クッキーやブルードネージュ、ブラウニーサンドなど店頭に並ぶ焼き菓子は、2つで550円。焼き菓子の種類は、2週に1回程度変わるそう。包装にあしらった、店名「DTS.」のステッカーがポイントです。

――出店のきっかけは何ですか？
道脇さん　「Cafe&Eat OMP」が3周年を迎える頃、コロナの影響で外食が少し特別なことになりました。それでも、“食を通じてお客様に楽しいひと時を過ごしていただきたい”という想いは変わらず、お店ではなくても大切な人とおいしいおやつで、少しでも素敵な時間を過ごしてほしいという思いでスタートしました。

ショーケースには生菓子、その隣には焼き菓子がずらりと並びます。カリカリに焼き上げられたスコーンは、抹茶とチョコの2種類。

季節や日によって味は変わり、その日に何があるのかはお楽しみ。お茶の香り豊かな、仙人拳茶（サボテン茶）を使用したスコーンも人気。新作のスコーンにも注目です。

テリーヌ（400円）は、ショコラとお抹茶の2種類。スタッフのみなさんと味を一緒に確かめながら、試行錯誤を重ねて作ったというテリーヌ。「こんな味が食べたい！」というスタッフさん方の声を元に作られる商品も多いのだとか。

人気の「チーズプリンケーキ」（400円）と「3種ベリーのレアチーズ」（380円）。

――お菓子作りでこだわっている点はありますか？
道脇さん　お子様からお年寄りまで安心して長くお付き合いできるよう、スタンダードな商品をスタンダードな材料と製法で作っています。産地や原材料等も細かく確認して、少しでも安心感のあるお菓子作りができたら。おばあちゃんが焼いてくれたようなシンプルな焼き菓子を目指しています。

「DTS.」という店名は、「デートをしよう」という言葉の頭文字。コロナが終息したら何をしたいかをスタッフの方と雑談している時に出た「デートがしたい」という言葉から着想を得たそうです。

以前よりお家時間が増えた人も多いため、お家での時間がさらにお気に入りの空間になるようにと植物の販売も行っています。

道脇さん　向かい合って話をしたり、横並びで映画を見たり、小さな子供を膝の上に乗せたり、それぞれのお家での日常がおいしいおやつと植物があることで、デートをしているような素敵な時間になればいいなと思います。

道脇さん　「DTS.」では学生、フリーター、主婦など、10代から40代のスタッフが働いています。それぞれライフスタイルや感性も違うスタッフが働いているので、その方たちが「おいしい」「うれしい」と思う材料やサイズなどを参考に商品を作っています。

「店は店主だけのものではなく、スタッフがいてこそのもの」と話す道脇さん。みんながこの店に理解を持ち、愛せるお店にするために、店の名前から商品の内容まで、全てスタッフみんなで決めているそうです。

――これからどんなお店にしていきたいですか？
道脇さん　ケーキなどの生菓子は日持ちしないので、その日に食べきれる量しか買わない方がほとんどです。一度の来店で数種類買いやすいよう、また離れた家族や友人にギフトとしても送れるよう、冷凍販売の準備を進めています。「DTS.」をもらった離れた場所の方にも身近ないつものお菓子屋さんと思ってもらえたら嬉しいです。

道脇さん　また現在はテイクアウトのみの営業ですが、今後はイートインもお楽しみ頂けるよう進めていく予定です。

スタッフのみなさんの想いがつまった焼き菓子が並ぶ「DTS.」さん。見た目も可愛い焼き菓子はプレゼントにも◎。「DTS.」で、お気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。

※掲載内容は2021年7月時点の情報です