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THE BAWDIES、ROYさんにインタビュー!新アルバム『BLAST OFF!』に込めた想いとは

2021.10.08〈Fri〉

最終更新日:2021/10/07

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最終更新日:2021/10/07

THE BAWDIES(ザ・ボゥディーズ)が新アルバム『BLAST OFF!』を9月22日にリリース!

「今までのルールを取っ払って作った」と語る今作は、ロックンロールの楽しさを再確認させてくれて、聴くと思わずライブに行きたくなる、全12曲が収録されています。

今回、ベースボーカルのROYさんに、アルバムに込めた想いをたっぷりと聞かせていただきました。

THE BAWDIES(ザ・ボゥディーズ)
小学校からの同級生のROY(Vo,B)、JIM(G,Cho)、MARCY(Dr,Cho)と高校からの同級生、TAXMAN(G,Vo)によって2004年1月1日に結成。唯一無二の圧倒的なボーカルを武器に、メンバーが敬愛するリトル・リチャード/レイ・チャールズに代表されるリズム&ブルース/ロックンロールのルーツを昇華した楽曲、誰をも楽しませてくれるライブが各地で噂を呼ぶ。

今回のニューアルバム『BLAST OFF!』が出来上がった経緯を聞かせてください。

前作の『Section #11』は、僕らにとって大好きなアルバムだったんですが、そのツアーの最中にコロナ禍になってしまって、ツアーを完走しきれなかったんです。僕らだけではなく、世界中のすべてが止まってしまった瞬間だったと思うんですけど、そこで本当に悔しい思いをして、それでもやっぱり「止まりたくない」という気持ちが強くありました。今までもツアー中の交通事故や震災など、本当にいろんなことがありましたが、その時も立ち止まることなく転がり続けて、その姿勢がみんなの光になればいいなと思って活動してきたので、今回もそんな風に思ったんですね。

それで、ライブ以外に何ができるかなって考えたときに、やっぱり曲を作るしかないなと。前回の作品のツアーが完結できていないってところはあったんですが、「もっと新しい、最高のものを作ってやろう」と気持ちを切り替えてスタートしました。

最初は、この状況への悔しさとか、「チクショー!」って気持ちで楽曲を書いたんですね。しばらくは曲ができていたんですけど、そのうち曲が全然できなくなって、気付いたんです。溜め込んだ悔しい思いで作るロックンロールは、THE BAWDIESのロックンロールじゃないんじゃないか。もっとポジティブなエネルギーでできたものが、僕たちのロックンロールなんじゃないか。

それじゃあ、何を思いながら曲を書けばいいかなと思ったときに、いまこうしてみんながどうしたらいいかわからない状況で、それでも必ずこの先にはちゃんと光があって、またみんなで音楽を楽しめるその時が必ず帰ってくるんだということを想像する。その光を想像しただけでも、僕はワクワクしたんですよね。それだけいま何もない状況だからこそだと思うんですけど、その先にある光を考えただけでもワクワクする。この気持ちで曲を作ってみようと思って始めたら、すごい勢いで曲ができていったんですよね。

アルバムのことを考えずに、できたものを作っては録っていこうと、気付いたら曲が溜まっていて。コンセプトは考えずに、とにかく光を信じてそれを想像しながら作った楽曲たちなので、ポジティブなものが本当に多くて、これをもうそのままアルバムにしてしまおうと思ったんです。

なので、おもちゃ箱をそのままひっくり返したような、本当にバラエティ豊かな楽曲がそろっていると思います。コロナ禍だからこそ聴いてもらいたいアルバムだし、おそらくみなさんもこういう状況だからこそ聴きたい一枚なんじゃないかなって思いますね。

『BLAST OFF!』というアルバムタイトルは、ジャケットのとおり「ロケットや宇宙船が飛び立つ」という意味がありますが、どんな思いが込められているんでしょうか?

「溜まっている感情を爆発させる。放出させる。ロケットにのせて飛ばす」みたいな気持ちが込められてはいるんですけど、そもそもアルバムの制作で最初に描き始めたのが一曲目の「YA! YA!」って曲なんですね。この曲の頭に「5,4,3,2,1…Blast Off!」という言葉が入っているんですけど、これは楽曲ができたときからあったものなんですよ。この楽曲からアルバムの制作が始まっていて、ここが原点だったんですよね。この時に感じた一番の気持ちが「BLAST OFF!」で、その気持ちはアルバムを通していろんな曲を作っていた中でも変わらなかったので、これをタイトルにして、この曲から始まったということを込めて、一曲目に持ってきました。

今回の制作で、特に影響を受けた音楽はありますか?

今回は、「ロックンロールってこうだよね」とか、「自分たちの原点は50年代・60年代にあるから、その要素を強めに」とか、本来だったら言葉にしなくてもどこかで感じているルールがあるんですけど、それを取っ払いました。なので、自分たちの生きてきた時代の音楽みたいなものが自然と出てきたところがあって、わりと90年代の匂いがする楽曲が多かったかなと思いますね。

例えば「YES OR NO」という曲は、今までだったらギターの鳴りも、60年代のThe Byrds(バーズ)を意識するところが、今回はThe La's(ラーズ)でいっかな、みたいな。そういう本当に趣味の範囲の話なんですけど(笑)、決め事よりも出てきたものに忠実、みたいなニュアンスが近かったかな。

前回おっしゃっていた、「進化は必要ないけれど、時代に合うように少しずつ変化をさせていっている」というスタンスは今も変わっていませんか?

伝えたいことは「ロックンロール」という本当に歴史の長い音楽で、そのものの熱量を伝えたいという気持ちは変わらないですね。とはいえ、時代は変わっていっているので、新しい世代の人たちにも、そして従来からロックンロールが好きな人たちにも、幅広い人たちに届く形というのを自分たちの中でも色々と感じながらやっております。

「OH NO!」のMVは、演出・撮影・衣装・小道具をメンバーの皆さんが手掛け、草野監督と一緒に撮影合宿で完成させたそうですね。『シザー・ハンズ』や『マトリックス』など、いろんな映画のオマージュや工作が楽しかったです。

実際に自分たちがやりたいことを、自分たちで手作りしながら、自分たちでカメラを回すというのは初めての経験で、本当に大変だったんですけど(笑)、文化祭みたいな感じの楽しさがありました。自分たちの生きてきた、それこそ90年代に初めて映画に触れたときのあの衝撃を思い出すような、そんな出会いの映画をピックアップしていったときに、やっぱり小学生くらいの頃のものが多かったんですよね。「どの映画やる?」ってみんなで話し合って、「自分はあれやりたい」とか、「この映画に関しては自分が監督する」とか、「役は誰で、衣装はこんなので」とか、メンバーで割り振って、それぞれの映画に対して別々の監督がいた感じですね。

僕的には『シザー・ハンズ』をMARCYさんにぜひやってほしいということで。私生活も『シザー・ハンズ』みたいな感じなんで、絶対に合うだろうなと思って、手のハサミ部分を徹夜で作りまして。MARCYさんにくっつけたところ、ばっちりでしたね。洋服とかも手作りで、大体みんな100均で集めたもので作りました(笑)。JIMとかは手先が器用なので、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーの被り物とか、ライトセーバーとか、全部100均のもので作ってましたね。ぜひ皆さんに観ていただきたいです。

先行配信曲の「T.Y.I.A.」は、憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれる、アルバムを体現したような一曲になっていますね。

「T.Y.I.A.」は、「Thank you in advance.」っていう言葉の頭文字で、「どうぞよろしくお願いします」みたいな意味合いがあるんですけど、とはいえそこにあんまり深い意味はなくて。こんなご時世なんで、「本当だったらみんなで叫びたい」って思いで作った楽曲なんですよ。「頭を空っぽにして一緒に叫んでください」っていうのがテーマで、頭を空っぽにする、無の境地、みたいなところから茶室にいきまして、茶道というのは気持ちを無にして楽しむもので、本当に無になれたときに宇宙空間につながるともいわれているんですね。それで夢中になって、宇宙空間まで連れて行ってくれる……みたいな(笑)。これは意味を聞かないと、意味わかんないですよね!

なるほど…!意味が分かったので、もう一度見てみたいと思います(笑) 「RUN AROUND」は、ぜひライブで聴いてサビで一緒に飛びたいですね。あと、途中のシャウトが長すぎて、最初に聴いたときびっくりしました。

あの曲はアルバムの中でも異質というか、すごくリミックスっぽいギミックがちりばめられていて、元々はもう少しバンドっぽい楽曲だったんですよね。デモテープを出したときに、もうちょいなんかいろいろできそうだなと思って、一回録るのを保留にしたんです。そのあとJIMが一度持ち帰って、いろんなところを張り付けたり切り刻んだり、リミックスver.にして、「こんなの面白くない?」ってもってきたのがすごく面白くて。「今ルールを取っ払って作ってるから、これも別にTHE BAWDIESでやったっていいじゃん」って。

そのリミックスで、元々短いシャウトをしていた僕のシャウトをJIMがくっつけて、すっごい長いのにしてきたんですよ。で、それを「生で録るとしたらできる?」って言われて、「できる?って言われたらやりますよ」って(笑)。それで実際に録ることになって、JIMが想像の中で作ってきたものに僕が応えた感じになりました。

「DO IT」はベースリフがかっこよくて、サビの広がりも好きです。クラップもあるので、ライブで一緒に盛り上がれそうですね。

この曲はライブのことを想像しながら作りました。普段だったら僕が一人で引っ張っていくところを、メンバーみんなで一緒に歌いたいなって思って、みんなで転がっていくっていう感じですね。普段だとライブ感みたいなものが体の中にある状態で楽曲を作るので、自然と出てくるんですけど、今回に関してはライブが全然ない状態なので、体に入ってないんですよね。その状態でライブ感が湧き出るというのが難しくて、今回に関しては想像して作ったからこそ、わかりやすいライブっぽいフレーズが出てきてるのかもしれません。今回のアルバムは、みんなで一緒に歌うところが自然と増えた気がします。

「WHY WHEN LOVE IS GONE」は、The Isley Brothersのカバーということで、オリジナルアルバムにカバーが収録されるのはインディーズ1st以来なんですね。

僕らは音楽で天下を獲ってやろうとか、そういうことを思っているバンドではないので、シンプルに「ロックンロールの魅力を伝えたい」。そして、「ルーツミュージックの良さをしっかりみんなに伝えて、根付かせていきたい」っていうことが目的でバンドを組んでいるので、自分たちの大好きなルーツミュージックを伝えるっていうのは、やっていかないといけないことだなと思っているんですね。

今まではそれを自分たちの音楽として昇華させて伝えてきたんですけど、デビューしてから10年以上経って、ここにきてこれだけ好き放題やったアルバムの中に、こういったルーツミュージックを自分たち風にアレンジしたものではなくて、なにも考えずに好きな楽曲をただ「せーの!」で演奏したものを入れたときに、違和感なく入ると思ったんですよね。ルーツミュージックがここに違和感なく入るということは、やはり自分たちの根っこにはしっかりとそれが根付いているということが証明できるんじゃないかなと。

こういった自由なアルバムを作ったからこそ、フラットな状態で演奏するカバー曲を入れたかったんですよ。自分たちの音楽の位置というか、「実は変わってないんですよ」というのを見せたかったので、大好きな楽曲をシンプルにまっすぐに演奏しました。

今回のアルバムを聴いて、THE BAWDIESさんのルーツである50sや60s年代の音楽に興味を持った方には、まずどんなアーティストをおすすめしたいですか?

THE BAWDIESでロックンロールにふれていれば、50年代、60年代のロックンロールを聴いた時にも、体の中に感覚として、必ずどこか引っかかる部分ができてると思うんですね。でも僕らを通さないでいきなり聴くと、理解しきれないものがどうしても出てきてしまう。それは、音楽自体が難解ということではなくて、むしろシンプルなのでわかりやすいと思います。実際に演奏しているパワーは、今のアーティストよりも当時の人たちの方がもっとすごいと感じていますが、録音技術が今と全然違うので、例えばマイクなどの機材の性能によって、音の厚みがショボく聴こえてしまうなど、そういった部分で魅力が伝わりきらないところもあると思います。

根本的にどういうところに熱量があるかを僕らが現代の音楽として伝えているので、それを理解してから聴くと、もっと楽しんで聴けるんじゃないかなと。そういう意味では、僕らの原点となったThe Sonics(ザ・ソニックス)というバンドをきいてもらうと、彼らのこともすごいなって気付いてもらえますし、彼らを聴いた後に僕らを聴くと、こういうところに影響を受けてこういう音楽になったんだなってわかってもらえるのかなと思います。

今年4月には、メジャー1stアルバム『THIS IS MY STORY』と2ndアルバム『THERE'S NO TURNING BACK』の収録曲からファン投票でセットリストを組むコンセプトツアーもありましたが、このタイミングでこのライブを開催した思いを聞かせてください。

コロナ禍でライブが止まってしまったのを無視して突っ走る、ということがどうしてもできなくて、一度ゼロからでもいいかなと思ったんですよね。原点に戻って自分たちの出発点を再確認して、ここから始まったんだってことをみんなで共有して、また一から始める。そういった原点回帰の意味合いを込めて、1stアルバムと2ndアルバムを軸に伝えるツアーをやりました。

僕たちの原点を知ってもらったり、今の僕たちの楽曲を見せる場面もあったり、改めてTHE BAWDIESが変わらずに転がり続けているバンドだということをいろんな人に伝えられたと思います。久々の有観客ライブだったんですが、目の前に人がいて、自分たちが楽しく演奏するのを見て笑顔になってくれる人がいるっていうのを感じて、このライブ文化を絶対になくしてはいけないと改めて感じました。

コロナ禍を経て開催される今回のアルバムツアーは、どんな“パーティー”になりそうですか?

いまこそ、音楽が光になるんだということを、証明しないといけないと思っています。本当にみんな気持ちがどうしても弱ってしまう時だと思うので、こういう時にしっかりみんなを笑顔にして帰す、というところまでが我々の任務だと思っているので、こんなときこそロックンロール、そしてTHE BAWDIESを頼ってほしいなと思います。

New Album「BLAST OFF!」
2021.09.22 Release

初回限定盤(CD+DVD) 4950円
通常盤(CD) 3190円
アナログ盤(LP) 3520円
※アナログ盤の発売日のみ11月3日
 
〈CD収録曲〉
01. YA! YA!
02. OH NO!
03. T.Y.I.A.
04. YES OR NO
05. I DON'T WANNA
06. SUN AFTER THE RAIN
07. DO IT
08. ROLLER COASTER
09. LOOKER SUGAR
10. WHY WHEN LOVE IS GONE
11. RUN AROUND
12. END OF THE SUMMER
 
〈DVD収録内容〉※初回限定盤 / Limited Edition共通
THE BAWDIES 2020 - 2021 Livestream Shows
コロナ禍における2020年、2021年に行われた3回の配信ライブから選りすぐったライブ映像に加え、この一年を振り返り、語る、メンバーによるインタビューを交えたボリューム満点の内容。この1年のTHE BAWDIESの活動記録がここに。
全19曲+インタビュー(111分収録)
 

BLAST OFF! TOUR 2021-2022

10月9日(土) 大分 DRUM Be-0
10月10日(日) 長崎 DRUM Be-7
10月12日(火) 神戸 CHICKEN GEORGE
10月16日(土) 岡山 YEBISU YA PRO
10月17日(日) 周南 RISING HALL
10月22日(金) 高崎 club FLEEZ
10月30日(土) 浜松 窓枠
10月31日(日) 岐阜 club-G
11月6日(土) 高松 MONSTER
11月7日(日) 松山 WstudioRED
11月9日(火) 京都 磔磔
11月23日(火・祝) 宇都宮 HEAVEN'S ROCK VJ-2
11月27日(土) 長野 CLUB JUNK BOX
11月28日(日) 富山 MAIRO
12月9日(木) 郡山 HIPSHOT JAPAN
12月11日(土) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
12月12日(日) 仙台 Rensa
12月18日(土) 札幌 PENNY LANE24
12月19日(日) 札幌 PENNY LANE24
1月8日(土) 広島 CLUB QUATTRO
1月9日(日) 福岡 DRUM LOGOS
1月15日(土) 新潟 LOTS
1月22日(土) なんば Hatch
1月23日(日) 名古屋 DIAMOND HALL
1月30日(日) Zepp DiverCity TOKYO
 
ツアー特設サイト
https://thebawdies.com/contents/feature/blast_off_tour/
 
公式サイト
https://thebawdies.com/
Twitter
https://twitter.com/THE_BAWDIES
Instagram
http://instagram.com/thebawdies


※掲載内容は2021年10月時点の情報です
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。

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