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jizue(ジズー)の最新アルバム『Seeds』がリリース!ベースの山田剛さんにインタビュー
#インタビュー

2020.9.2wed

jizue(ジズー)の最新アルバム『Seeds』がリリース!ベースの山田剛さんにインタビュー

京都を拠点に活動するインストゥルメンタル・バンド「jizue(ジズー)」が最新アルバム『Seeds』を9月2日にリリース! 昨年10月、ドラムの脱退を経て新体制となり、ニュー・フェーズへと突入する新作フルアルバムです。

9月には、レコ発ワンマンツアーも開催されるということで、ライブへの意気込みやアルバムに込めた想いを山田剛さん(Ba.)にインタビューさせていただきました。

jizue(ジズー)

2006年結成。井上典政、山田剛、片木希依によるインストゥルメンタル・バンド。ロックや、ハードコアに影響を受けた魂を揺さぶるような力強さ、ジャズの持つスウィング感、叙情的な旋律が絶妙なバランスで混ざり合ったサウンドが魅力。大型フェスへの出演のほか、その人気は国外に留まらず海外にも進出。https://www.jizue.com/

ニューアルバム『Seeds』のリリースおめでとうございます! 今回のアルバムは、どのような経緯で出来上がったのでしょうか?

山田さん  ありがとうございます。アルバムの構想自体は昨年からあったので、まずそれぞれが個人で曲を仕上げて持ち寄り、そこから全体のバランスも考慮して選曲、スタジオで仕上げていくという流れでした。セッションで、というよりかは基本的にこの作り方を結成当初から変わらず続けています。

アルバムタイトル『Seeds』に込めた想いを教えてください

山田さん  今回、3人になってから初めての作品だったこともあり、良い意味で新しい挑戦への意識が強く、一貫して自由の強度を高く保てたというか。制作過程でも自分達にとって発見がたくさんあったりして、リスタートする自分達の状況に「Seeds=種」という言葉が1番しっくりきたんです。蒔いた種から芽が出て花が咲くようにたくさんの方に届いて欲しいという思いも込めてこのタイトルに決めました。

コロナ禍での制作は、どのように進めていったのでしょうか?

山田さん  レコーディング自体も延期になったりしたけど、まず何よりスタジオに入ることが出来なかったので、曲は出来てるのに進められないという、もどかしい状況が続きました。ただその分、曲に対して見直す時間が持てたのも事実で、それぞれから出てくるアイデア一つ一つが遠心力のようにどんどんバンドの勢いを高めていけたなと。ライブも全て中止になる中で、次にファンの方々に会う時に、自信もって顔見せできる作品ができたと思います。

アルバムに収録されている10曲の中からいくつかピックアップして、楽曲でこだわった部分や制作エピソードを聞かせてください。「砂漠の月」は、各パートの旋律が複雑に絡み合いつつも、一つになっていくところが印象的でした!

山田さん  これは僕(ベースの山田)の曲で、僕自身これまで心象風景を曲にする事が多かったんですが、昨年出したコンセプトアルバム『gallery』の「river」で初めて風景をテーマにした曲を作ってみて、自分的に手応えがあったこともあり、今作でも取り入れてみました。

「rush」は、変速・変拍子のトリッキーな部分とメロディの美しさが共存した一曲ですね

山田さん  これは、ピアノの片木作曲ですね。両手を使って幅広く弾ける鍵盤でフレーズを作るので、ギター、ベース事情をかえりみない常軌を逸した運指の強要が彼女の魅力です。一聴した時から勢い、スピード感をすごく感じたし、実際紐解いてみるとやっぱり細かい拍の取り方一つ一つまでかなりこだわっていたので、レコーディングもかなり苦戦したのを覚えてます。

繊細なメロディにのせて歌った、日本語詞のヴォーカル曲「in one’s sleep」も存在感がありますね

山田さん  これは、ギターの井上作曲です。これまでもjizueのトラック楽曲は全て彼が手掛けていて、今作では3曲に歌入れしてるんですが、この曲だけは井上君が日本詞にこだわり続けて。もちろん英詞の方が楽曲に馴染みやすかったりするんですけど、この曲は丁寧に“伝える”ことを大切にしたかったんだと思います。自由に想像できるインストの楽曲だからこそ、あえて歌詞にも主語を使っていないので、聴く人それぞれがいろんな感じ方をしてもらえたらうれしいです。

アルバムの中で、特に思い入れの強い曲はありますか?

山田さん  「grandfather」は、僕的にすごく思い入れのある曲で、過去の「sister」「home」「life」「holiday」「old story」とかもそうなんですが、僕自身家族をテーマにした曲を作る事が多くて、この曲も祖父との思い出、手を繋いで夏祭りに行く風景を思い描いて作りました。

CDジャケットの中に三種類の手のイラストがあるんですけど、実はメンバーそれぞれの好きな手の形を描いてもらっていて、その中にあるシワシワの手は祖父が小さい僕に手を差し出してくれてるところなんです。そういうアートワークともあわせて楽しんでもらえたらと思います。

粉川心さん(Dr.)の脱退を経て新体制となり、バンドに変化がありましたが、新体制になって気付きはありましたか?

山田さん  単純に4つの意見が3つの意見に減るというのは良い意味にも悪い意味にもなりえることなので、それを良い方向に変えていかないと意味がないなとは思ってました。ただタイミング的にも昨年それぞれが2曲ずつプロデュースするコンセプトアルバム『gallery』を作ったりと、バンドとしての振り幅が広がっていた事も功を奏して、より自由な作品作りが出来たと思っています。

先行シングル「because」を3人編成でアレンジし初披露した、初となる生配信でのオンライン・ライブは、行ってみていかがでしたか?

山田さん  キャパで言えば普段のライブ会場以上の人が観てくれてたわけですけど、僕達的には自分の部屋で演奏してる感覚というか。もちろんお客さんの表情とか声は聞こえないけど、コメントとかで“繋がり”は感じられたし、ライブではあんなに何十分ものんびり話すこともないので、限りなく普段に近いリラックスしたjizueの部分を知ってもらえたんじゃないかなと思います。

まだ「because」を聴いたことない人の前で先にアレンジバージョンを披露するという前人未到の形にはなりましたが、また機会があればぜひやりたいです。

9月22日(火・祝) に、「名古屋CLUB UPSET」でのリリースライブが開催されるということで、新体制でのライブの意気込みをお願いします

山田さん  きっとまだまだ大変な時期は続くだろうし、当日もマスク着用やアルコール消毒、キャパ数など制限はある思うけど、今は来てくれる人達と大切な空間を共有出来ることがただただ嬉しいし、大きな意味を感じています。ぜひ一緒に楽しみましょう。お待ちしてます!

『Seeds』

■収録曲
1.because
2.marten
3.砂漠の月
4.rush
5.Reflection in the mirror
6.animal quarrel
7.meteor shower
8.grandfather
9.in one’s sleep
10.to be
 

New Album Seeds Release Tour


9月21日(月・祝)大阪 梅田Shangri-La
17:00開場 / 18:00開演
前売4000円(ドリンク代別)
YUMEBANCHI 06-6341-3525
 
9月22日(火・祝)愛知 名古屋CLUB UPSET
17:00開場 / 18:00開演
前売4000円(ドリンク代別)
JAILHOUSE 052-936-6041
 
12月10日(木) 東京 duo MUSIC EXCHANGE
19:00開場 / 20:00開演
前売4000円(ドリンク代別)
SMASH 03-3444-6751
 
本公演は、政府/都及び府/会場より示された新型コロナウイルス感染拡大予防のガイドラインに基づいた対策を講じた上で、開催をさせて頂きます。ご来場前に必ずオフィシャルHPをご覧ください。
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WRITER

Wakana Yamauchi

Wakana Yamauchi

兵庫県出身。京都の大学を卒業後、 編集者になるために名古屋へ。ゲーム、猫、ファッション、写真が好き。自宅をリノベーションして以来、インテリアにハマっている。

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