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今年も「きみのあしたプロジェクト」が本格始動!シンガーソングライター・藤田麻衣子さん&BMKさんにインタビュー
#インタビュー

2021.7.3sat

今年も「きみのあしたプロジェクト」が本格始動!シンガーソングライター・藤田麻衣子さん&BMKさんにインタビュー

2020年に始まった、名古屋市文化振興事業団×愛知芸術文化協会(ANET)×藤田麻衣子さんによる、文化で名古屋を応援する「きみのあしたプロジェクト」。2021年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、特に活動や発表の機会に制限がかかっている合唱団体や高校合唱部など、合唱にかかわる人を応援するという内容になっています。

企画の第1弾として、定期演奏会やコンクールなど、活動の機会が減少している名古屋市立高校合唱部と藤田麻衣子さんが共演するMVを制作。「きみのあした」の合唱版アレンジは、高校合唱部のために藤田麻衣子さんが書き下ろしたものになっており、各校の練習風景や学生の想いを収録したメイキング映像とともに、YouTube等で公開されます。この合唱企画MVには『きみのあした♪プロジェクト』応援大使を務めたBMKさんの参加も決定。

さらに、企画第2弾として、「きみのあした」合唱版楽譜を愛知県内の合唱団体や名古屋市立小・中学校等に配付。活動や発表の機会につながるよう、各団体がそれぞれ演奏したオリジナル動画作品を募集し、公開する予定です。

今回はプロジェクトへの意気込みや想いを、藤田麻衣子さんと、応援大使であるBMKさんにインタビューさせていただきました。

今回のプロジェクトの応援ソングである「きみのあした」は、公開後、MVの再生回数が50万回近くまで伸びていて、とても大きな反響を感じています!BMKさん、この曲を聴いてどんな印象がありましたか?

三隅さん 僕たちBMKも「夢は諦めなければ必ず叶う」をテーマにした曲を多く歌っているのですが、それと近いものを感じました。そっと寄り添ってもらえるようなAメロとBメロ、サビの「フレーフレー」というフレーズで背中を押してもらえて、“明日も頑張ろう”と思えるような楽曲です。メッセージ性が自分たちの楽曲に似ているなと思い、親近感が沸きましたね。

中原さん ストレートな歌詞なので、心にズドンと来ます。直球で応援してくれるフレーズが入っているので、気持ち的にもう一段階エンジンがかかって“頑張っていこう”という気持ちにさせてくれるというのが、最初に聴いた印象でしたね。

松岡さん ランニングする時もこの曲を聞いています。“疲れたな―”って時にサビで「フレーフレー」と応援していただいて、いつも感謝しています!

BMKさんの印象を受けて、作詞・作曲を担当した藤田さん、いかがですか?

藤田さん もうちょっとで目標に手が届く時もあるし、続けることが大事ということもあるし。例えば、さっきの松岡さんのランニングの時とか、苦しい時に「フレーフレー」で立ち上がってくれたというエピソードは、まさにその歌詞が響いたんだと思って、嬉しいです。

松岡さん ありがとうございます!(笑)

藤田さん すごく具体的な例をいただいたから、そういう風に歌を聴いてくれて、いろんなところで立ち上がってくれているんだって分かって嬉しいなと思いました。

本当に“頑張ろう”と思える歌詞ですよね。ミュージックビデオの反響はいかがですか?

藤田さん MVの最後の方に商店街でみんなが集まってくるシーンがあるのですが、「グッときた」「感動した」と言ってもらえることが多いので、素敵なMVを撮ってもらえて感謝しています。「フレーフレー」のシーンは、BMKさんの表情もすごくいいですよね。ほんとに盛り上げてくださって、MVにエネルギーを注いでくれている、大事な人たちだと感じています。

佐藤さん MVでは一人の男の子がどんな風に自分の未来を生きていこうか、という姿が描かれているのですが、その中で最後に“街中で出会った人たちが応援をしてくれていて、だけど振り返ったら何もなかった”っていう場面があるんです。“街が自分たちを元気にしてくれる”ということを僕たちもずっと目標に掲げているので、これからの活動で叶えたいものがMVに表れている気がして。もっとこういった活動をしていきたいと思いました。

三隅さん この曲のおかげで素敵な繋がりができました。商店街の駄菓子屋さんでソロカットを撮らせていただいたのですが、そこのご主人が良くしてくださって、撮影後も通うようになりました。撮影に行かなかったら多分出会うことはなかったと思うので、撮影を期に出会えたこと、出会わせてくれた楽曲に感謝しています。


「きみのあしたプロジェクト」は、コロナで活動が難しくなった文化芸術の場を応援するという趣旨ですが、みなさんもコロナ禍で音楽活動を自粛せざるを得なくなってしまったと思います。自粛期間に音楽活動する中、どのような思いがありましたか?

松岡さん 僕たちはコロナ禍でメジャーデビューも延期になって、ライブも制限された中でしかできませんでした。それでも、お客さんがブログやSNSで応援してくれて、会えない中でもデビューのお祝いをしてくれたっていうのはすごく嬉しかったし、感謝の想いはすごくありましたね。

佐藤さん 以前、僕と松岡が二人で藤田さんの生配信番組に出演させていただいたのですが、その時に初めて藤田さんの生演奏を聴いて、もう鳥肌がすごかったです。僕たちも歌を歌っているんですけど、“全てのものに全力でみんなに元気を与えよう”というグループなので、藤田さんの生演奏は「歌の力」を強く感じました。本当だったら生で伝えたいけど、この状況なので配信という形でしたが、それでも力って与えられるんだなあって。藤田さんの歌を聴いて、「ボイトレ行こ!」って思いました(笑)。

藤田さん コロナ禍になってもう1年以上経ったと思うと、びっくりしてしまいます。今年で活動15周年なんですけど、15年の中でもこんなにファンの方々に会えない時間を過ごしたのが初めてなので、不思議な時間の中にいるような感じがあって。私の場合は、スタジオで歌っていても今までライブをしてきた記憶がたくさんあって、それが頭の中でどんどん浮かんでくるので、本当にたくさんの人に出会ってきたんだなと思います。こうやって何回も思い出すくらい、濃厚な時間をファンの皆さんと作ってきたんだなっていうのを再認識するような1年間だったような気がします。離れてみて初めて分かる、みたいな。会えるのが当たり前って、ライブのお客さんに対してそこまでは思ってなかったけど、それくらい当たり前に会いに行けていたし、会いに来てくれていたんだなって思いますね。

そんなコロナ禍をこの一年、どう乗り越えていったんでしょうか?

中原さん 僕らもいろんなお仕事やイベントがなくなったり、先延ばしになってしまったりして、自分自身のモチベーションにも影響を受けて、凹むこともすごくあったんです。でも、このコロナ禍だからこそ、先ほど藤田さんがおっしゃっていた「ファンの方を思い出す時間」も増えていて、向き合う時間が多くなったなと思っています。必ずこの状況は収束すると思っていますし、その時に「今まで支えてくれてありがとう」っていう感謝の気持ちを伝えたい。自分たちも何からも縛られることなく開放できた時に、一斉に突っ走って勢いを広げていきたいし、そのパワーを溜めてぶっ放していきたいなと思っているので、今はその時のために力を蓄える時間だなと思って毎日を過ごしています。

そうなった時にどんなBMKさんが見られるか楽しみです!藤田さんはいかがですか?

藤田さん 私もBMKさんと同じような20代の時、パワーもたくさんあるし、やりたいことも辿り着きたい場所もたくさんあって、「今頑張らなきゃ」って走り続けていました。だからそうやってエネルギーがあふれて、「もっともっと頑張りたいのに」と思っている時にコロナ禍になってしまうというのは、想像しただけでも辛いですね。20代の頃のように走り続けたい時期だったら、気持ちのやり場がなくて病んでいたかも…。今はそういう時期を超えて、いろんなことを受け入れたところがあるので、長い目で見たら「あの時こうやって休めたから、気付けたことがある」って思うんじゃないかな。時間が流れると、思い出に変わりますからね。結局後から、未来にとって必要な時間に変えられるなって思うので、今は切り替えて制作に力を入れています。今までにないくらい休憩して、関係ないこととかやってみて、自分をパワーアップさせようかなと。この時間を有効に使おうと考えて、気持ちを前向きに保つようにしていますね。

今年は、合唱に関わる人を応援する取り組みがスタートするということで、「きみのあした」は、みんなで心を一つにして歌うのにぴったりな曲ですよね。BMKさんは5人グループなので、「合唱」は得意ですよね!

佐藤さん もちろん僕たちも“一緒に歌でひとつになろう”って想いはあります!……噂によると、リーダーの米谷は合唱をやってたとか。

米谷さん 中学校の時、みんなで文化祭で歌ったりはしてたんですけど、それが終わって部活も引退した後に、みんなで「男子合唱部作ろうぜ」って。当時、そんな部活はなかったんですけど、僕らの時代に勝手に作って、「コーラスボーイズ」って名乗ってました(笑)。文化祭でも何でもないただの全校集会で、みんなの前で歌ったり。選曲も思春期真っ只中だったので、尾崎豊さんの曲を学ラン着て歌いました。へたくそなんですけど、「気持ちを伝えたい」ってまっすぐな気持ちで、合唱に青春を捧げたことがあります。なので、今回のプロジェクトでこういった関わり方ができるのはめちゃくちゃ嬉しいですし、コロナ禍で名古屋も元気がなくなっていると思うので、僕たちきっかけで何か元気を与えられたらいいなって。僕にとってタイムリーな記憶だったので嬉しかったし、ありがたいですね。

佐藤さん しかも噂によると、松岡も合唱で伴奏してたって。

松岡さん 中学の頃、合唱コンクールで伴奏やってました。二十歳超えた今でも自慢しています!(笑)学生の皆さんにとっても、そうやって何年経っても良い思い出になるような企画になればいいなって思います。

佐藤さん そう考えると、この5人って合唱の選抜メンじゃない!?

中原さん お、俺もクラスで歌うの、頑張ってたよ!(笑)

先ほども藤田さんの歌で元気をもらったとおっしゃっていましたが、他にも歌の力を感じる場面はありますか?

佐藤さん 藤田さんの楽曲って“自分、今困ってるな”とか“自分、周りと比べて駄目だな”って時に聴くと、むちゃくちゃ刺さるんですよ。藤田さんの歌詞の中には、“今、自分ダメだな”って思う、弱い自分がいると思うんです。でも、それに対して「頑張れ」っていう歌詞じゃなくて、徐々に徐々に自分の気持ちに整理をつけさせてくれるような歌詞が多くて。この前、藤田さんのライブDVDを家で観たんですけど、全部が心にきました。すべてを肯定されてしまうと、お説教っぽく聞こえますし、若い僕たちも含めて「頑張れ」って言われて刺さるっていうこともなくなってきたのかなって。だからこそ、ジワジワと伝えていくことがすごく大事で、それができるのは歌の力だなってなりましたね。

藤田さんは以前のインタビューで、「応援歌を書くときは、一対一で関わりたい」とおっしゃっていましたが、佐藤さんが感じたことに繋がっているなと思いました。

藤田さん そうですね。私はいつも詞から曲を書くので、ほぼ手紙みたいな感じです。例えば、対象で友達が浮かんだり、たまたま喋ってる人が浮かんだりして、落ち込んでいる時にボソッて言ったこととか、弱音を吐いた一言とか嘆きとか、そういう言葉が心に残ります。“ああ、辛いんだな”って思って、その人に対して“言ってあげたいな”とか“あの時こうやって伝えれば良かったな”とかが残ったりすると、紙に書いて、それにメロディつけて、「ああ、歌できた」みたいな。

BMKさん そうやってできるんですね!

藤田さん その流れは、デビュー当時から変わらないですね。応援歌を書くぞって時も、過去にメモってきたノートとかを開き直したりして。実際に何か言ってあげたいだとか、何か伝えたい人がいると、リアルなので、そこから良さが生まれますね。だから、たくみん(佐藤さん)が弱っている時に、心に響いてくれたっていうのはなんていうか……、(たくみんに対しては)“してやったり”で良かったです。(笑)

佐藤さん “してやったり”って、言い方(笑)。でも藤田さんの歌を聴いていると、家に帰ってきて「おかえり」って言われているような感じになるんですよ。ほんとに大好きです。

合唱に限らず、いろんな部活の大会やコンクールなどの機会が失われている中、市内高校の合唱部と藤田麻衣子さんが共演するMVも制作されるということで、高校生の皆さんにとって希望になるような、素敵な取り組みだと思います。いま、合唱の活動が思うようにできずに悩んでいる高校生のみなさんに、応援や声をかけるとしたらどのような言葉を掛けますか?

藤田さん 私は、自分が中学一年生の時に合唱部に入っていたんですね。中学二年生になったら、合唱がすごく面白くて、楽しくて。それで、合唱の素晴らしさにハマリすぎて、もっとやりたい!ってなってしまって、合唱部を辞めて家に帰って一人で多重録音していました。3部(合唱)じゃなくて、5声、6声とパートを増やしたりして。多重録音の1人アカペラにハマっていました。

BMKさん 極めた結果、辞めてしまったんですか。(笑)

藤田さん 歌の楽しさを教えてくれたのは合唱部だったので、本当に私も合唱の素晴らしさを感じています。みんなでハモった時の鳥肌というか、歌っていても声が重なった時の喜びをいつも感じていて。もちろん今も一人でも歌えると思うけど、みんなで声を重ねた時の感動って忘れられないと思うし、「今味わいたいのに」って思いながら過ごしているんじゃないかなって思うんですね。だけど、その悔しさって“それだけ自分が歌が大好きだ”ってことだと思うんですよ。だから、たとえ今は集まって歌えなくても、それだけ歌が好きなんだってことを実感してほしいなと思いますね。

中原さん 僕は中学の時バスケ部だったんですけど、その繋がりで今も仲良くしている子たちが地元にいて、部活って一生の思い出になるなってことを感じています。それが思うように活動できないってなると、大切なものを一つ実感できずに終わってしまうのかなって。でも、今回のプロジェクトが、自分の青春とか今まで頑張ってきた努力を出せる場所になっていることが、すごく嬉しいなって思います。他人事のようで他人事じゃないというか。自分もこのプロジェクトに携われたことが嬉しく思いますし、その中で自分たちからも刺激を与えられたらいいなって。少しでも力になれたらなって思っています。なので、精一杯頑張って楽しんでほしいです。

「名古屋市立高校合唱部」にエールを送る活動への意気込みをお願いします!

米谷さん 部活動が制限されて、なかなか思うように活動できない苦しい時期だと思いますが、この期間を経て合唱への想いがまたさらに熱くなると思いますし、この環境が明けてそろって歌うってなったときの厚みと歌への想いは、どの学校も負けないなと思いますので、前向きな気持ちで!また、合唱の音符や歌詞の捉え方も変わってくると思うので、この期間をマイナスに捉えずにプラスに捉えてもらって、そこで僕たちもしっかり盛り上げて、底上げしていけるようにしていきたいです。みんなからも刺激をもらって、僕たちもさらにグループとしての強みも増していきたいので、お互い刺激しあえるような関係になって、このプロジェクト盛り上げていきたいなと思います。

藤田さん 今ちょうど「きみのあした」混声四部合唱のアレンジを作っていて、今まで部分的には作ったことはあるんですけど、しっかり合唱を作るというのが初めてなので、自分にとっても挑戦ですね。まだ合唱部のみなさんには会っていないけど、みなさんの顔を想像しながら、一つ一つのパートの人たちが歌いがいのある譜面にしたいなって。私も「ここのフレーズのこの歌詞が好き」「ここのハモリが好き」「ここソロになるからやりたい」っていう想いがあったので、みんなもそう思ってくれるようなアレンジになったらいいなと思って、ワクワクしています。今回のプロジェクトに参加できるだけですごくやりがいがあるなって思っていたんですけど、こうやってBMKのみなさんと対談で会えたり、みなさんがいてくれるから、より楽しいって思いましたね。私たちは大人になると、文化祭とかそういった楽しみってなくなりますよね。だけど、大人になってもこういうエンターテインメントをみんなで作るワクワク感をまた味わえて、こういう場所にいられることが嬉しいなって思いました。

BMKさん やったー!嬉しいです。よろしくお願いします!

藤田さん 「きみのあした」に込めた想いや願いがこうやって1年後に形になっていくんだっていうのが、自分の想像を超えた大きさになってるから、なんかすごく感動してますね。今日はありがとうございました!

「きみのあしたプロジェクト」公式サイト
https://www.bunka758.or.jp/jigyo/ouen/index.html
「藤田麻衣子」公式サイト
https://fujitamaiko.com/
「BMK」公式サイト
https://bmk-official.com/

※掲載内容は2021年7月時点の情報です

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