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yonawo、2ndアルバム『遙かいま』リリースインタビュー!やりたかったことを詰め込んだ、意欲作に迫る
#インタビュー

2021.9.7tue

yonawo、2ndアルバム『遙かいま』リリースインタビュー!やりたかったことを詰め込んだ、意欲作に迫る

福岡発新世代バンド、yonawo(ヨナヲ)が8月11日(水)に2ndアルバム『遙かいま』をリリース。

亀田誠治さんプロデュースの「闇燦々」、冨田恵一さん(冨田ラボ)プロデュースの「哀してる」などの先行配信曲をはじめ、結成当初からの楽曲「浪漫」など全12曲が収録されています。

「FRF’21」への出演など注目が集まっている中、前作より約9カ月ぶりという短期間でリリースされた今作について、メンバーのみなさんにお話を伺いました。

yonawo(ヨナヲ)

荒谷翔大(Vo)、田中慧(Ba)、斉藤雄哉(Gt)、野元喬文(Dr)による、福岡で結成された新世代バンド。2019年11月にAtlantic Japanよりメジャー・デビュー。8月11日(水)に2ndアルバム『遙かいま』をリリースし、直後に「FUJI ROCK FESTIVAL’21」へ出演。また、眼鏡ブランド〈Zoff〉の「Zoff CLASSIC Summer Collection」のモデルも務める。https://yonawo.com/

――前作『明日は当然来ないでしょ』から、短期間でのリリースとなった『遙かいま』ですが、みなさんにとってどんな一枚になりましたか?

野元さん 前作でやってなかったことを詰め込んで、自分たちのやりたいことをやれたアルバムになりました。チャレンジとしては、クリックなしでせーので録ったり、プロデューサーの方々と制作したり、ドラムのプレイとしては、クリックだけを聴いて録った曲もあったり、あとは雄哉くんが作曲してくれてたり…

荒谷さん 一人でぜんぶ言うじゃん(笑)

野元さん まとめると、一曲一曲がボリューミーで…“社交的”な一枚になりました。

メンバー おお~(笑)

野元さん 前作はセルフプロデュースで、自分たちだけで完結した一枚だったんですけど、今回は外に出て、いろんな人と作ったアルバムになりました。

斉藤さん やったことがなかった新しいこともできたし、インディーズの頃にやってたようなこともブラッシュアップした形でできました。新しい自分たちも見せれたし、今までの自分たちがやってきたこともやれたなって思います。

田中さん 一曲一曲、違った方向のアプローチができたなと思います。今までになかった感じのグルーヴィーなサウンドもあったり、「はっぴいめりいくりすます」って曲は、クリックを聴かずにせーので録音したんですけど、今年構えたプライベートスタジオで録りました。メジャー前からやってたスタイルの曲も、今の自分たちに落とし込んで、バラエティに富んだアルバムになりました。

荒谷さん 今回は意識的に歌詞を書けたので、作詞の面で今までとは違ったチャレンジができたと思います。例えば「哀してる」とかは、歌謡曲っぽくしたかったので、歌詞に「あんた」とか使ってたり。あと「美しい人」は、対話形式になっている「木綿のハンカチーフ」という曲がすごく素敵だなと思って、自分なりに落とし込んだものですね。意図的に歌詞を作ったのは、今回が初めてです。

そうやって意識的に表現したかったものが、「遙かいま」というタイトルに上手くまとめられたので、詞の統一感は曲を聴いてもらえるとわかってもらえるのかなと。最初からコンセプトを掲げていた訳ではなくて、詞を書いているうちに徐々にまとまっていきました。最終地点でタイトルを考えたんですけど、そこでやっと自分の中にあったものをタイトルで表現できたなって思います。

――今回のアルバムには、亀田誠治さんプロデュースの「闇燦々」、冨田恵一さんプロデュースの「哀してる」も収録されていますが、プロデューサーの方を交えての楽曲制作はいかがでしたか?

野元さん 亀田さんと冨田さんは、真逆と言ってもいいくらい、進め方が全然違っていましたね。冨田さんは綿密にアレンジを構成してくださって、今までやったことがなかった16ビートとかキメとか、“日本の王道のポップスにはめ込んだyonawo”を作ってもらいました。ドラムのフレーズがすごく難しくて、パターンもかなり勉強になりましたね。

亀田さんはバンドに寄り添ってくれる方で、レコーディングの前に何回かセッションして、そこで気付いたことを取り入れて完成度を高めていくスタイルで、バンドのことをわかってくれていたので楽しんでやれました。どちらも初めてのことではあったので、子どもの頃の社会見学みたいなワクワク感と、ついていかなきゃいけない緊張感もありました。

田中さん 亀田さんとはフレーズの運指とか、ベースの技術的なところも色々お話しできて、勉強になりました。


――今回、サウンド面で特にこだわったところを教えてください。

斉藤さん 以前、ギターはスタジオのアンプで録ることが多かったんですけど、今回は自分たちのスタジオを構えられたので、音作りの幅も広がって、録り方にもこだわれました。アンプを使わずにラインで撮って、パソコンの中でギターの音を作ったりすることが増えましたね。あと「はっぴいめりいくりすます」は、リハーサルスタジオでのセッションを、少ないマイクでその場の空気を含めて録ったんですが、それも初めてのやり方でした。

荒谷さん あと「愛し私」は、ギターとストリングスがメインになっている曲で、サウンドの幅がまた一つ広がったなと思いました。

――「The Buzz Cafe」は、斉藤さん作曲の一曲ですね。

斉藤さん その場のセッションの中でできた曲で、ギター弾きながらハミングして、同時に荒ちゃん(荒谷さん)がフレーズも考えてくれて。

荒谷さん 「The Buzz Cafe」っていうのが、僕と雄哉の思い出のカフェなんですよ。雄哉と作るから、どうせならそういう思い出が入ってたらいいなと思って、先に詞を書いて、曲にのせるという流れで作りました。

――今回、バンドにとって新しいチャレンジだったなと思う曲や、個人的に思い入れのある印象的な曲を教えてください。

荒谷さん 俺は「はっぴいめりいくりすます」ですね。録り方の面でもそうだし、曲自体も高校生ぐらいの時に作った曲です。半分は高校生の時で、半分は今の自分が作ったって感じなんですけど、メロディ自体は昔からあったものなので、ようやくyonawoとしてバンドサウンドで音源化できて、いわゆる“エモい”ってやつですね(笑)。「浪漫」って曲もこれとほぼ同じ時期で、結構初期にできてた曲なので、やっとyonawoとして昇華できたなって思います。

田中さん 自分は「sofu」ですね。これは2年くらい前から音のやつがあって、当時出すか出さないかって時に、結局出さなかったんです。それで面白いのが、当時出そうとしてた時と今回では、アレンジがまるで違ってるんですよね。前のアレンジだと昼っぽい曲だったんですけど、「今のyonawoはこれじゃないな」と思ったのと、2年前からコードの知識も増えたので、コードワークやアレンジの面でも自分の実力を試してみたいなと思って、軸は残しつつコードも作り直しました。ムーディーでしっとりした、夜っぽい感じの曲調になったんですけど、みんなに聴かせたらいい反応が返ってきたので、うれしかったですね。あとは、ベースにエフェクトをかけたりして、自分の遊びの部分も詰め込めたので、一番気に入っている曲です。

斉藤さん 僕も荒ちゃんとかぶっちゃうんですけど、「はっぴいめりいくりすます」ですね。この曲だけ僕がミックスしたんで、思い入れがあるというか。インディーズの頃は、ぜんぶ僕がミックスしていたので、メジャーから自分のミックスで曲が出るというのが感慨深かったです。

野元さん 「beautiful Day to Die」は、ビートさとしさんにドラムテックで入ってもらいました。音色を選んでもらって、〈イスタンブール〉のクラッシュシンバルを使わせてもらったんですけど、水しぶきみたいな爽快感がある音で、めちゃくちゃ良くて。レコーディングは、大体いつも緊張感で打ちひしがれてて(笑)、煮詰まるときもあるんですけど、今までの中で一番楽しんで叩けたんじゃないかなと思います。フレーズも荒ちゃんが考えてきてくれたんですけど、自分の好きなフレーズに合ってましたね。荒ちゃんのフレーズって、わりと独特なものが多い中でも、これはすっと入ってきて。フレーズも音も最高だし、リラックスして叩けました。

――10月からは名古屋を皮切りにアルバムツアーも控えているということで、ライブに向けての思いを教えてください。

田中さん 去年もアルバムを出して、ツアーを周ってライブをやってきたんですけど、それを更新するようなライブをしたいですね。去年のアルバムのツアーでは、同期を流してクリックを聴きながら、音源を再現するくらいの意識でやってたんですけど、今回はよりバンドっぽい音にブラッシュアップして、ライブ感や肉体感のあるグルーヴを4人で追及したいと思っています。

2021年8月11日(水)リリース yonawo『遙かいま』

<CD収録内容>
1.ごきげんよう さようなら
2.闇燦々
3.The Buzz Cafe
4.浪漫
5.愛し私
6.夢幻
7.恋文
8. はっぴいめりいくりすます – at the haruyoshi/Take 5
9.sofu
10.beautiful Day to Die
11.哀してる
12.美しい人
 
<初回限定盤LIVE・DVD収録内容>
0.独白
1.矜羯羅がる
2.トキメキ
3.rendez-vous
4.麗らか
5.close to me
6.26時
7.しあわせ
8.ミルクチョコ
9.good job
10.Mademoiselle
11.cart pool
12.ijo
13.告白
14.蒲公英
En1.202
En2.天神
En3.生き別れ
 
yonawo 2nd full album 「遙かいま」 release one man live tour
10月2日(土) 名古屋DIAMOND HALL(愛知)
10月3日(日) なんばHatch(大阪)
11月13日(土) 仙台Rensa(宮城)
11月14日(日) 札幌PENNY LANE24(北海道)
11月20日(土) UNITEDLAB(福岡)
11月21日(日) SECOND CRUTCH(広島)
12月2日(木) USEN STUDIO COAST(東京)
チケット一般発売中:ぴあ/ローソン/イープラス
 
公式サイト
https://yonawo.com/


※掲載内容は2021年8月時点の情報です
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。

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WRITER

Wakana Yamauchi

Wakana Yamauchi

兵庫県出身。京都の大学を卒業後、 編集者になるために名古屋へ。ゲーム、猫、ファッション、写真が好き。自宅をリノベーションして以来、インテリアにハマっている。

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