2021.10.14thu
岐阜・恵那市「本とごはん ある日」で、心に響く絵本とおいしいものに出合う
“ある日”という物語が動き出すときによく使われる言葉を店名に冠した、「本とごはん ある日」。こちらは、元教員の榊原悠介さんとこどもの本専門店に勤めていた真以子さんが、2019年11月に岐阜県恵那市に開いたお店です。
店内の奥半分が書店スペースになっていて、ロングセラーの絵本や童話がずらりと販売されています。一方、手前半分はカフェスペース。朝はサイフォンで淹れるコーヒーや紅茶とともに「モーニング」が、昼にはメイン料理が毎日替わる「今日のランチ」や「今日のカレー」が味わえます。
そんな「本とごはん ある日」を営む榊原さん夫妻に、開店の経緯やお店に対する思いなどについてうかがいました。
あらゆる年代の人に「絵本」を楽しんでほしい
教員として8年間勤務し、子どもたちと接してきた榊原悠介さんと、こどもの本専門店で10年間働いていた真以子さんは、悠介さんの実家が恵那市に移ったタイミングに合わせて、こちらに移住。お店を開く準備を始めたそうです。
――「絵本」と「カフェ」をテーマにした、お店を開いた理由は?
悠介さん 恵那市に移り住んだとき、周りに子ども向けの本の専門店がなくて。
僕たちは、ずっと子どもたちと接したり、絵本や児童文学を届けたりする仕事をしてきたこともあって、「自分たちで子ども向けの本の専門店を開きたい」と動き始めました。
もう一つ、妻が飲食店で働いていた経験もあり、カフェをやってみたいという思いもあったので、絵本とカフェが一体となったお店を開くことにしたんです。
――お店に並べる絵本を選ぶ上で、大切にしていることは?
悠介さん ここにある絵本や童話は、実際に自分たちで読んで「いいな」と思ったものだけを選んでいます。
それは流行りの絵本というよりも、10年以上読み続けられているロングセラーのもの、もしくは、これからロングセラーになっていきそうなエッセンスを感じるものが中心です。
長く愛される絵本には必ず理由があって、子どもだけでなく20歳の人が読んでも、70歳、80歳の人が読んでも、必ず心に響く何かがある。
だから、子どもだけでなくあらゆる年代の人に絵本を楽しんでほしい。そんな思いが、このお店の軸になっています。
毎日、メインが替わる自家製ランチやカレーが人気
――カフェの人気やおすすめのメニューを教えてください。
真以子さん お店は朝8時オープンで11時まで、「モーニングセット」(ドリンク代+100円 or 150円)を提供しています。
名古屋の焙煎所で焙煎してもらっている豆を使ったサイフォンコーヒーなどのドリンクに、中津川の「キュルティヴァトゥール」のパンを使ったトーストやゆで卵or焼き卵、サラダが付きます。
主人のおじさんが明智町で養蜂をやっているので、その天然の蜂蜜を使ったはちみつトーストも選べます。
ランチの主菜では、せいろでもっちりと蒸し上げた「花しゅうまい」や地元の「恵那どりの塩煮込み」が、カレーでは「豚の角煮カレー」や「キーマカレー」が人気です。
この他、「ベリークリームチーズサンデー」(600円)や「チーズケーキ」(440円)などの自家製スイーツも用意しています。
気軽に会話をしながら、その人に合う一冊を
――絵本専門店とカフェを、一緒にやって良かったことは?
悠介さん カフェがあることでお客さんと気軽に会話をしながら、その人や贈る人に合った絵本をおすすめできます。書店スペースの絵本は販売しているものなのでカフェで読むことはできないのですが、カフェに置いてある絵本は私物なので、読んでもらえます。そうやって、様々な年代の人が絵本に親しむ機会を増やしていきたいです。
また、「えほんをあじわう」という1冊の絵本について参加者が感じた魅力を共有するイベントも開催しています。コロナの状況が落ち着いたら、そうしたイベントも定期的に開催していきたいと思っています。
「岐阜の旅ガイド」でも掲載中!
https://www.kankou-gifu.jp/
岐阜・恵那の観光スポット3選!自然派グルメを味わうカフェや銀の森まで
岐阜・恵那の観光スポット3選!自然派グルメを味わうカフェや銀の森まで 名古屋から車で約1時間30分の所にある観光スポット岐阜・恵那。豊かな自然の中で、深く息を吸い込めば、日ごろの疲れを忘れてリフレッシュ! 田舎の景色とグルメを楽しみながら、ローカルタイムを満喫できるおすすめカフェや、銀の森などの立ち寄りスポットなどをご紹介します。 猿投グリーンロード「枝下IC」より、「サトノエキカフェ」まで車で約40分 (片道高速道路料金:2040円) サトノエキカフェ 郷土史料館をリノベした、レトロな古民家でホッと一息 建物が文化財に指定されている、矢作川沿いの古民家カフェは、「串原郷土館」をリノベーションしたもの。江戸末期の建築にひと目惚れして移住した、京都出身の夫婦が、史料館としての役割を残したまま、5年前からカフェを営んでいます。炭を使うアイロンや、手動の機織り機などの貴重な民具は、よくある展示品のようにショーケースに入ることなく、風景にとけ込んでいるから、まるで古き良き時代の民族に招かれた気分に。縁側席に座ると、木々がサワサワ揺れ、都会の喧騒を忘れさせてくれます。秋は、赤く染まる庭の紅葉を目当てに、遠方からの訪問客も多数。 「日替わりランチ」(税込850円~)は、メインを選ぶことができます。写真は、トロトロのスペアリブ。 時代の面影を残す、畳敷きのワンフロア。古道具が、センスよくたたずんでいます。 現役の史料館として、恵那串原で実際に使われていた昔の生活用品を、間近で展示しています。 オーナーがセレクトした本がずらり。ゆっくりと読書タイムを過ごしてみるのもおすすめです。 紅葉する木々が見える、窓際席がおすすめ!12月から桜の時期までは、冬季休業とのこと。 地元農家から仕入れる、野菜を中心としたランチを作るのは、旦那さんの担当。 サトノエキカフェ 問い合わせ / 0573-52-2020 場所 / 岐阜県恵那市串原1268 営業時間 / 10:00~16:00 定休日 / 不定休 インスタグラム / https://www.instagram.com/satonoeki_cafe/?hl=ja ここにもぜひ立ち寄ってほしい、おすすめスポット! 銀の森 「サトノエキカフェ」から車で約45分 宝石箱のような可愛らしいビジュアルと、どんぐり粉を使ったそのおいしい味わいが人気のクッキー缶「プティボワ」(180缶サイズ5500円+税)。手土産にもぴったりです。 銀の森 問い合わせ / 0800-200-5095 場所 / 岐阜県恵那市大井町2711-2 営業時間 / 10:00~18:00(コロナウイルス対策のため、10月~2021年3月は17:00までの営業) 定休日 / 水曜 公式サイト / http://ginnomori.info/ インスタグラム / https://www.instagram.com/pati.ginnomori Kitto!(キット) 「サトノエキカフェ」から車で約30分 田園風景の中にたたずむ、石窯パンの専門店。国産小麦を自家製天然フルーツ酵母でじっくり発酵させた生地は、早朝から3時間ほど温めた石窯で焼き上げるから、じっくり火が通ってモチモチの食感に。 Kitto!(キット) 問い合わせ / 0573-32-1331 場所 / 岐阜県恵那市岩村町富田2511 営業時間 / 10:00~18:00 定休日 / 月・火・金曜 公式サイト / https://www.kittopan.com/ 東海エリア内の近場でほっこりできる恵那。時間を気にしないで、のんびりできる時間を大切に、心ゆくまでリラックスしに恵那旅へ出かけてみませんか。
スパイスを使った料理やスイーツが魅力!岐阜・恵那「クラシヤ」【GW妄想トリップ】
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本との出会いを求めて、岐阜・恵那にある小さな古本屋「庭文庫」へ【GW妄想トリップ】
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