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【連載コラム】編集部コバヤシの「美術館と癒しの備忘録」-memo.13『DISCONNECT/CONNECT【ASAO TOKOLO×NOIZ】 幾何学紋様の律動、タイリングの宇宙』-

2021.05.15〈Sat〉

最終更新日:2021/05/14

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最終更新日:2021/05/14

こんにちは! 5月も半分が過ぎようとし、気付いたら2021年上半期が終わろうとしていることに驚いているコバヤシ(@maikoba_22)です。昨年にも増して、1日、1週間、1カ月が過ぎるのが早い気がしますね…。

本来であれば昨年の夏に開催されていただろう東京オリンピック。実は大好きなバレーボールの観戦チケットが当たっていて、楽しみにしていたのですが…夢のまた夢に変わってしまいました…(涙)。ですが、少しでもオリンピックを感じたい!ということで、公式エンブレムのデザインを手がけた野老朝雄さんの展示に行ってきました。

【連載コラム】編集部コバヤシの「美術館と癒しの備忘録」-memo.13-

『DISCONNECT/CONNECT【ASAO TOKOLO×NOIZ】 幾何学紋様の律動、タイリングの宇宙』

数学的美学に感動!

昨年LIXILギャラリー(2020年9月に閉廊)にて開催される予定だった『CONNECT/DISCONNECT【ASAO TOKOLO×NOIZ】』がオンライン展示に切り替わり、今年こそ展示会を…との思いで、東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムを手がけた野老朝雄さんと、建築デザイン事務所の「NOIZ」が再びタッグを組んで、愛知県常滑市にある「INAXライブミュージアム」で開催されることになりました。

土壁に囲まれた「土・どろんこ館」内の展示室は、2つのエリアにゾーニングされ、異なるアプローチでタイルによる無限の連続性や展開性を感じることができます。


〈RHOMBUS WORKS【JAGGED】〉は、鋳込み形成による5種類のひし形タイルからなる作品。光による表情の変化を楽しめます。

断面も釉薬の色も量も全く同じようにLIXILものづくり工房で作られた5種類のひし形タイルが60個。回転台の上でゆっくりと回る様子を見続けていると、光の加減で表情が変わってくるのがおもしろい! 展覧会初日のオープニングトークでは野老さん自身がタイルの組み換えをされていましたが、1組変えるだけでも表情がガラリと変わり、無限に新しい形作りが楽しめそうでした。いくつものパターンを生み出せることこそ、野老紋様を生み出す基本形になるそうです。

オンライン・オープニングトークの様子は、LIXILの公式Youtubeチャンネルで視聴が可能です!

私が何よりも感動したのは、瑠璃色に決まった過程。90°、60°、30°で成り立つひし形ですが、それぞれの面積とカラーの分量をリンクさせ、シアンを100、マゼンダを86、ブラックを50加えることでこの瑠璃色が完成するそうです。まさに数学的美学がここにあり、見えないところでリンクしている芸の細さに天晴れです!


野老紋様〈INTERTWINED〉を50mm、100mm、200mmの転写タイルにして構成したパネル。

また、〈INTERTWINED〉の転写タイルは触ってみると青い部分はツルツル、白い部分はマットと異なる質感のタイルになっているので、目の見えない人などとも作品をシェアできるそう。いろんな人にやさしいデザインも素敵です。

リアルとバーチャルの間に挟まれて…


リアルとデジタルの領域が対話する2つのタイル・ピラミッドタワー〈STEPS〉。

もう一つのゾーンには、タイルを張ったキューブを並べて完成した2つのピラミッド状の構造体が登場。左側はプロジェクションマッピング仕様になっています。右側には座ることができて、ひんやりと心地良いです。


座りながらタイルの温度や質感を体感しつつ、目の前で繰り広げられる映像に釘付けに。最初は自分が座っている場所の紋様と同じだったのが、サウンドに合わせて、見る見るうちに様変わり。座っているタイルの紋様からは想像もできないプロジェクションマッピングで、違う世界に徐々に連れて行かれました。リアルとバーチャルを行き来しているような不思議な感覚です。


最新のデジタル技術を駆使したデザインを得意とする「NOIZ」だからこその展開と迫力に,
気が付いたら3周くらい映像を見続けていました。


4拍子、8拍子のサウンドに合わせて、タイルのパターンも4つ、8つと展開され、見えないところまで規則的につながっているところにもまた美学を感じます。

野老さんは今回の展示について、「自分たちができることをコネクトして、出来上がっていった展示会です。建築もタイルも長い歴史があり、その歴史の一部に我々がいられることをどう感じ取って、次の世代にどうバトンを渡すか。」と話し、感銘を受けました。私も残りの人生を使って考えていきたいなと思います!

会期は、10月12日(火)まで。安全な外出を心がけ、楽しんでくださいね。

今月の癒し


新城市でお茶を栽培・製造している「鈴木製茶」さんで、お茶摘み体験をさせてもらいました。お茶なんて毎日のように飲んでいて、昔から知れた存在であるにも関わらず、お茶摘みは生まれて初めての体験! 2時間ほど摘み続けていましたが、やはり人の手では摘める量にも限界があり、そして初めての体験だったこともあり、目標達成には届かずでした(涙)。
毎日炎天下でせっせと摘まれている摘み子さんには頭が上がりません…! これからは作ってくれた人への想いを馳せながら、一杯ずつ丁寧に嗜みたいなと思える経験になりました。

次回は、2021年6月15日(火)です。お楽しみに!

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