楽しめます。
ーーイートインスペースがあることで、出来たてを食べることができたり、ちょっとひと息つける場があって、とても良いと思いました。
市原さん イートインはどうしても作りたかったんです。やはり、地域の人にとって、生活の一部になるには、お茶する場所が必要だと思うので。あと、昔から自分のケーキを食べているお客さんを見てみたくて……。お客さんの反応や声が、励みにも勉強になるんです。