2020.12.17thu
岐阜県の城めぐり観光・可児市「美濃金山城跡」編|手つかずの自然に守られた古城の遺構へ。歴史薫る、森乱丸ゆかりの城【PR】
明智光秀にスポットをあてた大河ドラマの影響もあり、歴史の舞台として脚光を浴びている岐阜県。大河ドラマ関連のスポット以外にも、先人たちの息づかいを感じられる、名城や史跡が満載です。今回は、女子ならではの目線で、城めぐりのおもしろさをお伝えしようと、2人の旅好きインスタグラマーと、岐阜の城をめぐる旅へ出発!
ベビーを背負い、険しい山を軽々登るママクライマーのsakiさん(@chsix)と、珍スポットやレトロな風景を求めて、全国を行脚するあさみんさん(@papicocafe)と共に、3つの名城を巡ります。
可児市「美濃金山城跡」
ここは織田信長の側近として信頼を寄せられていた、森乱丸が生まれ育った城としても知られています。美濃金山城は、関ケ原の戦いの後、破城(はじょう)といって、再び城が築かれないように取り壊されてしまったのですが、城跡には、石垣や柱の礎石など、貴重な痕跡が数多く残されています。
場所 岐阜県可児市兼山1418-210
問い合わせ 0574-62-1111(可児市役所観光交流課)
時間 見学自由
駐車場 あり(58台※「蘭丸ふる里の森」駐車場を利用)
公式サイト https://www.gifu-ebooks.jp/?page_id=31718
押さえておきたい、見どころポイント!
破城の痕跡
美濃金山城跡で抑えておきたいポイントのひとつが、石垣です。自然のままの石を加工せずに積み上げる、野面積(のづらづみ)と呼ばれる積み方で、時代の古さを物語っています。また、一番上の天端(てんぱ)と角が崩された、破城の痕跡が見られるのも特徴的です。
いたる所に、柱や門が建っていた礎石があり、森乱丸をはじめ、森氏がどのような建物に暮らしていたかというイメージが膨らみます。
そしてなんと、取材中にニホンカモシカに遭遇!
実はこの美濃金山城跡のある古城山は、破城後も村人の入山が禁止され、明治時代には皇室の御料林、昭和には国有林になるなど、1953年に民間に払い下げられるまで、自然が守られてきました。開発の手が及ばなかったことにより、貴重な城の痕跡が今に伝わり、ニホンカモシカものびのびと暮らし続けられる環境が、受け継がれているのかもしれません。
本丸跡
いよいよ本丸跡へ。標高276mの山頂へ到着すると、眼下に望む雄大な木曽川の流れに心が洗われるようです。西に目をやると、鈴鹿山系や伊吹連峰、北には八百津町や美濃加茂市ののどかな風景が広がり、視線を上げると御嶽山を一望。すがすがしい気持ちに包まれます。
本丸跡から出丸跡へ下ると、出丸跡から麓へと続く道路沿いの斜面に、桜の木が植えられています。道路沿いにある展望台から城下町を見下ろすと、一面ピンク色の絨毯が広がる様子が想像でき、春の城めぐりも楽しみになります♪
米蔵跡
山麓にある米蔵跡と伝えられる場所にも、立派な石垣があります。ここには、城を訪れる人をもてなす御殿があったと考えられているそうです。
旅好きインフルエンサーに聞く! 映えテクニック
@papicocafe
あさみんさんのお気に入りの1枚はこちら。「山頂に行くと、なぜか積まれた石を発見。おまじないかな? と不思議に思い、撮影しました」とのこと。sakiさんによると、登山家が道に迷わないようにと、目印に積む石に似ているそうです。
○寄り道スポット
可児市戦国山城ミュージアム
美濃金山城跡とあわせて訪れたいのが、「可児市戦国山城ミュージアム」。美濃金山城跡をはじめ、可児市内の山城に関することを、より詳しく知ることができるので、城跡めぐりの前に立ち寄り、予習してみては。
可児市戦国山城ミュージアム
場所 岐阜県可児市兼山675-1問い合わせ 0574-50-8443
時間 9:00~16:30(最終入館は16:00)
休館日 月曜定休(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、12/28~ 1/4
料金 入館料210円(高校生以下無料)
駐車場 あり(30台※「可児市観光交流館」駐車場を利用)
公式サイト https://www.gifu-ebooks.jp/?page_id=31733