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【連載コラム】編集部コバヤシの「美術館と癒しの備忘録」-memo.11『最果タヒ展』-

2021.02.15〈Mon〉

最終更新日:2021/02/15

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最終更新日:2021/02/15

こんにちは。最近は月2〜3回のペースで県内の展覧会巡りを楽しませてもらっていますコバヤシ(@maikoba_22)です。
年明けから『デザインあ展』『GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?』『バンクシー展』と、数々の有名どころから始まり、昨日も全国各地のギャラリーが「名古屋観光ホテル」の客室に一堂に集まる『ART NAGOYA 2021』へ行ってきました。

名古屋、愛知県内でも、気になる展覧会やアートイベントがたくさん開催されていて、うれしいかぎりです。そして今日ご紹介するのも、楽しみにしていた展示の一つ。名古屋PARCO 西館6階の「パルコギャラリー」で2月28日(日)まで開催中の『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』を紹介していきます。

【連載コラム】編集部コバヤシの「美術館と癒しの備忘録」-memo.11-

『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』

自分だけの“言葉”に出合うインスタレーションの数々


右から《詩の存在》、《ループする詩》、《詩と身体》

最果タヒさんは、「作品があなたに読まれ、初めて意味を持つものであってほしい」と願い、今回の展示会も“詩になる直前”の言葉たちを私たち受け取り側が自由に歩き回って、“詩”を体験できる内容になっています。アートディレクターは、最果タヒさんの著書のデザインも複数手がけている佐々木俊さんです。

今回のメインとなるモビールの作品《詩になる直前の、名古屋パルコは。》は、特に最果タヒさんの願いがよく伝わってくるようなインスタレーションでした。

どれを繋げて読んだら正解、いわゆるタヒさんが伝えたかった詩になるか分からない状況下で、もちろん伝えたいことを汲み取ることも必要なのかなと思いつつ、自分が置かれている環境じゃないと刺さらない言葉もあるので、自分勝手に解釈をしても良い。自由に組み合わせて、自分なりの詩を作っても良い。ある一つの言葉や節から、今までのことやこれからことを想像して、思いを馳せてみても良い。そんな感覚に陥りました。

なので私も好きな言葉を集めて、自分なりに作ってみました。

モビールでの展示なので、空間に呼応して、ゆらゆらと揺れています。立ち止まって一つずつ読んでいこうと思うのですが、作品も気まぐれです。素直に読ませてくれない詩もたくさんありました(笑)。

この素直さに欠けるところに、意図していることを発信することも、読み取ることも100%完璧にはできない「言葉」の奥ゆかしさを感じました。タヒさんの言葉を借りるなら、「何億人もの人がその言葉を用い、それでいて、それぞれが少しずつ違った意味や印象を、意味の向こうに見出している」。ちょっとした認識違いや誇張すること、気持ちとは裏腹な言葉を伝えてしまうことなど、仕事柄でも毎日向き合っているからこそ日常的に感じる“言葉の壁”を感じ、言葉と向き合うのは難しいと思うばかりです…!


「BUMP OF CHICKEN」が大好きなんですが、ボーカルであり作詞・作曲を手がける藤くんも「僕が書いた曲は、僕たちが作った音は、お前らに、お前に聞いてもらって、初めて歌になる」という言葉をふと思い出しました。個人が作った歌、詩、文章は受け取ってくれる人がいるからこそ、作品として、目的あるものとして、誰かにとって必要な情報として初めて完成するものなんだなとしみじみ。。。
私たちが日々、月々発信している情報も誰かにとって有益なものであり続けたいと思います。


こちらは《座れる詩》。実際に座ってみると、物体に反応して音声が聞こえる特殊なマイクを使用している関係で、シャワーのように頭上から言葉を浴びることができます。自分だけにささやかれているような気がして、おもしろい体験でした。

記念グッズも最後にチェック!


「詩のグラス「投下と反射」(ペアグラス)」(税込1600円)、「モビールそのものブックマーク」(税込700円)

展示会の後には、物販コーナーがあります。数々の書籍の他、グラスやiPhoneケース、モビール、マスキングテープなど、様々なグッズが並んでいます。


右のカードは、名古屋会場で新登場した「詩そのものカード「静寂の詩」」(税込350円)。左は、「詩そのものカード「彫刻刀の詩」」(税込350円)です。気に入った言葉を見つけたら、身に纏うように持ち歩くのもいいですね。

キュッとした規模感ですが、ちょっとしたお買い物の合間に、いろんな思考を巡らすには十分すぎる内容です。ぜひ自分だけの言葉を見つけてみてください。

展覧会の詳細はこちらからどうぞ!

今月の癒し


自粛モードも続き、典型的なコロナ太りで横への成長期が止まらないので、自宅近くの山へプチトレッキングしてきました。「岩屋展望台」までは最短でも歩いて約5〜10分ほどですが、結構急斜面もあり、足腰が鍛えられます! この日は少し空が霞がかっていたのが残念ですが、もうすぐそこまで春が来ているなぁ~と感じる過ごしやすい気候でした。

次回は、3月15日(月)です。お楽しみに!

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