2020.11.30mon
【連載コラム】編集部ホッタの「おいしい暮らしのキッチンメモ」vol.4
「男で“パスタ料理が得意”ってやつは信用できないんだよね」とは、とある男性料理家・K氏の一言。これを聞いた時に妙に合点!だって、パスタって、ゆで加減から塩加減から…、意外に難しい。でも、いろんなパスタを試す中で、数年前に出合ってしまいました!乾麺なのにもっちもちでアルデンテ状態も長めで、失敗する方が難しい「セタロ」のパスタに!!
【連載コラム】編集部ホッタの「おいしい暮らしのキッチンメモ」vol.4
絶妙なアルデンテをキープ!パッケージも雰囲気のある「セタロ」のパスタ。
イタリアのパスタ「セタロ」との最初の出合いは、ディーン&デルーカ(確か)。現在は、久屋大通の「キッチュエビオ」で見かけます。このパスタ、「見つけたら買っておかなくちゃ!」と思うほど、入手しづらいんです。ということでいつも、見つけたらまとめ買いです。
レトロなパッケージの雰囲気がとても好き!普段スーパーで見かけるパスタは、湿気を通さず保存できるビニール製の袋が多い中、こちらは紙パッケージ。
上部のハトメ打ちされたところも、ツボ。「お手製感」がなんだか懐かしい!ハサミがないと開封できませんが、いいんです。そこすらも、海外の商品っぽくて、愛すべきポイント!
イタリア300年の伝統製法でもちもち&アルデンテ。さすが「奇跡のパスタ」!
この「セタロ」について調べてみたところ、イタリアのトッレアニュンジアタという、パスタ料理で栄えた都市に300年ほど前からあるメーカー。ベスビオ火山の麓にあり、山からの風と海からの風の冷暖の差が、パスタを乾燥させるのに最適なのだとか。乾燥時間は実に24~120時間!ゆっくりじっくり乾かすことで、独自の味と栄養価を損なわず、300年前と変わらない味わいと食感が実現している。そのおいしさに、『マリー・クレール』誌(フランス語版)は、「奇跡のパスタ」と称賛!また、パスタの製造だけでなく、袋詰めハトメ打ちも、すべて手作業なんだとか!!
パスタの原料は、伝統を重んじて、厳選したセモリナ粉と湧き水だけを使用。乾麺の表面はざらざらとしていますが、ゆでるともっちもち!「ゆで上げた瞬間はアルデンテだったのに、フライパンでソースとからめたら、くったりした…」なんてことも、この「セタロ」なら回避可能。ゆでた後に調理しても、ほどよい歯ごたえをキープしやすいのも特徴です。表面のざらつきは、ソースがからみやすいので、サラッとしたオイルベースなどにも好相性。噛むほどに小麦の味わいや香りが感じられ、「腕上げた!?」と勘違い必至ですよ!
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