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名古屋の純喫茶「ボンボン」のレトロ可愛い魅力とは?「名古屋渋ビル研究会」が“愛で方”をお届け!
#インタビュー

2021.4.14wed

名古屋の純喫茶「ボンボン」のレトロ可愛い魅力とは?「名古屋渋ビル研究会」が“愛で方”をお届け!

言わずと知れた名古屋の名店「喫茶ボンボン」。お手頃で種類豊富な洋菓子と、居心地の良いレトロな雰囲気にファンの多い、名古屋を代表する純喫茶です。

今回、ボンボンをこよなく愛する「名古屋渋ビル研究会」の二人が、建築やインテリアの観点から店の魅力、もとい“愛で方”をお届けします。店に行ったことのある人も、ない人も、来店して確かめてみたくなるポイントが満載です!

名古屋渋ビル研究会

2011年に寺嶋梨里と謡口志保により結成された、渋いビルを愛でる会。小冊子『名古屋渋ビル手帖』『愛知渋ビル手帖』をこれまで8号発行し、4月に10周年を迎える。https://shibubuilding.themedia.jp/

名古屋の純喫茶「ボンボン」のレトロ可愛い魅力とは?「名古屋渋ビル研究会」が“愛で方”をお届け!

お二人はどのくらいのペースで、ボンボンに通っていますか?

寺嶋梨里さん ボンボンへ初めて来たのは、「名古屋渋ビル研究会」を結成した2011年あたり。それからずっと通って、平均すると月2回、朝と昼で1日に2回来ることもあります(笑)。メニューは、季節限定のものも含めてほぼすべて制覇しました!

謡口志保さん 日常的なモーニングやお茶はもちろん、研究会のミーティングや打ち合わせ、イベントの打ち上げなど、”「名古屋渋ビル研究会」の応接室“としても、お世話になってます。

寺嶋さん ボンボンの魅力は、建物やインテリアはもちろん、信じられないくらいメニューが安いこと!ケーキ2個とコーヒーで1000円を切るなんて、ありえないよね。私が特に好きなのは「ハワイアン」や「クレメダンジュ」、「サバラン」とか…挙げ切れない!

謡口さん 私は迷って、結局いつも「スペシャルショートケーキ」を頼んでしまうかな。

【愛で方1】まるで客船のような、豊かな外観を味わう

まずはボンボンの建物について、ポイントを教えてください

寺嶋さん ボンボンは1949年の創業時、木造の建物でしたが、1967年の火災の後、こげ茶色のビルに建て直されました。さらに白色に塗り変えられて、現在に至ります。

謡口さん さながら豪華客船のような、4階建てのどっしりとした姿が印象的です。窓が水平方向に連なる「水平連続窓」に対して、ボンボンの外壁に見られるのは、「ポツ窓」と呼ばれる独立した窓で、行儀よく整然と並んでいます。それぞれの窓に、六角形の縁取りがされているのも見所の一つですね。

寺嶋さん さらに近くでよく見ると、外壁の一部だけでも、「大谷石」「御影石」「テラゾータイル」、珍しい十字のタイルと、多彩な素材が使われているのがわかります。

謡口さん 創業者が建築や芸術に造詣の深い方で、店内のインテリアはもちろん、外観や素材にもこだわりがあったそうですよ。

【愛で方2】色んなデザインが調和する、空間やロゴマークに注目

―愛店内に入ったら、チェックするべきところはどこですか?―

寺嶋さん ボンボンの良さの一つが、誰もが感じる”居心地の良さ“ですが、一見洋風の店内を見回してみると、一角には日本人形などが飾られていて、和と洋が絶妙に混在してる(笑)。

謡口さん 違和感なく、店内に溶け込でいるよね。これも創業者のご趣味で、長年置かれているものだそう。よく見ると、クッション素材の壁や、木片を寄せ集めて作られたパーケットフローリングなど、細かいところに素材選びのこだわりや職人技を感じられます。

寺嶋さん 店員さんの間では「広間」と呼ばれている、一角だけソファやテーブル、シャンデリアの素材が違う席もあって。ちょっと特別感がある、おすすめの席ですね。

寺嶋さん 外の看板、紙ナプキン、カップ、お皿などに描かれているロゴマークも、実は全てデザインが違うのも、面白いよね。

たしかに! 言われてみればそうですね。気付かなかった…

謡口さん 英字だったり、カタカナだったり、イラストが描いてあったり。自分のお気に入りを探してみると、楽しいかも。

寺嶋さん ボンボンは箱詰めで販売している焼き菓子の包み紙とか、パッケージもかわいい! 本当、褒めるところしかないな…

【愛で方3】かつての流行りを集約した、レトロ喫茶の真骨頂を体感

寺嶋さん この時代にできた喫茶店には、建築やインテリアに共通する「流行」があるんですが、ボンボンはそのほとんどを集約していると言っても過言ではありません

例えばどんなところですか?

寺嶋さん 例えば、壁付けの立体的な照明やゴージャスなクロスの天井とか。

謡口さん 店の真ん中には耐火レンガで作られた低い仕切りがあって、ほどよく席が区切られていますよね。これらは昔、今よりも商談で喫茶店を使うお客さまが多かったからと聞きます。応接室を模した、豪華なデザインが取り入れられたと考えられます。

謡口さん ボンボンはいつ行っても、客層が本当に広いよね。緊張しない、老若男女を受け入れてくれる雰囲気が愛される理由でしょう。

寺嶋さん いつもは気にしない建築やインテリアにも、注意深く注目してみると、新しい発見がありますね。

喫茶ボンボン

お問い合わせ
052-931-0442
場所
名古屋市東区泉2-1-22
定休日
8:00~22:00(日曜、祝日、隣接の「天津楼」が休みの場合は~21:00)
※LOは閉店の各15分前 
定休日
なし
駐車場
36台
公式サイト
http://cake-bonbon.com/
アクセス:地下鉄「高岳駅」より徒歩で約5分

※掲載内容は2021年2月時点の情報です

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