世代違う人たちがこの空間で本を選んでいる。オープンしてからの気づき

オープン前から開店を待ちわびていたファンも多い同店。開店してから予想外の出来事もあったのだとか。

古賀さん  ご近所のお年寄りから小学生まで、思っていたより幅広いお客さんが来てくださることに、驚きました!なので、小学生に向けた本も置いていきたいと思っています。小学生でも小説を買う子もいれば、マンガを買う子もいて、紙の本が好きな子ってちゃんといるんだと気づかされました。

古賀さん  マスでみたら“本離れ”が進んでいるのかもしれませんが、大人が場所をつくることで変わっていくと思っています。習慣づける、とまでは難しいかもしれませんが、きっかけづくりにはなれるんじゃないかなって。

本が好きなのは、1冊の本ができるまでの背景を知っているからこそ

なんでこんなに本が好きなのか。その理由をたどると、取次の仕事をしていた古賀さんだからこその思いがありました。

古賀さん  この1冊にどれだけの人がかかわっているんだろうと考えるからかもしれません。1冊をつくるまでに作者だけでなく、編集者や印刷業者、流通関係者…あんなに時間をかけて何人もの手をかけて制作されているのに、本って安いなって。そのストーリーに想いを馳せてしまいます。

また、読書しているときって、オフラインの状態をつくれますよね。そういう時間をあえてつくるのって、今の私たちにはなかなか難しい。本を読むと自然と落ち着けるのも、好きな理由の一つです。

最後に古賀さんが、これからやりたいことについて、伺いました。

古賀さん  世の中が落ち着いてきたら、イベントをやってみたいです。そして、近所の人に「ここあってよかった」と思ってもらえる場所になりたいですね。このエリアといえばトウテンっていう立ち位置になれたらうれしいです。

「この辺下町ですごくやさしくて、近所のお年寄りや子どももすごく来てくれるんです!」

と語る古賀さん。

「TOUTEN BOOKSTORE(トウテン ブックストア)」は、すでに町の本屋として親しまれる理由は、本屋という場の力、そして古賀さんの持つ熱量にありました。

ぜひ同店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

※掲載内容は2021年1月時点の情報です。
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前に確認してから、お出かけください。

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名古屋・金山に「TOUTEN BOOKSTORE(トウテン ブックストア)」がオープン。コーヒーやクラフトビールが飲める、本との出逢いの場

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KELLY Editors

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