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#インタビュー

2021.11.17wed

女性アーティスト・にしな、田中みな実主演『ずっと独身でいるつもり?』主題歌「debbie」に込めた思いとは【インタビュー】

Spotifyの次世代アーティスト応援プログラム「RADAR:Early Noise 2021」に選出され、注目を集めている女性アーティスト・にしなさん。2021年は「U+(ユーアンド)」「東京マーブル」をリリースし、10月13日に「夜になって」を配信するなど、2021年最重要ニューカマーとして話題に。

今回、11月17日(水)に配信された、田中みな実初主演の映画『ずっと独身でいるつもり?』主題歌「debbie」についてお話を伺いました。

にしな

プロフィール
新時代、天性の歌声と共に現れた新星、「にしな」。やさしくも儚く、中毒性のある声。どこか懐かしく、微睡む様に心地よいメロディーライン。無邪気にはしゃぎながら、繊細に紡がれる言葉のセンス。穏やかでありながら、内に潜んだ狂気を感じさせる彼女の音楽は、聴く人々を徹底的に魅了する。

――11月17日配信の「debbie(デビー)」は、田中みな実さん主演の映画『ずっと独身でいるつもり?』主題歌ということで、まずは今回の楽曲制作の経緯を聞かせてください。

曲を書き始めたのは、ちょうどコロナの期間で苦しんでいたとき、ビル・エヴァンスの「Waltz For Debby」という曲を聴いたことがきっかけでした。彼が制作に苦しんだ末に、名曲をたくさん残して亡くなったのを知って、自分自身、共感する部分があるような気がして、曲を書きたいと思って書き始めました。

「Waltz For Debby」は、ビル・エヴァンスが姪っ子のDebbyに向けて書いた曲なんですが、彼にとってDebbyは、自分自身を見つめてくれる純粋な存在だったと思うんです。私はそんなDebbyと、自分の中にある大切にしたいピュアな気持ちを重ねながら見つめて、「debbie」というタイトルにしました。主題歌のオファーをいただいたのは、ちょうどこの曲を書いている途中でしたね。

――自分の中にあるピュアな気持ちというのは、具体的にどんな感情なんでしょうか?

例えば、会話の中で自分が一線を引いて誤魔化しちゃう部分を、歌の中では隠さずに出していきたいとか。“ピュア”っていう言い方が合っているかわからないけど、真実の部分だと思っています。本当は私も明るい曲を書きたいという気持ちがあるんですけど、海の底に落ちそうな瞬間もあって…、その暗さも形にしていけたらいいなと思っています。

――曲が自分の気持ちを表す鏡のようになっている?

そうですね。瞬間瞬間、鏡にはなっていると思います。

――今回の映画は、現代を生き抜く等身大の女性たちの姿が描かれていますが、映画からどんなことを感じましたか?

結婚に限らず、人に嫌なことを言われたりされたときに、それにまっすぐ「NO」って伝える強さもあるけど、それを一回柔らかく受け止めて、その先で花を咲かせる強さみたいなものを映画から感じて、それは楽曲にも通じるものがあるんじゃないかなと感じました。

――今回のサウンドは、にしなさんの歌声が際立つアレンジで、切なさが心に染みました。サウンドでこだわった部分はありますか?

元にした曲がジャズピアニストの方の曲だったということもあって、イメージもピアノに近かったので、ピアノが持つ儚さと広がりと強さを大切にアレンジしていただきました。

――曲を作るときは、メロディと歌詞どちらが先ですか?今回、歌詞がすごく素敵なので、歌詞からできた曲なのかなと。

「debbie」は、歌詞からできたパターンですね。歌詞が先の曲も、メロディが先の曲も両方あるんですけど、この曲は最初に歌詞がちょっと出てきて、メロディをちょっと書いて…、歌詞とメロディ交互にという感じでした。普段の曲作りのスタイルは、弾き語りが多い気がします。なにかコードを鳴らして、歌詞とメロディ一緒にいけると一番速くできますね。

――最後の「儚く枯れ落ちる 刺のある花より密やかに 毒にまみれた春になりたい」のフレーズに、女性のしたたかさと強さ、儚さが巧みに表現されているなと思います。歌詞の言葉選びで意識していることはありますか?

歌詞を書くときは、考えすぎる部分と考えすぎない部分のバランスは大切にしていますね。最初は感情的に書いて、あとで冷静になって思考も挟んで。あとは、実際に録って聴いてみて、人が聴いたらどう聞こえるんだろうって考えたりもします。

――にしなさんの歌詞は、リアリティにドキッとすることも多いのですが、実際にフィクション/ノンフィクションは、どれくらい曲の中に織り込まれているんでしょうか?

曲の芯になる感情の部分は、9割くらい自分の中から出てくる気がします。そこを肉付けしてあげる部分は想像だったり、人から聞いた話だったりしますね。

――6月にリリースした「U+(ユーアンド)」は、CMのために書き下ろした曲ということで、テーマがあって曲を書くスタイルは、挑戦してみていかがですか?

振り返ってみると、楽しかったですね。やっているときは大変だったかもしれないですけど…(笑)。“多様性”は考えていきたいテーマだったのですごく前向きでしたし、コラージュアーティストの方の映像を観てから、「この映像と一緒に流れる音楽を作るんだ」ってイメージして作るのが楽しかったです。


――“多様性”というところだと、10月にリリースされた「夜になって」も、あらゆる愛の形を見つめた曲ですよね。この曲は20歳の頃に作った曲ということですが、どんな思いで出来た曲なんでしょうか?

この曲は当時、同性愛や異性愛などのいろいろな形の愛について話したことがあって、その時に自分の考え方と相手の考え方が違っていたのがきっかけです。その人は、「同性愛は遺伝子のバグらしいよ」と言っていて、それが正しいか間違っているのか、その当時はわからなかったけど、その表現にすごく嫌悪感を抱いてしまったんです。

そのときは、自分が思っていることを上手く言葉にできずに分かり合えなかったので、消化しきれない部分や伝えられなかったことを言葉にしたいと思って書いた曲が「夜になって」です。

――この曲を書き上げたとき、作り始めたときとはまた違った思いがあったんでしょうか?

「どうして自分が好きな人なのに、好きじゃいけないんだろう?」みたいな疑問は、自分がこの曲を書く中で答えは出なかったんですけど、「それでも好きでいたいし、大切にしたいな」っていう思いは、書き上げる前も書き上げた後も変わらずあったと思います。答えを探すためではなくて、考えたかったのかもしれないですね。誰かに駄目って言われたら好きになっちゃいけないんだったら、誰のために好きになるんだろうとか、そういうことについて、漠然と考えたかったのかもしれないです。


――今回の映画にもあるように、“結婚”=「女としての幸せ」「人生の目指すべきゴール」というイメージは、いまだに強くあるのかなと思うんですけど、にしなさんは結婚をどうとらえていますか?

個人として、結婚が確実な幸せの形だとは思っていないですけど…、でも、したいって思ってます。矛盾しているのかもしれない(笑)。結婚したら、その人とずっと信頼し合って生きていくわけじゃないって思うんですけど、「そういう人がいつか自分にも現れたらいいな」っていう思いが、適切かはわからないけど、言葉に置き換えるなら“結婚”なのかなと思いますね。

――夏から少しずつ、ようやくライブができるようになってきていますが、ライブの手応えはいかがですか?

手応えはわからないですけど、楽しいなっていうのは感じます。ライブが好きだなぁって。MCのときは素なんですけど、ステージに出るときは、裸んぼの気持ちでいたいなぁと思っています。コロナでライブができなくなって、より一層、自分にとってのライブの大切さを実感しました。

――2021年は、4月のアルバムリリース、6月の初ワンマン、初の野外フェスなど、にしなさんにとっても大きく変化のあった一年だったと思います。改めて今年を振り返ってみると、どんな気持ちですか?

この一年間で、自分自身を見つめ直すと、やっぱり上がるときと落ちるときとすごくあったかなって思うんですけど、それを通して、人として一回り強くなれた気はします。コロナがどうなるかわからないですけど、いろいろなところにライブに行けるようになりたいなというのはすごく思ってて。たくさんの人と会って、一緒に音楽を楽しみたいなという気持ちです。

――12月には、ポートメッセなごやで開催される「MERRY ROCK PARADE 2021」への出演が決まったということで。

名古屋は、私が個人で数少ない遠征に行った先の一つなので、すごく思い出深くて。それと昔、バンドを組んでいた時のギターボーカルの子が名古屋出身で、親近感がありますね(笑)。名古屋でのライブは、サカスプ(SAKAE SP-RING)に3、4年前に出たのが最後なので、とても楽しみです。

配信シングル「debbie」 2021年11月17日リリース

URL
https://nishina.lnk.to/debbie
リリース日
2021年11月17日
公式サイト
https://nishina247.jp/
Instagram
https://www.instagram.com/247nishina247/
Twitter
https://twitter.com/nishina1998
Youtube
https://www.youtube.com/c/nishinaofficial


※掲載内容は2021年11月時点の情報です
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。

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WRITER

Wakana Yamauchi

Wakana Yamauchi

兵庫県・加古川市出身。京都の大学を卒業後、 編集者になるために名古屋へ。ゲーム、猫、ファッション、写真が好き。自宅をリノベーションして以来、インテリアにハマっている。

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